EMからVPoEを経てCTOへ:マネジメントキャリアパスにおける葛藤と成長
by
KAKEHASHI
×
Copy
Open
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
Slide 1
Slide 1 text
©KAKEHASHI inc. EMか VPoEを経てCTOへ: マネジメントキャリアパスに おけ 葛藤と成長 2026年03月04日 ゆのん@yunon_phys (湯前 慶大) Engineering Management Conference Japan 2026
Slide 2
Slide 2 text
2010〜2014: 日立製作所(研究員) 2014〜2023: アカツキ(SWE→EM→VPoE) 2023〜: カケハシ(VPoE→CTO) ゆのん(X: @yunon_phys) ——————————————— 株式会社カケハシ 執行役員CTO 湯前 慶大(YUNOMAE Yoshihiro) 自己紹介
Slide 3
Slide 3 text
このセッションは 私が今でも悩みなが 向き合ってい 問題について共有す 場です
Slide 4
Slide 4 text
この40分という時間だけ ご自身の今置か てい 状況に 照 し合わせて聞いてみてください
Slide 5
Slide 5 text
©KAKEHASHI inc. EMか VPoEを経てCTOへ: マネジメントキャリアパスに おけ 葛藤と成長 2026年03月04日 ゆのん@yunon_phys (湯前 慶大) Engineering Management Conference Japan 2026
Slide 6
Slide 6 text
今、こんなことに直面していませんか? ● 判断が重くなった ● 正解がわか ない ● 前 成果が出ていない気がす ● 自分はこの仕事に向いていないのではないか
Slide 7
Slide 7 text
抽象度のジャンプ 私の場合は、EMか VPoE、そしてCTOへ。 チーム→組織→経営へと、視野が広がっていく中で、 抽象度が高い問題を解決していく場面が増え 。 しかし、私のこ まで見てきた視野・視座・スキルか は、 どうしてもその問題を捉えき ない。 襲ってく 無能感。。。
Slide 8
Slide 8 text
役割が変わ と自己効力感は一度落ち 「またゼロか や 直しになって、実力不 足を痛感させ 、自身のなさを味わわ さ わけ?勘弁して!」 – 『なぜ弱さを見せあえ 組織が強いの か』 EMやVPoE、CTOなど新しい役割/役職についた方・・・ こ まで有能に仕事をしていたが故の変化 しかし、こ は退化ではない
Slide 9
Slide 9 text
辛いとは、扱う問いが変わ 始めた兆し 時間が経つにつ 、押し寄せてく 問題の波。 と同時に、ぶちあた 自分の能力の限界。 しかし、実際には 「能力の限界」 → 「問いの変化」 そ こそが、辛さの本質であ 。 では、問いの変化とはどういうことなのか?
Slide 10
Slide 10 text
EMはチーム課題を解く世界 目の前のチーム課題を解くべく、どう解くか?に向き合う Product: 仕様を決め Project: タスクを分解してスケジュールをつく People: チームを最適化す (評価、目標、採用も) Tech: 技術選定をす
Slide 11
Slide 11 text
EMはチーム課題を解く世界 課題解決か 仕組みづく へ(ジャンプアップ) ● どうやった もっと効率的に解決でき か? ● どうやった もっと深い専門性を身につけ か? ● どうやった もっと属人性を排除でき のか? 仕組みづく に向き合えていないと、 ”課題解決の再現性が無い ね” と評価さ てしまう(辛い)
Slide 12
Slide 12 text
EMはチーム課題を解く世界 人が意思決定してチームで行動す 。 そこには、時間的・チームキャパシティ的な制約が存在 「どう解くか?」 ↓ 「この課題は今、このチームで解く価値があ のか?」 という問いへの変化が更な ジャンプアップ
Slide 13
Slide 13 text
私がEMだった頃・・・ 10年前、私がとあ プロダクトでEMだった頃。 ● ユーザーに 多くの要望がく ● POが多くのタスクを切 ● 私はチームを3並列にスケールさせ機能を量産した 結果どうなったか?
Slide 14
Slide 14 text
私がEMだった頃・・・ 1回のリリースに対す アップデートの量が多すぎて、 検証しき ないことが増え、不具合も増え、 誰も幸せにな なかった →課題解決をただす ば良いのではない。 「今、このチームで」という問いが足 てなかった
Slide 15
Slide 15 text
EMのチーム課題に対す 向き合い方 課題を今、このチームで解くべきかを考え 課題解決の再現性を高め 目の前の課題解決をす
Slide 16
Slide 16 text
VPoEは組織課題を選ぶ世界 マネジメント領域が、チームか 組織へ変化 ● どのチームでこの課題に取 組むか? ● 開発組織のルール・ガイドラインをどう整備す か? ● みんながどうやった もっと働きやすくな か? ● 新陳代謝をどう促すか? 仕組み化・タイミング・キャパシティの重要性をEMで理解 してい →組織規模に適用
Slide 17
Slide 17 text
組織規模で課題解決の実行力を高めつつ、 今、この組織でどう解くべきかを考え VPoEの組織課題に対す 向き合い方 課題を今、このチームで解くべきかを考え 課題解決の再現性を高め 目の前の課題解決をす 課題を今、このチームで解くべきかを考え 課題解決の再現性を高め 目の前の課題解決をす 課題を今、このチームで解くべきかを考え 課題解決の再現性を高め 目の前の課題解決をす
Slide 18
Slide 18 text
私がVPoEだった頃・・・ 「良い組織が良いプロダクトをつく 」 こ が私のビジョンであ 、とにかく良い組織を作 こと に集中した。 その思想で進めて間違ってはいなかったし、 今でもそ は正しい考えだと思ってい 。 実際に、組織規模も10倍まで拡張できた
Slide 19
Slide 19 text
私がVPoEだった頃・・・ 実は、組織を壊すかもし ない変化か 守ってい ことでもあった ※このことに気がついたのはCTOになってか
Slide 20
Slide 20 text
CTOは経営課題を定義す 世界 マネジメント領域が、組織か 経営へ変化 ● 2年後に売上を最大化す ためには、どこに優先的に 投資をすべきか ● 3ヶ月でプロジェクトを立ち上げ ために、どんな痛み を許容す か ● どの うなリスクを許容す ば、成功確率が上が か 時間と財務の制限で、答えの無い問いが増え
Slide 21
Slide 21 text
VPoEとCTOの違い 私の頭の中では大まかに以下の うに分類してい VPoE: 不確実性を論理で収束させ、再現性を担保 CTO: 不確実性を意志で書き換え、非連続な成長を定義
Slide 22
Slide 22 text
うし には誰もいない EM/VPoE時代にはいつもうし で支えてく CTOが いた。 しかし、今自分のうし には誰もいない。 決め のは自分の意思。 「責任」という言葉の重さを 実感す うになった
Slide 23
Slide 23 text
正しさは事後的にしかわか ない 自分の決断が組織の重しにな かもし ない 何もしないことは、組織の不安定さを増幅させ 組織を壊すかもし ない不連続な変化を自分の意思で 決断す 。 万が一失敗したときにどうな かのリスクも可能な限 考慮す 。 でも、正しさは事後的にしかわか ない、と腹をくく 。
Slide 24
Slide 24 text
CTOの経営課題に対す 向き合い方 組織規模で課題解決の実行力を高めつつ、 今、この組織でどう解くべきかを考え 課題を今、このチームで解くべきかを考え 課題解決の再現性を高め 目の前の課題解決をす 課題を今、このチームで解くべきかを考え 課題解決の再現性を高め 目の前の課題解決をす 課題を今、このチームで解くべきかを考え 課題解決の再現性を高め 目の前の課題解決をす リスクを取って組織を変化させ
Slide 25
Slide 25 text
自分は無能になったのか? ● 組織を壊してしまうかもし ないリスク ● リスクマネジメントという専門外への向き合い ● 財務やM&Aなどビジネススキルの必要性 ● タスク過多故のボトルネック ● 業務を巻き取ってく 方のあ がたさと申し訳なさ 「あー自分って無能だなー」 という感情が押し寄せ → 実は扱う問いが変わっただけ
Slide 26
Slide 26 text
どうやって役割の変化を乗 切 のか? ● 体系的な知識をつけ ○ 経営者同士で話さ 言語は最低限理解しておく ○ MBAを取得し、受託者責任という言葉が私の経営思想 の核になった ※ 受託者責任: プロとして、託さ たものの価値を最大化す 義 務(善管注意義務、忠実義務) ● 小さくリスクを取 ○ プラスは見えづ く、マイナスは見えやすいのが思考と 行動を制限す ○ こ はリスクを取 、と宣言して行動す
Slide 27
Slide 27 text
どうやって役割の変化を乗 切 のか? ● 経営会議で新しい方向性を上程す ○ 甘い論点ばか でつっこま まくってめげそうにな が、修行だと割 切 ● AI経営者・AI投資家に アウトプットのレビュー ○ 超厳しいプロンプトでボコボコにしても う ○ 人間 は不思議と傷つかない
Slide 28
Slide 28 text
で、あなたは楽しいの? めちゃ楽しい!! ● 急成長の会社で毎年が勝負の年 ● 日本の医療という大きな社会課題への向きあい ● 自分の器が組織のキャパシティにな う ヒリヒリ感 ● 多くの優秀なメンバー こんなにチャレンジのしがいのあ 会社・状況は無い。 1年前に絶対戻 たくないと本気で思え ぐ い、 自分も会社も成長してい
Slide 29
Slide 29 text
終わ に マネジメントキャリアとは、解く能力を拡張す ことだけ ではない 合理的な連続変化の世界か 、 非連続の意思決定を引き受け 世界につながっていく 私も、今、その途中にいます。 是非マネジメントキャリアを共に歩んでいきまし う。
Slide 30
Slide 30 text
©KAKEHASHI inc. EMか VPoEを経てCTOへ: マネジメントキャリアパスに おけ 葛藤と成長 2026年03月04日 ゆのん@yunon_phys (湯前 慶大) Engineering Management Conference Japan 2026