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利己主義と裏切りが支配する世界で 称賛文化 が生まれるチームとは NIKKEI - Satoshi Okami

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今日のテーマ 称賛文化が根付く要因 2

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外から見た日経IDチーム 好きなだけ有給 1週間、1ヵ月OK 退職・異動時引 き継ぎなし モブプロ ハンズオン 業務知識平準化 わきあいあい楽しそう 未来に投資する活動 業務時間内に業務外活動 3 シェアドリーダーシップ 自己組織化 日経IDチーム 他のチームの人

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4 わきあいあいのヒケツは、称賛文化 (褒める)。 褒める理由は、過去のスライドにまとめています。 スケーラブルなチームの作り方@XP祭り2021

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統一期 “意見の不一致と性格の不一致が解決は、より親密な関係 をもたらし、協力 の精神が現れる。” Tuckman's stages of group development - Wikipedia  褒めるとチームは協力する。協力は成果を高める。 5 “ほめて、相手が好意的な反応を示す様子を観察しよう。 どんな人でもたちまち友好的で 協力的 になってくれるはずだ。” 人望が集まる人の考え方 p202 第12章 人間関係で奇跡を起こす方法 Part4 人々にうまく働きかける            タックマンモデル スライド から抜粋

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1. 多様性のあるメンバー構成 2. 一人ひとりが自発的に行動する 自然と褒め合う要因は何か? 6

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1. 多様性のあるメンバー構成 能力が近しいと序列を生む 7 様々な能力を持つメンバー構成 → 称賛が一部の人に集中 → 自分にできないは褒めやすい 他人と比較 される 多様性は相 手を認め易 い

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ゴルディロックスの満足感を獲得するチーム 1. 多彩なメンバーで構成されたグループを編成する。 経験や背景、教育面で、メンバーが均一的にならないようにして、互いに刺激   し、学びあ えるようなグループを編成すること。 2. 「競争のないグループ」にする。 競争によって刺激し高め合ってほしいと考え、同僚同士を競わせたとしても、    ほぼ確実 に彼らの内発的動機づけを損ねる。 競争ではなく、共同や協力 でいこう。 3. 業務を移管する。 4. 目的によって活力を与える。報酬を与えて動機づけてはいけない。 8 モチベーション3.0 p273 組織用ツールキット 会社、職場、グループ能力を向上させる 9つの方法 他のメンバーに教えてあげれる 他のメンバーにとっては学び これ 大事 今回の ポイント

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多様性はチームの成果を向上させる “一般的には、異質な背景を持つメンバーで構成されたチームのほう が、多様な能力や情報を有している可能性が高く、その結果、より効果 的なチームとなることが裏付けられている。” 組織行動のマネジメント ―入門から実践へ p213 第8章 “チーム”を理解する 9 “今日の変化の激しいビジネス環境の中で抜きん出た成果を上げる ためには、ダイバーシティ(多様性)に富んだ「集合知」が不可欠だか らです。” 世界最高のチーム p15 第1章 世界共通のチームづくりのルールとは

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2. 一人ひとりが自発的に行動する 10 年齢などで画一的に決めない。 役割をマイクロマネジメントしない。 自分で自分の役割を決める自発性があれば、 状況の変化に応じて 自身の役割を柔軟に変 化させる ことができる。  これは(たぶん)衝突する テックリード としてがん ばって! テックリード としてがん ばって! 自己組織化 チーム Aさん Bさん 上司 上司 → 互いをフォローし合うように動ければ感謝 の気持ちは自然と出るのではないか? コーチングで自 発性を促進

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自分に裁量権があると成果とやる気に繋がる① “なぜFacebookは自社のエンジニアにそんな自由を与えて動き まわらせたり、別のことを試させたりするんだろうか?それは、人 は自分の好きなことに取り組んでいるときにこそ最高の仕事をす る、ということをFacebookは心得ているからだ。社員が毎日楽しく 心踊らせて出社できる可能性を最大限に高めるための選択肢 を、彼ら自身に与えているのだ。” 11 ユニコーン企業のひみつ p69 4章 トライブでスケールさせる 発売日:2021年04月26日

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自分に裁量権があると成果とやる気に繋がる② “「全員経営」とは、経営の目的や目標を明確にしたうえで、仕事 のやり方を細かく規定せずに社員に任せ、自分の仕事を責任を 持って遂行してもらうことである。宅急便を担う中心的存在は、現 場で顧客に接する約三万人の「セールスドライバー」である。彼ら のやる気をいかに引き出し、楽しく働いてもらうか。全員経営の成 功はそこにかかっている。” 12 小倉昌男 経営学 p171 第9章 全員経営 ど・う・や・ら やる気を引き出すのに 裁量 権を与えるの は、時代も企 業規模も関係ない 普遍的な 方法のようだ! 発売日:1999年01月01日

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仲間募集 “日経は、競争でなく協力して楽しく仕事したい仲間を募集しています。 成果主義ではない世界線で働きたい 全俺(私) に適しています。(笑)” SE、PO、SM、EM、PM どんなキャリアの 全俺(私) も大歓迎です。 窓口(DM):Twitter@nikkeideveloper 13

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発表者紹介 14 慎重エンジニア。2019年7月、日本経済新聞社に入社。日経IDチーム 所属。趣味は怪 文書の投稿。時折、「イノベーションする組織」などの怪文書を会社Slackの片隅に投稿 する。初登壇のXP祭り2021は「スケーラブルなチームの作り方」を発表。「組織の流動 性の高め方」や「組織の流動性と企業の競争優位性の相関関係」の独自研究をしてい る。座右の銘は、いつも心に白装束 。 speakerdeck@after12am Github@after12am Twitter@satoshi_okami