登壇内容を設計しよう / Design Your Talk
by
Akira Morikawa
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登壇内容を設計しよう Mar 12, 2019 ariaki 聞き手を『前のめり』にさせる登壇技術を勉強する会 | #engineers_lt CC-BY-4.0
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#engineers_lt @ariaki4dev ariaki ( ありあき ) 竹橋で働くIT系なんでも屋 誕生日は 3月5日 です 2 MEDIA DO Co.,Ltd. Tokyo, Japan #engineers_lt SNOOPY
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#engineers_lt 登壇 の 5W1H 3 When いつ Where どこで Who だれが What なにを Why なぜ How どのように 今日はここ
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#engineers_lt 何を伝えますか? 4 なぜあなたは登壇しますか? What なにを Why なぜ
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#engineers_lt テーマを決めよう コンテンツを組み立てよう まとめ CONTENT 5 1 2 3
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#engineers_lt テーマを決めよう テーマ決めは登壇のすべてといっても過言ではありません ここでは”知”を切り口にしたヒントをお伝えします 6
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#engineers_lt 登壇って何? 7 ※前作『アウトプットって何?』はこちら https://speakerdeck.com/ariaki/what-is-output
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#engineers_lt 登壇 = 講演 8 聴衆の前である 題目 のもとに話すこと ● 何を 話すの? ● 何のために 話すの? “知”を共有するため … “知”って何だろう? テーマを決めよう
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#engineers_lt テーマを決めよう “知”の種類 9 種類 説明 知識 知っていることや、理解していること 経験 実際にやってみたことそのものと、そこから得た知識や技術 知見 外部から得られた知識のうち、実際に自身が経験して体得したもの 見識 知見や知恵に基づき、物事の本質を見通すことができる判断力や考え方として昇華させたもの 知恵 ものごとを適切に処理するための機転を利かせた判断力 知性 はっきりしないものごとを諦めずに考えることで、その答えを導き出す能力 深 浅
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#engineers_lt テーマを決めよう “知”の種類 10 経験 知識 知見 知恵 見識 知性
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#engineers_lt テーマを決めよう ● 最も深い見識を伝えることが常に最適ではありません ○ 誰(どんな”知”レベルの聴衆)を対象にしているのか ○ 何を伝えるのがゴールなのか ● どの階層の情報を発信するのか、考えることで、テーマが具体化します ○ 例:○○フレームワークの導入法(知識) ○ 例:○○フレームワークを使ってみた(経験) ○ 例:○○フレームワークの使い勝手やハマりどころ(知見) ○ 例:○○フレームワークを導入判断する際のポイント(見識) “知”の種類 11
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#engineers_lt 知 テーマを決めよう “知”の深めかた 12 知 学び 共有 共有 知っていることを伝える 学習で補いながら伝える 登壇を準備する際には、改めて正確性の検証などのために調査/勉強し、自然と”知”が磨かれます。 また、登壇を目標にして勉強する「登壇ドリブン」という考え方があります。 知識 経験 知見 見識 知識 経験 知見 見識
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#engineers_lt テーマを決めよう “知”の深めかた 13 無意識的無能(知らないしできない) 意識的無能(知っていてもできない) 意識的無能(考えるとできる) 無意識的有能(考えなくてもできる) 無意識的有能に意識的有能(どこからでも教えることができる) Level 1 Level 2 Level 3 Level 4 Level 5 「NLP学習の5段階レベル」では、最も高い学習段階は「どこからでも教えることができる」とされています。
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#engineers_lt テーマを決めよう “知”の深めかた 14 登壇ドリブンで勉強するとしたら、何をテーマにするべきでしょうか? ● ちゃんと調べておきたかったこと ● 最近ハマって覚えておきたいこと ● これから自分の強みにしていきたいこと ● 実はちょっと苦手なこと ● 最近やらかしてしまったこと : 「何のために登壇するか」はテーマ決めに重要な要素です。 「あなたのため」に登壇するなら、何を伝えたいですか?
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#engineers_lt 私のセッションを聴くのは何回目? 15
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#engineers_lt テーマを決めよう 一期一会の積み重ね 16 イベント1回に限ると、登壇者と聴講者は一期一会です。 コミュニティ界隈は狭いので、繰り返し登壇することで必然的に再会します。 その時にどういう印象を与えたいですか? 日本酒の人 毎回マニアックなことを話す人 登壇とか応援してる人 ○○に強い人 あなたは自然に タグ付け されます あなたもまたそれを 望んで います
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#engineers_lt 語彙力の人 テーマを決めよう 一期一会の積み重ね 17 tetsunosuke KANE ariaki まなびプランナー Podcastお兄さん 日本酒の人 あなたは自身にどんな タグ を付けたいですか? = Personal Branding かっきー
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#engineers_lt タグ付けされたいテーマについて、 深めたい”知”を語る 18
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#engineers_lt コンテンツを組み立てよう トーク内容を組み立てるのって難しいですよね ここでは私が普段大切にしていることをお伝えします 19
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#engineers_lt 聴くのは誰? 20 ※前作『美しい文章』はこちら https://speakerdeck.com/ariaki/beautiful-writings
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#engineers_lt ペルソナを設計する 21 めっちゃ共感した人 そこそこ共感した人 コンテンツを組み立てよう
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#engineers_lt ● 狙った特定の人の共感を得る ● レベルが近い人ほど共感しやすい ● レベルが遠い人には理解されない 22 ペルソナを設計する 高 低 (レベル) そこそこ共感 めっちゃ共感 知っていた 知らなかった コンテンツを組み立てよう
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#engineers_lt 23 何歳くらいの人だろう? 男性?女性? どんなスキルをもった人だろう? 何に興味を持っているんだろう? なんで勉強会に参加したんだろう? どんな課題を抱えているんだろう? 参加後にどうなってもらいたい? : コンテンツを組み立てよう
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#engineers_lt 語りかける相手によって、理解させるための言葉は変わります。 ● 説明内容は不足していないか?過多になっていないか? ● たとえ話などのコンテキストは適切か? ● 最も伝えたい内容は何か? ● 聴講後にどんな行動をしてもらいたいか? ペルソナを設計する 24 コンテンツを組み立てよう 語りかける相手は、より具体的な1人を想定すると設計しやすくなります。 想定したペルソナに対して、次に「近しい人がどれくらいいるか」を考慮します。
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#engineers_lt アウトプットの連鎖を設計する 25 共有 連鎖 ● Twitterでつぶやく ● Blogを書く ● 検索して調べる ● コードを書いて試してみる ● プロダクトに組み込む ● 同僚に教える : 「行動」を設計する コンテンツを組み立てよう
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#engineers_lt アウトプットの連鎖を設計する 26 あなたのトークを聞いてもらうことが聴講者のゴールではありません。 ● 二種類の結果を設計する ○ 直後の結果:トーク後にどんな行動をしてもらいたいですか? ○ 未来の結果:トーク後にどうなってもらいたいですか? ● アウトプットの連鎖とは ○ 聴講者の行動=アウトプットの二次発信=アウトプットの連鎖 コンテンツを組み立てよう
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#engineers_lt コンテンツを組み立てよう 知らなかったの割合を設計する 27 知っていた ( 100% ) 知っていた ( 70% ) 知っていた ( 50% ) 知っていた ( 30% ) あなたはどのセッションを聴きたいですか? ① ④ ⑤ ③ ② 知らなかった ( 50% ) 知らなかった ( 70% ) 知らなかった ( 100% ) 知らなかった ( 30% )
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#engineers_lt 知らなかったの割合を設計する 28 知らないことは多すぎないほうが良く、おおむね2~3割のときに最も学習効果が高くなります。 知らないこと:2~3割 ● 多すぎると「何もわからない」になる →持ち帰れるものが少なくなる 知っていること:7~8割 ● トーク内容に対する 安心感 ● 再認識による 気づき や 新しい視点 ● 忘れていたことの 復習 「大体知っていた」は 誉め言葉 だと思おう 知っていた ( 70% ) 知らなかった ( 30% ) コンテンツを組み立てよう
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#engineers_lt 覚えていた 忘れていた 知らなかったの割合を設計する 29 知っていることでも本当に理解していることは少ないため、難易度を意識することが重要です。 知っていた ( 70% ) 理解していた 浅 深 知っていることの中にも、 ● 新しい視点や発見がある ● 覚えていないこともある ● 完璧に理解していることは意外と少ない (理解度) 新しい視点 知らなかった ( 30% ) コンテンツを組み立てよう
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#engineers_lt 新しい視点 覚えていた 忘れていた 知らなかったの割合を設計する 30 理解度の高いものから低いものへと徐々に難しくしていくことが重要です。 つまり、聴講者が何を知っている/知らないのかを考慮することが大切なのです。 理解していた 知らなかった 問題提起 (時間軸) 最も訴えたい部分 コンテンツを組み立てよう
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#engineers_lt ペルソナを設計する アウトプットの連鎖を設計する 難易度を設計する 31
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#engineers_lt まとめ 本セッションの内容をまとめます 大切な所をもう一度伝えるので覚えてね! 32
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#engineers_lt まとめ テーマを決めよう 33 ● ”知”の階層を意識しよう ● “知”を深めることを考えよう ● 自分に付けるタグを設計しよう コンテンツを組み立てよう ● 聴くのは誰か、具体的な1人を想像しよう ● 聴講後の行動を促そう ● 知らなかったの割合を設計しよう
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#engineers_lt 34 『登壇者が主役』 誰もが、登壇している瞬間、
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#engineers_lt あなたの『最も熱量が高い話題』を 伝えることが 聞き手を前のめりにさせる秘策です 35
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Build Something Amazing written by ariaki4dev