Slide 1
Slide 1 text
まかまか般若波羅蜜
YAPC::Japan Online 2022
Acme、其は
Perlの
ユグドラシル
Slide 2
Slide 2 text
※タイトルはtreeです
←ユグドラシル（世界樹）
Wikipedia 「ユグドラシル」の項より
Slide 3
Slide 3 text
前口上
←Discord のルーム見ながら喋ります
Slide 4
Slide 4 text
前口上
←Discord のルーム見ながら喋ります
トーク中、質問やツッコミがあれば
出来る限りレスしながら進めたいと
思います。
Slide 5
Slide 5 text
前口上
←Discord のルーム見ながら喋ります
寒いギャクが出るかもしれません
そんなときは遠慮せず
「おー寒っ！」って書き込んでください
Slide 6
Slide 6 text
前口上
綴りはこんな感じで
Awesome!
Slide 7
Slide 7 text
自己紹介
• 名前
• まかまか般若波羅蜜（makamaka）
• 所属
・株式会社ネコトーストラボ
・Hachioji.pm
・どんぞこ楽屋
Slide 8
Slide 8 text
自己紹介
• 名前
• まかまか般若波羅蜜（makamaka）
• 所属
・株式会社ネコトーストラボ
・Hachioji.pm
・どんぞこ楽屋
Slide 9
Slide 9 text
No content
Slide 10
Slide 10 text
主な事業はYAPCのノベルティに光る棒を送り付けること
Slide 11
Slide 11 text
自己紹介
• 名前
• まかまか般若波羅蜜（makamaka）
• 所属
・株式会社ネコトーストラボ
・Hachioji.pm
・どんぞこ楽屋
Slide 12
Slide 12 text
自己紹介
• 名前
• まかまか般若波羅蜜（makamaka）
• 所属
・株式会社ネコトーストラボ
・Hachioji.pm
・どんぞこ楽屋
Slide 13
Slide 13 text
どんぞこ楽屋
• Perlの同人サークル
• だいたい2008年から活動～2021年
• 『Acme大全』という同人誌を毎年発行
• http://www.donzoko.net/gakuya/
• https://donzoko.booth.pm/
Slide 14
Slide 14 text
どんぞこ楽屋
• Perlの同人サークル
• だいたい2008年から活動～2021年
• 『Acme大全』という同人誌を毎年発行
• http://www.donzoko.net/gakuya/
• https://donzoko.booth.pm/
Slide 15
Slide 15 text
• なお、他にPerlの同人活動としては
• kaz hiramatsuさん
『雅なPerl入門』（第3版）
• https://miyabi-perl.booth.pm/
がとても素晴らしいです（在庫切れらしい）
Slide 16
Slide 16 text
最初に確認
Slide 17
Slide 17 text
YAPC::Japan (あるいは YAPC::Asia )に
参加したことがありますか。
Slide 18
Slide 18 text
A. YAPC::Asia Tokyo 2006～2015
から
B. YAPC::Japan 2016～
から
SAPPORO(2016) OSAKA(2017) HAKATA(2017)
ONNASON(2018) Tokyo(2019)
C. 初めての参加
Slide 19
Slide 19 text
Acmeモジュールが何か
知っていますか？
A. 知ってる
B. 知らない
Slide 20
Slide 20 text
『Acme大全』が何か
知っていますか？
A. 知ってる
B. 知らない
Slide 21
Slide 21 text
なるほど
Slide 22
Slide 22 text
このトークについて
• Acmeモジュールの紹介に命を懸けた10
数年間を振り返ります
• 『Acme大全』の制作にまつわる話
• 同人活動に一段落をつけた今後について
Slide 23
Slide 23 text
つまりエモい話
Slide 24
Slide 24 text
つまりエモい話
ではなく
えーもういいょ……って話
Slide 25
Slide 25 text
本日のアジェンダ
• Acmeの扉
• 必要はAcmeの母
• 少々Acmeウゼェナ
• 星のAcme
Slide 26
Slide 26 text
本日のアジェンダ
• Acmeの扉
• 必要はAcmeの母
• 少々Acmeウゼェナ
• 星のAcme
↑プロポーザルに上記で出して通ったので、
そのままの章立てでいきます……
Slide 27
Slide 27 text
No content
Slide 28
Slide 28 text
Acmeの扉
Slide 29
Slide 29 text
No content
Slide 30
Slide 30 text
Acmeモジュールとは
・Acmeは冗談モジュール用の名前空間
・Damian Conway の Bleach に端を発す
（2001年）
Slide 31
Slide 31 text
# hello.pl
use Acme::Bleach;
say "Hello YAPC::Japan";
# このスクリプトを実行すると
> perl hello.pl
Slide 32
Slide 32 text
# hello.pl
use Acme::Bleach;
> cat hello.pl
# Acme::Bleachを残して消えるが、動作する
> perl hello.pl
> Hello YAPC::Japan
Slide 33
Slide 33 text
# source/DCONWAY/Acme-Bleach-1.150/lib/Acme/Bleach.pm
package Acme::Bleach;
our $VERSION = '1.150';
my $tie = " ¥t"x8;
sub whiten { local $_ = unpack "b*", pop; tr/01/ ¥t/; s/(.{9})/$1¥n/g; $tie.$_ }
sub brighten { local $_ = pop; s/^$tie|[^ ¥t]//g; tr/ ¥t/01/; pack "b*", $_ }
sub dirty { $_[0] =~ /¥S/ }
sub dress { $_[0] =~ /^$tie/ }
open 0 or print "Can't rebleach '$0'¥n" and exit;
(my $shirt = join "", <0>) =~ s/(.*)^¥s*use¥s+Acme::Bleach¥s*;¥n//sm;
my $coat = $1;
my $pressed = '#line ' . ("$coat¥n" =~ tr/¥n/¥n/) . ' ' . (caller)[1] . "¥n";
local $SIG{__WARN__} = ¥&dirty;
do {eval $coat . brighten $shirt; print STDERR $@ if $@; exit}
unless dirty $shirt && not dress $shirt;
open 0, ">$0" or print "Cannot bleach '$0'¥n" and exit;
print {0} "${coat}use Acme::Bleach;¥n", whiten $pressed.$shirt and exit;
__END__
Slide 34
Slide 34 text
local $_ = unpack "b*", pop;
tr/01/ ¥t/;
open 0, ">$0"; print {0};
tr/ ¥t/01/;
pack "b*", $_;
初回実行すると……
use Acme::Bleach されたスクリプト自身を読み込む
use Acme::Bleach から後の行の文字列を2進数にして0ならスペース、1ならTABに変換
use Acme::Bleach されたスクリプト自身に書き出す
再度実行したときは元に戻して eval
Slide 35
Slide 35 text
Acme誕生の歴史
• 下記あたりを参照
• https://www.perlmonks.org/?node_id=410774
• https://www.perlmonks.org/?node_id=967004
Slide 36
Slide 36 text
このような冗談モジュールを
Acmeモジュールと呼んでいます。
Slide 37
Slide 37 text
同人活動
Slide 38
Slide 38 text
同人活動 太古代
• 2004年～2005年 自分の日記サイト
Slide 39
Slide 39 text
同人活動 太古代
• cf. 海外でのAcmeの紹介例（2006年）
• https://www.perlmonks.org/?node_id=558220
Slide 40
Slide 40 text
同人活動 原生代
• 2006年～2007年
• 評論系サークルの冊子に間借り数ページ
• コミケに出展
Slide 41
Slide 41 text
同人活動 原生代
• 2006年冬コミ
• 『マルチ中毒』
Slide 42
Slide 42 text
同人活動 原生代
• 2006年冬コミ
• 『マルチ中毒』
翌年のYAPC::Asia Tokyo 2007でなぜか
Perlの部分だけ抜き出して緊急頒布！
Slide 43
Slide 43 text
同人活動 原生代
• 2006年冬コミ
• 『マルチ中毒』
翌年のYAPC::Asia Tokyo 2007でなぜか
Perlの部分だけ抜き出して緊急頒布！
↓
nipotan に「マークパンサー？」って言われる
Slide 44
Slide 44 text
同人活動 原生代
• 2006年冬コミ
• 『マルチ中毒』
翌年のYAPC::Asia Tokyo 2007でなぜか
Perlの部分だけ抜き出して緊急頒布！
↓
表紙を見て買った人に
「中にイラストないじゃん！」って言われる
Slide 45
Slide 45 text
同人活動 原生代
• 2006年冬コミ
• 『マルチ中毒』
• 記事「美しいPerl」
Slide 46
Slide 46 text
同人活動 原生代
• 2006年冬コミ
• 『マルチ中毒』
• 記事「美しいPerl」
• 政治風刺的な内容
Slide 47
Slide 47 text
同人活動 原生代
• 2007年夏コミ
• 『マルチ中毒 vol.2』
Slide 48
Slide 48 text
同人活動 原生代
• 2007年夏コミ
• 『マルチ中毒 vol.2』
• 記事「年金問題とPerl」
Slide 49
Slide 49 text
同人活動 原生代
• 2007年夏コミ
• 『マルチ中毒 vol.2』
• 記事「年金問題とPerl」
↑年金問題は全く出てこない
Slide 50
Slide 50 text
同人活動 原生代
• 2007年夏コミ
• 『マルチ中毒 vol.2』
• 記事「年金問題とPerl」
• 美しいPerl 2.0 夏割
Slide 51
Slide 51 text
同人活動 原生代
• 2007年夏コミ
• 『マルチ中毒 vol.2』
• 他の執筆者が「文化批評への断層」とか
「電脳コイルは■■■の夢を見るか」など
真面目に書いているというのに……
Slide 52
Slide 52 text
同人活動 原生代
• 2007年冬コミ
• 『マルチ中毒 vol.3』
• Acme::rion ……創聖のアクエリオン
ED「オムナ マグニ」っぽいコードに変換
する Acme::Bleach系モジュール
Slide 53
Slide 53 text
同人活動 原生代
• 2007年冬コミ
• 『マルチ中毒 vol.3』
• 他の執筆者が「論考談義 洞爺湖G8サミット」
とか「ありがとう天元突破グレンラガン」など
真面目に書いているというのに……
Slide 54
Slide 54 text
やっぱり間借りでなく、
ちゃんと同人誌書きたい……
Slide 55
Slide 55 text
（独り）サークル立ち上げ！
Slide 56
Slide 56 text
同人活動 顕生代 古生代
• 2008年夏コミ
• サークル名「どんぞこ駱駝」
• 初の同人誌『 Python & Perlmons 』
• コピー誌
Slide 57
Slide 57 text
No content
Slide 58
Slide 58 text
Python & Perlmons
• Perl Monger になりきる TRPG
• P&P……元ネタは D&D や T&T
Slide 59
Slide 59 text
Python & Perlmons
• Perl Monger になりきる TRPG
• P&P……元ネタは D&D や T&T
Slide 60
Slide 60 text
Python & Perlmons
• Perl Monger になりきる TRPG
• P&P……元ネタは D&D や T&T
• Python 全く関係ない
Slide 61
Slide 61 text
Python & Perlmons
• Perl Monger になりきる TRPG
• P&P……元ネタは D&D や T&T
• Python 全く関係ない
• D&Dにおけるゲームマスター
＝DM（ダンジョンマスター）
• P&PではDM（ダン ザ マッチョ）
Slide 62
Slide 62 text
No content
Slide 63
Slide 63 text
各都市のPM
参考： https://www.pm.org/groups/
Slide 64
Slide 64 text
No content
Slide 65
Slide 65 text
同人活動 顕生代 古生代
• 2008年冬コミ
• サークル名「どんぞこ楽屋」に変更
Slide 66
Slide 66 text
同人活動 顕生代 古生代
• 2008年冬コミ
• サークル名「どんぞこ楽屋」に変更
↑ラクダの使用はオライリーに許可とる
べきという指摘を受け、連絡してみるも
返事なしだったため、以後同人誌内でイ
ラスト、画像は使わないように
Slide 67
Slide 67 text
同人活動 顕生代 中生代
• 2008年冬コミ
• サークル名「どんぞこ楽屋」
• 同人誌『本日のAcme』
• コピー誌
Slide 68
Slide 68 text
No content
Slide 69
Slide 69 text
同人活動 顕生代 中生代
• 2008年冬コミ
• サークル名「どんぞこ楽屋」
• 同人誌『本日のAcme』
• コピー誌
Slide 70
Slide 70 text
同人活動 顕生代 中生代
• 2008年冬コミ
• サークル名「どんぞこ楽屋」
• 同人誌『本日のAcme』
• コピー誌
Slide 71
Slide 71 text
同人活動 顕生代 中生代
• 2008年冬コミ
• サークル名「どんぞこ楽屋」
• 同人誌『本日のAcme』
• コピー誌
Slide 72
Slide 72 text
本日のAcme
• 四季折々の重要なイベントに相応しい
Acmeモジュールの紹介と解説
• 人生の中で直面する様々な苦難に際して指
針となるようなAcmeモジュールのリスト
→計30有余のモジュール
Slide 73
Slide 73 text
本日のAcme あとがき
Slide 74
Slide 74 text
本日のAcme あとがき
売れた
Slide 75
Slide 75 text
Acme大全 へ
Slide 76
Slide 76 text
同人活動 顕生代 新生代
• 2009年夏コミ
• 『Acme大全2009』
Slide 77
Slide 77 text
『Acme大全2009』
Slide 78
Slide 78 text
『Acme大全2009』
動
物
名
「
だ
ら
く
」
Slide 79
Slide 79 text
『Acme大全2009』
私
で
す
Slide 80
Slide 80 text
『Acme大全2009』
• CPAN上のAcmeを含んだ名前が掲載対象
• 全て掲載することをモットーに
• 2009年7月7日時点でのデータ利用
• 以後、毎年 7月7日のデータで
Slide 81
Slide 81 text
『Acme大全2009』
• YAPC::Asia Tokyo 2009 で出展
• 以降、代々のYAPC::Asiaで頒布
～ YAPC::Asia Tokyo 2015
Slide 82
Slide 82 text
突然ですが
『Acme大全』の作り方
Slide 83
Slide 83 text
『Acme大全』の作り方
• 02packages.details.txt(.gz)
• https://www.cpan.org/
Slide 84
Slide 84 text
『Acme大全』の作り方
Slide 85
Slide 85 text
『Acme大全』の作り方
• Acmeを含んだディストリビューション
Slide 86
Slide 86 text
『Acme大全』の作り方
• Acmeを含んだディストリビューション
• 前年と差分を取る
Slide 87
Slide 87 text
『Acme大全』の作り方
• Acmeを含んだディストリビューション
• 前年と差分を取る
• Acmeモジュールはインデックスされてな
いものも結構あった (ex. Acme::Nada)
※わざとインデックスされない実験なども
Slide 88
Slide 88 text
『Acme大全』の作り方
• なので、 search.cpan.org で検索
• 目 grep も必要だった
Slide 89
Slide 89 text
『Acme大全』の作り方
• 巻末のモジュールの作者一覧
Slide 90
Slide 90 text
『Acme大全』の作り方
• 巻末のモジュールの作者一覧
• 01mailrc.txt
Slide 91
Slide 91 text
『Acme大全』の作り方
Slide 92
Slide 92 text
このようにして
『Acme大全』
は作られています
Slide 93
Slide 93 text
同人活動 顕生代 新生代
• 2009年冬コミ
• 『逆引きAcme大全 夢幻編』
逆引きできる！
Slide 94
Slide 94 text
『逆引きAcme大全 夢幻編』
Slide 95
Slide 95 text
『逆引きAcme大全 夢幻編』
• Acmeモジュールの逆引き……
Slide 96
Slide 96 text
『逆引きAcme大全 夢幻編』
use strict してないスクリプトを削除したい
→ Acme::Code::Police
Slide 97
Slide 97 text
『逆引きAcme大全 夢幻編』
use strict してないスクリプトを削除する
Acmeモジュールを阻止したい
→ Acme::Code::FreedomFighter
Slide 98
Slide 98 text
No content
Slide 99
Slide 99 text
No content
Slide 100
Slide 100 text
とにもかくにも、
『Acme大全』は順調に
毎年夏コミに出せました。
Slide 101
Slide 101 text
『Acme大全2009』
最
初
の
大
全
Slide 102
Slide 102 text
『Acme大全2010』
す
こ
し
厚
み
が
Slide 103
Slide 103 text
『Acme大全2011』
背
表
紙
が
大
分
立
派
に
Slide 104
Slide 104 text
『Acme大全2012』
表
紙
の
人
物
が
変
わ
る
Slide 105
Slide 105 text
『Acme大全2013』
姉
者
登
場
Slide 106
Slide 106 text
『Acme大全2014』
同
時
に
登
場
Slide 107
Slide 107 text
『Acme大全2015』
電
子
版
を
出
そ
う
と
Slide 108
Slide 108 text
『Acme大全2016』
す
る
も
出
な
い
……
Slide 109
Slide 109 text
『Acme大全2017』
電
子
版
も
出
た
Slide 110
Slide 110 text
『Acme大全2018』
最
後
の
紙
版
(
カ
バ
ー
付
)
Slide 111
Slide 111 text
『Acme大全2018』カバー
Slide 112
Slide 112 text
2018の「発酵事件」
2009年以来、奥付に「発行」ではなく
「発酵」を使ってきた
Slide 113
Slide 113 text
2018の「発酵事件」
Slide 114
Slide 114 text
2018の「発酵事件」
最初の2年ぐらいは印刷所から確認の
電話がきて、そのたびに意図したもの
であることを伝えていた
Slide 115
Slide 115 text
2018の「発酵事件」
ながらく何も言わなくても
そのまま通るようになった
Slide 116
Slide 116 text
2018の「発酵事件」
ながらく何も言わなくても
そのまま通るようになった
しかし2018では印刷所が勝手に
「発行」に修正して印刷……
→ 奥付の「発酵」が初めて「発行」に
Slide 117
Slide 117 text
最後の製本版『Acme大全』に相応しい
思い出深いものに
Slide 118
Slide 118 text
『Acme大全2019』
電子版のみ
Slide 119
Slide 119 text
『Acme大全2021』
電子版のみ
Slide 120
Slide 120 text
同人活動で決めていたこと
Slide 121
Slide 121 text
同人活動の継続性
• 継続して活動できるよう、持ち出しになら
ないようにする
• 印刷代……
• 小部数なら捌けるが印刷単価アップ
• 大部数だと印刷単価下がるが捌けない
Slide 122
Slide 122 text
同人活動とYAPC
• YAPC::Asia で出展できたおかげで印刷部
数の調整が効いた
• 余剰も発生
→コミュニティに還元
Slide 123
Slide 123 text
シールで
Slide 124
Slide 124 text
2010
Slide 125
Slide 125 text
2011
Slide 126
Slide 126 text
2012
Slide 127
Slide 127 text
2013
Slide 128
Slide 128 text
2014
Slide 129
Slide 129 text
2015
Slide 130
Slide 130 text
2013年まで
シール作成に気合が入っていた
Slide 131
Slide 131 text
理由：仕事がなくて暇だった
Slide 132
Slide 132 text
2014年から転機があって
同人活動に若干専念しづらくなった
Slide 133
Slide 133 text
さらに
別の理由で 『Acme大全』作成のモチベ
が下がる。
それはまた後ほど……
Slide 134
Slide 134 text
必要はAcmeの母
Slide 135
Slide 135 text
怒涛のAcmeモジュール紹介
Slide 136
Slide 136 text
と思ったが
Slide 137
Slide 137 text
この10年さんざんやってきた
Slide 138
Slide 138 text
自分のサイトで
Slide 139
Slide 139 text
アドベントカレンダーで
2010年 Acmeトラック
https://perl-users.jp/articles/advent-calendar/2010/acme/
2011年 Acmeトラック
https://perl-users.jp/articles/advent-calendar/2011/acme/
Slide 140
Slide 140 text
No content
Slide 141
Slide 141 text
No content
Slide 142
Slide 142 text
※本家も当然大昔からAcmeモジュールを扱ってる
https://perladvent.org/2002/17th/
- Acme::Intrawe
https://perladvent.org/2003/19th/
- Acme::Code::FreedomFighter
Slide 143
Slide 143 text
Perl Hackers Hub で
第19回 Acmeで広がるPerlの世界―CPAN
は愉快なジョークモジュールの宝庫
https://gihyo.jp/dev/serial/01/perl-hackers-hub/001901
https://gihyo.jp/dev/serial/01/perl-hackers-hub/001902
Slide 144
Slide 144 text
紹介したかった
Acmeモジュールは
ほぼ紹介し尽くしてる
Slide 145
Slide 145 text
なので『Acme大全』制作過程で
思い出深かったモジュールに
絞って紹介
Slide 146
Slide 146 text
その前に、
ここでお詫びです
Slide 147
Slide 147 text
お詫び
『Acme大全』にSongmuさんの
Acme::BeerSushi （2014年リリース）
が掲載されていませんでした……
Slide 148
Slide 148 text
お詫び
02packages.details.txt になかったため
気づかず、かつ確認作業を怠った結果
取りこぼしてました。
まことに申し訳ございませんでした！
Slide 149
Slide 149 text
発覚の経緯
CPANにビールのモジュールがあったはず
だと "acme beer metacpan"
で検索した結果
Slide 150
Slide 150 text
発覚の経緯
CPANにビールのモジュールがあったはず
だと "acme beer metacpan"
で検索した結果
「お、Acme大全に収録した覚えのない
Acmeモジュールが……」
Slide 151
Slide 151 text
発覚の経緯
なお、検索したかったCPANモジュールは
Slide 152
Slide 152 text
ore::Beer
Jonathan Leto
Slide 153
Slide 153 text
$ perl -More::Beer
# ってコマンド打ってもエラーにならなくなる
Slide 154
Slide 154 text
話を戻します
Slide 155
Slide 155 text
Acme::LifeUniverseEverything
Mike Rosulek
Slide 156
Slide 156 text
No content
Slide 157
Slide 157 text
6 * 9 = 42 になるモジュール
Slide 158
Slide 158 text
No content
Slide 159
Slide 159 text
みんな大好き overload
Slide 160
Slide 160 text
package Acme::LifeUniverseEverything;
use overload;
my %ops;
$ops{'0+'} = $ops{'""'} = sub { ${ $_[0] } };
$ops{'*'} = sub {
my $val = (($_[0]==6 && $_[1]==9) || ($_[0]==9 && $_[1]==6))
? 42
: ("$_[0]" * $_[1]);
Acme::LifeUniverseEverything->new($val);
};
Slide 161
Slide 161 text
『Acme大全』では
42ページ目に42の
説明があったが、掲
載項目が増えた結果、
長らくページがずれ
た。
2021年版で数年ぶ
りに戻った。
Slide 162
Slide 162 text
Acme::Pi
Acme::Tau
Karen Etheridge
thrig
Slide 163
Slide 163 text
$ perl -Mutf8 -MAcme::Pi -E"say π"
3.14159265358979
Slide 164
Slide 164 text
No content
Slide 165
Slide 165 text
$ perl -MAcme::Tau -E"say Acme::Tau->VERSION"
6.28318530717958
Slide 166
Slide 166 text
なんとなくτが印象残ったので
Slide 167
Slide 167 text
Acme::Colour
Acme::Orange
Acme::Octarine
Léon Brocard
Nicholas Clark
Nicholas Clark
Slide 168
Slide 168 text
# 光の三原色
$c = Acme::Colour->new("black");
$colour = $c->colour; # black
$c->add("red"); # red
$c->add("green"); # yellow
# 絵具の三原色
$c = Acme::Colour->new("white");
$c->mix("cyan"); # cyan
$c->mix("magenta"); # blue
Slide 169
Slide 169 text
# Acme::Orange
$colour = $c->colour("pink"); # orange
$c->add("blue"); # orange
# なにやってもオレンジにしかならない
# London.pm のシンボルカラー
Slide 170
Slide 170 text
use Acme::Octarine;
# （架空の）octarine 色が使える
use Acme::Colour;
$c = Acme::Colour->new("octarine"); # black
# ついでに new するたびにランダムに
# Acmeモジュールがインストールされる
Slide 171
Slide 171 text
# Acme::Octarine
# エグいハック（コピペ良くないという理由）
use B::Deparse;
use PadWalker 'closed_over';
my $deparse = B::Deparse->new("-sC");
my $body = $deparse
->coderef2text( ¥&Acme::Colour::new );
my $r = closed_over(¥&Acme::Colour::new)->{'%r'};
Slide 172
Slide 172 text
「ディスクワールド」シリーズを
読むきっかけになったので
Slide 173
Slide 173 text
Acme::ComeFrom
☻ 唐鳳 ☺
Slide 174
Slide 174 text
comefrom - goto の逆
Slide 175
Slide 175 text
goto LABEL -> LABEL
goto &sub -> sub
LABEL -> comefrom LABEL
sub() -> comefrom &sub
comefrom が複数あると fork されて実行
Slide 176
Slide 176 text
use 5.010;
use Acme::ComeFrom;
sub func { say @_ }
func("Start"); # 実行されると comefrom func 行にジャンプ
say "ここは表示されない"; # 上の func() で下の comefrom func に飛んだので
comefrom &func; say "Branch 1"; exit;
comefrom &func; say "Branch 2";
# 片方は exit して終了、もう一方は処理続行 (forkされる)
LABEL: say "ここも表示されない"; # comefrom label へ
comefrom LABEL; say "Branch 3"; exit;
comefrom LABEL; say "Branch 4";
# 片方は exit して終了、もう一方は処理続行 (forkされる)
EXPR0: say "ONE"; exit; # 実行されて下の行にジャンプするかもしれないし、しないかもしれない
comefrom 'EXPR' . int(rand(2)); say "ZERO";
# ランダムに EXPR0 か EXPR1 になる
# EXPR0 なら say "ONE"; exit; が飛ばされ say "ZERO"; に。EXPR1 なら存在しないので say "ONE"; exit; が実行される
Slide 177
Slide 177 text
No content
Slide 178
Slide 178 text
シンプルにして画期的で印象深い
Slide 179
Slide 179 text
Acme::Manekineko
Greg McCarroll
Slide 180
Slide 180 text
No content
Slide 181
Slide 181 text
猫が好きなので
Slide 182
Slide 182 text
Acme::Undead
Likkradyus Winston
Slide 183
Slide 183 text
die , sleep が無効になる
bless で die する
Slide 184
Slide 184 text
No content
Slide 185
Slide 185 text
実行プロセスが死なない
Slide 186
Slide 186 text
してやられた
Slide 187
Slide 187 text
Amce::CNA
Ricardo SIGNES
Slide 188
Slide 188 text
a moer tolernat verison of mehtod location
メッソド確定の より かよんうな バジョーン
Slide 189
Slide 189 text
Amce::CNA -> Acme::CAN
Slide 190
Slide 190 text
package Acme::Taizen;
use Amce::CNA;
sub hello_world { return 'Hello World!'; }
Slide 191
Slide 191 text
use Acme::Taizen;
say Acme::Taizen->heoll_wolrd();
# ちゃんとhello_worldする
Slide 192
Slide 192 text
これを収録するかどうか悩んだが
結局Acmeモジュールとみなした
Slide 193
Slide 193 text
以上、思い出深い
Acmeモジュールでした
Slide 194
Slide 194 text
念のため
Slide 195
Slide 195 text
お前、他人のモジュールばかりで
自分でAcmeモジュールアップしないの？
Slide 196
Slide 196 text
と思った方もおられるかもなので
Slide 197
Slide 197 text
Acme::Oil
Makamaka Hannyaharamitu
Slide 198
Slide 198 text
変数をオイルに浸すことで
値を代入しくくしたり、
取り出しにくくする。
あと "fire" という文字列を代入す
ると値が undef になる。
Slide 199
Slide 199 text
Acme::BeyondPerl::ToSQL
Makamaka Hannyaharamitu
Slide 200
Slide 200 text
Perlの代わりに
データベースに
計算させる。
Slide 201
Slide 201 text
use Acme::BeyondPerl::ToSQL ("dbi:SQLite:dbname=acme_db","","");
my $value = 5;
print 2 + $value , "¥n"; # 7
print 1.2 - 0.2 , "¥n"; # 1
print 9 / 2 , "¥n"; # 4.5
# DEBUG MODE
# use Acme::BeyondPerl::ToSQL ({
# dbi => ["dbi:SQLite:dbname=acme_db","",""], debug => 1,
# });
#
# SELECT 2.0 + 5.0
# SELECT 1.2000000000000000 - 0.2000000000000000
# SELECT 9.0 / 2.0
Slide 202
Slide 202 text
use Acme::BeyondPerl::ToSQL ("dbi:Pg:dbname=$dbname;host=$host", $user, $pas,"","");
my $value = 5;
print 2 + $value , "¥n"; # 7
print 1.2 - 0.2 , "¥n"; # 1
print 9 / 2 , "¥n"; # 4.5
# DEBUG MODE
# use Acme::BeyondPerl::ToSQL ({
# dbi => ["dbi:Pg:dbname=$dbname;host=$host", $user, $pass], debug => 1,
# });
#
# SELECT CAST(2 AS double precision) + CAST(5 AS double precision)
# SELECT CAST(1.2 AS double precision) - CAST(0.2 AS double precision)
# SELECT CAST(9 AS double precision) / CAST(2 AS double precision)
Slide 203
Slide 203 text
それはそれとして
Slide 204
Slide 204 text
CPAN 以外にも
Slide 205
Slide 205 text
世界にはたくさんの
Acmeモジュールであふれています
Slide 206
Slide 206 text
Acme::MineChan
Yoshinori TAKESAKO
Slide 207
Slide 207 text
幕間
Slide 208
Slide 208 text
Acme::Godot
Salve J. Nilsen
Slide 209
Slide 209 text
No content
Slide 210
Slide 210 text
少々Acmeウゼェナ
Slide 211
Slide 211 text
問題を含んだAcmeモジュール
Slide 212
Slide 212 text
冗談モジュールという性格上
差別的・侮蔑的なものも
現れやすくなる
Slide 213
Slide 213 text
• 身体的特徴をネタにしている
掲載するべきかどうか
特定の個人を
ネタにしたモジュール
Slide 214
Slide 214 text
• 身体的特徴をネタにしている
掲載するべきかどうか
→ ポリシー（全て載せる）通り掲載
→ 注釈欄で批判
特定の個人を
ネタにしたモジュール
Slide 215
Slide 215 text
• 某大統領の発言の拙さをネタにしたモ
ジュール
特定の個人を
ネタにしたモジュール
Slide 216
Slide 216 text
• 某大統領の発言の拙さをネタにしたモ
ジュール
→ 公人に対する風刺であると判断
特定の個人を
ネタにしたモジュール
Slide 217
Slide 217 text
• 本来はコミュニティを盛り上げるためのもの
特定の集団を
扱ったモジュール
Slide 218
Slide 218 text
• 本来はコミュニティを盛り上げるためのもの
↑
↓
• 属性をとりあげることは極めてセンシティブ
特定の集団を
扱ったモジュール
Slide 219
Slide 219 text
• 女性のCPAN Author をリスト化したモ
ジュール
特定の集団を
扱ったモジュール
Slide 220
Slide 220 text
• 女性のCPAN Author をリスト化したモ
ジュール
→ 批判を受けCPANから削除された
特定の集団を
扱ったモジュール
Slide 221
Slide 221 text
Michael G Schwern
"How Not To Highlight Women In Perl"
特定の集団を
扱ったモジュール
Slide 222
Slide 222 text
Michael G Schwern
"How Not To Highlight Women In Perl"
→ 翻訳をAcme大全の付録として掲載
特定の集団を
扱ったモジュール
Slide 223
Slide 223 text
Michael G Schwern
"How Not To Highlight Women In Perl"
→ 翻訳をAcme大全の付録として掲載
パワーバランスが対等でない状況では
慎重にならなければならない
特定の集団を
扱ったモジュール
Slide 224
Slide 224 text
• イタリアのCPAN Author をリスト化したモ
ジュール
• イシューを受けCPANから削除された
特定の集団を
扱ったモジュール
Slide 225
Slide 225 text
Acme::Playmate 事件
• これは直接モジュールの問題ではないけど
Slide 226
Slide 226 text
Acme::Playmate 事件
• PLAYBOYのカバーガール（プレイメイ
ト）のデータを取ってくるモジュール
Slide 227
Slide 227 text
Acme::Playmate 事件
• PLAYBOYのカバーガール（プレイメイ
ト）のデータを取ってくるモジュール
• テックカンファレンスのLTで実演
Slide 228
Slide 228 text
Acme::Playmate 事件
• PLAYBOYのカバーガール（プレイメイ
ト）のデータを取ってくるモジュール
• テックカンファレンスのLTで実演
• その際にプレイメイトの写真が写った
Slide 229
Slide 229 text
Acme::Playmate 事件
• PLAYBOYのカバーガール（プレイメイ
ト）のデータを取ってくるモジュール
• テックカンファレンスのLTで実演
• その際にプレイメイトの写真が写った
• セッション長と登壇者は謝罪
Slide 230
Slide 230 text
モジュールを公開する際も、
トーク（同人誌公開 etc.）する際も、
問題がないか
一旦立ち止まることを心掛けたい（自戒）
Slide 231
Slide 231 text
近年のAcmeモジュール界隈
Slide 232
Slide 232 text
特定の作者が大量アップ
• 近年（2016年～）一人の CPAN Author
が大量にAcmeモジュールをアップするよ
うに
Slide 233
Slide 233 text
特定の作者が大量アップ
• 近年（2016年～）一人の CPAN Author
が大量にAcmeモジュールをアップするよ
うに
• 直近（2019～）は 新規の7～8割
Slide 234
Slide 234 text
特定の作者が大量アップ
• そのほとんどが機械的に取得したデータの
「リスト」のようなもの
Slide 235
Slide 235 text
特定の作者が大量アップ
• そのほとんどが機械的に取得したデータの
「リスト」のようなもの
• 紹介するのが辛い……
Slide 236
Slide 236 text
特定の作者が大量アップ
• 2019年版からその作者のモジュールにつ
いては収録するが解説つけないことに……
Slide 237
Slide 237 text
No content
Slide 238
Slide 238 text
特定の作者が大量アップ
• 2019年版からその作者のモジュールにつ
いては収録するが解説つけないことに……
全て掲載するポリシーとしては敗北
Slide 239
Slide 239 text
Acme敗戦
Slide 240
Slide 240 text
こうして私の『Acme大全』作成に関する
同人活動はいったん幕を下ろしました
Slide 241
Slide 241 text
星のAcme
Slide 242
Slide 242 text
星の手向け
陰暦七月七日に、牽牛・織女をまつること。
また、その供え物。（コトバンクより）
Slide 243
Slide 243 text
顧みるに
Slide 244
Slide 244 text
自分の人生の 1/4 近くを
Acmeモジュールの紹介に
費やしていた
Slide 245
Slide 245 text
フリー素材ぱくたそ（www.pakutaso.com）
うわっ…私の偏執、
高すぎ…？
(4x歳Mさんの場合)
Slide 246
Slide 246 text
しかし
Slide 247
Slide 247 text
同人活動を通じて
多くの出会いがあった
Slide 248
Slide 248 text
仕事の無い時期に、
同人活動は支えとなった
Slide 249
Slide 249 text
連絡をちゃんとしないと奥付の発酵
が発行になってしまうとか、人生で
とても大事なことが学べた
Slide 250
Slide 250 text
コミュニティに十分還元でき
たとはいえないけれども
Slide 251
Slide 251 text
ありがとうございます
Slide 252
Slide 252 text
今年中に『Acme大全』を
オープンソース化する予定です
Slide 253
Slide 253 text
どんぞこ楽屋は
アナログゲーム方向にシフトします
Slide 254
Slide 254 text
また会いましょう
Slide 255
Slide 255 text
No content
Slide 256
Slide 256 text
ありがとうございます
Slide 257
Slide 257 text
No content