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エンジニアとしての自分とマネージャーとしての 自分の狭間で、どう成⾧していくのか? AWS Dev Day 2023 Tokyo 2023年6月22日 NRIネットコム株式会社 デジタルイノベーション本部 クラウドテクニカルセンター センター⾧ 佐々木拓郎

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1 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 自己紹介  2000年 4月 NRIネットコム株式会社入社  現在 クラウドテクニカルセンター センター⾧  執筆 佐々木拓郎

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Japan AWS Ambassador 2019-2022 最古参のAmbassadorの一人でした ※ AWS JAPAN APN ブログ Japan APN Ambassador 2019の発表 https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/japan-apn-ambassador-2019/

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3 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. エンジニアのキャリアの課題 01 エンジニアとしての付加価値の追求 02 マネジメントのお仕事 03 何を選択するか? 04

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4 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 1. エンジニアのキャリアの課題

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エンジニア マネージャー どこかで、必ず選択の 場面が出てくる問題

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6 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. エンジニアとしてのアイデンティティの悩み

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7 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. だんだんと高い付加価値を求められるようになる 付加価値 = 売上高 ー 外部購入価値(≒経費) (営業利益+減価償却費+諸費用+人件費) 付加価値の中身 給料を上げるには、利益が必要 利益を上げるには、付加価値を高める必要がある キャリアを積み上げるにつれて、高い付加価値を求められる

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8 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. エンジニアにとっての付加価値≒生産性 生産性 = 投入リソース 算出価値 生産性 = 投入リソース 算出価値 一般的な生産性向上 創造生産性向上 投入リソースの削減 ・人件費を下げる ・少人数/短時間で開発する 算出価値の向上 ・対価アップ ・評価アップ

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9 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 2. エンジニアとしての付加価値の追求

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10 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 付加価値を高めていく① 生産性向上 速く作れるようになる  同じ画面/機能を、より短い時間で生産できるようにする  単位時間あたりの生産性向上 ⇒個人としての開発速度の向上には限界があった 生産性向上分 エンジニア 生産量 生産量アップの取り組み  学習してパターンを把握する  再利用性の考慮  ライブラリを導入し、開発箇所を減らす  開発環境のカスタマイズ

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11 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 付加価値を高めていく② アウトプットの高度化 アーキテクトになる  生産効率の向上と、フレームワーク活用による実質的な開発箇所の減少  標準化による多人数での大規模開発も可能となる ⇒いつの間にかAWSインフラの比重が大きくなって退場 Internet ファイアーウォール ファイアーウォール 負荷分散装置 負荷分散装置 Web サーバー Web サーバー AP サーバー AP サーバー DB サーバー ミドルウェアの構成 アプリケーションFWの選定 アプリケーションの開発方針 Apache Web Server + mod_jk Apache AJP Connector Tomcat Application Server Tomcat AJP Connector  言語の選定  フレームワーク  利用するライブラリ  コーディング規約  リポジトリの管理ルール  アーキテクチャ

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12 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 付加価値を高めていく③ 先行者になる Server AWS Cloud オンプレミス環境 Instance Amazon RDS instance 当初は、AWSに移行するだけで付加価値が高かった  先行者利益  知識・技術を保有する希少価値 ⇒できる人が増えてきたため、相対的に付加価値は低下 移行戦略 6つのR  Rehosting(再ホスティング)  Replatforming(プラットフォーム変換)  Repurchasing(再購入)  Re-architecting(再設計)  Retire(廃棄)  Retain(現状維持) AWSにマイグレーション

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13 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 付加価値を高めていく④ チームの生産性を向上 CI/CD環境を整えて、チームの生産性を向上  継続的インティグレーション/継続的デリバリーによるチームの開発効率の改善  生産性向上率×チームの人数の付加価値が発生 ⇒AWSがCI/CDを整備してきたので、ほぼ失職 CIサーバー リポジトリ サーバー ソース フィードバック 本番環境 検証環境 開発環境 デプロイ 構成管理 サーバー

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14 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 付加価値を高めていく⑤ 難易度を高いところを担当する AWSアカウント利用者全員に影響のあるIAMを極める  高い知識  AWS CloudFormation の テンプレート化により、再利用性が高い ⇒Organizations+SSOが標準化してきているので、付加価値は低下 ホワイトリストパターン ブラックリストパターン 拒否 許可 Start 許可 Stop 許可 Describe * 許可 拒否 IAM 拒否 VPC 拒否 S3 設計の方針決め IAMポリシーへの落とし込み 自パスワード変更 (カスタマ管理ポリシー) IPアドレス制限 (カスタマ管理ポリシー) LambdaFullAccess禁止 (カスタマ管理ポリシー) ネットワーク操作禁止 (カスタマ管理ポリシー) PowerUser (AWS管理ポリシー) 開発者IAMグループ { "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Effect": "Deny", "Action": "*", "Condition": { "NotIpAddress": { "aws:SourceIp": [ "8.8.8.8/32" ] } }, "Resource": "*" }, { "Effect": "Deny", "NotAction": [ "iam:*" ], "Resource": "*", "Condition": { "BoolIfExists": { "aws:MultiFactorAuthPresent": "false" } } } ] } テンプレート化

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15 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 蛇足 一方で、ニーズは根強いようだ 個人の財布的に+ 書名 :AWSの薄い本 IAMのマニアックな話 著者 :佐々木 拓郎 発行日:2019年9月22日

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16 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 付加価値を高めていく⑥ 影響範囲が大きい部分を担当する AWS利用者全員に影響がある機能(AWS Organizations)  数十~数百アカウントに影響し、デフォルト設定を全アカウントに設定できる  セキュリティ・ガバナンスを一元管理で、システムとしての付加価値も向上 ⇒議論の対象が、システムから組織へとフォーカスに移っていく

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17 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. エンジニアの付加価値の高め方 エンジニアの評価 = 個人のアウトプット + チームへの貢献 エンジニア エンジニア 個人のアウトプットの増大 メンバーの 生産に 貢献 メンバーの 生産に 貢献 チームへの貢献 個人の生産性向上 チームの生産性向上

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18 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 3. マネージャーのお仕事

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19 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. マネージャーの仕事 組織を拡大しアウトプットの総量を上げる マネージャー メンバー メンバー メンバー 組織のアウトプットの総量 マネージャー メンバー メンバー メンバー 組織のアウトプットの総量 メンバー メンバー メンバー  マネージャー個人のアウトプットを上げるより、チームとしてのアウトプットの総量を上げる  組織の立ち上げ当初は、マネージャーのアウトプットに依存する部分が大きい  組織でみると、マネージャー個人のアウトプットの向上より、組織としてのアウトプット増加の方が増加量が大きくなる  メンバーの採用と育成が大事

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20 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. マネージャーの仕事 権限を委譲する アウトプットを増やすには、必ず委譲が必要  仕事には、結果責任と実行責任がある。実行責任をメンバーに委譲していくことで、チームが成⾧する  委譲に失敗すると、丸投げやマイクロマネジメントになり、チームは歪な成⾧をする 委譲 丸投げ マイクロマネジメント マネージャー 結果 責任 メンバー 実行 責任 マネージャー メンバー 実行 責任 結果 責任 マネージャー 結果 責任 実行 責任 メンバー 実行 責任

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21 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. マネージャーの仕事 アウトプット(生産物)をアウトカム(価値)に変える アウトプット アウトカム アウトプットをしても、それを価値に変えないと無駄になる  方向性を間違えると、例えどんなにアウトプットの量が多くても価値は生まない  どの方向に向かうのかを決めるのも、マネージャーの仕事

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22 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 売上を改善すると、付加価値も高まる 付加価値 = 売上高 ー 外部購入価値(≒経費) 売上の構造を変えられるのは、マネージャー 従来のビジネスモデルの延⾧で改善するのか、全く新しいモデルに挑戦するのか 売上が二倍になると、同じアウトプットでも付加価値は倍近くになる 数字を追い求めるのも大事。でも、モチベーションのためにも、数字だけでも駄目

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23 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 4. エンジニアとして何を選択するか?

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24 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. エンジニア一本で勝負する道、別の方法  単一分野で勝負するのは、茨の道  クラスで1番、学校で1番、県で1番 ・・・  ほぼ必ず上には上がいる  同一分野内の順位付けは容易  隣り合う分野を掛け合わせると?  ベクトルの合成のように、足し合わせた結果で評価される  組み合わせ次第で、独自に第一人者の分野を作れる

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25 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 技術にマネジメントのスキルを加えてみる 技術力 プラスαのスキル (マネジメントetc) エンジニアとしての 総合力UP!!

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26 Copyright(C) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. エンジニア ⇒ マネージャーの一方通行ではない  どちらの立場を1つ選ぶものではない  別の視座をもつと、元の仕事の解像度も上がり、より高みに達せる  マネージャーになってからも、またエンジニアの仕事もできる  気軽にチャレンジ!!

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エンジニア マネージャー どちらの道も目的地は同じ

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