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デザイナーの道具をデザインする Spectrum Tokyo Festival 2023 Sakino Tomiura | STUDIO Inc.

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Sakino Tomiura 2017.5 Kendall College of Art and Design 卒業 BFA Graphic Design 2017.9 teamLab UI Designer 2020.5 I&CO Design Lead 2023.6 STUDIO + Luup Product Design Lead Designer @sakinotomiura

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Key Takeaway 愛されるプロダクトを目指すには 自分の強い意志が不可欠

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You are the user not

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デザイナー自身の視点や経験は ユーザーのそれと必ずしも一致するわけではない。 デザイナー自身の仮定や偏見に基づかず、 実際のユーザーニーズや振る舞いを理解すべき。 You are the user not

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いかに し、 ユーザーの視点を理解できるか? 自身の視点や経験を排除 You are the user not

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とあるプロジェクトでの経験

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ユーザーニーズの仮説を元に デザイン検証しました

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咲野さん (私) は どれがいいと思ってるの?

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No content

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「ニーズ」 「ユーザーのペイン」 「課題解決」... 都合の良くユーザーという言葉を使い、 アウトプットと真摯に向き合えていなかった

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Web制作のプロのための ノーコードWebデザイン プラットフォーム

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1ユーザーとして 利用していたプロダクトの デザインに関わり始める

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誰もが の 考えを常に持ちながら プロダクトを作っている 自分の視点や、 STUDIOとしてどうすべきか

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自分の”道具”に 作り手として関わる中で 考えや思いが少しずつ出てくる 〇〇になってた方が 良いかも この機能便利なので もっと目立たせたい

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You are the user not

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You are the user...?

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そんなとき、 書籍 の こんな言葉に出会った 『突破するデザイン』

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人々は 。 あなたがそれを愛していなければ、 彼らはきっとそれを感じ、そのことを嗅ぎつける。 あなたが愛してない製品を愛することはない 『突破するデザイン』 スティーブ・ウォズニアックの言葉

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『突破するデザイン』 贈り物のメタファー 贈り物

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『突破するデザイン』 贈り物のメタファー 相手が欲しい物は尋ねず 相手が好きなものを する 想像 相手が欲しい物は尋ねず 相手が好きなものを する 想像

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『突破するデザイン』 贈り物のメタファー 贈ると言う過程を 自分自身が楽しみながら を贈る 自分が贈りたいもの

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『突破するデザイン』 贈り物のメタファー 自分で選んだ贈り物は、 ” ”があり、 より心に残る そして結果的に、 より 愛 愛される

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『突破するデザイン』 贈り物のメタファー 自分の意志がないものは 人を惹きつけられない

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『突破するデザイン』 贈り物のメタファー 自分 チーム

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デザイン検証という名目で 手を動かしているだけの “自分の意志がない”プロセス

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...とはいえ、 ことは 簡単ではない 強い意志を持つ プロダクトに何年も関わってきたメンバーと 同等の熱量や自信を持つには時間が必要

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自分なりの意志を育てるため 取り組めることはある

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意志を育てるためのテーマ 主観と客観を行き来し 意志を育てる

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意志を育てていくためのステップ 1 一番ピュアな第一印象を記録する 2 プロダクトを徹底的に使い込む 3 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” 4 誰よりもユーザーに会う

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意志を育てていくためのステップ 1 一番ピュアな第一印象を記録する 2 プロダクトを徹底的に使い込む 3 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” 4 誰よりもユーザーに会う

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01 一番ピュアな第一印象を記録する

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01 一番ピュアな第一印象を記録する 必ず“デザインする前”の を記録しておく 第一印象

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01 一番ピュアな第一印象を記録する 簡易的にでも、 ことが大事 記録に残す

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01 一番ピュアな第一印象を記録する 一度”中の人”になると 二度とそのプロダクトを で見れない 純ユーザー視点

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01 一番ピュアな第一印象を記録する ここを省略すると ユーザーが が なってしまう ”わからない”気持ち わからなく ?

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意志を育てていくためのステップ 1 一番ピュアな第一印象を記録する 2 プロダクトを徹底的に使い込む 3 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” 4 誰よりもユーザーに会う

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02 プロダクトを徹底的に使い込む

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02 プロダクトを徹底的に使い込む 誰よりも プロダクトを使い倒す

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02 プロダクトを徹底的に使い込む 競合調査は完璧! でも自分のプロダクトは...?

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02 プロダクトを徹底的に使い込む 第一印象で感じた課題から 次第に が上がっていく 課題の解像度 自分が自分の視点で”困ってみる”ことが大事

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意志を育てていくためのステップ 1 一番ピュアな第一印象を記録する 2 プロダクトを徹底的に使い込む 3 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” 4 誰よりもユーザーに会う

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03 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” プロセスは完璧だけど なんかしっくりこない プロセスはぐちゃぐちゃだけど 「 」 なんかこれ良さそう

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03 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” まずは を納得させられる 方向性が見えるまで、 手を動かす ”自分”

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03 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” 方向性が見えたら できるだけフラットな状態で 必ず 視点を入れる ”他者”

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03 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” 「 」 が 「 」 に変わってくる なんか良さそう これでいける

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03 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” サイト分析ができる STUDIOアナリティクス機能

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03 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” 実際の画面

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人々はあなたが愛してない製品を愛することはない。 あなたがそれを愛していなければ、 。 彼らはきっとそれを感じ、 そのことを嗅ぎつける 03 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す”

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意志を育てていくためのステップ 1 一番ピュアな第一印象を記録する 2 プロダクトを徹底的に使い込む 3 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” 4 誰よりもユーザーに会う

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制作会社2社、 事業会社... 多くのデザイナーと出会った 04 誰よりもユーザーに会う

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1/100人であることを 忘れてはいけない 04 誰よりもユーザーに会う

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自分が知った気になっている”ユーザー”も ほんの一部でしかない 04 誰よりもユーザーに会う

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04 誰よりもユーザーに会う

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自分の意志との”違い”を 広く深く知ることが大事 04 誰よりもユーザーに会う

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育てている “意思の方向性”が おかしな方向にいっていないか? 04 誰よりもユーザーに会う

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意志を育てていくためのステップ 1 一番ピュアな第一印象を記録する 2 プロダクトを徹底的に使い込む 3 プロセスに囚われず、 とにかく”生み出す” 4 誰よりもユーザーに会う 客観 主観

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主観と客観を行き来することで、 強い意志を育てることができる

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ユーザーに愛されるプロダクトをつくるには まずは自分が を育てる プロダクトを愛する気持ち

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愛する気持ちを育てるには 都合よく” ”という言葉を使うのではなく、 ユーザー

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まずは”自分自身の考え”と しっかり向き合い

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プロセスを逸脱しても 「 」を信じて愚直に作り続ける なんかいいかも

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デザインを人の目に晒すことを恐れず、 を切り替える 主観と客観

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自分の意志と反する” ”に 自ら積極的に触れにいくことで、 違い

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着実に自分の意志 (愛) が育っていき おのずと の ヒントが得られる ユーザーにも愛されるプロダクト

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Key Takeaway 愛されるプロダクトを目指すには 自分の強い意志が不可欠

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UXリサーチャー(業務委託) プロジェクト単位でユーザーリサーチを計画・実施 コミュニケーションデザイナー(正社員/業務委託) コーポレート、プロダクトのブランドブランディングをリードし、横断的なデザイン戦略の立案から推 進、運用までを担当 02 シニアプロダクトデザイナー(正社員) ユーザーにとって価値のあるサービスとは何かを常に考えながら、最高の体験が提供できるような 設計に取り組む 01 03 プロダクトマネージャー(正社員) 将来的なグローバルでのプラットフォームを目指し、プロダクトのコンセプトの立案、プロダク ト設計、プロダクト実装フェーズの問題解決、定量・定性情報に基づく高速PDCAなど、プロダ クト開発に必要な全行程をリード 04 メンバー募集中 W e’re Hiring!

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エントリー作品受付中 STUDIO
 DESIGN AWARD 2023

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エントリー作品受付中 STUDIO
 DESIGN AWARD 2023

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Thank Y ou!