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2025 年のデザインシステムと AI 活用を振り返る 2025/12/23

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AGENDA 01 02 03 04 05 はじめに デザインシステムの現在地 2025年 Figmaニュース振り返り [ Main Topic ] Figma MCP × デザインシステム 2025年の成果とこれから

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01 はじめに

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4 縄巻 一鴻(Kazutoki Nawamaki) ■2023年4月〜 レバレジーズ株式会社に新卒入社。 ■2024年4月〜 HRTech事業部にてSaaSのフロントエンド開発に従事。 ■2025年4月〜 同事業部のデザインシステム開発責任者として、コンポーネントパッ ケージの開発や共通基盤・AI駆動の整備などに取り組む。 Speaker

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5 NALYSYSの紹介

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6 ● NALYSYS (ナリシス) ○ 組織の課題を可視化し解決する HR Tech プロダクト ○ エンゲージメントサーベイ、AI 模擬面接機能などを提供 ● 開発体制と「 AI 駆動開発」 ○ 特徴: ■ Cursor, GitHub Copilot, Claude Code などを全面導入 ○ 方針: ■ ドキュメント作成、コード生成、レビューなど、あらゆる工程に AI を組み込む ○ 目的: ■ 人間は「意思決定」や「複雑な設計」に集中する NALYSYSの紹介

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7 公式noteはじめました!

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8 本⽇の内容 今日は、デザインシステムと AI (特に Figma MCP) を組み合わせ、 サービス開発の UI 実装をいかに簡単・高速にしたか。 その 2025 年の振り返りをお話しします。

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02 デザインシステムの現在地

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10 ● ステータス ○ 2025 年 4 月本格始動 → 2025 年 12 月現在、引き続き開発中 ... ● チーム ○ デザイナー 2 名、エンジニア 1 名(私) ● 主な技術スタック : ○ Figma ○ React / TypeScript ○ Storybook ○ Radix UI ■ アクセシビリティと機能性を担保しつつ、スタイリングの自由度を確保 コンセプトと現状

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11 1. Figma と React の完全一致 ○ コンポーネント名、バリアント名などを統一 ○ コミュニケーションコストの激減 2. 40 個以上のコンポーネント実装 ○ Storybook で全カタログ化 ○ デザイナーも動作確認可能な環境整備 3. JSDocドキュメントの整備 ○ 「いつ・どう使うか」の利用ガイドを AI (Cursor) で整備 ○ JSDoc, Storybook 解説文の自動化 デザインシステムで取り組んだことを振り返る

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03 2025 年 Figma ニュース振り返り

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13 ① Figma Make ● テキストで指示するだけで、動作する Web アプリ/プロトタイプを生成 ● v0みたいなやつ ● 活用方法: ○ アイデア検証、MVP 作成、エンジニアへの動作イメージ伝達 ● ⚠使ってみた感想 : ○ 本番コードへの直接転用よりは検証用途。 Figma ニュース ①

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14 Figma Makeでつくってみる

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15 ② Code Connect ● Figma上のコンポーネント と、Githubリポジトリ内の実際のコード実装 を紐付ける仕組み ● Code Connectで設定された情報はFigma MCPを使うときにも参照される ● Code Connect UI と Code Connect CLIの2種類の設定方法 Figma ニュース ②

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16 Code Connect UIを使ってみるとこんな感じ

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17 ③ Figma で Grid 機能が登場 ● 今まではオートレイアウトでがんばっていた ● 実装との整合性が向上(「擬似 Grid」からの脱却) Figma ニュース ③

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18 ④ Figma MCP の発表 ● AI (Cursor / Claude Code) と Figma が直接連携 ● ※ 詳しくはメインテーマで後述 Figma ニュース ④

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04 [ Main Topic ] Figma MCP × デザインシステム

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20 ● 概要: ○ AI が Figma のデータを直接「読める」ようになりました。 ● Before (泥臭い現実 ): ○ デュアルディスプレイで Figma と VS Code を往復 ● After (魔法のような体験 ): ○ チャット欄に Figma の URL を貼るだけ ○ AI がレイヤー構造、色、テキストを解析し、一瞬でコードに変換 ○ 「見て書く」から「リンクを渡して生成」へのパラダイムシフト Figma MCP とは?

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21 Figma MCP とは?

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22 「デザインシステム × Figma MCP」で、ほぼ Figma通りのレイアウトが 5分で作成可能になります! 最初に結論

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23 導⼊の壁 ただツールを入れるだけでは、期待通りのコードは生成されませんでした。 ● デザインシステム無視 : ○ components/ui/Button があるのに、勝手に で新規実装される ● ReactとFigmaの差分が埋められない : ○ Reactコンポーネントにしかないpropsなどが不正確

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24 ① AI への指示書 ( figma-mcp-command.md ) の整備 AI に実装を「よしなに」やらせるのではなく、厳格な手順書を与えています。 この指示書自体もデザインシステムのリポジトリで管理し、 npm パッケージとして各プロダクトに配布 しています。 開発側の⼯夫

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25 ● 厳格なフロー定義 : ○ Figma 情報取得 → コンポーネントカタログとの照合 → 実装 → Lint チェック ● 「既存コンポーネント優先」の徹底 : ○ 既存がある場合は、正しいパッケージ (@hoge/hoge-*) から import する(推測厳禁)。 ○ ない場合のみ、Figma の数値を元に新規実装する。 ● Figma と React の差分を埋めるプロンプト : ○ 「フォーム部品は R プレフィックス付き(React Hook Form 対応版)を使うか確認せよ」 ○ 「アイコンは type props ではなく個別のコンポーネント名 (FilledUserIcon 等) で実装せよ」 AI への指⽰書 (figma-mcp-command.md)

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26 参考にさせていただいた記事

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27 ② リポジトリ構成の最適化 サービス用リポジトリとデザインシステムリポジトリをローカルで並列配置 相対パスでの参照を容易にし、AI のコンテキスト理解を助ける ③ Figma MCPにわたすデザインの粒度 1 ページ丸ごとではなく、コンポーネント/セクション単位で小さめに生成させると精度がよさそう 開発側の⼯夫

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28 ① AI に「読ませる」ためのデータ作り 前提:Figma MCPの精度は、「デザインデータのきれいさ」に比例する 🎨 汚いデータの例 ● デザイン上で絶対配置をしている ○ コードも絶対配置で生成される ● カラーコードがハードコードされている。例: ”#F2994A” ○ コードでも、デザイントークンではなく、カラーコードのまま使用される。 ● 余計なフレームが入ってしまっている ○ コードでも、余計な
が入ってしまう デザイン (Figma) 側の⼯夫

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29 ① AI に「読ませる」ためのデータ作り ● コンポーネント化 : ○ メインコンポーネントとして正しく定義する ● Auto Layout / Grid: ○ 適切に設定し、Flexbox/Grid として変換可能にする ● Variables: ○ 色やサイズを即値 (#FFF, 16px) ではなくトークン変数 (Neutral-White, Size-16) で指定する デザイン (Figma) 側の⼯夫

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30 Variables

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31 ② 不正なデザイントークン (Variables) のチェック自動化 ● デザイナー作成の Figma プラグインでチェック ○ Figmaにおいて、デザインシステムに存在しない色や余白の マジックナンバーを検知 ● 結果 ○ AI が生成するコードの精度向上 ○ 実装手戻りの削減 デザイン (Figma) 側の⼯夫

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32 「デザインシステム × Figma MCP」で、 ほぼFigma通りのレイアウト・ UIが5分で作成可能に 󰚗 結果

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05 2026 年とまとめ

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34 ● Figma Slots 機能: ○ React の children のような柔軟性が Figma に実装される ○ これにより、コンポーネントの柔軟性がさらに高まり、コード構造との乖離が解消される ● 公式 Check Designs への移行: ○ 現在は自作プラグインで検知している「デザインシステムの違反」を、Figma 公式機能で ○ メンテナンスコストを削減し、より標準的な運用へ 2026 年のFigma機能(確定)

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35 Figma MCP はゲームチェンジャー ● ツール間の壁を取り払い、デザインと実装の距離を極限まで縮めた 人間がやるべきこと ● 意思決定、複雑な設計、そして「AI が働きやすい環境」を整えること ● デザインシステムもその1つ まとめ

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おわり