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Abema 開発本部 / 開発局 Abema Data Center Manager IT業界大手企業でのソフトウェア開発、 3G携帯網の開発を経て、 2011年株式会社サイバーエージェント入社。 「アメーバブログアプリ」、「 Simplog」の開発、「755」でCTOを担当。 2018年2月より「Abema」開発本部に参画。 岸 良 (Makoto Kishi) Profile

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アジェンダ
 1.データ活用の土台
 2.スケールする組織
 3.イノベーションの布石
 4.まとめ


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1.データ活用の土台


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データ活用のポイント
 1.データ活用の土台
 戦略
 環境
 組織


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戦略
 1.データ活用の土台
 現状分析を元に経営戦略が決定され、経営戦略 を実現するためのデータ戦略が策定されている
 経営戦略 データ戦略 データマネジメント

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環境
 1.データ活用の土台
 データガバナンス
 データ品質
 データ設計
 データ統合と相 互運用性
 システム
 マスターデータ
 データウェアハウス データを利活用する関係者が一様にデータを 理解し、安全に利活用できる 
 
 ビジネスインテリジェンス/分析 
 依 存 関 係
 ・
 ア ウ ト プ ッ ト
 データマネジメント知識体系ガイド 第二版より

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組織
 1.データ活用の土台
 データ戦略を実現するためのガバナンスが成立し、 データ活用のコンテキストの増加に伴って組織をス ケールすることができる
 
 
 Business
 Analyst
 Data Scientist
 Engineer
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2.スケールする組織


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直面する組織課題
 ●分析が先か施策が先か分からない
 ●データエンジニアが適切にアサインできない
 ●データ基盤のデータ仕様がよく分からない
 ●精度向上施策のステークホルダーが多くて実装リソースが確保できない
 ●他のデータ組織とのやり取りが単発になり広がらない
 2.スケールする組織


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直面する組織課題
 ●分析が先か施策が先か分からない
 ●データエンジニアを適切にアサインできない
 ●データ基盤のデータがよく分からない
 ●精度向上施策のステークホルダーが多くて実装リソースが確保できない
 ●他のデータ組織とのやり取りが単発になり広がらない
 2.スケールする組織
 データ組織として一つにまとめ 組織内でビジネスコンテキストでグループ化する

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ビジネスバーティカル組織
 Business
 Analyst
 Data Scientist
 Engineer
 ● 活用ドメインに基づいて 自律的に意思決定、行 動計画を立てる体制
 ● サービスの注力箇所以 外でも必要な場所は速 度が落ちるが立ち止まら ず進む事が可能
 2.スケールする組織
 Business
 Analyst
 Data Scientist
 Engineer
 Business
 Analyst
 Data Scientist
 Engineer


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適用例 AbemaDataCenter
 2.スケールする組織
 Abema Abema Data Center MDTS (旧秋葉ラボ) データ基盤 ログデータ (データレイク) マスタ データ 整形データ (データウェアハウス ) 集計データ (データマート) DS,ML ◯  ◎  ◯ DE       ◯ DM ◯  ◯  ◯ DSC DS,ML DMC DM,DD 検 索 広 告 推 薦 外部データ 組織 AIラボ 他研究機関 AWS 兼務 ● データ利活用の関連組織を一つのレポートライ ンに収束する管理体制に変更
 ● データ業務全体での最適化、人員計画、アサイ ンコントロールの実施
 ● 活用ドメインに基づいて自律的に意思決定、行 動計画を建てる体制へのシフト
 ● データ基盤の保守開発を1フロー化する
 ● 対外組織とのフロントとなりえる体制の構築
 データ関連組織が集約され 
 ニーズに応じた対応を促進 


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3.イノベーションの布石


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データ分析の課題
 1. サービス課題を施策に落とし込む部分に協力できてい ないので、依頼された背景などが分からない
 2. 意思決定の際に全体の施策に対する分析者の意見が 主張できていない
 3. 効果測定の段階でサービス指標側への効果の分析 や、次の打ち手の提案まで分析者が一貫して担えてい ない
 
 3.イノベーションの布石
 運用 分析 サービス課題
 施策検討
 意思決定
 実装
 効果測定


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データ分析の促進
 1. サービス課題を自ら取りに行き、施策検討に参 加して施策検討側の意図に沿った分析から提案 までを行う。 2. 機械学習のコーディングや計測ログの設計を含 めて実装に参加する。 3. 効果測定を実施し、データ分析者の判断と今後 の提案をセットで伝えPDCAを牽引する。
 
 3.イノベーションの布石
 分析 サービス課題
 運用 施策検討
 意思決定
 実装
 効果測定
 見つける 解く 使わせる

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ユーザクラスタ分析 ユーザー 普遍属性 性別 年齢 パーソナリティ 協調性 誠実性 ライフスタイル 朝ニュース クラスタA クラスタB クラスタC クラスタD アンケート 行動ログ 嗜好性 スポーツ好き 恋リア好き 日中暇 ・1週間の行動パターンが同じユーザの好んでいるコンテンツ群 ・月毎に他サービスと課金で行き来している浮遊クラスタ 詳細分析 クラスタに対する 視聴時間の推測 新しいクラスタを生む 編成プランの検討 3.イノベーションの布石


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レコメンドマッチング精度向上
 行動ログ
 興味
 視聴
 レコメンド精度
 外れる
 不足
 ユーザの興味
 運用
 ・運用バイアス
 ・不要バイアス
 
 ログ
 ・再表示
 ・CH切り替え
 ・分割視聴
 
 メタ
 ・付加精度が低い
 ・ユーザ属性がない 
 
 運用 開拓
 ● バイアスを抜いたデータとの比較 ● 正確な行動把握をするためのログ収集 ● コンテンツ開拓させるための仕組み ● メタ精度の向上 ● ユーザクラスタの活用 データへのノイズ 
 メタデータ


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ポートフォリオ コンテンツ戦略 Abema内 Abema外 + Abema内
 ・視聴・課金獲得実績 
 ・運営評価
 Abema外
 ・ユーザーアンケート 
 ・コンテンツ類似度 
 コンテンツ評価データ コンテンツデータ 制作による コンテンツ 調達による コンテンツ 可処分時間の Abema移行 ライフサイクル への浸透 コンテンツ戦略に基づいた 制作や調達でコンテンツを拡充しポート フォリオの精度を上げる 実績を積んだ ユーザー └基礎メタ/テーマ └視聴実績 └ユーザー評価 └運営評価 └コスト ・昼間韓流層 ・朝ニュース層 ・深夜アニメ層 ・恋リア特化層 ユーザーセグメント ユーザーデータ ユーザ属性 視聴・行動ログ クラスタ リング └性別 └興味ジャンル └アンケート └性別 └興味ジャンル └アンケート └トレンド └視聴率 └話題性 ・性別 ・年齢 ユーザ属性 デモグラ コールドスタート ユーザー コンテンツマッチしたユーザーを増やす データの活用フロー
 3.イノベーションの布石


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まとめ
 ● スケールするデータ組織
 ○ ビジネスバーティカルにグループを切り、自己完結型の組織にする事でシームレス にスケールできる状態を作れる
 ○ 1つの組織内でビジネスバーティカルを実現することで、レポートラインやリソースコ ントロールを管理する事ができる
 ● イノベーションへの布石
 ○ 分析者が積極的に課題設定から、効果測定まで関わっていきサービス全体に データ活用を浸透させる
 ○ データを活用し、ユーザの可処分時間のAbemaシフト、ライフサイクルへの浸透を 創出する


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