Slide 1

Slide 1 text

スクラムの中で AI-DLC workflow を 使い始めて3ヶ月の振り返り 2026/04/21 AI-DLCへの段階的移行の実践 ― AI時代のスクラムイベントを再定義する ―

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 - 名前: 古屋 啓介 - 所属: 株式会社カミナシ - ロール: Embedded SWE - その他: - AWS Community Builders (since 2023) - JAWS-UG SRE支部運営

Slide 3

Slide 3 text

- お伝えしたいこと - 私たちのチームの「現在進行系の試行錯誤」 - どのように継続的な改善を進めたか はじめに

Slide 4

Slide 4 text

1. 背景 

Slide 5

Slide 5 text

会社 & プロダクト紹介 日常はITに溢れているのに、仕事場は紙ばかりで非効率。 今日も作業現場で働く人たちは、十分に才覚を発揮できていない。 そんな3,900万人の埋もれたエネルギーを、私たちが解き放つ。 誰もが享受するべき当たり前を、すべての現場の人たちに届けたい。 効率的な作業、見事な成果、腕のなる仕事、豊かな人生。 これらはきっとつながっているから。 ノンデスクワーカーの 才能を解き放つ Mission

Slide 6

Slide 6 text

「カミナシ レポート」とは(サービス) - カミナシのフラッグシッププロダクト - 2020年サービス開始 - 食品製造・機械製造の現場で活躍

Slide 7

Slide 7 text

「カミナシ レポート」とは(プロダクト) - 記録アプリ - iOSアプリ - PWAアプリ - 管理画面 - Webアプリ - APIサーバー

Slide 8

Slide 8 text

開発体制 - チーム編成 - 記録ドメインとその他ドメインで 2チーム - 1チームあたりの構成 - PdM - PD - EM - Eng x 3 - チームの成熟度 - 1年以上リモートかつスクラムで運営

Slide 9

Slide 9 text

- kiro(cli) - Claude Code - GitHub Copilot 利用している Coding Agent

Slide 10

Slide 10 text

- コミュニケーション、レビューのタイミングで速度が落ちる感覚 - いつ回答をもらえるか明確でない - 「ここの仕様 / デザインって...」「レビューお願いします」 - もちろんゴールに紐づく場合は優先して見てくれるけど 2025年末頃の個人的な課題 AIによるコーディングの高速化が進む一方、多くの開発現場では 「人間同士のコミュニケーション」や「コードレビュー」が新たな ボトルネックとなり、開発リードタイムの短縮に至らないという課 題に直面しています。 イベント概要より

Slide 11

Slide 11 text

AI-DLC という考え方に出会う - AI の力を最大限享受するための開発ライフサイクル - 詳しくは AWS 金森さんのスライドをご参照ください https://speakerdeck.com/kanamasa/ai-dlc-introduction

Slide 12

Slide 12 text

特に響いた考え方 - チームコラボレーション - AI が作り、チームでリアルタイム判断 https://speakerdeck.com/kanamasa/ai-dlc-introduction?slide=22

Slide 13

Slide 13 text

AI-DLC workflow というものがあるらしい - AI-DLC を実践するためのワークフロー - 「これを使えばAI-DLC」ではない https://speakerdeck.com/kanamasa/ai-dlc-introduction?slide=30

Slide 14

Slide 14 text

思ったこと いきなりガラッと変えるのは難しいにしても、 ・AI を中心に据える(AI-DLC workflowの利用) ・人間側はモブペアで進める あたりを取り込めば、 さっきの課題に対処できるのでは???

Slide 15

Slide 15 text

2. 試行錯誤 

Slide 16

Slide 16 text

- バチバチのスクラム期 - 1週間スプリント - リファインメントで pt 見積もり、計画でゴールを決めて走る - AI はあくまで「補助ツール」で、使い方も属人的 - チームで共有すべきコンテキストは随時整備 開発スタイルの変遷(〜2025/12)

Slide 17

Slide 17 text

- スクラムの中で AI-DLC workflow 使ってみた期 - 1週間スプリント - リファインメントで pt 見積もり、計画でゴールを決めて走る - AI の使い方を統一(kiro with AI-DLC workflow)しモブプロで作業 開発スタイルの変遷(〜2026/02)

Slide 18

Slide 18 text

- 効果 - モブプロでも開発速度に劣化はなし - AI の使い方を統一することで安定性が増した(気がする) - ペアで1日実装、1日レビューというリズムが作れた - ずっとペアもしんどいよね、という振り返りの結果 - 課題 - まだコミュニケーションでロスしているところがある - 口頭で話していた要件が漏れることがある - Figma MCP を活用したいが、権限は PD のみ 開発スタイルの変遷(〜2026/02)

Slide 19

Slide 19 text

- AI-DLC workflow をもっと良くするには期 - 1週間スプリント - リファインメントをしっかりやる、計画でゴールを決めて走る - フォーマット通りに AI にまとめてもらう、その場で全員でレビューする - AI が主体となり、ペアプロに PD も参加 開発スタイルの変遷(〜2026/03)

Slide 20

Slide 20 text

- 効果 - コミュニケーションロスが減った - 集合知を得やすい(PdM、PD、QA) - 鮮度高いうちに実装できるので忘れない - Figma MCP 使うとデザイン周りはスムーズ - 課題 - もはや、計画のためのリファインメントではないのでは? - pt も振ってないし - すなわち計画する意味ある? 開発スタイルの変遷(〜2026/03)

Slide 21

Slide 21 text

- スクラムじゃなくてカンバンっぽいのをやってみる期(今ここ) - プランニングとゴール設定を廃止(1週間ごとにレビュー、レトロはやる) - リファインメントをしっかりやる、優先順位は毎日チェックする - AI が主体、そういえば最近ペアプロしていない - リファインメントがほぼモブプロだから? - たまたま小粒なアイテムが続いているからかもしれない 開発スタイルの変遷(〜2026/04)

Slide 22

Slide 22 text

3. 振り返って 

Slide 23

Slide 23 text

- コミュニケーションのタイミングで速度が落ちる感覚 - 要件確認 - リファインメントで認識が揃うので減った(し、発生してもスムーズ) - リファインメント = ダイナミックなコラボレーション - レビュー - レビュー Day を設けるなど試行錯誤しつつまだ答えが出ていない - ゴールの区切り方含めリズムづくりに影響するので今後考えていきたい 当初の課題はどうなった?

Slide 24

Slide 24 text

- ユーザーの体験について議論する時間が増えた - 「AI の出力をよくする」という観点でリファインメントを改善した副産物 - PD 的にもみんなでデザインするの楽しい - 体験向上できる可能性があがるのでは(推測) - みんなでやるべきか?的なところは継続して検討したい - リファインメントにかかる時間は増えた 今の形に行き着いてよかったこと

Slide 25

Slide 25 text

- ユーザーの体験について議論する時間が増えた - 「AI の出力をよくする」という観点でリファインメントを改善した副産物 - PD 的にもみんなでデザインするの楽しい - 体験向上できる可能性があがるのでは(推測) 今の形に行き着いてよかったこと PD PD

Slide 26

Slide 26 text

- 一週一善(?) - 来週の AI 活用はこれを改善する!を1つだけ決めて進めている - 例:PD と一緒にモブプロやってみる! etc… - やってみてダメ/イマイチだったらやめる なぜいい感じに進んでいるのか?

Slide 27

Slide 27 text

- ゴールの設定と振り返りのタイミング - やはりゴール(意味のある区切り)はあったほうがいいのでは? - = プロセスを振り返りたい - どこがボトルネックだったか、改善できるポイントはないか - そいうえば各アイテムのリリース日の決め方がふわっとなった - 計画で確認しなくなったため - リリース日をリファインメント時に決めてしまえば朝会で検査できる? - 検査できれば課題が発生したときに適応と振り返りができる? - 次にテコ入れするのは朝会かも(今ココ) 今、ホットな話題

Slide 28

Slide 28 text

まとめ - 「AI を軸にした開発スタイル」に切り替えた - きっかけは AI-DLC workflow との出会い - スクラムではなくカンバンっぽいものに移行中 - 毎週振り返って改善した結果 - 何が自分たちに合っているか試行錯誤することがダイジ - あくまで「私たちはコレがいい感じである」という点にご留意

Slide 29

Slide 29 text

ありがとうございました エンジニアブログ 採用情報