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󰑜ベトナムで
 󰠁開発はじめました 
 みんなのマーケット / 戸澤拓也 2023-02-13 1

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目次 2 01 はじめに
 02 なぜベトナム?
 03 日本とベトナムの開発
 04 ベトナムでの開発
 05 これから
 06 まとめ


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はじめに
 くらしのマーケットでは、300種類以上の 様々な出張サービスを扱っています。 
 
 出張サービスは種類毎にビジネスの流れ が異なります。例えば、家事代行と引越し ではお店の探し方、料金の決まり方、事前 に必要な情報が違います。 
 そのため、出張サービスの種類毎にビジネ スを理解し、プロダクトを作り込む必要があ ります。
 そうした作り込まれたカテゴリ(=小プロダク ト)の集合体がくらしのマーケットという大き なプロダクトになっています。 
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カテゴリ毎に開発が必要となると開発量が多く、 
 必要なPM、エンジニア、デザイナー、QA..をどう確保するか 
 が課題になります。
 
 カテゴリ数から考えると、同時並列で複数チームで開発を進めていく必要があり、 
 日本のみの採用ではカテゴリ開発に速度を持って取り組むことは難しいと考えました。 
 くらしのマーケットは国内向けプロダクトのためPMは日本で担当する必要がありますが、 
 実装するエンジニアは日本国外でも担当できるはずです。 
 
 
 これを解決する手段として、ベトナムでのオフショア開発チーム組成に着手しました。 
 4 はじめに


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なぜベトナム?
 ベトナムは平均年齢31歳(日本は48歳)と国 全体が若く活気があり、GDP成長率も高く、 国家総合マスタープランでは2050年までに 高所得の先進国入りを目指すなど勢いの ある国です。
 
 ベトナムは数学やITなどの理系教育に早く から力を入れ、その教育を受けてきた優秀 なITエンジニアが多くいます。 
 
 また首都ハノイは日本から近いこともあり、 今回はベトナム ハノイで開発を進めること にしました。
 5 ノイバイ空港から外に出るときの熱気、四方八方で鳴るクラクション、蜂の羽音のようなバ イクのエンジン音、何度行ってもベトナムの活気には驚かされます。

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日本とベトナムの開発
 日越(越:ベトナム)で進めるにあたり、 
 一番の課題はコミュニケーションでした。 
 
 日本で開発しているシステムはビジネスロ ジックが多く複雑なため、これを開発する場 合は日越でのコミュニケーションが多く必要 となり困難に思われました。 
 
 そのため、越では日本で開発しているシス テムとは別システムを開発し、日越ではイ ンターフェースベースで連携させる方法を 取りました。
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ベトナムでの開発
 また、プロジェクトでは次のような点に注意 して進めました。
 
 - ステップでお互いの認識を揃える 
 右のようなステップに整理し日越で認識を 揃えた上で、各ステップの重要テーマが達 成できたら次のステップに進むようにしまし た。
 特に越の開発チームは初めてのプロダクト となるため、チームとしての経験や前提が 何もなく、前ステップ達成ができてないと、 結局次のステップの達成が難しくなったり、 チーム運営に支障が出るため、1つずつ着 実に進めました。
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- 日越で責任分界点を作り、お互いに責任を持つ 
 インターフェースでのシステム連携としていることもあり、日越で互いの実装を知らなくても開発でき るようにしています。実装を知る必要があるとコミュニケーションが必須になることや、知ることでど ちらかが過度に助けてしまい責任が片方に寄ることを防ぐためです。 
 - 技術調査/選定もベトナムで行う、自分事にする 
 責任分界点とも関わりますが、技術も越で調べています。 
 結局、使う人が一番詳しくないと責任を持って使い続ける事ができないためです。 
 - 言葉にして伝える、図にする 
 言葉や図で表現できないこと=伝わらないことです。お互いに言葉や図にして伝えています。 
 特にプロダクトのユースケース、当社独自の内容はより細かく理解の確認もします。 
 - 抽象度の高い開発案件から進める 
 抽象度の高い開発の方がお互いの認識のズレがおきづらいため、 APIのみを提供するマイクロ サービスなど抽象度の高い開発案件から開始しました。開発中のコミュニケーション量や認識のズ レが起きないかなども見つつ、徐々にビジネスロジックを含む開発や UI/UXに関わる開発などより 具体的な開発を進める形にしました。 
 8 ベトナムでの開発


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開発をしてみて、次のようなメリットがありました。 
 - 開発が早い
 複雑性の低い状態での実装という点やエンジニアやBrSEのスキルが高い点もあり早いです。 
 日本でのIssueの準備が追いつかなくなることが度々起きています。 
 - 工数のズレが少ない 
 前述とも関連しますが、実装の完了時期も見積もりとのズレが少なく安定しています。 
 - 大きな問題は起きていない 
 ベトナム人BrSEとも話しますが、当初の予想に反し大きなトラブルは起きてないです。 
 ステップや開発内容などを事前にトラブルが予想される点を考慮して取り組んでいるためではない かと思います。
 - 未経験の分野も学習してできるようになる 
 前職が受託開発だったエンジニアが多く、受託環境ではあまり経験しない分野も学習してできるよ うになっています。持っている能力自体は高いため、機会があればすぐにできるようになっている のだと思います。
 9 ベトナムでの開発


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これから
 今回の開発では一定の成果が出たと思い ます。今後は次のことに取り組みたいと思 います。
 - より多くの種類の開発案件に対応する 
 これまで日本で進めてきた案件のうち、数 種類しか越では開発していないため、越で も担当できる案件の種類を増やすほか、日 越のそれぞれの得意分野が見つかりそれ を活かせると良いと思います。 
 - 技術要件の高い開発 をやってみる
 能力は高いと思いますので、日越でのコ ミュニケーションが少なく越のみで調べて実 装できるような案件だと、より力を発揮でき るのではないかと思います。 
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まとめ
 1. ベトナムのエンジニア エンジニアを確保しやすい点、またスキルや能力は高いと思いました。 これまでの仕事の中では経験してない分野も学習して出来るようになることが多いと思いますの で、技術的な伸びしろも大きいと思います。 2. 日越での開発 ステップ、図、抽象度の高い開発案件、責任分界点が日越で開発を進めていくにあたり、重要な キーワードだと思います。 今のところ大きなトラブルは発生してないですが、いずれは起きると思います。ただ起きても解決し ていける、また耐えうるチームには成長できたと思います。 3. まだまだ可能性がある 1の内容のほか、まだ着手してない種類の開発案件で得意不得意が見えてきたり、技術要件の高 い案件の開発だと日越のコミュニケーションに左右されずに本来の持っている能力が発揮されると いうことが大いに有り得るのではないかと思います。そういった可能性に早くに気づき、日越それぞ れの得意分野を活かすように開発を進めていきたいと思います。 
 
 本プロジェクトの推進にあたりPIXTA Vietnam小張様のご助言とご協力をいただきました。 
 ありがとうございました。 
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書いた人 12 - 大学在学中から、みんなのマーケットで開発インターン - 2013年 みんなのマーケット株式会社 入社 - ベトナムのイオンは子供連れや若者が多く活気溢れる場所で驚いた - ベトナムの食べ物を何でも食べてみたい 以下、当社の会社紹介になります。ご覧ください。 また、ベトナムとの仕事 orベトナムで働くことのできる方も募集しています。 戸澤 拓也(とざわ たくや) “プロジェクトハノイ” PM

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会社紹介
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私たちのプロダクト 14 生活の「困った」を解決できるプロが集まる プラットフォーム「くらしのマーケット」 頼める出張サービスの種類 事業者の数 300種類以上!
 70,000事業者を突破!
 エアコンクリーニング、引越し、庭木剪定..などの生活関連サービス 日本全国の事業者が登録、売上を伸ばしている 2022年3月現在

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私たちのビジョン 15 正直者が馬鹿を見ない世界を作る
 テスト前に必死で勉強したのに、先輩から過去問をもらっていた友達が自分よりいい成績を取った…
 会社のことを思って地味な仕事も引き受けてきたのに、上司に気に入られている同期が昇進した…
 
 世の中では、不条理なことが起きます。
 でも、悪賢い人が得をして、正直な人が損をする世界なんて嫌です。
 
 江戸時代の思想家、石田梅岩は「二重の利を取り、甘き毒を喰ひ、自死するようなこと多かるべし」
 つまり、悪賢い者には必ず報いがあると説きました。
 さらに「実の商人は、先も立ち、我も立つことを思うなり」とも表し、
 まず相手の利害を優先し、その結果として自身も利益を得ることが商人の本文だと説きました。
 
 私たちは、先も立ち、我も立つ、正直な人が報われる世の中を作ります。


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私たちのミッション 16 「人と人」が関わるサービスを、
 安心して取引できる仕組みを提供する
 私たちは、くらしのマーケットを通じて、
 世の中のあらゆるサービスをインターネットで安心して取引できる仕組みを提供していきます。
 インターネットでモノを買う時、みんなが楽天市場やAmazonを利用するように、
 サービスを買う時は、みんながくらしのマーケットを利用してくれる…そんな世界を目指します。
 
 多くのベンチャー企業が、自社の成長をアピールしますが、いちばん重要なことは、
 その会社がその時に「どれだけ成長しているか」ではなく、その会社が今後「どこまで成長できるか」です。
 
 みんなのマーケットは巨大な市場に挑んでいます。私たちと一緒に、大きく成長していきましょう。


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出張サービスの市場 17 サービス市場 約30兆円
 様々なビジネスがあり、約160万就業者が存在 
 総務省統計局 経済センサスより まだまだEC化が進んでいない巨大な市場をターゲットに、事業を展開 
 この市場をEC化

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会社について 18 会社名 みんなのマーケット株式会社 Minma, Inc 本社 東京都渋谷区道玄坂 1丁目10-5 渋谷プレイス 10F 設立 2011年1月17日 代表者 浜野 勇介 従業員数 120名超(2021年10月末現在) 事業内容 オンラインマーケットプレイス 「くらしのマーケット」の開発と運営

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組織体制 19 4つの部署で出張サービス業界のペインを解決
 CMやキャンペーン等を通じて、利用者、出店者数の拡大を担当。 
 マーケティング本部 出店者の流通拡大と作業品質向上のためのコンサルティングを担当。 コンサルティング本部 人事、経理、経営など会社運営に必要なインフラ機能を担当。 コーポレート本部 くらしのマーケットのプロダクト開発を担当。 エンジニア、プロダクトマネージャー、デザイナー、 QAが所属。 テクノロジー本部

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テクノロジー本部のミッション 20 私たちは、出張サービス業界をターゲットにビジネスをしています。 この業界は、これまでITが入っていない状態でした。 私たちは、この業界に技術とアイディアを注入することで、 ユーザー、事業者、そして、私たちの誰しもがオススメしたくなるプロダクトを届けていきます。 出張サービスに技術とアイディアを注入する。 誰しもがオススメするプロダクトをつくる。

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開発の流れ 21 社内メンバーの見つけた課題を 解決していくもの メンバー起点 例:ボタンの文言変更、カテゴリの追加と改 善、中小規模の機能 中長期事業計画に沿ったプロダク ト開発で比較的大規模なもの ロードマップ起点 例:カード決済機能の導入、カテゴリの大規模な改 善と追加 課題の最適な解 決方法を決める 全員がプロダクトをよくできる
 プロダクトマネージャー 設計、実装、レビュー エンジニアデ ザイナー QAテスト QA リリース 効果検証 プロダクトマネージャー

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