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アジャイルガバナンスとシビックテック

 アジャイルガバナンスとシビックテック

技術の変化のスピードに社会のルール実装が追いついていない中、新型コロナウイルスの発生で様々な問題が噴出しました。
そのような状況下で、常に周囲の環境変化を踏まえてゴールやシステムをアップデートしていくガバナンスモデルが求められています。
これまでオープンソースコミュニティを中心に培ってきたオープンなガバナンスや、アジャイルプロセスの方法論を参考にすることで、社会のガバナンスのあり方を変える取り組みがシビックテックです。
本セッションでは、市民が社会のあり方をともに考え、ともに作っていく方法や、活動の具体例をご紹介します。

Haruyuki Seki

July 10, 2021
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Transcript

  1. L'Hôtel de Ville en reconstruction
    Dargaud, Paul-Joseph-Victor

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  2. Civic Hacker/Founder 

    Software Developer /CEO 

    CIO補佐官

    関 治之

    hal_sk


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  3. オープンな技術

    でより良い社会を作る


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  4. 技術は人を幸せに

    するのだろうか?


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  5. 行政/自治体は、共創のための

    システムをうまくデザインできて
    いないのでは?


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  6. エリック レイモンド「伽藍とバザール」


    1999年

    オープンソースソフトウェアの
    開発スタイルを評価したエッセ
    イ


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  7. 伽藍モデルの課題

    ・変化に弱い

    ・一つの組織にノウハウが留まる

    ・利用者側は手を出せない


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  8. 行政の仕組みに

    バザールモデルを

    適用できないだろうか?


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  9. ともに考え、ともにつくる社会

    14

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  10. オープンにつながり、社会をアップデートする


    15

    エンジニア

    自治体

    NPO

    デザイナー
 企業

    公務員

    省庁

    研究者

    学生

    会社員

    プロジェクト化

    知恵を共有


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  11. CfJの行動指針

    16
    Beyond all borders
 Open-source minded

    The first penguin, 

    agile flippers


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  12. 17
    世界26カ国で「Code for xx」が活動


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  13. 18
    全国、約80地域で「Code for xx」が活動


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  14. 知恵や型を共有するオープンなネットワーク


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  15. コロナ禍で生まれた様々なアクティビティ

    ダッシュボード

    検索サイト

    アイデア募集

    NPO支援
 プロトタイピング


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  16. GitHub でオープンソース化

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  17. 世界中から貢献があった

    3週間の間に
    224 名が改善に協力
    750 件の提案
    671 件が取り入れられる
    (みんなありがとう!)

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  18. 全都道府県に波及


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  19. オープンソースへの投資は、社会的な知的資本の蓄積
    に繋がる

    https://note.com/hal_sk/n/nc9df8b8fd765
    行政
    事業者
    税金 納品
    公共財
    公開
    開発者等
    活用
    他の事業者
    他の自治体
    市民
    別のサービス
    開発

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  20. 遠隔療養者モニタリングシステム

    https://github.com/codeforjapan/remote-patient-monitoring-api
    逼迫している医療リソースの為に増加
    中の自宅/宿泊療養患者の、健康状態
    をモニタリングする仕組み

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  21. 災害情報まとめサイト、紙マップ

    https://kamimap.com/ 


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  22. 接触確認アプリCOCOAのオープンプロセス化

    https://note.com/hal_sk/m/m53cefeea1340
    https://note.com/hal_sk/n/n6946296a6636

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  23. COCOA の進捗

    ● 通知できないことがあるバグに
    ついては修正済
    ● 厚労省の技術参与としてオープ
    ンソースエンジニアを採用
    ● GitHub からのコントリビューショ
    ン受け付け開始済
    ● GitHub Issues/Pull Request の
    他、Discussions も開始
    ● アクセシビリティ改善など盛り上
    がっています!
    https://github.com/cocoa-mhlw/cocoa/discussions

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  24. 技術は人を幸せにする

    ただし、正しい目的に使えれば

    I hope...

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  25. 行政のアジャイルプロジェクトが
    失敗するのは、ガバナンスモデル
    が正しくないせいでは?


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  26. アジャイルガバナン
    スって聞いたことあ
    りますか?

    経済産業省が今年2月に第2版を
    公開

    https://www.meti.go.jp/press/2020/0
    2/20210219003/20210219003.html

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  27. はじめに

    我が国は、AIやIoT、ビッグデータなど、サイバー空間とフィジカル空間を
    高度に融合させるシステムによって、経済発展と社会的課題の解決を
    両立する人間中心の社会、「Society5.0」を目指している。複雑で変化の
    速いデジタル社会において、イノベーションを加速しつつガバナンスを確
    保するためには、業界ごとに政府がルール形成・モニタリング・エン
    フォースメントの機能を一手に担うガバナンスモデルではなく、課題解決
    (ゴール)に着目した水平的かつマルチステークホルダーのガバナンス
    モデルが必要になる。


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  28. アジャイルガバナンスとは?

    様々な社会システムにおいて、「環境・リスク分析」「ゴール設定」「システムデザイン」
    「運用」「評価」「改善」といったサイクルを、マルチステークホルダーで継続的かつ高速
    に回転させていくガバナンスモデル


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  29. ガバナンスのデザイン

    ガバナンスの主体は、設定されたゴールに基づいて、ガバナンスシステムのデザインを
    行う。ここでの「システムデザイン」とは、技術的なシステムだけではなく、組織のシステ
    ムやこれに適用されるルールのデザインを含む。

    そのデザインにあたっては、

    (i) 透明性とアカウンタビリティ

    (ii) 適切な質と量の選択肢の確保

    (iii) ステークホルダーの参加

    (iv) インクルーシブネス

    (v) 責任分配

    (vi) 救済手段の確保

    といった基本原則を満たすことが重要となる


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  30. 個人・コミュニティによるガバナンスへの参加

    Society5.0において、ステークホルダーとし
    ての個人やコミュニティがガバナンスに参加
    することは、従来以上に重要となる。そのた
    めには以下の機能を社会に実装する必要
    がある

    ①個人・コミュニティへの適切な判断材料の
    提供

    ②個人・コミュニティによる政治的意思決定
    への関与の確保

    ③個人・コミュニティによるシステムデザイン
    への関与の確保


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  31. 参加型熟議民主主義

    Society5.0における基盤的制度の一つ

    我々の社会の根幹である民主主義の在り方は、デジタル技術によってより充実していく
    可能性がある。伝統的には、情報伝達手段の限界から、単純な投票による多数決や企
    業・業界団体・市民団体によるロビイング等による政治決定が行われてきたが、デジタ
    ル技術を活用することによって、多様な市民が参加する、より高い正統性と反省性を
    もった話し合い(熟議)による民主主義が実現できる可能性がある。以下のような要素を
    考慮。

    ①デジタル技術を活用した民主主義の実質化

    ②デジタル技術がもたらす民主主義へのリスク



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  32. エンジニアは、社会のアーキテクチャや

    ガバナンスモデルにもっと興味を持って欲しい


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  33. Decidimについて

    Decidimは、「我々で決める」を意味するカタルーニャ語
    にちなんで、
    2016年にバルセロナで誕生
    したオープンソースの参加型民主主義プ
    ラットフォームです。このソフトウェアは、さまざまな方法で
    ボトムアップ
    の参加をオンラインでサポート
    します。

    バルセロナで2016年にスタートしたのち、
    世界各地に広がり、スペイ
    ン、フィンランド、台湾などをはじめとして180以上の組織、32万ユー
    ザー、160以上のプロジェクト
    が立ち上がっています。

    日本においては、2020年10月に兵庫県加古川市で初めて導入
    され、
    以来横浜や兵庫県のプロジェクトをはじめ、国のスマートシティガイド
    ブック策定にも用いられたほか、民間部門の取り組みでも活用がはじ
    まっています。


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  34. Decidimの特徴

    オンライン・オフラインを融合させた

    熟議のためのプラットフォーム

    ● オフラインでのやりとりをDecidim上での共有し、 

    集約することで、透明性の向上を実現する 

    ● 情報共有により意思決定を進めるプロセス設計 

    ● 言い合いではなく、積み重ねる議論を可能とするユー
    ザーインターフェース 

    ● 参加することでまちへの解像度が上がる 

    ● 多様な人が参加できる開かれたシステム 


    戦略立案
 参加型予算編成

    住民参加型

    計画立案

    署名活動・

    市民相談受付

    討論

    コミュニ

    ケーション

    Decidimが備える機能


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  35. Decidim導入事例

    兵庫県加古川市(2020年10月〜)

    日本初導入。地元高校生も含め200名が参加し、約300のコ
    メントによりスマートシティ構想の策定に活用。

    官民問わず幅広い分野でのコミュニケーションプラットフォームとしての活用がはじまっています 

    兵庫県(2021年3月〜)

    県ビジョン策定に向けて、将来構想試案・骨子案にそれぞれ
    に対する意見を聴取中


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  36. 21_21 Design Sight 「ルール?展」出展中!


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  37. Decidimシステム概要

    本家のオープンソースツールを
    日本語にローカライズし、AWS
    上で運用。

    RoR がベース

    マルチインスタンスで稼働が可
    能

    コントリビューター絶賛募集中!

    https://github.com/codeforjapan/decidim-cfj

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  38. Make our City プロジェクト

    テクノロジーをうまく使いこなし、地域に根ざした住民、企業、誰もがオープンに参加し、みんなで議論しな
    がら一緒につくり上げるまちづくりを目指すプロジェクトです。


    44
    「わたし」主体のまちづくりを通して多様なwell beingを実現する

    自分たちが理想とする
    暮らしを、自分だけじゃ
    なく仲間をふやし、街
    全体で取り組んでいき
    たい

    都市づくりにおいて、
    市民のニーズを取り込
    み、合意形成もスムー
    ズにしたい

    自社の技術やサービス
    を、本当に市民に必要
    な都市づくりのために
    活用したい

    市民
 市役所職員
 企業


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  39. 誰もがアイデアを実験できるオープンなプロセスを作る


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  40. わたし主体のまちを実現するためのコンポーネント

    市民共創ツールキット
    共通フレームワーク ローカルコンテキスト
    VISION・戦略
    ファシリテーターサポート
    ナラティブ・物語
    熟議のプラットフォーム
    Make or City OS 歴史・文化
    ×

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  41. データ連携基盤について

    47
    海外でスマートシティのデファク
    トスタンダードとなっている
    FIWARE基盤をベースに独自拡
    張したデータ連携基盤です。


    以下の機能を備えます。 

    ・センサー等からのデータ投入 

    ・API経由でのデータ取り出し 

    ・CKAN連携

    ・アクセス権設定

    オープンデータカタログ

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  42. 人材採用中です!

    MoC City OS を一緒に開発する仲間を募集しています。

    インフラエンジニアの方、ぜひご検討ください。

    http://bit.ly/cfjdiycity 


    48

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  43. #CCCu22
    UDトークで字幕表示中! https://udtalk.jp/code4japan-events/

    Civictech Challenge Cup 2021 - きっかけ

    COVID-19による
    サマーインターンシップの中止・減少
    「就職活動への影響が心配……」
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    社会課題領域の開発経験を通じた
    学生のスキルアップ・実績獲得
    50

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  44. #CCCu22
    UDトークで字幕表示中! https://udtalk.jp/code4japan-events/

    Civictech Challenge Cup 2021 - ねらい

    ● 課題解決型学習(PBL)
    ○ 社会課題
    ○ 地域連携
    ● プロダクト開発
    ○ 技術
    ○ 開発プロセス
    ○ 運用
    ● 社会人との交流
    ● 開発実績
    ● チーム開発経験
    +α : 学外コミュニティ・社会人との交流
    ① エンジニアコミュニティ(社会人・学生を問わず)
    ② 学生コミュニティ(他校・他学年・他分野の学生)
    ③ シビックテックコミュニティ・オープンソースコミュニティ(Code for Japan や関連企業)
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    51
    社会課題 技術・開発 キャリア開発

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  45. #CCCu22
    UDトークで字幕表示中! https://udtalk.c4j.jp/ccc-event-2

    Civictech Challenge Cup 2021 - スケジュール

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    参加者エントリー最終締切
    ※先着200名で締切予定
    ~7/31
    作品提出
    締切
    9/30
    ファイナリスト
    選出
    10月上旬
    最終審査会
    10月下旬
    ローンチ
    イベント
    5/12
    52
    #2 まちづくり × civictech
    地域課題・まちづくり・防災など
    #5- ワークショップ・ハンズオン
    ● 課題抽出・企画
    ● デザイン・UIUX
    ● GitHubなど開発ツールの使い方
    ● チーム開発
    ● ユーザーリサーチ
    ● プロトタイピング
    ● 社会人からのメンタリング
    #1 目に見えない × civictech
    ジェンダー・言語・教育・
    メディア・SNSなど
    #3 社会構造 × civictech
    環境汚染・エネルギー・資源再利用など

    課題を知る・考える つくり方を学ぶ・実践する

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  46. 2021.9.18(sat.)-19(sun.)
    @オンライン開催
    https://summit2021.code4japan.org/

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  47. サミットの

    プログラム公募中!

    https://s.c4j.jp/VYyq



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  48. 55
    毎月開催している1dayハッカソン
    プロジェクト紹介
    プロジェクト紹介を参考に
    参加するプロジェクトを決める
    開発
    5時間程度、プロジェクトごとに開
    発や議論をおこない、最後に発表
    #socialhackday
    #stopCOVID19jp



    7月
    24日

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  49. https://note.com/kjinnouchi/n/ne6681ec83da6
    1. Code for Japanのオンラインコミュニ
    ティに入ってみよう
    2. シビックテックを知ろう
    3. ブリゲードに参加しよう
    4. ブリゲードを立ち上げよう
    5. イベントに参加しよう
    6. Covid19のプロジェクトに参加しよう
    7. プロジェクトに参加しよう
    8. コンテストに挑戦しよう
    9. 海外のシビックテックコミュニティのプ
    ロジェクトに参加しよう
    10. Code for Japanの運営メンバーも募
    集中です!

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  50. 次の世代に、

    より良い未来を残
    すために

    Twitter: @hal_sk
    CfJ Slack: https://cfjslackin.herokuapp.com/
    CfJ email: [email protected]

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