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レガシー産業の顧客課題を正しく解決し続ける
 プロダクトデザインプロセス

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立石 健太 プロダクトマネージャー LINE株式会’ t フードデリバリーサービスのPdMとして新卒で入’ t テイクアウトサービスのASP型の新規サービス立ち上げに従事 株式会社出前g t 増資をきっかけに、LINE↔出前館のサービス統合プロジェクトに参E t 事業統合などのPMI 業務を経験した後、同社の新規事業責任者としてサービ スの立ち上げを指揮 株式会社Shippi‡ t 2022年にプロダクトマネージャーとして入’ t 現在は物流事業者向けプロダクトの 0 -> 1 を担当 @honobono1124

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5 Shippioが挑戦するレガシー産業



 貿易業界
 International Trade Industry © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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顧客(商社やメーカーなど)の依頼を受け、海上輸送・航空輸送・陸上輸送などを利用して貨物 を輸出入する 海外 国内 バンニング 輸出通関 輸入通関 デバンニング 貿易の流れ 国内荷主 海上輸送 現地配送 ドレージ 幹線(B2B) 路線(B2C) 国内港 現地港 仕入先 販売先 © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved. 現地荷主 国内工場/倉庫

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実際の貿易実務者のフローは、圧倒的に複雑(下記でも簡略図) 必要書類 貿易条件 業務フロー 関係者 © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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島国である日本の産業を支える“あたりまえ”は、 圧倒的に複雑で、属人的な業務に支えられ続けている 海を超えて
 ものが届くことは、 あたりまえじゃない 海を超え手元に届く“あたりまえ” © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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5 Shippioとはどんなカイシャなのか



 事業/ビジョン
 Business and Vision © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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理想の物流体験を社会に実装する EC市場の拡大により世界中で国際的な輸送需要は伸び続けているにも関わらず、 半世紀以上大きな変化がなかった国際物流の現場。 Shippioは日本で初めての“デジタルフォワーダー“として、 世の中の人が意識せずスムーズに物流サービスを受けられる社会を目指し、 国際物流領域のデジタル化を推進しています 挑んでいるのは、貿易のDX © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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顧客(商社やメーカーなど)の依頼を受け、海上輸送・航空輸送・陸上輸送などを利用して貨物 の輸出入をトータルコーディネートする事業者です Shippioの業態: フォワーダー 顧客 MM月DD日に配送予定で手配しています! xx月yy日までにタイからzz本のバナナを輸入したい! フォワーダー 船会社 運送会社 通関業者 倉庫業者 © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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フォワーディング クラウドサービス 貿易業務の効率化・高度化や、
 脱属人化によるオペレーションリスクの低減 輸出入にまつわる各種業務の遂行
 ex. 集荷・入出庫手配、船積、運送、保管、配達 Shippioの特徴 © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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5 プロダクトデザインプロセス



 課題とアプローチ
 Issue and Solution © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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© 2022 Shippio, Inc. All Rights Reserved. 短期のロードマップ策定に留まってしまう → 危機感はあるものの長期のあるべき課題に向き合えない 複雑な業務構造を理解できないまま開発に移る → 表層的な課題しか解決できず、使われない リリースする = 課題解決と考えて次の施策に移る → 狙う成果とのGapを把握できず、価値を積み上げられない © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved. 複雑な業務を正しく解決していくために避けるべきこと

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Discovery Design Delivery GTM Product Design Lifecycle Product Design Process レガシーな貿易業界の課題を 好循環を生み出すプロセス ・長期的な目線で ・課題を深く理解し ・Gapを次の開発に活かす

 © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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貿易業界の課題は数ヶ月で解決できるものではな 顧客課題をレイヤーで捉えて長期目線で解決する #Discovery #Design 長期目線で課題を捉える リリースする ≠ 課題が解決され† 検証し、成果創出/仮説検証が進んで初めてDONE #GTM “成果”を生んで初めてDONE “ドメエキ”メンバーと圧倒的解像度で課題を理解す† 仮説をチーム横断で共有・検証する文化 #Discovery チーム横断で仮説を紐解く 課題解決の
 好循環を生む3つの取組み © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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長期目線で課題を捉える 短期的なロードマップによる開発では目指したい中長期の顧客体験は実現できない。
 解決する顧客課題を短期 ~ 長期と地続きで意識する。 大きく捉えた顧客課題を Initiative - Epicに分解 
 短期で解決する課題に落 とし込む。 (High level) Initiative 営業・生産管理向けの利活用促進 └Sub-Initiative 貨物状況のセルフサーブ Epic 商品IDの検索 © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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参考)顧客課題を中長期で捉えるロードマップ 各Initiative - Epicに
 Biz Outcomeと顧客 Outcomeを定義 捉えた顧客課題・テーマを
 Initiative -> Epicに分解 © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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チーム横断で課題を紐解く プロダクトチームのみでレガシー産業の複雑な業務課題を理解するのは困難。 ドメインエキスパート(ドメエキ)であるメンバーと協業し、横断で紐解くことが正しく顧客課 題を解決するためには重要。 ドメエキ „ 顧客の要望 g o 背景(状況・周辺業務r o リー o 検証に適した顧客の選定 ... PdM / PdD „ 課題の優先度付Ž „ あるべき姿の定… „ Solution仮説と検証方法 ... 想定外の価値やオポチュニティ 高解像度の
 業務知識を フィードバック と合わせて
 インプット © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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PdM Sales (ドメエキ) PdM 参考)社内コミュニケーションの一例 (ドメエキの解説) © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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© 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved. PdM @Sales チーム 今開発を進めているものの次のテーマについて、
 仮説検証回したいので付き合って頂きたいです! Sales もちろんです。ざっと協力してくれそうな顧客リスト アップしておきますね。セールスチームは今日中にリス トアップしちゃいましょうー! 参考)社内コミュニケーションの一例(チーム横断での仮説検証)

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“成果”を生んで初めてDONE 1回のリリースで捉えた課題がすべて解消されることはほとんど無い リリースしたから課題は”解決されているはず”、と次の施策に移るのはNG。 想定した成果・仮説検証 現状 中長期の目標 狙った成果が生み出せなかった 次の施策の出発点はここではない 想定外の価値やオポチュニティ – 生み出した成 – 目標成果までのギャッˆ – 仮説に対する学び

 を ことを徹底 正しく把握し計画を
 更新する © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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参考)Post Launch Recapの一例 期待Outcome / 検証仮説 実際の効果 Gapを埋める施策 / 仮説の更新 顧客の実務担当者の
 業務工数を20%削減する 顧客のステークホルダーが
 運用負荷を悪化させることなく プロダクトを利用できる 月間で20~40時間の
 業務工数が削減された ステークホルダーから運用負荷 が悪化したというフィードバッ クは得られなかった 大量案件や複数ステークホル ダーが関与する場合の運用 Blockerは存在する可能性あり ステークホルダーにとっても
 業務工数削減効果があった 残課題なし! Gapを埋める施策 大量案件や複数ステークホル ダーが関与する場合の運用 Blocker解消 ステークホルダー向けの
 価値創出・マネタイズの優先 度を上げる Backlog優先度更新

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貿易業界の課題は数ヶ月で解決できるものではな 顧客課題をレイヤーで捉えて長期目線で解決する #Discovery #Design 長期目線で課題を捉える リリースする ≠ 課題が解決され† 検証し、成果創出/仮説検証が進んで初めてDONE #GTM “成果”を生んで初めてDONE “ドメエキ”メンバーと圧倒的解像度で課題を理解す† 仮説をチーム横断で共有・検証する文化 #Discovery チーム横断で仮説を紐解く 課題解決の
 好循環を生む3つの取組み © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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5 最後に



 お知らせ
 Announcement © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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課題・強化したいことは 山積み・・・ © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.

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5 © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved. Bayside Product Nite

 共催企業を募集しています! ご連絡は @shippioinc まで

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募集の詳細は採用サイトへ https://recruit.shippio.io 簡単じゃ、つまらない。難しいから、面白い。 © 2023 Shippio, Inc. All Rights Reserved.