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Sigfoxを使ってみた話 IoTLT Vol.78 2021/08/17 norippy @ rino products

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norippy (Norio Ikedo) ○平日は某自動車の会社でコネクティッドカーの開発エンジニア ○余暇の時間はrino products代表(副業) • ガジェットの筐体、電子回路、組み込みFW等の設計・開発・販売 (受託開発含む) • 今年は自動車パーツの開発〜販売してます!!! Twitter:norippy Web page

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運⽤中のシステムにトラブルが・・・ 3 SORACOM GPSマルチユニットのバッテリーが怪しくなってきました。 充電があまりできません︕︕まだ運⽤始めて1年経ってないぞ︕︕ https://protopedia.net/prototype/2044

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4 GPSマルチユニットをを買いなおしても良いが、自分の求める仕様を満たしていない 無いなら作る!

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やりたいこと 5 GPS accelarator Ignition state ⾞両に取り付けたセンサーデバイスの情報を、AWSサービスで受け取れるようにしたい LINEで確認 AWS Lambda Amazon DynamoDB AWS service この通信に何を使うのが良い︖

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Sigfoxとは︖ 6 Sigfox(シグフォックス)ネットワークは、2009年に設⽴した仏国Sigfox社が提供するLPWAネットワークです。 ⽇本国内では920MHz帯アクティブタグとして制度化されている帯域を使⽤したサービスを、 京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)が電気通信事業者として展開しています。 SigfoxはLTEみたいに⽇本中どこでも利⽤できるLPWAを活⽤したサービス。(国内⼈⼝カバー率95%) ユーザーはSigfox対応デバイスを購⼊するだけでOK。SIMも不要。 Sigfoxを使えば屋外でも使えるIoTサービスが簡単に構築できる︕︕ https://www.kccs-iot.jp/service/ より抜粋

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Sigfoxのハードウェアの開発 7 4JHGPY#SFBLPVUCPBSE#3,843$ https://www.switch-science.com/catalog/5373/ Sigfoxはモジュールで提供されており、UART等でATコマンドを使って通信を⾏う ATコマンドは⽂字列で送ればOK。ArduinoならStringで問題なし UART “AT$SF=f0420d94dc430b510c000000" コマンド例 電源とUARTのTX,RXを接続すればOK︕ 技適も取得済み ESP32 etc ハードウェア開発の敷居は低い

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AWSとの親和性 8 Sigfox経由で取得したデータは簡単に各クラウドサービスと連携ができるようにCallbackが⽤意されている。 AWS使いやすい︕

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動作検証機 9 タクトスイッチを押すと、コマンドが送信され、AWS Cloud watchでデータの確認ができるシステムを作りました AWS Lambda Cloud watchで確認 GPSデータ取得後、タクトスイッチを押すと データを送信命令を実⾏ AWS IoT Core Sigfox cloud

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デモ動画 10

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Sigfoxを使ってわかったこと 11 • 1度に12byteまでのデータしか送れない。 →16進数の⽂字列に変換してデーアを扱う等⼯夫しないと送れるデータが少なくなる • 基本は1⽇に合計140回のデータのやりとりしかできない →約12分に1回データを送るイメージ。140回以上送りたい場合は追加料⾦がかかる(らしい) • スリープから起動〜送信が基本。処理が遅い →命令から送信完了までに10秒程度かかるため、リアルタム性は求めてはいけない • 完全な双⽅向通信ではない →クラウドからメッセージを送ること(4byteが上限)は可能だが、 エッジデバイスから送られてきたデータのレスポンスとして返す形になる • 量産を意識したシステム →デバイスを登録しても、登録した⽇から課⾦されるのではなく、始めて通信が開始された⽇から 課⾦が開始される。デバイスを量産し、保管しておいても、使わなければ管理費がかからない︕

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まとめ 12 • Sigfoxを使ったシステムを検討してみました • Sigfoxは制約は⾊々あるが、証明書やセキュリティ等を 考えなくていいので簡単にIoTシステムを構築できる 今後の予定 • LINEのバックエンドをsigfox仕様に修正 • 専⽤基板、筐体を設計し、⾞両に取り付けて試す