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CTOのためのQA のつくりかた SigSQA 有志メンバー Scrum Fest Niigata 2022 Day 2 Main Hall Sat, May 21

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概要(Confengineより)

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概要(Confengineより)

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概要(Confengineより) ソフトウェア技術者協会(SEA:https://sea.jp/)の分科会の一つ ソフトウェア品質保証分科会(SigSQA)として2018年にスタート SEA会員をはじめ年齢も業界も職種も様々なメンバが集まって 「イマドキ」の品質保証を考える活動中!

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概要(Confengineより) ソフトウェア技術者協会(SEA:https://sea.jp/)の分科会の一つ ソフトウェア品質保証分科会(SigSQA)として2018年にスタート SEA会員をはじめ年齢も業界も職種も様々なメンバが集まって 「イマドキ」の品質保証を考える活動中!

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概要(Confengineより) ソフトウェア技術者協会(SEA:https://sea.jp/)の分科会の一つ ソフトウェア品質保証分科会(SigSQA)として2018年にスタート SEA会員をはじめ年齢も業界も職種も様々なメンバが集まって 「イマドキ」の品質保証を考える活動中! @caori_t チームプロセス支援コンサルタント@Graat ※2021年7月に第1子誕生、先月育休復帰 WACATE実行委員&SigSQAメンバー

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概要(Confengineより) 直近1~2年くらいメンバーで話し合って作り上げてきたもの まだまだ議論中で活用の方向性を広げているところ ぜひ、皆さんのQA組織やQA活動に当てはめて考えてみてください!

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Target Audience 品質に困っている 経営チームの皆さん QAを組織に埋め込みたい CTO/VPoE/EMの皆さん 品質文化を醸成したい 一人QAの皆さん

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Prerequisites for Attendees 組織的に品質を作り込める ようにしたいという お気持ちだけで結構です

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Learning Outcome 1 バランスのよい組織能力 の構築に必要な考え方が 理解できます

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Learning Outcome 2 フェーズに合わせて組織能 力を適応させる戦略の立案 に向けて一歩目が踏み出せ ます

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Learning Outcome 3 品質系のお仕事の種類と 階層の全体像を把握でき ます

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Learning Outcome 4 品質を作り込むために必要と なる自組織で定義されたロー ルへのマッチングができます

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Outline/Structure of the Talk ● 品質の作り込めない組織の特徴 ● 品質の作り込めない組織に必要な考え方と組織的方針 ● QMファンネルによる品質系のロールの全体像の構築とアサ イン ● QAスタイルファインダーによる組織フェーズに合わせたバラ ンスのよい組織能力の構築 ● パネル形式による講演者の知見のシェア

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Outline/Structure of the Talk ● 品質の作り込めない組織の特徴 ● 品質の作り込めない組織に必要な考え方と組織的方針 ● QMファンネルによる品質系のロールの全体像の構築とアサ イン ● QAスタイルファインダーによる組織フェーズに合わせたバラ ンスのよい組織能力の構築 ● パネル形式による講演者の知見のシェア 最後にパネルディスカッションするので、 Discordに気になったこと・ご質問など 書いてもらえると嬉しいです!

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Outline/Structure of the Talk ● 品質の作り込めない組織の特徴 ● 品質の作り込めない組織に必要な考え方と組織的方針 ● QMファンネルによる品質系のロールの全体像の構築とアサ イン ● QAスタイルファインダーによる組織フェーズに合わせたバラ ンスのよい組織能力の構築 ● パネル形式による講演者の知見のシェア 最後にパネルディスカッションするので、 Discordに気になったこと・ご質問など 書いてもらえると嬉しいです!

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概要(Confengineより) ソフトウェア技術者協会(SEA:https://sea.jp/)の分科会の一つ ソフトウェア品質保証分科会(SigSQA)として2018年にスタート SEA会員をはじめ年齢も業界も職種も様々なメンバが集まって 「イマドキ」の品質保証を考える活動中! 全体説明 パネル形式による講演者の知見のシェア パネル形式による講演者の知見のシェア

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QA(品質保証)の 組織や体制をつくろうと考 えたのは どうしてでしょう?

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CTOの品質に関する悩み

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開発状況の悪化 市場バグが増えてき て、経営のダメージが 大きくなってきてるんだ けど… テスト工数が大きくなって きちゃったよね… 技術的負債が大きくなって きて何とかしないと…

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ビジネスの拡大についていけていない 開発規模が大きくなって きたが、スケールが追い ついていない… 事業ごと・チームごとに状 況が違って、一律の施策 を取れない… 自社の技術的な戦略を選ぶ 上で基準となるような文化をイ メージできていない…

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技術的によくわかっていない (前職の経験からも)QAを 置くと良さそうだけど、詳しく は分からない... CI/CDの延長で自動テストを したいけれど、ツールやサー ビス選定の話ばかりになっ てしまう アジャイルのテストをどう したら良いか… QAと開発が一緒にやる と良いらしいけど…

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組織的な変化 CEOや外部のステークホル ダーに対して「品質の向上」 や「品質の保証」に関する説 明責任を求められる場面が 増えてきた... テストベンダー任せが目に つくようになってきたが、自 組織で巻き取れる見込みが 立たない…

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だから... うちの会社もQAを 立ち上げよう/ちゃんとや ろう/充実しよう と考えたけど…

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こんな風になっていませんか? QA職って何なのかよくわからない どこから何に手を付けていいのか分からないから、 とりあえずQA職を募集する とりあえずテストの自動化でもしてもらおうかな? テストの自動化を進めても、元々の悩みは解決されない

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悩みが解決しないどころか、深まるばかり… QAはテストの自動化だけをすればいいんじゃなかったのか… とりあえずQAを雇ってみたけれど、組織全体にはスケールしないよなぁ… QAを雇えば雇うほど、開発が他人事みたいな感じになっていくなぁ…

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どうしたら良かった? QAはテストの自動化だけをすればいいんじゃなかったのか… ● どんな技術があるのか全体像(a.k.a. 技術体系)を把握しよう! とりあえずQAを雇ってみたけれど、組織全体にはスケールしないよなぁ… QAを雇えば雇うほど、開発が他人事みたいな感じになっていくなぁ…

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どうしたら良かった? QAはテストの自動化だけをすればいいんじゃなかったのか… ● どんな技術があるのか全体像(a.k.a. 技術体系)を把握しよう! とりあえずQAを雇ってみたけれど、組織全体にはスケールしないよなぁ… ● 組織全体にスケールするように色んな仕組みを構築しよう! QAを雇えば雇うほど、開発が他人事みたいな感じになっていくなぁ…

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どうしたら良かった? QAはテストの自動化だけをすればいいんじゃなかったのか… ● どんな技術があるのか全体像(a.k.a. 技術体系)を把握しよう! とりあえずQAを雇ってみたけれど、組織全体にはスケールしないよなぁ… ● 組織全体にスケールするように色んな仕組みを構築しよう! QAを雇えば雇うほど、開発が他人事みたいな感じになっていくなぁ… ● 組織の全員に根付いている「品質文化」みたいなものが要るよね!

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この3つを考えることが大事なんだ! QAはテストの自動化だけをすればいいんじゃなかったのか… ● どんな技術があるのか全体像(a.k.a. 技術体系)を把握しよう! とりあえずQAを雇ってみたけれど、組織全体にはスケールしないよなぁ… ● 組織全体にスケールするように色んな仕組みを構築しよう! QAを雇えば雇うほど、開発が他人事みたいな感じになっていくなぁ… ● 組織の全員に根付いている「品質文化」みたいなものが要るよね!

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QAをつくりたいCTOが 本当は考えるべきこと

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QAをつくりたいCTOが本当は考えるべきこと 1. 品質文化の醸成 2. 品質文化を実現する仕組み 3. 品質文化を実装する技術体系 4. (これらを実現する手段としての採用)

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4つはこんな関係 文化 技術 仕組み 採用 集団における思考様式・行 動様式の優先度 文化を実現する設計 文化を実現する方法論 仕組みや技術を実現する手段

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QAをつくりたいCTOが本当は考えるべきこと 1. 品質文化の醸成 2. 品質文化を実現する仕組み 3. 品質文化を実装する技術体系 4. (これらを実現する手段としての採用)

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1. 品質文化の醸成 これだけで30分か かってしまうので、詳 細はJaSST nano vol.12の発表資料& 動画を参照 https://www.swtest.j p/index.php?JaSSTna no#hc3d2308 https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/what-is-quality-culture-is-it-something-tasty

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1. 品質文化の醸成:定義 https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/what-is-quality-culture-is-it-something-tasty

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1. 品質文化の醸成:定義 品質文化とは、 品質を優先する思考様式・行動様式のことである https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/what-is-quality-culture-is-it-something-tasty

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1. 品質文化の醸成:サブ文化 https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/what-is-quality-culture-is-it-something-tasty

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1. 品質文化の醸成:サブ文化 品質文化は 価値文化+組織能力文化+エンジニアリング文化 https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/what-is-quality-culture-is-it-something-tasty

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1. 品質文化の醸成:サブ文化 サブ文化はQMファンネルの3面と対応 価値文化:TE(テストエンジニア) 組織能力文化:QA(品質保証) エンジニアリング文化: PE(パイプラインエンジニア) https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/what-is-quality-culture-is-it-something-tasty

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QAをつくりたいCTOが本当は考えるべきこと 1. 品質文化の醸成 2. 品質文化を実現する仕組み 3. 品質文化を実装する技術体系 4. (これらを実現する手段としての採用)

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2. 品質文化を実現する仕組み 代表的なものは… ● マネジメントシステム ● QMアーキテクチャ ● ロールバランシング ● 技術ロジスティクス ● 組織バランシング

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2. 品質文化を実現する仕組み 代表的なものは… ● マネジメントシステム ● QMアーキテクチャ ● ロールバランシング ● 技術ロジスティクス ● 組織バランシング 品質文化を根付かせる仕組み 自律する組織をつくりたい! 例えば… 「納得感の共感」をみんなが意識 するような仕組みが必要

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2. 品質文化を実現する仕組み 代表的なものは… ● マネジメントシステム ● QMアーキテクチャ ● ロールバランシング ● 技術ロジスティクス ● 組織バランシング QMの全体像 例えば… 何をどのように、どの順番で自動 化して、何にどのように人間のセ ンスを活かすのか

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2. 品質文化を実現する仕組み 代表的なものは… ● マネジメントシステム ● QMアーキテクチャ ● ロールバランシング ● 技術ロジスティクス ● 組織バランシング QMを組織みんなでどう一緒にや るか QMファンネルの各ロールをベー スに考える

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2. 品質文化を実現する仕組み 代表的なものは… ● マネジメントシステム ● QMアーキテクチャ ● ロールバランシング ● 技術ロジスティクス ● 組織バランシング ナレッジを蓄積する仕組みづくり 教育やノウハウを貯めていく仕 組みづくりが必要 ナレッジの循環がプロセス改善

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2. 品質文化を実現する仕組み 代表的なものは… ● マネジメントシステム ● QMアーキテクチャ ● ロールバランシング ● 技術ロジスティクス ● 組織バランシング どのどんなチームに何をどういう 順番でやるか 「何にフォーカスを当てて、どん なプラクティスをする」など、チー ムごとの成長ストーリーをデザイ ンする

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2. 品質文化を実現する仕組み 代表的なものは… ● マネジメントシステム ● QMアーキテクチャ ● ロールバランシング ● 技術ロジスティクス ● 組織バランシング どのどんなチームに何をどういう 順番でやるか 「何にフォーカスを当てて、どん なプラクティスをする」など、チー ムごとの成長ストーリーをデザイ ンする

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2. 品質文化を実現する仕組み 代表的なものは… ● マネジメントシステム ● QMアーキテクチャ ● ロールバランシング ● 技術ロジスティクス ● 組織バランシング どのどんなチームに何をどういう 順番でやるか 「何にフォーカスを当てて、どん なプラクティスをする」など、チー ムごとの成長ストーリーをデザイ ンする チームごとにコミュニケーションのクセがあるので、 接し方を間違えるとうまくいかない… QAスタイルファインダーを活用して、 チームに合った接し方を考える!

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QAをつくりたいCTOが本当は考えるべきこと 1. 品質文化の醸成 2. 品質文化を実現する仕組み 3. 品質文化を実装する技術体系 4. (これらを実現する手段としての採用)

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3. 品質文化を実装する技術体系 いろいろあるので今回は割愛! 例えば… SQuBOK のソフトウェア品質技術 https://www.juse.or.jp/sqip/squbok/file/s qubokv2_honda01_150209.pdf

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QAをつくりたいCTOが本当は考えるべきこと 1. 品質文化の醸成 2. 品質文化を実現する仕組み 3. 品質文化を実装する技術体系 4. (これらを実現する手段としての採用)

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4. (これらを実現する手段としての採用) ここまでくれば… こういう品質文化を醸成しなきゃいけなくて、 この仕組みのこの技術にこういう人がほしい! が語れるはず! ほしい人のスペックをすり合わせて採用活動へ

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4. (これらを実現する手段としての採用) ここまでくれば… こういう品質文化を醸成しなきゃいけなくて、 この仕組みのこの技術にこういう人がほしい! が語れるはず! ほしい人のスペックをすり合わせて採用活動へ QMファンネルを使って整理& 記述するのもオススメ!

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パネル形式による講演者の知見の シェア (パネルディスカッション)

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パネル形式による講演者の知見のシェア 残り時間はパネルディスカッションです! にしさーん!みわさーん! よろしくお願いしまーす!!!!!

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最後にちょっとだけ SigSQAの宣伝&お誘い

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SS2022のWG4でワークショップします ソフトウェア・シンポジウム 2022 in 盛岡 2022 年 6 月 8 日 (水曜日) ~ 10 日 (金曜日) 現地&オンラインのハイブリッド開催 https://www.sea.jp/ss2022/working_groups.php#wg4 明日、5/22(日)まで早割!

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あなたの活用事例 お待ちしています! SigSQAメンバーも 常に募集中です!