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クラスメソッド株式会社 クラウド事業本部コンサルティング部 松波花奈 そのAWSコスト、もっと下げられるかも? 150社超のコスト分析で⾒えた「鉄板」削減Tips

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150社超のコスト分析で⾒えた 「鉄板」削減Tipsを教えます!

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AWSのコストに関するよくある相談‧お悩み 3 AWS環境が複雑化 し、どこから⼿をつ ければ良いか分から ない 気づいたら請求額が 予想以上に⾼くなっ ている コスト削減できる箇所 や⽅法がわからない 他に優先すべきタス クがあり、コスト削 減が後回しになって しまう 既存システムへの影響 が怖くて、環境に⼿を つけられない

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AWSのコストに関するよくある相談‧お悩み 4 AWS環境が複雑化 し、どこから⼿をつ ければ良いか分から ない 気づいたら請求額が 予想以上に⾼くなっ ている コスト削減できる箇所 や⽅法がわからない 他に優先すべきタス クがあり、コスト削 減が後回しになって しまう 既存システムへの影響 が怖くて、環境に⼿を つけられない 今回の主テーマ

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本セッションの⽬的 5 󰞵 想定する視聴者 ● 既にアマゾン ウェブ サービス (AWS)を活⽤しており、コスト削 減できる箇所や⽅法を知りたい⽅ 💡持ち帰って欲しいもの ● すぐに実践できる具体的なコスト削減⼿法 ● 明⽇から社内で展開できる実践的なノウハウ

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コスト削減できる箇所や⽅法が わからない‧‧

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まずは可視化しましょう!

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可視化の⽬的は次のアクション決め 8 可視化のポイントは、何をどこまで可視化するのか、という点にあります。可視化のた めの⼿間や得られた情報の保存にかかる費⽤など、すべてを可視化することが逆に最適 化の⾜かせになってしまうことも考えられます。 無駄な監視や情報収集をしないため に、まずは可視化の⽬的、すなわち、「どのような情報が得られたらどのようなアク ションを実施したいのか」という点を明確に定めることで、必要な情報や粒度などが⾃ 然と定まります。 引⽤: AWS コスト最適化ガイドブック p.42

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可視化の⽬的は次のアクション決め 9 可視化のポイントは、何をどこまで可視化するのか、という点にあります。可視化のた めの⼿間や得られた情報の保存にかかる費⽤など、すべてを可視化することが逆に最適 化の⾜かせになってしまうことも考えられます。 無駄な監視や情報収集をしないため に、まずは可視化の⽬的、すなわち、「どのような情報が得られたらどのようなアク ションを実施したいのか」という点を明確に定めることで、必要な情報や粒度などが⾃ 然と定まります。 引⽤: AWS コスト最適化ガイドブック p.42 つまり、⽬的を明確にした効率的な可視化が重要

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AWSコストの可視化に利⽤できるサービス 10 AWS Cost Explorer 上級者向け AWS Cost and Usage Reports(CUR)を Amazon QuickSightでダッシュボード化 ARN やリソース ID レベルでコスト状況を 分析したい場合 初⼼者向け AWS利⽤コストの基本的な分析と 可視化ができるツール サービスやアカウント単位での ⼤まかなコスト傾向を把握したい場合 Amazon QuickSight

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可視化後は利⽤費が⾼いサービスから コスト削減できるポイントを⾒つけよう!

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AWSコストの最適化に利⽤できるサービス 12 AWS Trusted Advisor コスト最適化に特化したツールであり、 推奨事項を⼀元的に管理してくれる サービス AWSのベストプラクティスに基づいて⾃ 動的に分析し、改善のための推奨事項を 提供してくれるサービス Cost Optimization Hub

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AWSコストの最適化に利⽤できるサービス 13 AWS Trusted Advisor コスト最適化に特化したツールであり、 推奨事項を⼀元的に管理してくれる サービス AWSのベストプラクティスに基づいて⾃ 動的に分析し、改善のための推奨事項を 提供してくれるサービス Cost Optimization Hub 対応優先度がつけやすい

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クイックウィン最適化に関するアプローチ 14 引⽤:クラウド財務管理はコスト削減以上のメリットをもたらす \| Amazon Web Services ブログ

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どのアプローチが1番多いの??

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購⼊オプションの選定(RI/SPの購⼊)が1番⾔及されている 16 アプローチ 割合 インスタンス選定 不要リソース停止 スケジュール調整 ストレージ選定 ライセンス最適化 購入オプション選定 55.2% 44.8% 20.7% 55.2% 6.9% 69.0% 引用:弊社で実施した全150社のコストアセスメントレポート結果

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購⼊オプションの選定(RI/SPの購⼊)が1番⾔及されている 17 アプローチ 割合 インスタンス選定 不要リソース停止 スケジュール調整 ストレージ選定 ライセンス最適化 購入オプション選定 55.2% 44.8% 20.7% 55.2% 6.9% 69.0% 引用:弊社で実施した全150社のコストアセスメントレポート結果 上位3アプローチのコスト削減Tipsを教えます!

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1. 購⼊オプション選定(RI/SP)

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Amazon EC2 の場合は基本Saving Plans(SP)を推奨 19 購⼊オプション選定 Compute SP 3年 EC2 Instance SP 3年 EC2 Instance SP 1年 Compute SP 1年 厳しい 緩い Compute Saving Plans 3年 EC2 Instance Saving Plans 3年 EC2 Instance Saving Plans 1年 Compute Saving Plans 1年   ※Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)の場合、現時点(2025/1)でRI購⼊を検討する可能性は低いため、選択候補から外しております。 RI特有の機能については、こちらのブログをご参考下さい。 EC2 でリザーブドインスタンス(RI)と Savings Plans (SP)のどちらを選ぶべきか?基準とするための最強の⽐較表を作ってみた 制約 ⾼ (約50%)            割引率        低 (約20%)                        ⾼ (約50%) 低 (約20%) 割引率

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EC2 Instance Savings Plans と Compute Savings Plans 20 ● EC2 Instance Savings Plansの1年分購⼊と Compute Savings Plansの3年分購⼊は割引率がほぼ同じ EC2 Instance Savings Plans 1年 Compute Savings Plans 3年 購⼊オプション選定 37% 42%

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EC2 Instance Savings Plans と Compute Savings Plans 21 ● 今後AWSを利⽤し続けるのであれば、Compute Savings Plansを購⼊する⽅が インスタンスファミリーが変更できるため、無駄になる可能性が低い。 ● 購⼊アプローチ(例) ○ Compute Savings Plans(3年)を1年毎に段階的に購⼊(予算が充分でない時) → リスクを抑えつつ、⻑期的な割引メリットを享受可能 1年⽬ 2年⽬ 3年⽬ 4年⽬ 5年⽬ ‧‧‧ SP適⽤期間 SP適⽤期間 SP適⽤期間 SP適⽤期間 可能なら1‧2年⽬は EC2 Instance Savings Plansを 1年契約で購⼊することで、 さらに割引を教授できる 購⼊オプション選定

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2. インスタンス選定

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AWS Compute Optimizer から推奨インスタンスタイプを確認 23 インスタンス選定 ▼ AWS Compute Optimizer コンソール画面

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AWS Compute Optimizer から推奨インスタンスタイプを確認 24 インスタンス選定 ▼ AWS Compute Optimizer コンソール画面 このまま変更しても問題ない??

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▼ AWS Compute Optimizer コンソール画面 インスタンスタイプを推奨事項のまま変更するのは危険‧‧ 25 インスタンス選定 Amazon EC2のAWS Graviton 移⾏はハードルが⾼い - アプリケーションのアーキテクチャ変更が必要 (ARM64アーキテクチャへの対応) - 既存アプリケーションの互換性検証 - 開発/テスト環境での⼗分な検証期間の確保

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▼ AWS Compute Optimizer コンソール画面 インスタンスタイプを推奨事項のまま変更するのは危険‧‧ 26 インスタンス選定 ルックバック期間が デフォルトの14⽇間 - ⽉末⽉初に負荷が上がるような処理をしてい る場合は32 ⽇、もしくは 93 ⽇ (有料) に変更 すべき Amazon EC2のAWS Graviton 移⾏はハードルが⾼い - アプリケーションのアーキテクチャ変更が必要 (ARM64アーキテクチャへの対応) - 既存アプリケーションの互換性検証 - 開発/テスト環境での⼗分な検証期間の確保

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▼ AWS Compute Optimizer コンソール画面 インスタンスタイプを推奨事項のまま変更するのは危険‧‧ 27 インスタンス選定 メモリ使⽤率が考慮漏れ - デフォルトだと取得されない - サードパーティ製品でモニタリングしてい る場合はメモリ使⽤率を取得していないこと が多い - Amazon CloudWatch エージェントをイン ストールし、メモリ使⽤率を取得するよう変 更もしくはサードパーティ製品で取得済のメ モリ使⽤率と突き合わせて確認 ルックバック期間が デフォルトの14⽇間 - ⽉末⽉初に負荷が上がるような処理をしてい る場合は32 ⽇、もしくは 93 ⽇ (有料) に変更 すべき Amazon EC2のAWS Graviton 移⾏はハードルが⾼い - アプリケーションのアーキテクチャ変更が必要 (ARM64アーキテクチャへの対応) - 既存アプリケーションの互換性検証 - 開発/テスト環境での⼗分な検証期間の確保

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3. ストレージ選定

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Amazon EBSボリュームのgp2→gp3への移⾏ 29 ストレージ選定 容量 GP2 GP3 割当IOPS 割当スループット (MB/s) 料金 割当IOPS 割当スループット (MB/s) 料金 100GB 最大3,000 ベースライン300 128 $12 3,000 128 $9.74 500GB 最大3,000 ベースライン1,500 250 ※1 $60 3,000 250 $54 1,000GB 3,000 250 ※1 $120 3,000 250 $102 2,000GB 6,000 250 ※1 $240 6,000 250 $216 8,000GB 16,000 ※1 250 ※1 $960 16,000 250 $852 16,000GB 16,000 ※1 250 ※1 $1,920 16,000 250 $1,620 ● gp3 は gp2 よりもベースラインが上昇した Amazon EBS ボリュームで、同 等の性能を確保する場合は gp3 の⽅が安くなる

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Amazon EBSボリュームのgp2→gp3への移⾏ 30 ストレージ選定 ● Cost Optimization Hub から対象のリソースが把握可能 ● 移⾏は再起動なしでの変更可能 ● 旧世代のインスタンスタイプの場合、起動失敗してしまうことがあるため 注意

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NAT Gatewayの転送料⾦ Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)の延⻑サポート料⾦ パブリックIPv4の料⾦ (番外編)コストが特に⼤きい項⽬ 31 Amazon RDS NAT Gateway Amazon VPC

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NAT Gatewayの転送料⾦ インターフェイス型 VPCエンドポイントへ移⾏ Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)の延⻑サポート料⾦ エンジンバージョンアップの実施 パブリックIPv4の料⾦ Application LoadBalancer(ALB)や NAT Gatewayの集約 (番外編)コストが特に⼤きい項⽬ 32 Amazon RDS NAT Gateway Amazon VPC

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NAT Gatewayの転送料⾦ Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)の延⻑サポート料⾦ パブリックIPv4の料⾦ Application LoadBalancer(ALB)や NAT Gatewayの集約 (番外編)コストが特に⼤きい項⽬ 33 Amazon RDS Amazon VPC インターフェイス型 VPCエンドポイントへ移⾏ NAT Gateway エンジンバージョンアップの実施 他にもコスト削減できる余地があるかもしれません!

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とはいえ、なかなか実⾏できない‧‧

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お客様がコスト削減実施に踏み込めない理由は様々 35 ビジネス優先度の競合 リソース‧知識の壁 リスク回避の⼼理 ‧新規機能開発や障害対応が 最優先で、コスト最適化に時 間を割けない ‧短期的な成果が求められる 中、コスト最適化は後回しに なりがち コスト削減より新機能開発を優先 ‧⽇々の運⽤業務に追われ、 コスト最適化に割ける時間が ない ‧AWS環境が複雑化し、どこ から⼿をつければ良いか分か らない 専⾨知識と実⾏リソースの不⾜ ‧削減施策を実⾏してシステ ム障害が発⽣したら責任問題 になる ‧⼀度削除したリソースを元 に戻せるか不安 安定運⽤を優先する慎重な判断

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これらのお悩みを クラスメソッドが解決します!

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Classmethod Cloud Guidebook 37 AWS コスト最適化チェックリスト では、様々なAWSサービスのコストを削減す るための具体的なTipsがまとめられています AWS活用のノウハウが詰まったナレッジ集 クラスメソッドの「 AWS請求代行」をご利用のお客様に 無料公開 例
 例
 公開デモページはコチラ ▼ \一部を無料公開!/

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AWSコスト最適化⽀援サービス 38 引用: AWSコスト最適化 \| AWS総合支援 \| クラスメソッド株式会社 AWSベストプラクティスに沿ったコスト削減案をご提案 クラスメソッドの「 AWS請求代行」プレミアムサービスをご利用の お客様にコンサルティング料金を頂いて実施

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事例紹介(星野リゾート様) 39 • クラスメソッドのコンサルティングを通じてAWS利用費を29%削減 • コストカットできた予算で浴場の混雑状況を可視化するサービスなどの新サー ビスを開発 • 新しい挑戦ができることでまたコストが下げられる良いスパイラルが生まれた • 新型コロナウイルスの流行と緊急事態宣言により自社運営施設が大幅な稼働 減 • 全社的なコロナ禍対策の一環でシステム部門もコスト最適化を検討 • 自力以上のコロナ禍対策をパートナーに依頼 コスト削減ポイント • 請求代行プラン見直し • インスタンスタイプ・サイズの最適化 • インスタンスの稼働時間の見直し • リザーブドインスタンス購入 お客様の声 「大切なのは内製化です。変化をいかに早く 察知して対応するか、現場や経営陣から出た 意志をいかに実現するか。そのスピード化を 図るには、組織の内製化が必要です。それは 完全に自分たちだけでできるとは思っていま せん。コストダウンなどでクラスメソッドの 力が必要でした」 before after

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事例紹介(星野リゾート様) 40 大きな改修やリスクなしで効果が出る方法でコストを削減し、削減したコストをク ラウド最適化へのリソースに 内製を前提とし、日頃からAWS の情報キャッチアップ、スキル アップに取り組む 割引オプション適用等、大きな 改修やリスクなしでできるよる コスト削減 AWSのフルマネージドサービスを活用した新規サービス開発

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まとめ 41 ● AWSコスト削減は可視化から始め、まずはクイックウィンにできる最 適化アプローチの実施がおすすめ ● 推奨事項をそのまま適⽤するのではなく、システム利⽤状況を考慮した 慎重な判断が重要 ● コスト削減で⽣まれた余裕をさらなる最適化や新サービス開発に活⽤す ることで、ビジネス価値の向上につながる どんな規模の課題も、解決への第⼀歩はご相談から! 今すぐアクションを起こして、成果につなげましょう!

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