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最強のチームが最高のプロダクトを作る プロダクトマネージャーやイノベーターが知るべき成功の秘訣 NTTコミュニケーションズ 水嶋 彬貴

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自己紹介(アジャイルCoE) ミッション dccGから成功プロダクトがどんどん生まれる状況を作る ジョブ プロダクト開発の保健室の先生 チーム内で相談できず孤立しやすいロール(Mgr/PM/SM)のメンター プロダクト、チーム、人の不調を伺い、成長軌道に乗ってもらう 機能 保健室(1on1での壁打ち、相談、雑談、コーチング、メンタリング) プロダクトマネジメントやアジャイルの研修、伴走支援 チームビルディングの設計やファシリテーター X: @mizuman_ 水嶋 彬貴 (Yoshiki Mizushima)

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なんか調子悪いなー もっと上手くやりたいなー って時に ふらっと立ち寄る気持ちで 呼んでください DALL-E 3 w/ ChatGPT

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PR)プロダクトマネージャーカンファレンス2023 国内最大のプロダクトマネージャーのカンファ レンスが、11/29に開催されます https://2023.pmconf.jp/ オンライン参加は無料です Youtubeで2021年、2022年のセッション動画 (82セッション)を視聴できます https://www.youtube.com/@pmconf6320 “pmconf”で検索してください

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90分間の使い方(目安) インプット(講演 40分間) チーム作りの基本的な考え方と普遍的なノウハウを共有する 休憩(5分間) ディスカッション(質疑応答 40分間) 皆さんの疑問、課題に応じた具体的な実現方法を議論する

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今日のゴール 成功プロダクトを生み出すために必要なチームの在り方を理解し、 チームを育てるために今日から自分がどう考え、振る舞えばよいか分かっている あなたがチームを作り、チームがプロダクトを作る。 あなたが変われば、チームが変わり、プロダクトも変わる。

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期待する参加姿勢(わいわい) 会議チャットを開き、感想や疑問 を呟いてください。 あなたの感想やちょっとした気づきが、他の 参加者の学びに繋がります。 実況会場、Youtubeのコメント欄ぐらいに 思って使ってください リアクションで伝わり方も把握できるため、 僕も説明しやすいです ※資料は共有します。安心して呟いてください

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アイスブレイク(チャットを賑やかにする練習) 1. チャットに「あなたの好きな飲食店」を投稿してください ○ 僕の好きな飲食店は「餃子の王将」「びっくりドンキー」「濃菜麺 井の庄」です ○ 好きな飲食店が思いつかない場合は、「昨日の晩ごはん」を教えてください ○ 無邪気にチャットに投稿する練習です 一度、何か投稿しておくと、次に投稿するハードルが下がります ○ 抵抗感がある場合は無理強いはしません。ちょっと勇気を出してもらえると嬉しいです 2. 他の人の投稿の良さそう店に対して👍や🧡でリアクションしてください ○ 自分の投稿にリアクションがつくと嬉しいものです ○ 勇気を持って投稿したり、発言してくれた方には「承認」をもって応援しましょう ○ あなたがリアクションすることで、他に人もリアクションがしやすくなります

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講演の流れ 価値の探索方法の基本 価値の探索に適したチーム作り

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最高なプロダクトは 最強のチームから生まれる DALL-E 3 w/ ChatGPT

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最高なプロダクト? 最強のチーム?

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ざっくり概要

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プロダクトの価値 DALL-E 3 w/ ChatGPT

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プロダクトは、顧客を理想の状態に連れて行く手段 顧客の現状 顧客の 理想の状態 課題 プロダクト 手段

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プロダクト価値は、顧客が理想の状態になれること 顧客の現状 顧客の 理想の状態 プロダクト 欲求の充足 手段 価値 顧客は手段(プロダクト)ではなく、課題解決/欲求充足の価値を購入している

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欲求の充足 チームとは、価値と解決策を探索し実現する能力 顧客の現状 顧客の 理想の状態 解決策 = プロダクト 手段 誰がどんな状態 になると最も価 値があるか? 理想の状態に導 く最も適切な手 段は何か? 価値 立派なプレイブックがあっても、チームメンバーがいなければ何も生まれません

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VUCAな時代に求められるチーム DALL-E 3 w/ ChatGPT

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https://www.pixiv.net/artworks/98603591 顧客自身も自分 に必要なものが 分かっていない

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探索と適応ができるアジリティのあるチーム 環境変化の予測が難しい 顧客と課題の理解が難しい Uncertainty 不確実性 Complexity 複雑性 Ambiguity 曖昧性 Volatility 変動性 細かく確認しながら、軌道修正して進む 環境 課題 対応

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ピープルウエア https://www.amazon.co.jp/dp/4822285243 実際のところ、ソフトウェア開発上の問題の多く は、技術的というより社会学的なものである

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ここから本編

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講演の流れ 価値の探索方法の基本 価値の探索に適したチーム作り

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価値の探索 DALL-E 3 w/ ChatGPT

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一番大事なこと

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DALL-E 3 w/ ChatGPT 僕たちは 何も知らない ただの勘、先入観 妄想で考えている

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スタートアップの倒産理由は「ニーズがなかった」 市場の ニーズがなかった https://www.cbinsights.com/research/report/startup-failure-reasons-top/ 資金が尽きた 競合に負けた

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無知の知 知らないことを自覚しよう

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当てるためには狙う必要がある 作り始める前に現実の顧客と課題を知る DALL-E 3 w/ ChatGPT

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馬田さん「作ってから売る」と「売ってから作る」と「売れるようにしてから作る」 ~技術の社会実装のための『開発』~ - Speaker Deck 実現性よりも、先に価値のある課題か?を確認する

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では、どうするか

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インタビューを何十回と繰り返そう DALL-E 3 w/ ChatGPT

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でも リリースも近いし、他の業務も忙しい インタビューをしている余裕なんて無いな

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顧客と課題の理解が足りないから、時間が足りない 時間がないからインタビューしないのではなく、 インタビューをしないから時間が足りない。 顧客の理解が深まると 判断基準ができ、優先順位の判断も社内の説明もやりやすくなる。 インパクトの大小が分かり、小さなリリースで大きな価値を届けることができる 多くの機能やプロダクトをリリースすること自体に価値はない。 全く的外れな機能追加は、顧客のUX、信頼、期待を損なってしまう

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インタビューを繰り返すことで行動のパターンと分岐条件が見えてくる 再現性のある動機や心理状況を理解し、共感できるようになる DALL-E 3 w/ ChatGPT

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あなたが顧客と直接話そう DALL-E 3 w/ ChatGPT

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なぜ、あなたが顧客と直接話すと良いのか プロダクト開発は長期戦。短期的な苦労を回避せず、長期的なメリットに目を向ける 1. 顧客から多くの情報を受け取ることができる ○ 人を仲介することで、情報量は落ち、バイアスがかかってしまう ○ プロダクトの初期段階では、この理解不足が判断を難しくし、致命的なミスに繋がる 2. 早い段階で顧客を理解する方法を学ぶことは複利で効く ○ 「経験→内省→教訓(概念化)→実践」を継続することで人は成長できる ○ プロダクトの成功に一発屋はいない。誰よりも顧客に詳しいことが、競合への優位性となる 3. 誰のためのプロダクトかを知っていることが、モチベーション維持に繋がる ○ プロダクト開発は難しく、社内外で多くの摩擦や障壁がある。 ○ 顧客を知っていることが心(とプロダクトの軸)を折られない支えとなる 4. あなたが顧客の理解と探索を重要視する姿勢を、チームメンバーは見ている ○ あなたが脳内の妄想を優先するならば、メンバーはあなたの脳内から正解を探そうとする

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あなたが顧客の理解と探索を重要視する姿勢を チームメンバーは見ている あなたが現実より脳内の妄想を優先するならば、メンバーはあなたの脳内から正解を探そうとする DALL-E 3 w/ ChatGPT

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講演の流れ 価値の探索方法の基本 価値の探索に適したチーム作り

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価値探索に適したチーム作り DALL-E 3 w/ ChatGPT

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スタートアップの倒産理由は「ニーズがなかった」 市場の ニーズがなかった https://www.cbinsights.com/research/report/startup-failure-reasons-top/ 資金が尽きた 競合に負けた

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[参考]日米スタートアップの比較(ピボット回数) IPA調査分析ディスカッション・ペーパー2023-01 成長しない日本のソフトウェアスタートアップ https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/discussion-paper/business-of-software-startups.html ※ピボット: ビジネスモデルの構成要素のうち、1つ又はそれ以上の要素について大きな変更を行うこと 日本 3回 アメリカ 31回

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[参考]日米スタートアップの比較(ピボット回数) IPA調査分析ディスカッション・ペーパー2023-01 成長しない日本のソフトウェアスタートアップ https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/discussion-paper/business-of-software-startups.html ※ピボット: ビジネスモデルの構成要素のうち、1つ又はそれ以上の要素について大きな変更を行うこと 日本 3回 アメリカ 31回 自分たちの妄想から離れ 顧客に価値を届けるため試行錯誤している

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価値に拘り、自律的に探索し、適応するチーム ヒトデはクモよりなぜ強い オリ・ブラフマン/ロッド・A・ベックストローム (著), 糸井 恵 (翻訳) https://www.amazon.co.jp/dp/4822246078 問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術 安斎勇樹 (著) https://www.amazon.co.jp/dp/4799328085 ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現 フレデリック・ラルー (著), 鈴木立哉 (翻訳) https://www.amazon.co.jp/dp/4862762263

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価値に拘り、自律的に探索し、適応するチーム ヒトデはクモよりなぜ強い オリ・ブラフマン/ロッド・A・ベックストローム (著), 糸井 恵 (翻訳) https://www.amazon.co.jp/dp/4822246078 問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術 安斎勇樹 (著) https://www.amazon.co.jp/dp/4799328085 ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現 フレデリック・ラルー (著), 鈴木立哉 (翻訳) https://www.amazon.co.jp/dp/4862762263 ヒトデ型組織 誰もがリーダーであり 目的に対して 機能し続ける ワークショップ型組織 現場メンバーが 自ら問題を発見し 素早く柔軟に 解決策を探索する ティール組織 グリーン組織 ビジョンに応じて メンバーが主体的に 判断し、行動する

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価値に拘り、自律的に探索し、適応するチーム 計画重視 トップが定義した課題に対して メンバーが解決策を磨き続ける 実行・学習重視 ビジョンに対してメンバーは 課題と解決策を探索する

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チームメンバーのマインドセットの変化 リーダーの考えを理解し、 正しく実行するのが正解 メンバーは指示を期待して待つ 顧客と課題を理解し 全員が考え、模索し 健全な意見の衝突を起こす 顧客と課題 顧客と課題

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誰もが自律的に探索できる状態に なるために必要なこと DALL-E 3 w/ ChatGPT

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自律的に探索するチームの作り方 1. 情報を透明化する 2. 共通認識、相互理解を広げる 3. 内向きなエネルギーの消耗を減らす 4. リーダーの振る舞いがチームの文化を決める

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自律的に探索するチームの作り方 1. 情報を透明化する 2. 共通認識、相互理解を広げる 3. 内向きなエネルギーの消耗を減らす 4. リーダーの振る舞いがチームの文化を決める

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1. 情報を透明化する メンバーが自律的に判断して動くには、情報と判断基準が必要 認識を揃え、自律的に動いても散り散りにならないようにする そのために、情報をリーダーに集約せず、オープンな場に集めるようにする ● チームのビジョンや方針をドキュメント化し、明確にする ○ かっこよい文章、夢のある文章よりも、誤解の少ない文章で伝える ○ 不確実さも含め言語化され、目指す姿や現状の認識が揃う ○ 「自律的な探索をしよう」というチームの在りたい姿、行動指針も示す ● 誰もが最新の情報を確認できるようにする ○ 得た情報を素早くチームに共有する。みんなが見ている場所に流し、気づきやすくする ○ 隠されている情報がないと信頼している ○ 最新の情報がどこにあるか理解し、更新されていると信頼している

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試して効果的だったこと ● 情報を集約する場所を作る ○ 置き場が曖昧な情報は、個人の内側で眠ってしまう ○ 誰もがストレスなくアクセスできる場に、情報を集約すると決め、迷いを減らす ○ どのような情報を、どうやって集めるのかチームで決める ● 議事録をみんなで取る ○ 1つの議事録を複数人で同期的にメモする ○ 誰が話しても、記録が残るようにする ○ 全てのメンバーが、情報を作り、更新し、変える権利があることを体感する ○ 他のメンバーが作成したドキュメントを編集することへの抵抗感を減らす ● Slackでの分報(#times~)やチームチャンネルで作業や思考を呟く ○ 各自が何をやっているのか、何を考えているのか、何に困っているのかを垂れ流す ○ 困ったときに聞くハードルを下げるとともに、周りのメンバーの関心を引き出す

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自律的に探索するチームの作り方 1. 情報を透明化する 2. 共通認識、相互理解を広げる 3. 内向きなエネルギーの消耗を減らす 4. リーダーの振る舞いがチームの文化を決める

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2. 共通認識、相互理解を広げる 人は認識している情報と課題で意思決定をする。 認識していない情報を判断で考慮できない。(限定合理性/局所最適) メンバー各自が持っている情報を効果的に伝えるため、相互理解を広げる ● 共通言語、形式知を増やし、理解し合える土台を作る ○ 当たり前を言語化し、認識の齟齬を減らす ○ 言葉の意味を確認し、効果的なコミュニケーションを増やす ● 各自が持っている情報、学び、感想を逐次、何度も伝える ○ 気づきを多く発信し、メンバーが新しい気づきを得る機会を増やす

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試して効果的だったこと ● チームで輪読会(書籍、記事)をする ○ 様々な専門性を持つメンバーが集まったチームで会話が成立するように輪読会で共通認識と 共通言語を増やす ○ 知識の前提を揃えることで、発言の背景や課題感の理解が可能になる ○ チームの共通言語が増えると意思疎通が早くなる ● 振り返りやディスカッションの場を定期的にもつ ○ チームの違和感を、チームで議論できる場を持つ ○ 認識の齟齬の発見や、ノウハウの言語化に繋がる ○ 自分たちの目指す姿を言語化し、自分たちの働き方を自分たちで考える体験を通して理解す る。それはーナーシップの獲得につもながる ● 大事な情報は何度でも伝え、重要な発見や変更は即座に共有する ○ 相手の時間を奪うことを恐れず、他のメンバーに確かに伝わることを優先する ○ 「チームに相談したいことがあった場合に、即座にチームを集めて相談できるか?」を問う

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自律的に探索するチームの作り方 1. 情報を透明化する 2. 共通認識、相互理解を広げる 3. 内向きなエネルギーの消耗を減らす 4. リーダーの振る舞いがチームの文化を決める

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3. 内向きなエネルギーの消耗を減らす 人が持っているエネルギー(関心、思考、注意力)は有限 エネルギーやリソースをプロダクトの成功にできる限り使ってもらいたい 価値を生み出すための摩擦を少しでも減らす ● 価値の提供に集中できるようにする(認知負荷) ○ チームを機能別(企画、開発)で分けず、チーム内で情報が流通するようにする ○ 職能横断型チームにすることで、価値を生み出す際の受け渡しや連携チーム数を減らす ● 躊躇、迷いを減らす(心理的安全性) ○ メンバーの相互理解を増やし、価値を生み出すための挑戦や厳しいFBを増やす ○ 人が大きく入れ替わることを防ぐ ● ありのままの自分を発揮してもらう(全体性、ホールネス) ○ 個人の存在ありのままを尊重し、持てる個性、能力、エネルギーを最大限発揮する

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試して効果的だったこと ● チームを提供価値の単位でわけ、小さく保つ ○ プロダクトチーム全体でコミュニケーションパスを設計し、密に連携する相手を絞る。 ● 兼務をしない。仕掛中(WIP)の案件も絞り込む ○ 50%稼働8人よりも、100%稼働4人の方がパフォーマンスは高い ○ コミュニケーションのオーバーヘッドは少なく、スイッチングコストも同期コストも軽い ○ 100%稼働4,5人なら「今から話そう」ができる ● チームビルディング合宿を行う ○ 自己開示による相互理解を深める。 ○ 個人の目標とチームの目標を話し、すり合わせる。 ○ 自分たちの在りたい姿をディスカッションし、自分たちで目指す姿と手段を考える

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チームビルディング合宿の内容と意識していること チームビルディング合宿では、自己開示のハードルが低いことから話し始め、少 しずつ内面、意志へと切り込んでいく 以下のステップで進めるが、自己開示のレベルは一人ひとりが違うため、その場 をよく観察し、無理に進めない 脱線を強く歓迎する。 1. 自己紹介 2. 価値観の共有 3. 自分のありたい姿の共有 4. チームのありたい姿を議論

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チームビルディング合宿の内容と意識していること 1. 自己紹介 ○ 経歴、出身、趣味など否定されづらいデモグラ属性に近い内容から始める ○ 自分が率先して踏み込んだ自己開示を行い、メンバーの仮の安全ラインを広げる ○ 自己開示してくれたメンバーに感謝、承認をすることで、安全ラインが広がる 2. 価値観の共有 ○ 自分の考え方、大事にしていることなど価値観を話す ○ それぞれの違いを可視化し、違いを楽しむ。 ○ チームの集団から外れている人は マイノリティではなく、貴重な視点 ○ 文字だけで終わらず、 そう考えた理由や背景を聞く 例:会話のスタイル (考えてから話す↔とりあえず話す)

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チームビルディング合宿の内容と意識していること 3. 自分のありたい姿の共有 ○ チームのありたい姿を話す前に、個人の思いや考えを先に吐き出してもらう ○ 自己認識だけでなく、メンバーからの認識も話し、自分の思いを明確にする 4. チームのありたい姿を議論 ○ 個々のメンバーの過去(自己紹介)、現在(価値観)、未来(在りたい姿)を共有した上 で、チームの未来(在りたい姿)を話す 過去 現在 未来 個人 チーム 自己紹介 価値観 在りたい姿 在りたい姿

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自律的に探索するチームの作り方 1. 情報を透明化する 2. 共通認識、相互理解を広げる 3. 内向きなエネルギーの消耗を減らす 4. リーダーの振る舞いがチームの文化を決める

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4. リーダーの振る舞いがチームの文化を決める メンバーはリーダーの振る舞い、評価基準、発言、考え方をみている リーダーが管理者からファシリテーターに変わらない限り、チームも変わらない 誰よりも率先して探索と適応を行う ● 計画型から探索型へ ○ 率先してリサーチを行い、自分の妄想ではなく、探索結果で判断する ○ リリースではなく、価値の提供を優先する(ビルドトラップ) ● 管理者からファシリテーターへ ○ How(指示)ではなく、Why(目的)を伝える。目指したい姿を伝える。助けてもらう。 ○ 自分と違う意見や質問をアイデアが磨かれるチャンスと捉える。感謝を伝える。 ● ベストプラクティスではなく、現実のチームメンバーを見る ○ チームの状況は多種多様。少しずつ現実の課題を見ながら変化を積み上げていく

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若手の退職理由ベスト5 1. 上司から大切に扱ってもらえない 2. 積極的な行動を抑え込まれてしまう 3. 意見に耳を傾けてもらえない 4. 責任範囲を拡大してもらえない 5. 給料 アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方: 一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術 https://www.amazon.co.jp/dp/4837983413

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メンバーが探索に飛び出していった後 安心して戻ってこれるチーム(基地/家)を作る DALL-E 3 w/ ChatGPT

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まとめ ● 顧客とその課題を捉えるのが難しくなり、チームも計画型から探索型へと適 した在り方が変化している ● リーダーも管理者として指示を出す役割から、ファシリテーターとしてメン バーが自律的に動きやすい環境を作り、個性を発揮できるようにする役割へ と変化している ● チームが変わるために、まずはあなたが率先して「妄想ではなく現実を探索 する」姿勢をメンバーに見せ、分からないものは分からないと認め、メン バーの意見や助けを求め、何よりも感謝を伝える ● プロダクト開発は長期戦。短期間での成果も大事だが、長期的な視点でメン バーの成長と文化形成、顧客理解の蓄積で、チーム全体の能力を高める

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90分間の使い方(目安) インプット(講演 40分間) チーム作りの基本的な考え方と普遍的なノウハウを共有する 休憩(5分間) ディスカッション(質疑応答 40分間) 皆さんの疑問、課題に応じた具体的な実現方法を議論する

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休憩タイム 質問募集中 slido.com #XXXX XXX DALL-E 3 w/ ChatGPT

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DALL-E 3 w/ ChatGPT ディスカッション slido.com #XXXX XXX Slidoで質問や議論テーマを募集します 質問の投稿はもちろん、話したい投稿に投票も可能です 気軽に投稿と投票をお願いします 投票数の多いものから話します 最初に投稿者に背景を伺いますが、匿名希望の方は反応 せず黙っていてください 他の参加者は、チャットで気づきや感想、自分の場合は どう考え何をしたかを呟き、学びを広げてください