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メルペイにおける マイクロサービス 構築と運用 CloudNative Days Tokyo 2019 Merpay SRE @tjun Junichiro Takagi https://speakerdeck.com/tjun/cloudnative-days-tokyo2019

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「マイクロサービス、実際やってみてどう?」に答えたい 今日 テーマ 2

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メルペイ マイクロサービス概要 メルペイ マイクロサービス 構築と運用 課題と今後 01 02 03 3 Agenda おまけ: 実際に起きた問題を紹介 04

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メルペイ概要 年 月 非接触型サービス「 」に対応 年 月 複数回 お買い物をあとからまとめて支払える 「メルペイあと払い」開始 年 月 サイトでも「メルペイ」が利用できる ネット決済提供開始 年 月 大手チェーンや中・小規模店舗で ・バーコード決済に対応 全国135万か所 iD コード払い あと払い ネット決済

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メルペイ サービス マイクロサービスアーキテクチャ 40以上 マイクロサービス 2019 3Qで 1444億円以上を取り扱うメ ルカリ 決済基盤(US メルカリ事業も含む数字 ) 200万人以上 利用者 (メルペイ「電子マネー」 登録を行ったユーザー 累計。 コード払い 除く )

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Why microservice?

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Why microservices? メルペイ 複数 サービスを短期間で立ち上げるため Focus on single service 各マイクロサービス 機能に集中して開発 Independent releases 独立した開発・リリース サイクル Team independence 組織を拡大しながら 複数 機能を同時に開発

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マイクロサービス そ 他 メリット Resilience 障害が局所化すること で可用性が高まる Scalability & Flexibility 独立したリソース管理が可能 ストレージも独立

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メルペイ マイクロサービスで やっていないこと マイクロサービス単位で 自由な技術選択 自由な技術選択 例 自由な言語、好きなデータベース Why? ● 共通 ツール・ライブラリを利用することで、開発や運用 度や品質を高めるため ● チーム間 情報共有や人 移動を可能にするため

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メルペイ マイクロサービス 現状

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アーキテクチャ API Gateway Authority API Service X API Service Y Google Cloud Load Balancer Service A Service B Google Kubernetes Engine Service C Web Service Z Cloud Spanner Project A Cloud Spanner Cloud Pub/Sub Project B Project GKE

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API Gateway Authority API Service X API Service Y Google Cloud Load Balancer Service A Service B Google Kubernetes Engine Service C Web Service Z Cloud Spanner Project A Cloud Spanner Cloud Pub/Sub Project B Project GKE 共通 GKEクラスタ
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 個別 Project
 レイヤーアーキテクチャ


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Google Kubernetes Engine Kubernetes マイクロサービス 実行基盤・オーケストレーション - 自己修復性 あるReplication Controller - ServiceによるLoad Balancing - DeploymentによるRollout/Rollback - Horizontal Pod Autoscalerによるスケールアウト - Kubernetes 自体 拡張性やエコシステム 早く構築し、安定して運用するためにGKEを利用

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マイクロサービス on Google Kubernetes Engine すべて マイクロサービスが同じClusterに乗っている - Cluster自体 Platform Teamが構築・運用 - Namespace内を各チームが開発・運用 Google Kubernetes Engine Namespace: service-a Container A Container A Container A Namespace: service-b Container A Container A Container B

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マイクロサービス on Google Cloud Platform ● 1つ マイクロサービスが1つ GCP Projectを持つ ● 各 Project 中に Spanner や Pub/Sub などを作成 ● 権限設定したService Account を Kubernetes Secretに配置 ● Terraformで管理 CircleCI Project A Cloud Spanner Cloud Pub/Sub GitHub Terraform Code Project B Cloud Spanner Big Query

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マイクロサービス 階層構 アプリ、加盟店等 パートナー様 全て リクエストが を通る 共通処理とルーティング サービス クライアントから リクエストとレスポンス 責任を持つ 裏側にある複数 マイクロサービス アグリゲーション サービス 機能 ロジックを実現する Backend Service API Gateway API Service Client

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メルペイ マイクロサービス 例 iD決済を実現する流れ API-Gateway NFC-api NFC-service payment- service リクエスト 認証と ルーティング clientへ返すため response 作成 NFC決済を実現する ため 処理 共通 決済処理

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API Gateway ● Goで書かれたマイクロサービス ● リクエストを各マイクロサービスへルーティングする 共通 リクエスト処理をAPI Gateway と Cloud Load Balancerで実現 ● TLS termination ● DDoS protection ● Request buffering ● Authマイクロサービスを利用したAuthN/AuthZ

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メルペイ マイクロサービス 構築

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開発組織とマイクロサービス 各機能を実現する マイクロサービス開発チーム ● バックエンドエンジニア ● フロントエンドエンジニア ● iOS/Androidエンジニア ● デザイナー ● PM 共通基盤とサービス全体を 見る横串チーム ● SRE ● アーキテクトチーム ● Microservices Platformチーム ● Data platformチーム ● ソリューションチーム

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メルペイ マイクロサービス開発で 気をつけていること 一貫性 ● データ 一貫性 ● リトライと冪等性 ● リコンサイル 信頼性 ● Go template projectやlibraryによる 標準化 ● Production Readiness checklist ● DesignDoc ● 権限管理

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メルペイ マイクロサービス開発で 気をつけていること 一貫性 ● データ 一貫性 ● リトライと冪等性 ● リコンサイル 信頼性 ● Go template projectやlibraryによる 標準化 ● Production Readiness checklist ● DesignDoc ● 権限管理

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マイクロサービスにおける一貫性 分散システムにおけるデータ 一貫性 担保 難しい ● 決済トランザクションが複数サービスをまたがる ● DBへ 書き込みや外部サービスへ 接続が分散している ● どこかで処理が失敗しても、全体として一貫性が必要 冪等性 ● リトライしても二重に処理されず、正しく動く 詳しく メルカリtech blog 記事を参照 - マイクロサービスにおける決済トランザクション管理 - メルペイにおけるお客さま残高 管理手法

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マイクロサービスにおける一貫性 リコンサイル ● 本当にデータ整合性が取れている か? ● 不整合を見つけて修正する必要がある メルペイで ● バッチ処理によるリコンサイル ● 非同期な結果イベント通知によるリコンサイル によって不整合 チェックと修正を行っている

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メルペイ マイクロサービス開発で 気をつけていること 一貫性 ● データ 一貫性 ● リトライと冪等性 ● リコンサイル 信頼性 ● Go template projectやlibraryによる 標準化 ● Production Readiness checklist ● DesignDoc ● 権限管理

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メルペイ マイクロサービスとGo ほとんど サービスがGoで書かれている(一部Node.js) マイクロサービス テンプレート ● Liveness/ReadinessProbe対応、Graceful シャットダウンなど Kubernetes上で動かすために必要な機能を持つ 社内で開発した共通 Goライブラリ ● Logging, 分散Tracing, クライアントサイド LoadBalancingなどに対 応

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マイクロサービス レビュー DesignDoc 設計をアーキテクト、SRE、Security、関連マイクロサービス エンジニアがレビュー・議論する Production Readiness Checklist 本番リリース前に、Kubernetes yaml等で必要な設定が されているか、運用 準備が十分かなどをチェックする 例: Horizontal Pod AutoscalerやPod Disruption Budget 設定

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メルペイにおける マイクロサービス構築 流れ

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開発を加 する共通 仕組み Microservices platform 各チームがOwnershipを持ってサービスを構築・運用する ● microservice-starter-kitによるマイクロサービス 初期化 ● Protocol Buffersによるサービス インターフェース 定義 共通化 ● GCP上 リソース 全てTerraformで管理 ● Kubernetes上 リソースをYAMLで管理 ● 共通 デプロイフロー Platformをメルカリ Microservices platform teamが構築・運用

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マイクロサービス 初期化 microservices-starter-kit という仕組みで自動化 ● GCP Project 作成+Application用Service Account 作成、 開発者へ IAM権限 付与 ● Kubernetes Namespace 作成+必要なRBAC&Secret 設定 GCP project for GKE Centralized cluster Namespace: Service A Service A RBAC: Team A

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GCPリソース 作成 ● Cloud Spanner, Pub/Sub, Cloud Storage等 リソース ● すべてTerraformで作成・管理 CircleCI Cloud Spanner Cloud Pub/Sub GitHub Terraform Code Project B Cloud Spanner Big Query Project A

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Kubernetesリソース単体 デプロイ Manifest 単体をCircleCIからデプロイ - Job、Horizontal Pod Autoscalerなど YAML CircleCI Google Kubernetes Engine yaml GitHub Namespace: service-a Container A Container A Container A Namespace: service-b Container A Container A Container B

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Microservicesアプリケーション デプロイ 必要なYAMLとImageを指定してSpinnaker経由でデプロイ CI Google Kubernetes Engine yaml Namespace: service-a Container A Container A Container A Namespace: service-b Container A Container A Container B Cloud Build Container Registry code CI

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メルペイ マイクロサービス 運用

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マイクロサービス 運用 大変 マイクロサービス 数が増えるだけ運用する要素が増える ● 各マイクロサービス アプリケーション ● 各マイクロサービスが利用するリソース(データベース等) ● マイクロサービス間 通信 運用 手間を減らす仕組み ● マイクロサービス 構成をできるだけ揃える ● Kubernetes によるオートスケールや自己修復 ● Managedなクラウドサービス それでもさまざまなところで問題 起きる

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マイクロサービス 運用体制 マイクロサービスで 各チームが担当マイクロサービスを運用 ● 元から運用経験があるエンジニア 多くない Google Kubernetes Engine Container A Container A Container A Cloud Spanner Project A Container A Container A Container B Cloud Spanner Project B Cloud Pub/Sub

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マイクロサービス運用で気をつけていること SLOを設定する ● サービスが正常な状態を各サービスで定義する ● アラートをしたり問題を修正したりする判断 基準 Observability ● Metrics問題が起きたときに調査する&問題が起きる前に気づく ● 分散Tracing: リクエスト どこで時間がかかっているか

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SLO(Service Level Objective) 運用を考えると出てくる疑問例 ● 自分たち サービス 今正常な か? ● 自分たち サービス 遅い?一部 お客さまに対してだけ遅い? ● CPU使用率が一瞬上がっていたが、問題ない か? SLO ● 可用性、レイテンシなどシステム 信頼性 目標値 ● SLOを定義することで、自分たち サービスが正常な か、Alertする か、何を修正・改善するか 判断ができる 例: あるAPI で 最低でも99.99% リクエストが 5xx以外を返す

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Observability Microservicesで 、1リクエストが複数 マイクロサービスを経由 する ● どこでどれだけ時間がかかっている か ● なぜ時間がかかっている か、どんなエラーが出ている か ● 各マイクロサービス SLOを満たしている か Metrics, Trace, Logをサービス横断して見られるようにすることで、 問題 特定がスムーズにできる

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監視体制 Datadogに集約してTimeboardやAPM、Monitor 機能を利用 Google Kubernetes Engine Container A Container A Container A Cloud Spanner Project A Go, gRPC, Docker, Kubernetes メトリクス GLB, Spanner, Pub/Sub, Stackdriver Logging 等 メトリクス

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ここまで まとめ メルペイで ● 短期間で サービスリリースを実現するため マイクロサービスアーキテクチャを採用 ● 共通化された開発・運用 Platformがある ● Platform 上で、各チームがOwnershipを持って開発運用 ● 一貫性と信頼性を実現するため、各マイクロサービス アプリケーション上や開発運用 プロセスでさまざまな 仕組みを作っている

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メルペイ マイクロサービス 課題と今後

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開発・運用で出てきた課題 一部 マイクロサービスがモノリス化する ● 機能をど マイクロサービスに実装するか、判断が難しいことがある ● 1つ マイクロサービスにさまざまなビジネスロジックが集まってしまう QAが難しい ● ど マイクロサービス ど バージョン 組み合わせな か ● リリース以前 開発環境 どこかが壊れている状態だった 運用と開発 リソース 調整 ● 開発が落ち着いてきたけど運用が続くサービスもあれ 、これから 開発が活発になるサービスもある

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メルペイ マイクロサービス 今後 リリースを振り返って ● サービス 信頼性を高めて運用負荷を下げる改善中 今後に向けて ● さらに広く使われるメルペイを目指して、引き続きさまざま機能を 企画・開発しています ● バックエンド、SREなど各職種で採用してます! Go、Microservice、Kubernetes、GCPやりたい人 ご連絡ください

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残り 時間で、開発中に発生したさま ざまなトラブルを紹介します

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[1] Deploy時にリクエスト 一部がエラーになる 深刻度: ★

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[1] Deploy時にリクエスト 一部がエラー まずやること ● Graceful Shutdown ● Readiness/Liveness 適切な設定 上記をやらないと、 ● 消えていくPodが正しくリクエストを処理しない ● 準備ができていないPodへリクエストが届く

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[1] Deploy時にエラーが出る まだ、Kubernetesで必ず起きる問題や、gRPCだから起きる 問題が残っていた ● containers.lifecycle.preStop に sleepを入れる ● terminationGracePeriodSeconds を設定する ● strategy.rollingUpdate.maxSurge を 100%にしない 等 設定を入れて、RollingUpdateをなめらかに行う

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[2] Ingress 再作成に失敗する 深刻度: ★★★

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[2] Ingress 再作成に失敗 前提 ● メルペイで 、Ingress-GCEを利用 起きたこと ● 開発環境 Ingressを作り直したところ ○ External-IPが当たらない ○ Backend-serviceが作られない ○ 設定を少し変えると作成されることもある … ○ ログに 何も出ていない

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[2] Ingress 再作成に失敗 原因 ● GKE v1.10.6 (に含まれるIngress-GCE) バグだった 対策 $ kubectl apply -f merpay-ingress1.yaml $ kubectl apply -f merpay-ingress2.yaml $ kubectl apply -f merpay-ingress3.yaml -> OK $ kubectl apply -f merpay-ingress4.yaml

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[3] Ingressを追加したら、 元からあったIngressが壊れた 深刻度: ★★★★★

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[3] Ingress を追加したら既存 Ingressが 壊れた 起きたこと ● 新しい用途 Ingressを追加したら、前から使っていたIngress (触ってない)方でリクエストが全てエラー ● 設定したい証明書と 違う証明書が設定されている 対応 ● いろんな設定とログを調べたが全く分からず、 新しいIngressを 消すと問題が解消した ● Ingress-controller ログが見られない…

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[3] Ingress を追加したら既存 Ingressが 壊れた 原因 ● 2つ Ingress 設定を元に 同じ HTTPS proxy を交互に更新 していた ● Namespace名+Ingress名 先頭55文字で区別しているため、 長くて似た名前で作っていたIngressがぶつかっていた ● 実 ドキュメントに書いてある ○ The total length of the namespace and name of an Ingress must not exceed 55 characters.

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[3] Ingress を追加したら既存 Ingressが 壊れた 対策 ● Ingress 名前を短くした ● 長い名前 Ingressを作れないようなLintを追加した

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[4] Podが減っていく 深刻度: ★★★★★

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[4] Podが減っていく… 起きたこと(イメージ) ● 5つあった ず Podが3つになっている ● 他 2つ 起動できずにRestartを繰り返している ● 他 3つがRestartして起動できなくなる も時間 問題… 調査 ● エラーが曖昧なも しか出せず、原因調査が難航 ● 今動いているも を止めたくない で、ログを増やしたPodをデ プロイすることもできない

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[4] Podが減っていく… 原因 ● 起動時 処理に必要な GCP APIが意図せずdisableされてい た ● Terraform Diffで出ていたが、レビューでそ 影響に気づけ ていなかった 対策 ● Terraform 設定を修正して各サービスを更新

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[5] Spannerへ Latencyが ときどき大きくなる 深刻度: ★★★★

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[5] Spannerへ リクエスト レイテンシが ときどき大きくなる 前提 ● GKE上 Go アプリケーションからCloud Spanner へ読み書き を行う 起きたこと ● アプリケーションを動かしていると、数100ms-数秒かかるときが ときどき発生

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[5] Spannerへ リクエスト レイテンシが ときどき大きくなる さまざまな原因 ● クライアントライブラリgoogle-cloud-go 問題 ● Kubernetesクラスタ DNS 問題 ● アクセストークン リフレッシュ 対策 ● クライアントライブラリ 修正 ● DNSをアプリケーション側でキャッシュ ● アクセストークンをバックグラウンドで定期更新

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[5] Spannerへ リクエスト レイテンシが ときどき大きくなる 詳細 メルカリ Tech Blog メルペイで Spannerと 戦い 日々 で紹介しています。

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最後に宣伝 Google Kubernetes Engine と Cloud Spanner について 2019.07.31 Google Cloud Next Tokyo で発表します

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