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L'Hôtel de Ville en reconstruction Dargaud, Paul-Joseph-Victor

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Civic Hacker/Founder 
 Software Developer /CEO 
 CIO補佐官
 関 治之
 hal_sk


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オープンな技術
 でより良い社会を作る


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技術は人を幸せに
 するのだろうか?


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行政/自治体は、共創のための
 システムをうまくデザインできて いないのでは?


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エリック レイモンド「伽藍とバザール」
 
 1999年
 オープンソースソフトウェアの 開発スタイルを評価したエッセ イ


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伽藍モデルの課題
 ・変化に弱い
 ・一つの組織にノウハウが留まる
 ・利用者側は手を出せない


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行政の仕組みに
 バザールモデルを
 適用できないだろうか?
 


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ともに考え、ともにつくる社会
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オープンにつながり、社会をアップデートする
 
 15 場 エンジニア
 自治体
 NPO
 デザイナー
 企業
 公務員
 省庁
 研究者
 学生
 会社員
 プロジェクト化
 知恵を共有


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CfJの行動指針
 16 Beyond all borders
 Open-source minded
 The first penguin, 
 agile flippers


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17 世界26カ国で「Code for xx」が活動


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18 全国、約80地域で「Code for xx」が活動


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知恵や型を共有するオープンなネットワーク


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コロナ禍で生まれた様々なアクティビティ
 ダッシュボード
 検索サイト
 アイデア募集
 NPO支援
 プロトタイピング


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GitHub でオープンソース化

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世界中から貢献があった
 3週間の間に 224 名が改善に協力 750 件の提案 671 件が取り入れられる (みんなありがとう!)

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全都道府県に波及


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オープンソースへの投資は、社会的な知的資本の蓄積 に繋がる
 https://note.com/hal_sk/n/nc9df8b8fd765 行政 事業者 税金 納品 公共財 公開 開発者等 活用 他の事業者 他の自治体 市民 別のサービス 開発

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遠隔療養者モニタリングシステム
 https://github.com/codeforjapan/remote-patient-monitoring-api 逼迫している医療リソースの為に増加 中の自宅/宿泊療養患者の、健康状態 をモニタリングする仕組み

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災害情報まとめサイト、紙マップ
 https://kamimap.com/ 


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接触確認アプリCOCOAのオープンプロセス化
 https://note.com/hal_sk/m/m53cefeea1340 https://note.com/hal_sk/n/n6946296a6636

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COCOA の進捗
 ● 通知できないことがあるバグに ついては修正済 ● 厚労省の技術参与としてオープ ンソースエンジニアを採用 ● GitHub からのコントリビューショ ン受け付け開始済 ● GitHub Issues/Pull Request の 他、Discussions も開始 ● アクセシビリティ改善など盛り上 がっています! https://github.com/cocoa-mhlw/cocoa/discussions

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技術は人を幸せにする
 ただし、正しい目的に使えれば
 I hope...

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行政のアジャイルプロジェクトが 失敗するのは、ガバナンスモデル が正しくないせいでは?


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アジャイルガバナン スって聞いたことあ りますか?
 経済産業省が今年2月に第2版を 公開
 https://www.meti.go.jp/press/2020/0 2/20210219003/20210219003.html

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はじめに
 我が国は、AIやIoT、ビッグデータなど、サイバー空間とフィジカル空間を 高度に融合させるシステムによって、経済発展と社会的課題の解決を 両立する人間中心の社会、「Society5.0」を目指している。複雑で変化の 速いデジタル社会において、イノベーションを加速しつつガバナンスを確 保するためには、業界ごとに政府がルール形成・モニタリング・エン フォースメントの機能を一手に担うガバナンスモデルではなく、課題解決 (ゴール)に着目した水平的かつマルチステークホルダーのガバナンス モデルが必要になる。


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アジャイルガバナンスとは?
 様々な社会システムにおいて、「環境・リスク分析」「ゴール設定」「システムデザイン」 「運用」「評価」「改善」といったサイクルを、マルチステークホルダーで継続的かつ高速 に回転させていくガバナンスモデル
 


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ガバナンスのデザイン
 ガバナンスの主体は、設定されたゴールに基づいて、ガバナンスシステムのデザインを 行う。ここでの「システムデザイン」とは、技術的なシステムだけではなく、組織のシステ ムやこれに適用されるルールのデザインを含む。
 そのデザインにあたっては、
 (i) 透明性とアカウンタビリティ
 (ii) 適切な質と量の選択肢の確保
 (iii) ステークホルダーの参加
 (iv) インクルーシブネス
 (v) 責任分配
 (vi) 救済手段の確保
 といった基本原則を満たすことが重要となる


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個人・コミュニティによるガバナンスへの参加
 Society5.0において、ステークホルダーとし ての個人やコミュニティがガバナンスに参加 することは、従来以上に重要となる。そのた めには以下の機能を社会に実装する必要 がある
 ①個人・コミュニティへの適切な判断材料の 提供
 ②個人・コミュニティによる政治的意思決定 への関与の確保
 ③個人・コミュニティによるシステムデザイン への関与の確保


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参加型熟議民主主義
 Society5.0における基盤的制度の一つ
 我々の社会の根幹である民主主義の在り方は、デジタル技術によってより充実していく 可能性がある。伝統的には、情報伝達手段の限界から、単純な投票による多数決や企 業・業界団体・市民団体によるロビイング等による政治決定が行われてきたが、デジタ ル技術を活用することによって、多様な市民が参加する、より高い正統性と反省性を もった話し合い(熟議)による民主主義が実現できる可能性がある。以下のような要素を 考慮。
 ①デジタル技術を活用した民主主義の実質化
 ②デジタル技術がもたらす民主主義へのリスク
 
 


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エンジニアは、社会のアーキテクチャや
 ガバナンスモデルにもっと興味を持って欲しい


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Decidimについて
 Decidimは、「我々で決める」を意味するカタルーニャ語 にちなんで、 2016年にバルセロナで誕生 したオープンソースの参加型民主主義プ ラットフォームです。このソフトウェアは、さまざまな方法で ボトムアップ の参加をオンラインでサポート します。
 バルセロナで2016年にスタートしたのち、 世界各地に広がり、スペイ ン、フィンランド、台湾などをはじめとして180以上の組織、32万ユー ザー、160以上のプロジェクト が立ち上がっています。
 日本においては、2020年10月に兵庫県加古川市で初めて導入 され、 以来横浜や兵庫県のプロジェクトをはじめ、国のスマートシティガイド ブック策定にも用いられたほか、民間部門の取り組みでも活用がはじ まっています。


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Decidimの特徴
 オンライン・オフラインを融合させた
 熟議のためのプラットフォーム
 ● オフラインでのやりとりをDecidim上での共有し、 
 集約することで、透明性の向上を実現する 
 ● 情報共有により意思決定を進めるプロセス設計 
 ● 言い合いではなく、積み重ねる議論を可能とするユー ザーインターフェース 
 ● 参加することでまちへの解像度が上がる 
 ● 多様な人が参加できる開かれたシステム 
 
 戦略立案
 参加型予算編成
 住民参加型
 計画立案
 署名活動・
 市民相談受付
 討論
 コミュニ
 ケーション
 Decidimが備える機能


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Decidim導入事例
 兵庫県加古川市(2020年10月〜)
 日本初導入。地元高校生も含め200名が参加し、約300のコ メントによりスマートシティ構想の策定に活用。
 官民問わず幅広い分野でのコミュニケーションプラットフォームとしての活用がはじまっています 
 兵庫県(2021年3月〜)
 県ビジョン策定に向けて、将来構想試案・骨子案にそれぞれ に対する意見を聴取中


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21_21 Design Sight 「ルール?展」出展中!


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Decidimシステム概要
 本家のオープンソースツールを 日本語にローカライズし、AWS 上で運用。
 RoR がベース
 マルチインスタンスで稼働が可 能
 コントリビューター絶賛募集中!
 https://github.com/codeforjapan/decidim-cfj

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Make our City プロジェクト
 テクノロジーをうまく使いこなし、地域に根ざした住民、企業、誰もがオープンに参加し、みんなで議論しな がら一緒につくり上げるまちづくりを目指すプロジェクトです。
 
 44 「わたし」主体のまちづくりを通して多様なwell beingを実現する
 自分たちが理想とする 暮らしを、自分だけじゃ なく仲間をふやし、街 全体で取り組んでいき たい
 都市づくりにおいて、 市民のニーズを取り込 み、合意形成もスムー ズにしたい
 自社の技術やサービス を、本当に市民に必要 な都市づくりのために 活用したい
 市民
 市役所職員
 企業


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誰もがアイデアを実験できるオープンなプロセスを作る


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わたし主体のまちを実現するためのコンポーネント
 市民共創ツールキット 共通フレームワーク ローカルコンテキスト VISION・戦略 ファシリテーターサポート ナラティブ・物語 熟議のプラットフォーム Make or City OS 歴史・文化 ×

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データ連携基盤について
 47 海外でスマートシティのデファク トスタンダードとなっている FIWARE基盤をベースに独自拡 張したデータ連携基盤です。
 
 以下の機能を備えます。 
 ・センサー等からのデータ投入 
 ・API経由でのデータ取り出し 
 ・CKAN連携
 ・アクセス権設定
 オープンデータカタログ

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人材採用中です!
 MoC City OS を一緒に開発する仲間を募集しています。
 インフラエンジニアの方、ぜひご検討ください。
 http://bit.ly/cfjdiycity 
 
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#CCCu22 UDトークで字幕表示中! https://udtalk.jp/code4japan-events/ 
 Civictech Challenge Cup 2021 - きっかけ
 COVID-19による サマーインターンシップの中止・減少 「就職活動への影響が心配……」 Icons made by Freepik & geotatah from www.flaticon.com 社会課題領域の開発経験を通じた 学生のスキルアップ・実績獲得 50

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#CCCu22 UDトークで字幕表示中! https://udtalk.jp/code4japan-events/ 
 Civictech Challenge Cup 2021 - ねらい
 ● 課題解決型学習(PBL) ○ 社会課題 ○ 地域連携 ● プロダクト開発 ○ 技術 ○ 開発プロセス ○ 運用 ● 社会人との交流 ● 開発実績 ● チーム開発経験 +α : 学外コミュニティ・社会人との交流 ① エンジニアコミュニティ(社会人・学生を問わず) ② 学生コミュニティ(他校・他学年・他分野の学生) ③ シビックテックコミュニティ・オープンソースコミュニティ(Code for Japan や関連企業) Pictures by freepik & stories - www.freepik.com 51 社会課題 技術・開発 キャリア開発

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#CCCu22 UDトークで字幕表示中! https://udtalk.c4j.jp/ccc-event-2 
 Civictech Challenge Cup 2021 - スケジュール
 Icons made by Freepik from www.flaticon.com 参加者エントリー最終締切 ※先着200名で締切予定 ~7/31 作品提出 締切 9/30 ファイナリスト 選出 10月上旬 最終審査会 10月下旬 ローンチ イベント 5/12 52 #2 まちづくり × civictech 地域課題・まちづくり・防災など #5- ワークショップ・ハンズオン ● 課題抽出・企画 ● デザイン・UIUX ● GitHubなど開発ツールの使い方 ● チーム開発 ● ユーザーリサーチ ● プロトタイピング ● 社会人からのメンタリング #1 目に見えない × civictech ジェンダー・言語・教育・ メディア・SNSなど #3 社会構造 × civictech 環境汚染・エネルギー・資源再利用など … 課題を知る・考える つくり方を学ぶ・実践する

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2021.9.18(sat.)-19(sun.) @オンライン開催 https://summit2021.code4japan.org/

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サミットの
 プログラム公募中!
 https://s.c4j.jp/VYyq
 
 


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55 毎月開催している1dayハッカソン プロジェクト紹介 プロジェクト紹介を参考に 参加するプロジェクトを決める 開発 5時間程度、プロジェクトごとに開 発や議論をおこない、最後に発表 #socialhackday #stopCOVID19jp 次 回 は 7月 24日 !

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https://note.com/kjinnouchi/n/ne6681ec83da6 1. Code for Japanのオンラインコミュニ ティに入ってみよう 2. シビックテックを知ろう 3. ブリゲードに参加しよう 4. ブリゲードを立ち上げよう 5. イベントに参加しよう 6. Covid19のプロジェクトに参加しよう 7. プロジェクトに参加しよう 8. コンテストに挑戦しよう 9. 海外のシビックテックコミュニティのプ ロジェクトに参加しよう 10. Code for Japanの運営メンバーも募 集中です!

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次の世代に、
 より良い未来を残 すために
 Twitter: @hal_sk CfJ Slack: https://cfjslackin.herokuapp.com/ CfJ email: [email protected]