Slide 1

Slide 1 text

#RPALT ガバナンスって知ってますか? 2020/3/23 一戸 寿哉(@k_dash_riese)

Slide 2

Slide 2 text

#RPALT 自己紹介 2 • 一戸 寿哉(いちのへ かずや) • RPA歴 3年くらい • 青森県 出身 • 東北学院大学(仙台) 卒

Slide 3

Slide 3 text

#RPALT 3 はじめに

Slide 4

Slide 4 text

#RPALT はじめに 4 3/9 RPALT青森 vol.1、内部告発あり 主催者がなまっていない

Slide 5

Slide 5 text

#RPALT はじめに 5 FBでMitzさん、浅利(D)さん からの 圧力 さしね : うるさい

Slide 6

Slide 6 text

#RPALT はじめに 6 なので今日は 津軽弁 で話します だはんで、はんで : なので、~だから

Slide 7

Slide 7 text

#RPALT 本LTの方向性 7 幻滅期を迎え、ここからが本番のRPA。 日本のビジネスにRPAを定着させるため 私が大事だと思うことを話します。 わ : ぼく、わたし

Slide 8

Slide 8 text

#RPALT RPA関連ドキュメント例 8 よくあるラインナップ。しかし、RPAをビジネスで継続的に使うには何かが足りない? カテゴリ ドキュメント名 作成者 計画 WBS プロジェクトオーナー/PMO 案件選定 案件一覧 プロジェクトオーナー/PMO 業務調査票(ヒアリングシート) RPAコンサル 業務マニュアル ユーザー部門 要件定義・設計 業務フロー(As-Is、To-Be) RPAコンサル RPA仕様書 開発 製造・テスト・リリース 開発標準 開発推進 取扱説明書 開発 テスト仕様書 RPAコンサル・開発 運用 インシデント管理表 RMO 変更管理表 RMO 運用手順書(稼働監視) RMO・インフラ 機材管理表 RMO・インフラ アカウント・ID管理表 RMO・インフラ ガバナンスが足りない! だばって : しかし、だけど

Slide 9

Slide 9 text

#RPALT 9 ガバナンスって何?

Slide 10

Slide 10 text

#RPALT ガバナンスとは 10 governance 統治、管理、支配

Slide 11

Slide 11 text

#RPALT ガバナンスとは 11 ビジネスで使われるガバナンスの定義は、広くて、あいまい Wikipedia 統治のあらゆるプロセス バリエーション コーポレートガバナンス、 ITガバナンス、WEBガバナンス、etc… ITガバナンス 企業が競争優位性の構築を目的としてIT戦略の策定及び実行を コントロールし、あるべき方向へと導く組織能力 リスクマネジメントとパフォーマンスマネジメントを 実施するにあたっての健全性確保のための コンプライアンスマネジメントの確立 経済産業省 日本監査役協会 RPAにおけるガバナンス、たぶんコレ

Slide 12

Slide 12 text

#RPALT ガバナンスとは 12 戦略を決定するため、投資・効果・リスクを管理する仕組み システム開発、ツール導入でも同じ。ビジネス共通。 投資 効果 リスク ふとず : 同じ、似てる

Slide 13

Slide 13 text

#RPALT ガバナンス関連のドキュメント例 13 ドキュメント名 作成者 記載内容 使い方 管理対象 KPI定義 PJオーナー PMO • 計測する指標の設定 ROI、利用状況、エラー数など • 各指標の評価タイミング 週次、月次、四半期など • 各指標の算出方法 ROI、コスト、効果 • モニタリングの方法 プロジェクト管理、BIツールなど • 戦略決定の判断材料とする ✓ このまま施策を進めていい? ✓ 何か策を講じる必要は? ✓ 体制は十分? ✓ etc… • 予算確保、決裁の根拠とする コンプライアンス・ 規制対応 • 禁止事項の設定 外部アクセス、ダウンロード、承認行為など 開発に着手する前、当該案件が 本ドキュメントの条件をクリアしているか チェックするステップを設ける 投資 効果 リスク ガバナンスはRPA推進者が考えなくてはならない まいね、まね、まぃ : ダメ

Slide 14

Slide 14 text

#RPALT KPI定義の例 14 • 削減時間を年間10,000h達成したい • ロボを100体作りたい • エラー率を15%以下にしたい (品質を良くしたい) • ROI 100%以上を維持したい (赤字にしたくない) 年間目標 • 削減時間 • ロボ数 • エラー率 ✓エラー数 ✓実行数 • ROI ✓効果 ✓コスト 計測指標 項目レベルに分解

Slide 15

Slide 15 text

#RPALT KPI定義の例 15 分析軸 • 時系列(年、四半期、月、週、日など) • ロボットの稼働状況(稼働中、停止中、廃止済など) • 利用部署 算出方法 案件台帳の削減時間の総和 削減時間 ロボ数 案件台帳のロボの総数 エラー率 エラー数 ÷ 実行数 エラー数 ログ中のException数 実行数 ログ中のExecution Start数 ROI 効果 ÷ コスト 効果 案件台帳の削減時間の総和 × 社員単価 コスト 案件台帳の開発工数 × ベンダ単価 情報源を 確実に 記載すべし ↓ ツール化 (仕組み化) のため 利用ツール • PowerBI • ツールは何でもよい (tableau、Salesforce、Excel、etc…) • お金はかけない (社内既存ツールを使う) • お金を使うならRPAに限らず全業務可視化などの大義名分で じぇんこ : お金 たいぎ、てぇげ : めんどくさい

Slide 16

Slide 16 text

#RPALT 16 こういうドキュメントがあると

Slide 17

Slide 17 text

#RPALT 17 予算が取れる

Slide 18

Slide 18 text

#RPALT 18 = RPAを継続できる

Slide 19

Slide 19 text

#RPALT まとめ 19 今はガバナンスをあまり問われていないかもしれないが 我々もビジネスをしている以上、いつか問われる日が来る。 RPAは魔法の杖ではないが、正しく使えば社会に貢献できるツール。 だから一過性のバズりで終わらせず、定着させたい。 その日が来る前に、RPAを定着させるため、 ガバナンスのドキュメントを書いてみませんか?

Slide 20

Slide 20 text

#RPALT (参考)KPIモニタリング例 20 https://speakerdeck.com/k_dash_riese/rpafalseli-yong-zhuang-kuang-erafen-xi https://qiita.com/k_dash_riese/items/66cdf2288c7a1a9d236d RPAの利用状況、エラー分析 UiPathの利用状況、エラー率をPowerBIで分析