Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
2025年のデザインシステムとAI 活用を振り返る
Search
Tech Leverages
PRO
December 24, 2025
Technology
7.3k
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
2025年のデザインシステムとAI 活用を振り返る
Tech Leverages
PRO
December 24, 2025
More Decks by Tech Leverages
See All by Tech Leverages
Slackを「AIエージェントのHub」にする 〜 SlackbotとHolmesGPTで実現するAIOps
leveragestech
PRO
0
54
データ組織の転換期 一足飛びしない段階的戦略
leveragestech
PRO
0
190
並列化でチームのアウトプットを増やす
leveragestech
PRO
0
48
Engineering ManagerがAI時代に この先生きのこるには?
leveragestech
PRO
1
130
最新技術を"今は選ばない"という技術選定
leveragestech
PRO
0
580
毎⽇dumpされるDBにCDCは無⼒だっ た、、FederatedQueryで繋ぎ直した データ連携の試⾏錯誤
leveragestech
PRO
0
97
Tableauを活かすためにTableauに制約を設けた話
leveragestech
PRO
0
94
営業支援システムと歩んだ7年半の変遷
leveragestech
PRO
0
170
DMBOKを使ってレバレジーズのデータマネジメントを評価した
leveragestech
PRO
0
880
Other Decks in Technology
See All in Technology
Kiro Crew入門 - 常駐エージェントの仕組みと使いどころ / Intro to Kiro Crew
k_adachi_01
1
430
AIのためのEthernet技術動向 (SerDes)
markunet
1
210
ブラウザ研修 2026
recruitengineers
PRO
7
1.2k
エンドユーザー視点で見る SansanのMeraki活用と内製自動化
sansantech
PRO
0
110
Reference-Free Image Quality Assessment for Virtual Try-On via Human Feedback
zozotech
PRO
0
630
Webアクセシビリティ入門 2026
recruitengineers
PRO
3
650
PLATEAU で バーチャル花火大会
tatsuya1970
0
170
Bill One 開発エンジニア 紹介資料
sansan33
PRO
7
20k
猫付きpingコマンドを自作
uyuki234
0
260
ラジオの科学
frievea
0
350
Data Hubグループ 紹介資料
sansan33
PRO
0
3.2k
Software Supply Chain Attackからクラウド環境を守るためにできること
lhazy
2
280
Featured
See All Featured
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
21
1.6k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
120k
AI: The stuff that nobody shows you
jnunemaker
PRO
9
920
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
39
3.4k
svc-hook: hooking system calls on ARM64 by binary rewriting
retrage
2
490
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
463
34k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
304
22k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
55
12k
Dominate Local Search Results - an insider guide to GBP, reviews, and Local SEO
greggifford
PRO
0
300
Being A Developer After 40
akosma
91
590k
Information Architects: The Missing Link in Design Systems
soysaucechin
0
1.1k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
408
67k
Transcript
2025 年のデザインシステムと AI 活用を振り返る 2025/12/23
AGENDA 01 02 03 04 05 はじめに デザインシステムの現在地 2025年 Figmaニュース振り返り
[ Main Topic ] Figma MCP × デザインシステム 2025年の成果とこれから
01 はじめに
4 縄巻 一鴻(Kazutoki Nawamaki) ▪2023年4月〜 レバレジーズ株式会社に新卒入社。 ▪2024年4月〜 HRTech事業部にてSaaSのフロントエンド開発に従事。 ▪2025年4月〜 同事業部のデザインシステム開発責任者として、コンポーネントパッ
ケージの開発や共通基盤・AI駆動の整備などに取り組む。 Speaker
5 NALYSYSの紹介
6 • NALYSYS (ナリシス) ◦ 組織の課題を可視化し解決する HR Tech プロダクト ◦
エンゲージメントサーベイ、AI 模擬面接機能などを提供 • 開発体制と「 AI 駆動開発」 ◦ 特徴: ▪ Cursor, GitHub Copilot, Claude Code などを全面導入 ◦ 方針: ▪ ドキュメント作成、コード生成、レビューなど、あらゆる工程に AI を組み込む ◦ 目的: ▪ 人間は「意思決定」や「複雑な設計」に集中する NALYSYSの紹介
7 公式noteはじめました!
8 本⽇の内容 今日は、デザインシステムと AI (特に Figma MCP) を組み合わせ、 サービス開発の UI
実装をいかに簡単・高速にしたか。 その 2025 年の振り返りをお話しします。
02 デザインシステムの現在地
10 • ステータス ◦ 2025 年 4 月本格始動 → 2025
年 12 月現在、引き続き開発中 ... • チーム ◦ デザイナー 2 名、エンジニア 1 名(私) • 主な技術スタック : ◦ Figma ◦ React / TypeScript ◦ Storybook ◦ Radix UI ▪ アクセシビリティと機能性を担保しつつ、スタイリングの自由度を確保 コンセプトと現状
11 1. Figma と React の完全一致 ◦ コンポーネント名、バリアント名などを統一 ◦ コミュニケーションコストの激減
2. 40 個以上のコンポーネント実装 ◦ Storybook で全カタログ化 ◦ デザイナーも動作確認可能な環境整備 3. JSDocドキュメントの整備 ◦ 「いつ・どう使うか」の利用ガイドを AI (Cursor) で整備 ◦ JSDoc, Storybook 解説文の自動化 デザインシステムで取り組んだことを振り返る
03 2025 年 Figma ニュース振り返り
13 ① Figma Make • テキストで指示するだけで、動作する Web アプリ/プロトタイプを生成 • v0みたいなやつ
• 活用方法: ◦ アイデア検証、MVP 作成、エンジニアへの動作イメージ伝達 • ⚠使ってみた感想 : ◦ 本番コードへの直接転用よりは検証用途。 Figma ニュース ①
14 Figma Makeでつくってみる
15 ② Code Connect • Figma上のコンポーネント と、Githubリポジトリ内の実際のコード実装 を紐付ける仕組み • Code
Connectで設定された情報はFigma MCPを使うときにも参照される • Code Connect UI と Code Connect CLIの2種類の設定方法 Figma ニュース ②
16 Code Connect UIを使ってみるとこんな感じ
17 ③ Figma で Grid 機能が登場 • 今まではオートレイアウトでがんばっていた • 実装との整合性が向上(「擬似
Grid」からの脱却) Figma ニュース ③
18 ④ Figma MCP の発表 • AI (Cursor / Claude
Code) と Figma が直接連携 • ※ 詳しくはメインテーマで後述 Figma ニュース ④
04 [ Main Topic ] Figma MCP × デザインシステム
20 • 概要: ◦ AI が Figma のデータを直接「読める」ようになりました。 • Before
(泥臭い現実 ): ◦ デュアルディスプレイで Figma と VS Code を往復 • After (魔法のような体験 ): ◦ チャット欄に Figma の URL を貼るだけ ◦ AI がレイヤー構造、色、テキストを解析し、一瞬でコードに変換 ◦ 「見て書く」から「リンクを渡して生成」へのパラダイムシフト Figma MCP とは?
21 Figma MCP とは?
22 「デザインシステム × Figma MCP」で、ほぼ Figma通りのレイアウトが 5分で作成可能になります! 最初に結論
23 導⼊の壁 ただツールを入れるだけでは、期待通りのコードは生成されませんでした。 • デザインシステム無視 : ◦ components/ui/Button があるのに、勝手に <button
className="..."> で新規実装される • ReactとFigmaの差分が埋められない : ◦ Reactコンポーネントにしかないpropsなどが不正確
24 ① AI への指示書 ( figma-mcp-command.md ) の整備 AI に実装を「よしなに」やらせるのではなく、厳格な手順書を与えています。
この指示書自体もデザインシステムのリポジトリで管理し、 npm パッケージとして各プロダクトに配布 しています。 開発側の⼯夫
25 • 厳格なフロー定義 : ◦ Figma 情報取得 → コンポーネントカタログとの照合 →
実装 → Lint チェック • 「既存コンポーネント優先」の徹底 : ◦ 既存がある場合は、正しいパッケージ (@hoge/hoge-*) から import する(推測厳禁)。 ◦ ない場合のみ、Figma の数値を元に新規実装する。 • Figma と React の差分を埋めるプロンプト : ◦ 「フォーム部品は R プレフィックス付き(React Hook Form 対応版)を使うか確認せよ」 ◦ 「アイコンは type props ではなく個別のコンポーネント名 (FilledUserIcon 等) で実装せよ」 AI への指⽰書 (figma-mcp-command.md)
26 参考にさせていただいた記事
27 ② リポジトリ構成の最適化 サービス用リポジトリとデザインシステムリポジトリをローカルで並列配置 相対パスでの参照を容易にし、AI のコンテキスト理解を助ける ③ Figma MCPにわたすデザインの粒度 1
ページ丸ごとではなく、コンポーネント/セクション単位で小さめに生成させると精度がよさそう 開発側の⼯夫
28 ① AI に「読ませる」ためのデータ作り 前提:Figma MCPの精度は、「デザインデータのきれいさ」に比例する 🎨 汚いデータの例 • デザイン上で絶対配置をしている
◦ コードも絶対配置で生成される • カラーコードがハードコードされている。例: ”#F2994A” ◦ コードでも、デザイントークンではなく、カラーコードのまま使用される。 • 余計なフレームが入ってしまっている ◦ コードでも、余計な<div/>が入ってしまう デザイン (Figma) 側の⼯夫
29 ① AI に「読ませる」ためのデータ作り • コンポーネント化 : ◦ メインコンポーネントとして正しく定義する •
Auto Layout / Grid: ◦ 適切に設定し、Flexbox/Grid として変換可能にする • Variables: ◦ 色やサイズを即値 (#FFF, 16px) ではなくトークン変数 (Neutral-White, Size-16) で指定する デザイン (Figma) 側の⼯夫
30 Variables
31 ② 不正なデザイントークン (Variables) のチェック自動化 • デザイナー作成の Figma プラグインでチェック ◦
Figmaにおいて、デザインシステムに存在しない色や余白の マジックナンバーを検知 • 結果 ◦ AI が生成するコードの精度向上 ◦ 実装手戻りの削減 デザイン (Figma) 側の⼯夫
32 「デザインシステム × Figma MCP」で、 ほぼFigma通りのレイアウト・ UIが5分で作成可能に 結果
05 2026 年とまとめ
34 • Figma Slots 機能: ◦ React の children のような柔軟性が
Figma に実装される ◦ これにより、コンポーネントの柔軟性がさらに高まり、コード構造との乖離が解消される • 公式 Check Designs への移行: ◦ 現在は自作プラグインで検知している「デザインシステムの違反」を、Figma 公式機能で ◦ メンテナンスコストを削減し、より標準的な運用へ 2026 年のFigma機能(確定)
35 Figma MCP はゲームチェンジャー • ツール間の壁を取り払い、デザインと実装の距離を極限まで縮めた 人間がやるべきこと • 意思決定、複雑な設計、そして「AI が働きやすい環境」を整えること
• デザインシステムもその1つ まとめ
おわり