Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Sigfoxを使ってみた話
Search
Norippy
August 17, 2021
Technology
0
390
Sigfoxを使ってみた話
IoTLT vol.78の資料です。
Sigfoxのモジュールを実際に触って、簡易的な動作確認を行ったので、そこで得た知見をまとめました
Norippy
August 17, 2021
Tweet
Share
More Decks by Norippy
See All by Norippy
UWBを使ってみた
norioikedo
0
1.8k
Alexa Connect Kitを試してみた
norioikedo
0
680
自分が欲しいものを作って売る!
norioikedo
0
280
スマートフォンキーを作ってみた!
norioikedo
1
710
BLE5で遊んでみた!
norioikedo
0
1k
NimBLEを使って自作ロボットを動かしてみた
norioikedo
1
1k
soracom GPSマルチユニットを使って車のIoTしてみた
norioikedo
1
540
obnizとAmazon Echoで子供向けロボットを作ってみた
norioikedo
0
420
M5StikC用のHatを作ってみた
norioikedo
0
1.8k
Other Decks in Technology
See All in Technology
開発と事業を繋ぐ!SREのオブザーバビリティ戦略 ~ Developers Summit 2024 Summer ~
leveragestech
0
630
Azure Pipelinesを使用したCICDベースラインアーキテクチャ実践
yuriemori
0
190
ここがすごいよ! AWS Systems Manager!
saichan11
0
1.8k
[2024最新版]AWS Control Towerを使ったセキュアなマルチアカウント環境の作り方
hiashisan
0
270
Luupの開発組織におけるインシデントマネジメントの変遷 ver.RoadtoSRENEXT2024
grimoh
1
270
Scaling Technical Excellence at 104: Evolution in AWS and Developer Empowerment
scotthsieh825
1
150
OSSコミットしてZennの課題を解決した話
dyoshikawa1993
0
150
AIアシスタントの活用で品質の向上と開発ワークフローのスピードアップ
nagix
1
200
DDDにおける認可の扱いとKotlinにおける実装パターン / authorization-for-ddd-and-kotlin-implement-pattern
urmot
4
390
成長期に歩みを止めないための創業期の開発文化形成
mayah
6
420
データ分析基盤を作ってみよう~設計編~
nrinetcom
PRO
1
110
大規模ドラレコデータ収集・機械学習基盤を支える AWS CDK 〜導入・運用事例紹介〜
pemugi
0
110
Featured
See All Featured
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
63
11k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
458
32k
Designing for Performance
lara
604
67k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
78
15k
Designing for humans not robots
tammielis
247
25k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
18
1.2k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
79
5.5k
Leading Effective Engineering Teams 2024
addyosmani
3
300
In The Pink: A Labor of Love
frogandcode
139
22k
Statistics for Hackers
jakevdp
792
220k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
34
1.9k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
93
13k
Transcript
Sigfoxを使ってみた話 IoTLT Vol.78 2021/08/17 norippy @ rino products
norippy (Norio Ikedo) ◦平日は某自動車の会社でコネクティッドカーの開発エンジニア ◦余暇の時間はrino products代表(副業) • ガジェットの筐体、電子回路、組み込みFW等の設計・開発・販売 (受託開発含む) •
今年は自動車パーツの開発〜販売してます!!! Twitter:norippy Web page
運⽤中のシステムにトラブルが・・・ 3 SORACOM GPSマルチユニットのバッテリーが怪しくなってきました。 充電があまりできません︕︕まだ運⽤始めて1年経ってないぞ︕︕ https://protopedia.net/prototype/2044
4 GPSマルチユニットをを買いなおしても良いが、自分の求める仕様を満たしていない 無いなら作る!
やりたいこと 5 GPS accelarator Ignition state ⾞両に取り付けたセンサーデバイスの情報を、AWSサービスで受け取れるようにしたい LINEで確認 AWS Lambda
Amazon DynamoDB AWS service この通信に何を使うのが良い︖
Sigfoxとは︖ 6 Sigfox(シグフォックス)ネットワークは、2009年に設⽴した仏国Sigfox社が提供するLPWAネットワークです。 ⽇本国内では920MHz帯アクティブタグとして制度化されている帯域を使⽤したサービスを、 京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)が電気通信事業者として展開しています。 SigfoxはLTEみたいに⽇本中どこでも利⽤できるLPWAを活⽤したサービス。(国内⼈⼝カバー率95%) ユーザーはSigfox対応デバイスを購⼊するだけでOK。SIMも不要。 Sigfoxを使えば屋外でも使えるIoTサービスが簡単に構築できる︕︕ https://www.kccs-iot.jp/service/ より抜粋
Sigfoxのハードウェアの開発 7 4JHGPY#SFBLPVUCPBSE#3,843$ https://www.switch-science.com/catalog/5373/ Sigfoxはモジュールで提供されており、UART等でATコマンドを使って通信を⾏う ATコマンドは⽂字列で送ればOK。ArduinoならStringで問題なし UART “AT$SF=f0420d94dc430b510c000000" コマンド例 電源とUARTのTX,RXを接続すればOK︕
技適も取得済み ESP32 etc ハードウェア開発の敷居は低い
AWSとの親和性 8 Sigfox経由で取得したデータは簡単に各クラウドサービスと連携ができるようにCallbackが⽤意されている。 AWS使いやすい︕
動作検証機 9 タクトスイッチを押すと、コマンドが送信され、AWS Cloud watchでデータの確認ができるシステムを作りました AWS Lambda Cloud watchで確認 GPSデータ取得後、タクトスイッチを押すと
データを送信命令を実⾏ AWS IoT Core Sigfox cloud
デモ動画 10
Sigfoxを使ってわかったこと 11 • 1度に12byteまでのデータしか送れない。 →16進数の⽂字列に変換してデーアを扱う等⼯夫しないと送れるデータが少なくなる • 基本は1⽇に合計140回のデータのやりとりしかできない →約12分に1回データを送るイメージ。140回以上送りたい場合は追加料⾦がかかる(らしい) • スリープから起動〜送信が基本。処理が遅い
→命令から送信完了までに10秒程度かかるため、リアルタム性は求めてはいけない • 完全な双⽅向通信ではない →クラウドからメッセージを送ること(4byteが上限)は可能だが、 エッジデバイスから送られてきたデータのレスポンスとして返す形になる • 量産を意識したシステム →デバイスを登録しても、登録した⽇から課⾦されるのではなく、始めて通信が開始された⽇から 課⾦が開始される。デバイスを量産し、保管しておいても、使わなければ管理費がかからない︕
まとめ 12 • Sigfoxを使ったシステムを検討してみました • Sigfoxは制約は⾊々あるが、証明書やセキュリティ等を 考えなくていいので簡単にIoTシステムを構築できる 今後の予定 • LINEのバックエンドをsigfox仕様に修正
• 専⽤基板、筐体を設計し、⾞両に取り付けて試す