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技術以外の世界に『越境』し エンジニアとして進化を遂げる 〜Kotlinへの愛とDevHRとしての挑戦を添えて〜 2025/12/06 Developers Boost 2025 坂上 晴信(@subroh_0508)

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2 今日話すこと Hello, new world! ~技術とキャリアを次のステージへ~

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3 現代の(特に若手の)エンジニア みんなキャリアに悩んでいる なぜ?🤔 今日話すこと

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4 おそらく 賢くなりすぎたコイツらのせい!😇 今日話すこと

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5 賢くなりすぎたAIに 自分たちは淘汰されてしまう!😱 今日話すこと

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6 今日話すこと “ It is the end of programming as we know it “ today. “ 今日私たちが知っているプログラミングの終焉 “ です。 “ … it is not junior and mid-level programmers “ who will be replaced but those who cling to “ the past rather than embracing the new “ programming tools and paradigms. “ 置き換えられるのは、初級および中級レベルの “ プログラマーではなく、新しいプログラミング “ ツールとパラダイムを受け入れず過去に固執する “ プログラマーです。 ― 『The End of Programming as We Know It』 Tim O'Reilly 新しいツールやパラダイムを 受け入れられれば、 どうやら生き残れそう🤔 🤔 AIの急激な進化によって、エンジニアは淘汰されてしまうのか?

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7 今日話すこと “ In the world Sankar envisions, “ AI is “actually going to liberate developers “ to move into the business much more and be “ much more levered in the impact they “ deliver.” “ (Palantir社 CTOの)サンカール氏が思い描く “ 世界では、AI は「開発者を解放し、彼らが “ ビジネスに深く関与し、提供する影響力をより “ 大きく拡大することを可能にする」 “ とされている。 ― 『The End of Programming as We Know It』 Tim O'Reilly 新しいツールやパラダイムを 受け入れた先で、エンジニアは より深くビジネスに関与することを 期待されているらしい🤔 🤔 AIの急激な進化によって、エンジニアは淘汰されてしまうのか?

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8 今日話すこと 🔥 『新しいツールやパラダイムを受け入れる』と、どうなるのか? TOKIUMで体現している例 (1) “ 先日、お客様から頂いたフィードバックを元に “ (PdMの)私自身がプロトタイプを作成しました。 “ 実際に触れるものを見せながら会話できるように “ なったことで、お客様との認識ズレが激減し、 “ より深い課題に集中できるようになりました。 ― 『AI駆動のプロダクトマネジメントで変わったAIエージェント開発現場の話』 株式会社TOKIUM公式note これまでコードを書くことがなかった PdMが自らプロトタイプを作成し、お客様から直接FBを回収 プロダクトの改善速度が爆発的に向上😳

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9 今日話すこと 🔥 『新しいツールやパラダイムを受け入れる』と、どうなるのか? TOKIUMで体現している例 (2) 25卒のエンジニアがチームのリーダーを担い、 開発・プロジェクトマネジメント・お客様との商談を並行でこなす 新卒1年目で「黒字化」という事業成果に意識が向いている😳 “ これどうやって黒字化するんだと壁を感じた。 “ 数字を突きつけられるとそれを肌で感じられる。 “ でもワクワクしている自分もいる。 “ ※ とあるチームでリーダーを担う、25卒エンジニアの日報より “ ※ 彼はエンジニアだが、お客様との商談も当たり前にこなしている

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10 今日話すこと 新しい形のエンジニアリングを 受け入れ 技術以外の領域に『越境』することで ビジネスを動かす

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11 今日話すこと 確かにすごいけど そんな気軽に『越境』できないが?😭

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12 今日話すこと なかなか『越境』に踏み出せない 自分は『淘汰される側』なのでは?😭

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13 今日話すこと そんな不安を抱えるみなさんに、2つの知見を持ち帰ってもらいたい! 🔥 生成AI時代のエンジニアにとって 『越境』は成長のドライバーになる! 🔥 『越境』の経験はエンジニアに ビジネスや組織を動かす力を与えてくれる! 領域の『越境』がエンジニアとしての成長にどのような影響をもたらすかを共有し、 『越境』に対する恐怖を和らげ、明日からの行動につながる、そんなセッションを目指します💪

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自己紹介 / リアルのすがた 14 プロダクト本部 経費精算製品開発部 エンジニア 坂上 晴信 Harunobu Sakaue 🎤経歴 1995年生まれ。東京の離島・伊豆大島出身。 エンジニア → DevHR(=開発組織専任の人事) → エンジニア ● 2016年13月 東京高専 情報工学科卒 ● 2016年14月 株式会社TOKIUM入社 ※新卒第1号 2016年14月 💼Android/Webエンジニア(約6年半) ● 2023年11月 DevHRにロールチェンジ 2023年11月 💼育成・組織作り・採用広報(約3年) ● 2025年12月 再びエンジニアにロールチェンジ 2023年11月 💼Webエンジニア(6日) ● Now!! 12月頭の組織改編により 3年ぶりにエンジニアに戻りました! エンジニア歴は約15年 ※学生時代より

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自己紹介 / インターネットのすがた 15 💖好きなもの Kotlin / アイドルマスター / ラブライブ Kotlin本体へのContribute経験、Kotlin Festへの複数回の 登壇経験アリ。DevHR時代も趣味でKotlinを書き続け、 “200名収容の会場で技術登壇をした人事”になった。 プライベートでは、アイマスPとラブライバーを兼任。 ライブイベントがあれば、全国各地どこにでも遠征に赴く。 『シャニマス』三峰結華と『蓮ノ空』村野さやかが 人生のロールモデル。 にしこりさぶろ〜 @subroh_0508 来年2月で、Kotlin歴も丸10年!

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16 『越境』を成長につなげる3要素 🎯 ホームグラウンドを持つ ➔ 「この領域なら、すごい人とも渡り合える!」と自信が持てる領域を作る ➔ エンジニア・坂上の場合は、Kotlinのエンジニアコミュニティ 🎯 郷に入っては郷に従う ➔ 「この領域なら、すごい人とも渡り合える!」と自信が持てる領域を作る ➔ エンジニア・坂上の場合は、Kotlinのエンジニアコミュニティ 🎯 越境に意味を見出す ➔ 「この領域なら、すごい人とも渡り合える!」と自信が持てる領域を作る ➔ エンジニア・坂上の場合は、Kotlinのエンジニアコミュニティ

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17 『越境』を成長につなげる3要素 🎯 ホームグラウンドを持つ ➔ 「この領域なら、探究心を持ち続けられる!」と自信が持てる領域を作る ➔ 自信のある領域の存在は、エンジニアに強い自己効力感をもたらす 🎯 郷に入っては郷に従う ➔ 「この領域なら、すごい人とも渡り合える!」と自信が持てる領域を作る ➔ エンジニア・坂上の場合は、Kotlinのエンジニアコミュニティ 🎯 越境に意味を見出す ➔ 「この領域なら、すごい人とも渡り合える!」と自信が持てる領域を作る ➔ エンジニア・坂上の場合は、Kotlinのエンジニアコミュニティ

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18 エンジニア・坂上にとってのホームグラウンド → Kotlinのエンジニアコミュニティ 1. ホームグラウンドを持つ

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19 エンジニア・坂上にとってのホームグラウンド → Kotlinのエンジニアコミュニティ 1. ホームグラウンドを持つ 🏆 『ホームグラウンド』での実績 ➔ Kotlin製 X-Platフレームワーク「Kotlin Multiplatform(KMP)」の機能紹介ネタで Kotlinエンジニア向けの国内トップカンファレンス「Kotlin Fest」 に3回連続登壇! 2019 2022 2024

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20 エンジニア・坂上にとってのホームグラウンド → Kotlinのエンジニアコミュニティ 1. ホームグラウンドを持つ 🏆 『ホームグラウンド』での実績 ➔ KMPに関する機能追加の必要に駆られ、Kotlin本体へのContribute実績も解除!

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🏟 どのようにして、Kotlinが『ホームグラウンド』となったのか? ➔ 前提、狙ってホームグラウンドにした訳ではない ➔ 偶然Kotlinが好きになり、長く探求を続けた結果、ホームグラウンドになっていた 21 1. ホームグラウンドを持つ

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🏟 どのようにして、Kotlinが『ホームグラウンド』となったのか? ➔ 前提、狙ってホームグラウンドにした訳ではない ➔ 偶然Kotlinが好きになり、長く探求を続けた結果、ホームグラウンドになっていた 🐥 Kotlinとの出会い ➔ 内定者インターンで触ったのがきっかけ ※2016/02頃、当時はv1.0が出る直前(!?) ➔ しかし、数ヶ月経つと… 22 1. ホームグラウンドを持つ え…Javaと絶妙に文法違って書きづらいんだが…🫠 情報もネットに全然落ちてないし、めちゃしんどいのだが…🫠 Kotlin最高!!!もうJavaで書くのはやだ!!!😂 ※ボイラープレートが少ないことによる書きやすさと 堅牢性のバランスが、当時から優れていた

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🏟 どのようにして、Kotlinが『ホームグラウンド』となったのか? ➔ 前提、狙ってホームグラウンドにした訳ではない ➔ 偶然Kotlinが好きになり、長く探求を続けた結果、ホームグラウンドになっていた 🌪 組織崩壊をKotlinと共に乗り越える ➔ 入社して3ヶ月、事業のピボットによる組織崩壊に遭遇(社員20名程度→10名未満に) ➔ Androidアプリチームの事実上のテックリードとなり、 全くの未経験にも関わらずWeb開発のタスクも任される(初めての『小さな越境』) ➔ 大嵐の新卒1年目、文字通りご飯を食わせてくれたKotlinに、大きな恩と愛着が生まれる 23 1. ホームグラウンドを持つ 毎日、無茶振りばっかり降ってきて草 でもKotlinのおかげで、仕事はめちゃくちゃ楽しい!🔥

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🏟 どのようにして、Kotlinが『ホームグラウンド』となったのか? ➔ 前提、狙ってホームグラウンドにした訳ではない ➔ 偶然Kotlinが好きになり、長く探求を続けた結果、ホームグラウンドになっていた 💖 大好きになったKotlinで、全力の探求がはじまる ➔ 「もっとKotlinで色んなことをしたい!」、そう思っていたある日… 24 1. ホームグラウンドを持つ そろそろKotlinでサーバーサイド書きたいなぁ ちょっと調べるか Kotlin/JS…??? WebフロントもKotlinで書ける、ホンマに…???

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🏟 どのようにして、Kotlinが『ホームグラウンド』となったのか? ➔ 前提、狙ってホームグラウンドにした訳ではない ➔ 偶然Kotlinが好きになり、長く探求を続けた結果、ホームグラウンドになっていた 💖 大好きになったKotlinで、全力の探求がはじまる ➔ 最初の『小さな越境』の経験で得た、Webアプリ開発の知識がバッチリ活き、 Kotlinでフロントエンドを書いた、デモのWebアプリの実装に成功! 25 1. ホームグラウンドを持つ ネットにほとんど情報なかったけど 割とあっさり実装できちゃった!😂 もっと難しいことにチャレンジ してみるか…!

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26 1. ホームグラウンドを持つ 🏟 探求の末、Kotlinが『ホームグラウンド』となった ➔ 「ブラウザ上でKotlinコードを実行できる、ほぼ100%Kotlin製のWebアプリ」爆誕💥 ← 人生で一番の脳汁が出た瞬間🤪 めちゃめちゃ頑張ったし嬉しすぎるから Kotlin Festで自慢したろ!!!😎

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🏟 探求の末、Kotlinが『ホームグラウンド』となった ➔ 「ブラウザ上でKotlinコードを実行できる、ほぼ100%Kotlin製のWebアプリ」爆誕💥 Kotlin Fest 2019の登壇へとつながり、エンジニアとして揺るぎない自信を得る🎉 27 1. ホームグラウンドを持つ 気づいたら、Android/Kotlinの界隈の スーパースターと肩を並べていた🔥 「自分は外部のスーパースターに負けない 強い探究心を持てるエンジニアだ!」と自信がつき、 Kotlinが『ホームグラウンド』へと変わる😎

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🏟 技術の『ホームグラウンド』を持つことで、何が得られるのか? ➔ エンジニアとしての強い自己効力感、そして『越境』の一歩を踏み出す勇気 ➔ 自らの『探求心』に自信が持てれば、どんな新しい技術や未知の概念も 「自分ならキャッチアップして、使いこなせる」と信じられるはず 28 1. ホームグラウンドを持つ 大舞台での登壇やContributeの経験は、あくまで結果でしかない 重要なのは探求を通して、エンジニアとしての自信を得たこと

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🏟 技術の『ホームグラウンド』を持つことで、何が得られるのか? ➔ エンジニアとしての強い自己効力感、そして『越境』の一歩を踏み出す勇気 ➔ 自らの『探求心』に自信が持てれば、どんな新しい技術や未知の概念も 「自分ならキャッチアップして、使いこなせる」と信じられるはず 🏟 技術の『ホームグラウンド』を作るには、何が必要か? ➔ 内なる好奇心に素直にしたがい、楽しみながら技術を学ぶ・深掘る・活用すること 「これ面白いな!」の後、一歩先のアクションを起こすことが探求のきっかけを生む ➔ 業務での開発を内発的に楽しめている、あるいは個人で「新しい言語の学習」や 「個人開発」等に取り組めているなら、探求のきっかけと出会う確率は自然と高くなる 29 1. ホームグラウンドを持つ 大舞台での登壇やContributeの経験は、あくまで結果でしかない 重要なのは探求を通して、エンジニアとしての自信を得たこと

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30 『越境』を成長につなげる3要素 🎯 ホームグラウンドを持つ ➔ 「この領域なら、すごい人とも渡り合える!」と自信が持てる領域を作る ➔ エンジニア・坂上の場合は、Kotlinのエンジニアコミュニティ 🎯 郷に入っては郷に従う ➔ 越境先で成果を出すには、それまでの常識を捨てる必要がある ➔ 越境先の人々へのリスペクトが、新たな領域での学びを生む 🎯 越境に意味を見出す ➔ 「この領域なら、すごい人とも渡り合える!」と自信が持てる領域を作る ➔ エンジニア・坂上の場合は、Kotlinのエンジニアコミュニティ

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🏃 Kotlinが『ホームグラウンド』となる過程で… ➔ 外部のイベントにたくさん参加する、たくさん登壇する ➔ イベントで出会ったエンジニアをカジュアルにリファラルで誘う ➔ イベントのスポンサーLTを勝手に取ってきて、自ら稟議を通し、話す 31 2. 郷に入っては郷に従う 活動領域が勝手に広がっていき、徐々にエンジニア採用の 業務を任されるように

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🏃 Kotlinが『ホームグラウンド』となる過程で… ➔ 外部のイベントにたくさん参加する、たくさん登壇する ➔ イベントで出会ったエンジニアをカジュアルにリファラルで誘う ➔ イベントのスポンサーLTを勝手に取ってきて、自ら稟議を通し、話す 🏃 DevHRへのキャリアチェンジを決意 ➔ シニアエンジニアの採用目標数が大幅に引き上がるも、社内には経験も知見も一切ない そして採用の実業務は、CTO・開発部長が兼務で対応する状態 ➔ 採用業務を手伝いはじめて、既に3〜4年が経過していたこともあり、 思い切って「DevHR = 開発組織専任の人事」への『大きな越境』を決意 32 2. 郷に入っては郷に従う 活動領域が勝手に広がっていき、徐々にエンジニア採用の 業務を任されるように

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エンジニア採用、自分がフルコミットでやれば楽勝やろ!😁😁😁 33 2. 郷に入っては郷に従う

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😵 現実は甘くなかった ➔ 「採用」と名のつく業務を片っ端から抱え、あっという間に業務過多に ※中途・業務委託合わせ、15〜20件の求人を1人で管理 ※書類選考は全体の8割、カジュアル面談は全体の5割、日程調整やメール・電話連絡を全て(!?)担当 ➔ 想像を超える業務量の中、中途の応募数はなかなか増えず、改善の時間も捻出しづらい 34 2. 郷に入っては郷に従う くるしい……しんどい……🤮 (終わりの見えない真っ暗なトンネルをひたすら走り続ける感覚)

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😵 現実は甘くなかった ➔ 「採用」と名のつく業務を片っ端から抱え、あっという間に業務過多に ※中途・業務委託合わせ、15〜20件の求人を1人で管理 ※書類選考は全体の8割、カジュアル面談は全体の5割、日程調整やメール・電話連絡を全て(!?)担当 ➔ 想像を超える業務量の中、中途の応募数はなかなか増えず、改善の時間も捻出しづらい 😵 中途採用領域で、白旗を挙げる ➔ DevHRへのキャリアチェンジ後、10ヶ月足らずで当時の上長にSOSを出した ➔ 最終的に、中途採用の業務は別の社員に委譲し、ごく一部を残して手放すことに 35 2. 郷に入っては郷に従う メインの業務が「組織開発」「外注管理」「採用広報」にシフト 委譲した結果、ありがたいことに採用の数値は上向いたが 個人的には「期待に応えられなかった」という強い悔しさが残る😢

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36 2. 郷に入っては郷に従う 🧐 中途採用への『大きな越境』で、なぜ成果が残せなかったのか ➔ 採用領域のハードな目標に対し、個人技でアプローチしてしまった ➔ 定量指標による、採用施策の成果検証を怠った

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37 2. 郷に入っては郷に従う 🧐 中途採用への『大きな越境』で、なぜ成果が残せなかったのか ➔ 採用領域のハードな目標に対し、個人技でアプローチしてしまった ➔ 定量指標による、採用施策の成果検証を怠った テックリード時代、困難な課題の多くを個人技で解決できてしまっていた 今振り返ると、個人技での達成はどう考えても不可能な採用目標数だったが 過去の成功体験に囚われ、周囲を適切に巻き込むことなく突き進んでしまった

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38 2. 郷に入っては郷に従う 🧐 中途採用への『大きな越境』で、なぜ成果が残せなかったのか ➔ 採用領域のハードな目標に対し、個人技でアプローチしてしまった ➔ 定量指標による、採用施策の成果検証を怠った プログラミングの成否 → コンパイル・テストが通った/通らないの二値 採用施策の成否 → どの指標が何を満たせばOKか、自分たちで決める必要アリ 施策に対する定量的な成果検証の重要性を理解しておらず、何となく 「正しいと思う施策」に「正しいと思う改善」をする状態が続いてしまった

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39 2. 郷に入っては郷に従う 🧐 中途採用への『大きな越境』で、なぜ成果が残せなかったのか ➔ 採用領域のハードな目標に対し、個人技でアプローチしてしまった ➔ 定量指標による、採用施策の成果検証を怠った プログラミングの成否 → コンパイル・テストが通った/通らないの二値 採用施策の成否 → どの指標が何を満たせばOKか、自分たちで決める必要アリ 施策に対する定量的な成果検証の重要性を理解しておらず、何となく 「正しいと思う施策」に「正しいと思う改善」をする状態が続いてしまった 越境先で、それまでの常識を捨てること(=アンラーニング)ができていなかった😵 テックリード時代、困難な課題の多くを個人技で解決できてしまっていた 今振り返ると、個人技での達成はどう考えても不可能な採用目標数だったが 過去の成功体験に囚われ、周囲を適切に巻き込むことなく突き進んでしまった

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40 2. 郷に入っては郷に従う 💎 中途採用への『大きな越境』で、得られたもの ➔ エンジニアのままでは、ぶつかりようのなかった壁にぶつかることができた ➔ 『越境』先の人たちへのリスペクトの重要性

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41 2. 郷に入っては郷に従う 💎 中途採用への『大きな越境』で、得られたもの ➔ エンジニアのままでは、ぶつかりようのなかった壁にぶつかることができた ➔ 『越境』先の人たちへのリスペクトの重要性 人事の世界に『越境』したことで、自らの「視野の狭さ」「視座の低さ」に 1年足らずで気づくことができた エンジニアに留まっていたら、同じ気づきに至るのがもっと遅かったかも

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42 2. 郷に入っては郷に従う 💎 中途採用への『大きな越境』で、得られたもの ➔ エンジニアのままでは、ぶつかりようのなかった壁にぶつかることができた ➔ 『越境』先の人たちへのリスペクトの重要性 エンジニアとしての「自信」が、無意識のうちに「傲慢」に変わっていた 『越境』先の人たちに敬意を払い、『越境』先の流儀を素直に受け容れる姿勢が 結果的に素早いアンラーニングと順応をもたらすのだと気づいた

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43 2. 郷に入っては郷に従う 💎 中途採用への『大きな越境』で、得られたもの ➔ エンジニアのままでは、ぶつかりようのなかった壁にぶつかることができた ➔ 『越境』先の人たちへのリスペクトの重要性 期待に応えられなかった失敗経験だが、事業・組織の成果へと意識が向くきっかけに この時、社会人8年目!めっちゃ遅い!でも、生成AI時代の到来には間に合った 人事の世界に『越境』したことで、自らの「視野の狭さ」「視座の低さ」に 1年足らずで気づくことができた エンジニアに留まっていたら、同じ気づきに至るのがもっと遅かったかも エンジニアとしての「自信」が、無意識のうちに「傲慢」に変わっていた 『越境』先の人たちに敬意を払い、『越境』先の流儀を素直に受け容れる姿勢が 結果的に素早いアンラーニングと順応をもたらすのだと気づいた

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44 『越境』を成長につなげる3要素 🎯 ホームグラウンドを持つ ➔ 「この領域なら、すごい人とも渡り合える!」と自信が持てる領域を作る ➔ エンジニア・坂上の場合は、Kotlinのエンジニアコミュニティ 🎯 郷に入っては郷に従う ➔ 「この領域なら、すごい人とも渡り合える!」と自信が持てる領域を作る ➔ エンジニア・坂上の場合は、Kotlinのエンジニアコミュニティ 🎯 越境に意味を見出す ➔ 未知の領域に飛び込み、成果を出すことは、そもそもの難易度が高い ➔ なかなか成果が出ない時、『越境への意味づけ』がやり切る力を与える

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45 3. 越境に意味を見出す Q. DevHRとして成果がでなかった時期 エンジニアに戻ろうとは思わなかったんですか?

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46 3. 越境に意味を見出す Q. DevHRとして成果がでなかった時期 エンジニアに戻ろうとは思わなかったんですか? A. 一切思いませんでした

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47 🧐 成果が出ない時期も、なぜDevHRを続けようと思えたのか? ➔ 自身のキャリアの「新卒第1号で入社し、同じ組織に10年近く属している」という希少性 これを更に磨くには、DevHRを続けることがベストだと感じていたから 3. 越境に意味を見出す

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48 🧐 成果が出ない時期も、なぜDevHRを続けようと思えたのか? ➔ 自身のキャリアの「新卒第1号で入社し、同じ組織に10年近く属している」という希少性 これを更に磨くには、DevHRを続けることがベストだと感じていたから 🧐 DevHRを続けることに、意味を見出せた理由 1. 自分に不足している「組織を作る・動かす経験」を積める環境だった 2. (偶然にも)困難な課題を任せてもらえるだけの信頼貯金があった 3. 「今やるべきこと」に正しく向き合えるよう、開発業務から離れる必要があると思った 3. 越境に意味を見出す

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49 🧐 成果が出ない時期も、なぜDevHRを続けようと思えたのか? ➔ 自身のキャリアの「新卒第1号で入社し、同じ組織に10年近く属している」という希少性 これを更に磨くには、DevHRを続けることがベストだと感じていたから 🧐 DevHRを続けることに、意味を見出せた理由 1. 自分に不足している「組織を作る・動かす経験」を積める環境だった 2. (偶然にも)困難な課題を任せてもらえるだけの信頼貯金があった 3. 「今やるべきこと」に正しく向き合えるよう、開発業務から離れる必要があると思った 3. 越境に意味を見出す 無条件に開発を楽しめる自分にとって、開発業務は 「やりたくない or 面倒だが、今やるべきこと」を覆い隠す”麻薬”の性質を持つ エンジニアである前にビジネスパーソンとして、「今やるべきこと」に 向き合えるようになるため、一度開発業務から離れることが必要だと考えた ※あくまで「業務から離れた」だけであり、個人開発で知的好奇心を満たすことは続けていた

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50 󰵗 苦しかったDevHR、続けた結果…… ➔ 中途採用の仕事を委譲したのち、すぐさま別の業務を任される そのうちの1つが採用広報 3. 越境に意味を見出す CTO 採用盛り上げるために、採用広報で認知広げたい! とりあえず年間◯✕万円予算取ったから、計画立てといて😊 う……うっす……!!! (予算の立て方、なんもわからんのだが😇)

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51 󰵗 採用広報の領域で、周囲を巻き込む ➔ 強い認知を獲得するには、大きなカンファレンスでの登壇が効きそう だが自分は開発業務から離れているため、エンジニアにとって価値のある話がしづらい 3. 越境に意味を見出す

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52 󰵗 採用広報の領域で、周囲を巻き込む ➔ 強い認知を獲得するには、大きなカンファレンスでの登壇が効きそう だが自分は開発業務から離れているため、エンジニアにとって価値のある話がしづらい 3. 越境に意味を見出す 自分では価値のある話がしづらい? じゃあ、価値ある話ができる社員を巻き込んで 全力で支援する!!!🔥

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53 󰵗 採用広報の領域で、周囲を巻き込む ➔ 強い認知を獲得するには、大きなカンファレンスでの登壇が効きそう だが自分は開発業務から離れているため、エンジニアにとって価値のある話がしづらい ➔ 価値ある話ができる社員に登壇を依頼、喋らない代わりに登壇準備を全力でサポート! 3. 越境に意味を見出す カンファレンス名 時期 登壇者 RubyWorld Conference 2024 2024/12 CTO Developers CAREER Boost 2024 2024/12 シニアエンジニア EMConf JP 2025 2025/02 VPoE(当時部長) プロダクトヒストリーカンファレンス2025 2025/09 VPoE(当時部長) 東京AI祭2025 2025/10 25卒エンジニア Developers Boost 2025 2025/12 坂上 CoLab Conf 2025 Winter 2025/12 VPoE 2024/06〜2025/12の スポンサー登壇一覧(20分以上) 全7件のうち6件は、 自分以外の社員が登壇!💖

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54 󰵗 採用広報の領域で、周囲を巻き込む ➔ 強い認知を獲得するには、大きなカンファレンスでの登壇が効きそう だが自分は開発業務から離れているため、エンジニアにとって価値のある話がしづらい ➔ 価値ある話ができる社員に登壇を依頼、喋らない代わりに登壇準備を全力でサポート! 3. 越境に意味を見出す 自分が登壇しない代わりに、 Kotlin Festでの経験を活かし 登壇経験の浅い社員を全力でサポート!

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55 󰵗 採用広報の領域で、周囲を巻き込む ➔ 良いネタを持っている社員にはどんどん発信してほしい だがなかなか一歩を踏み出せない、思い切ってプロポーザルを出したが落ちてしまった 3. 越境に意味を見出す

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56 󰵗 採用広報の領域で、周囲を巻き込む ➔ 良いネタを持っている社員にはどんどん発信してほしい だがなかなか一歩を踏み出せない、思い切ってプロポーザルを出したが落ちてしまった 3. 越境に意味を見出す 一歩踏み出す勇気が出ない?発信の機会がない? じゃあ、僕が一歩踏み出せる発信機会を作る!!!🔥

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57 󰵗 採用広報の領域で、周囲を巻き込む ➔ 良いネタを持っている社員にはどんどん発信してほしい だがなかなか一歩を踏み出せない、思い切ってプロポーザルを出したが落ちてしまった ➔ 他社も巻き込みながら勉強会を企画し、社員が発信への一歩を踏み出す機会を創出! 3. 越境に意味を見出す プロポーザルを出したが、落ちてしまった社員の 発信機会を作りたくて企画した勉強会 (永和さん・タイミーさん、ありがとうございました🙇) 大規模カンファレンスに初めて参加した社員の 学びの言語化 & 発信機会を作りたくて企画した勉強会  (ビットキーさん、ありがとうございました🙇)

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58 󰵗 採用広報の領域で、施策の成果を定量的に検証 ➔ 2025/05下旬、SaaS企業から「経理AIエージェント」企業への大転換が決まる 社内から外部への情報発信に対する激烈なモメンタムが、全社レベルで生まれる 3. 越境に意味を見出す 「経理AIエージェント」のカテゴリで 国内No.1の認知を獲りにいく

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59 󰵗 採用広報の領域で、施策の成果を定量的に検証 ➔ 2025/05下旬、SaaS企業から「経理AIエージェント」企業への大転換が決まる 社内から外部への情報発信に対する激烈なモメンタムが、全社レベルで生まれる 3. 越境に意味を見出す 発信活動が事業貢献につながりやすくなった! ならば今やるべきは、社員の発信活動のサポートと 発信活動の計測基盤の整備!!!🔥 「経理AIエージェント」のカテゴリで 国内No.1の認知を獲りにいく

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60 󰵗 採用広報の領域で、施策の成果を定量的に検証 ➔ 2025/05下旬、SaaS企業から「経理AIエージェント」企業への大転換が決まる 社内から外部への情報発信に対する激烈なモメンタムが、全社レベルで生まれる ➔ 現場メンバーの発信活動の計測基盤を作成、記事執筆・資料作成のサポートも継続! 3. 越境に意味を見出す テックブログ執筆・社員インタビュー・登壇等の 発信アクションを記録するシートを作成 社員の発信サポートもできる範囲で続けた結果……

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61 󰵗 採用広報の領域で、施策の成果を定量的に検証 ➔ 2025/05下旬、SaaS企業から「経理AIエージェント」企業への大転換が決まる 社内から外部への情報発信に対する激烈なモメンタムが、全社レベルで生まれる ➔ 現場メンバーの発信活動の計測基盤を作成、記事執筆・資料作成のサポートも継続! 3. 越境に意味を見出す FY25通期 FY26上半期 開発組織全体の発信数が 年換算4.17倍に急増! 自社採用サイト経由の選考応募数も 増加しており、発信活動が組織に リターンをもたらす可能性を提示できた

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62 󰵗 苦しかったDevHR、なんとか採用広報領域で挽回! ➔ 中途採用での失敗を活かし、採用広報では周囲を巻き込み、施策の成果を定量的に検証 ➔ 意図的に「開発業務から離れる」ことで生まれた制約が、組織を動かす経験につながった 󰵗 DevHRとしての挑戦を振り返る ➔ 前半:1年半、中途採用に全力コミットし失敗、ただ視座は上がる ➔ 後半:1年半、DevHRを続ける意味を見出し、苦しみながらも試行錯誤を継続 中途採用での失敗を活かし、なんとか組織に対して影響をおよぼすことができた ➔ 成果にたどり着くまで計3年かかったが、確かなリターンも得ることができた 3. 越境に意味を見出す 未知の領域での挑戦で、即座に成果を出せることはなかなかない 『越境に意味を見出す』ことで、『越境』先での挑戦をやり切る力が得られる

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63 そして、つい先週……

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🌅 3年ぶりに、エンジニアに戻ります!!! ➔ 「AIによる環境変化の中で、プロダクト開発の出力を更に高めたい!」 「プロダクト開発能力のある社員には、全力で開発にコミットして欲しい!」 DevHRを続ける気マンマンだったが、組織は今”エンジニアの坂上”に期待を寄せている ➔ 組織の期待値がより大きな領域で成果を出す、それがあるべき姿だと思い、異動を承諾 64 To be continued…… ぶっちゃけ、エンジニアに戻ることには不安しかない!!!😇 約3年のブランク + AIによる環境破壊に、果たして順応できるのか!!!😇 ただ、エンジニアとしての探究心には自信があるので、何とかはなるはず 次の『大きな越境』を更に大きな事業成果や自らの成長につなげたい🔥

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65 まとめ:『越境』を成長につなげる3要素 🎯 ホームグラウンドを持つ ➔ 「この領域なら、探究心を持ち続けられる!」と自信が持てる領域を作る ➔ 自信のある領域の存在は、エンジニアに強い自己効力感をもたらす 🎯 郷に入っては郷に従う ➔ 越境先で成果を出すには、それまでの常識を捨てる必要がある ➔ 越境先の人々へのリスペクトが、新たな領域での学びを生む 🎯 越境に意味を見出す ➔ 未知の領域に飛び込み、成果を出すことは、そもそもの難易度が高い ➔ なかなか成果が出ない時、『越境への意味づけ』がやり切る力を与える

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66 最後に 『越境』を通して 技術とキャリアを次のステージへ!

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67 少しだけ宣伝(1/2) エンジニア募集中! AIネイティブな 開発組織で一緒に チャレンジしませんか🔥 TOKIUMブース、遊びに来てね😉 AI時代のキャリアについて、お話しましょう!

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68 少しだけ宣伝(2/2) 17:30〜18:00 ワークショップトラック 何故かもう1枠あります😂 アイドルマスターの話をします👊 🍣寿司ときLTナイト🍣 ~ AI時代のキャリア選択!挑戦と悩みの共有LT会 ~ 01/15(木) 19:30〜 @TOKIUM東銀座オフィス 年明け、LTイベントやります🔥