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Bicycle式勉強会 @tpircs 2019/04/24

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これは何?  “勉強会” の運用についての資料です。  自社で毎週火曜日の定時後に1.0h程度で勉強会を行っている。参加者は数名~ 十数名。参加者はそれなりに変動。  これが5年ほど継続出来ているが(150回程度) 、それは結構希少価値があると 思っている。勉強会を継続できない話はそれなりに聞く。  継続できた理由は運用方法にあると考えており、ノウハウとして公開しようと 思った。勉強会好きなので、増えていくと嬉しい。  使いたい人が居たら自由に使ってください。  改変もご自由にどうぞ。

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【Bicycle式の肝】  勉強会での発表内容は 「前回自分が行った発表以降に学んだもの」とする。 “Bicycle式”と名付けたのは“自転車操業“のイメージ。 この勉強会は、自身がすでに保有している知識を披露する場ではなく 新しく勉強したことを披露する場とする。 (なお、初回発表時は前回発表が無いため、内容は完全に自由) 他者 自分 他者 他者 自分 他者 この期間で学んだこと

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【勉強会原則:運用】  発表は参加者の持ち回りで実施する。ROM専は不可。 (ただし、参加検討のため2,3回のROMは許容する。)  発表内容は各自が決定する。発表する事象に縛りは設けない。  主目的は各自の学習。自身が興味のあることを自分のために学ぶ。 【勉強会原則:内容】

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【勉強会原則:発表】  発表は副次的なものであり、あくまでも主となるのは自身の学習。  発表は聴衆の理解を無視して構わない。教えるための場ではない。  発表に対して、参加者はフィードバックを必ず行う。 「ふーん」の一言でもいいから、何らか反応する。

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参考程度の運用方法  私のところでは、複数の事業所/自宅からの参加者がいるため電話会議を利用 しています。発表者の画面を共有して視聴します(勉強会開始当初は同じ場所 でやっていました)。  音声は発信者のみが利用し、見ている人はchatで発言します。発表中にも聴衆 者同士は自由にchatに書きますが、発表者がそれをリアルタイムに扱うかどう かは発表者次第です。  発表内容はwikiにアップロードして過去の履歴が見れるようになっています。 ここで会話をしてることもあります。なんとなく過去の資産が積み重なると自 己満足できます。

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感想  この勉強会の一番の特徴は「前回の発表時以降に勉強したこと」という縛りで すが、これがとても効果を発揮した気がします。これによって有識者も初心者 同様に毎回学ぶことになり、参加者がフラットな関係を保てています。  勉強会を特定の人が引っ張る形は、その人の持ちネタが尽きたり情熱が尽きた ところで収束しがちですが、そういうこともなく淡々と継続してこれたのはこ のスキームによるものと思っています。  また、勉強会にテーマを設けていないことも、長く継続出来ている理由です。 参加者として、興味のないテーマと思う回もありますが、参加してみると知識 の幅が広がることは面白かったり、気軽な感覚で参加できるようです。  これから、勉強会を開催しようと思っている方や、今現在勉強会をやっていて 辛さを感じていたりする人が、これを見て何か良い方向に行くことを期待して ます。

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以下、蛇足 「勉強会」の目的。

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勉強会の目的  自身が学ぶための機会を意図的に作る  他者からの情報提供を受ける  他者とのネットワークを作る  発表の機会を作る

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自身が学ぶための機会を意図的に作る  教養は蓄積していくもの。学び続ける必要がある。  が、人は弱い。自分でハードルを設置するのは苦労する。  他者を巻き込むと弱さを補完できる。  他者に伝えようとするとしっかり理解できる。  知識は積み重ねでもあるが、ある程度溜まるとガツっとレベルアップする  情報の掛け算により、何かが見えてくるんじゃないか(根拠はない)

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他者からの情報提供を受ける  自分一人で学んでも、偏りが生まれる  他の人が興味を持つところにもアンテナを張れる  知っていると思っていることも、違う解釈が見えたりする  内容だけでなく「いろいろな人の発表」を聴くことで気づくこともある

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他者とのネットワークを作る  知識は掛け算と書いたけれど、これは人脈でも似たようなことが言える  仲間の知識は自分の力。インデックスが増えるイメージ。  情報は発信するところに集まる。お互い発信しあうとより良い感じに。  特に本音の発信は人を引き付ける。

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発表の機会を作る  発表は本来楽しいもの。人に何かを伝えるのは楽しい。  学生でも社会人でも義務としての発表はつまらない。  自分が伝えたいものを伝える発表の機会を体験してほしい。  発表は慣れ。慣れているほうが上手くなる。  上手くなると楽しくなる。(辛さが減る)

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最後に  何かご意見、ご感想ありましたら twitter: @tpircs にでももらえると嬉しいです。 素敵な勉強会ライフを! Enjoy!