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1on1のやり方とあり方 2020/01/23 1on1を学びたいエンジニアのためのワークショップ

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自己紹介

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@tany3_ 谷内 真裕 (たにさん) Masahiro Taniuchi いまやっていること やってきたこと Sansan株式会社 プロダクト開発部 兼 人事部 プロダクト開発部 育成・評価・採用を担当 人事部 社内コーチ 趣味はアプリづくり νʔϜϦʔμʔɾΤϯδχΞϦϯάϚωʔδϟʔ ϓϩμΫτϚωʔδϟʔɾ෦໳಺ਓࣄ डୗ։ൃɾݚڀ։ൃɾࣗࣾ։ൃɾ4BB4 ҩྍܥɾۚ༥ܥɾ໊ࢗ؅ཧαʔϏε

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https://coaching.connpass.com/ エンジニアのための 1on1/コーチング勉強会 やっています!

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今日の流れ

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今日の流れ - セッション - 1on1のやり方とあり方 - ワークショップ - 1on1/コーチング体験型学習 - シェアタイム - 交流会

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今日お話すること

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1on1の やり方 と あり方 Doing & Being

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体験に基づいた お話をします

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やり方

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5W1H的側面から見た1on1

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1.何のためにする? 組織や相手と目的を握ることが大切 メンバーの成長? 関係づくり? それとも?

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2.誰がする? 「やって欲しい」とお願いするのもアリ 上司とは限らない チームメンバー同士でやってもいい 他のチームや他の部署の人でもOK

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3.いつ?どれぐらい? 1回あたりの時間よりも頻度・総量・質 いつやってもいい どれだけやってもいい 必要な時間は人それぞれ

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4.どこで? 場所を変えるのはオススメ 会議室じゃなくてもいい ランチでも カフェに行ってもいい 散歩しながらでも

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5.何を話す? 目的によるけど、何を話してもいい 近況・困りごと / 業務・技術 会社・組織・チーム 成長・将来・個人的な話

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6.どんなふうに? 使い分けられたらいいな ティーチング・フィードバック メンタリング・コーチング 対話・ヒアリング・情報伝達

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1on1の場・関係をつくる

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1on1がフェードアウト リスケ・スキップ 話したいことはありません 愚痴を同調して聞く会 進捗報告会 いつも雑談で終わる いそがしい やる意味がわからない 話題がない 変化がない 状況把握 やすらぎの時間 場づくりされていないので… こんな状況をもたらす

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場をセットアップしよう どんな話をしますか? どんな場にしたい? / こんな場にしたい 私は〜の姿勢で、あなたと話がしたいです 改めてこの場について話したいのですが… いつでも再設定してもいい

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安心安全な場・関係をつくる 何を言っても大丈夫な場所 話したことを他言しない 評価判断なく支援・応援する約束 厳しいことでも相手を信じて愛をもって伝える 1on1する側もリスクを取ること

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やり方の例 https://scrapbox.io/tany3/1on1_Introduction_session

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その他トピック

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特に話したいこと無いっす 相手が暖まってないだけかもしれません 「それでもあなたの話を聞きたい」の気持ち 相手のことを日頃から考えていれば 話したいことがこちらから出てくるはず 相手に対する好奇心を大切に

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チェックインから始める いまの状態や気持ちを一言出し合う 「今日はランチ食べ過ぎて、いま眠いです」 「通勤中にイライラした」 「〜が上手くいって良かった」 チェックインという表現をしない方がいいかも

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おしながきをつくる 問いかけのリストを用意する あらかじめ考えてもらう 相手にも準備のきっかけが生まれる

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付箋に書いていく こんな感じで 話題がズレにくい、振り返りやすい (瞬発力は出しにくく、強烈なインサイトは出にくいかも?)

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タイマーを見えるところに 残り時間が気になるくらいなら 「残り半分だけど、この話続けていい?」 「早く終わっても大丈夫だよ」 「1on1おかわり自由だよ」 相手にも時間を気にしてもらう

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助けを借りる ガイドがあると迷わない・マンネリ防止にもなる

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毎回成果を求めない 成果はレディネスに依存する 毎回成果を求めるのは、酷な話です 相手のレディネスを支援する必要があるときも 雑談で終わるときだってあります

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どうすればうまくなる? 色々なやり方を試してみる うまくいく方法は人によって違う 自分の個性を使ったほうがうまくいく 魔法のコトバはない 根底に何を備えておくかが大切

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あり方

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ここまで 知っていることが 多かったかもしれません

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やり方の情報はあふれている 傾聴のスキルは重要らしいけど? うなずく・目線を相手に・相づちを返す? 教科書どおりの「行為」をしても相手に響かない

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あり方はなぜ大切か 言葉だけでなく 聞こえるもの・見えるもの・感じるものから 伝わるメッセージがある 行為ではなく、あり方が相手に影響を与える

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スキルは行為ではない スキルは相手に与える影響に 名前をつけたもの 傾聴はあり方から伝わる相手への影響に対する名称

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あり方を感じるとき

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1on1をしていて/うけていて 暗黙的な『何か』を 感じることはありませんか?

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限定的挑戦 or 挑戦させない 本音が言えない 核心のない会話・無視 演説・説教・一方的伝達 心ない褒め・他者の批判 ネクストアクション必須 評価・分析 恐怖・不信感 限界の決めつけ 上下関係 優劣・レベル コントロール 暗黙的な『何か』 それがもたらすもの

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うそ・ごまかし・恐れ… 隠しているつもりでも 伝わってしまう

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自分の在り方が与える影響を 認識しよう

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人はもともと創造力と才知に溢れ、 欠けるところのない存在である people are Naturally Creative, Resourceful and Whole Photo by Toa Heftiba on Unsplash

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好奇心を持ち 可能性を信じる

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相手を信じるほど 意外と自分も変わっていきます

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自分の在り方が相手に与える影響を認識しよう 先に自分が相手を信じる

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自分のあり方をどう知る?

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1on1の最中に 意図せずに やってしまいそうな例

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私も昔は○で△だった… なぜ?いつから?(分析) 問題は○だね、だから… 同調してしまう それよりも… 話題から逃げる 話の本質が分からなくなる 詳細を知りたい 解決方法を知っている 昔の自分のようだ 共感しなければ この話題をしたくない 理解できなくて困ったぞ テクニックを使わなければ

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1つぐらいは 心当たりあるかと思います (たぶん)

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相手の話をきいていない

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どうして?

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Affairs 〜 出来事 Belief 〜 信念・認知・考え方 Consequence 〜 気分・感情・感覚・行動 誰もが Belief というメガネをかけている Photo by Bud Helisson on Unsplash

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囚われ リーダー・マネージャーは〜でなければならない このメンバーは出来ないから、教育しないと 1on1をうまくやりたい(うまくいっているのか不安だ) 〜の話は苦手で解決策を提示できない 〜については〜と決まっている 言語化できないけど、なぜか気持ちがざわつく出来事

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どうすればいいか?

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Photo by Pablo García Saldaña on Unsplash 自己探求 “内なる声”に気づく 暗黙的なBeliefを探求する フィードバックを受け入れる/取りに行く

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ࣗݾ؅ཧ 自己管理 1on1では、自分の“内なる声”を横に置く

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相手のすべてに焦点をあてられる 自己探求と自己管理をする 自分の性格とBeliefを知る “内なる声”に気づくセンサーを鍛える “内なる声”に気づく “内なる声”を横に置く 相手に注意を向ける 自己探求 自己管理

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傾聴のはなし

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あり方は大切 訓練も必要 やり方も大切

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傾聴できているか 例) ・自分の内なる声 ・自分の身体感覚 ・相手の声や状態 ・その場のすべて 意識の焦点は どこに当たっている? いまの自分が 相手に与える影響は? 例) ・自分の表情 ・自分の振る舞い ・傾聴の度合い

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傾聴のレベル レベル3: 全方位的傾聴 レベル2: 集中的傾聴 レベル1: 内的傾聴 周囲含めた全体を 感覚的に察知している 相手に集中 周りが聞こえない 自分自身に集中 周りが聞こえない

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優劣はない レベル3: 全方位的傾聴 レベル2: 集中的傾聴 レベル1: 内的傾聴 感覚的に察知して その場を使う 自分はできるだけ レベル2以上を保つ 相手は常に この状態なのがベスト

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10分でできる 傾聴の練習 一言も発しない 短い相槌だけする 相手の表情を伝える 都度オウム返しする たまに要約 背中合わせで話してみる 腕を組み、あごを上げて聴く 座る位置を変えてみる エディタを見続ける 話をする人・聴く人に分かれて3分間 話をする 終わったら、どんな感じがしたか話し合う 「聴いてくれている」と感じるのはどんなときか? 聴く人の言動を以下からランダムに選んで遊んでみる 大げさに話す・聴く

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10分で場の変化を感じる練習 キャッチボールしながら SOUND ONLY ゲームしながら 聞き手はオネエ言葉で話す 椅子 使用禁止 日頃の感謝を伝えてから始める 聞き手は女王様になりきる 聞き手は修造になりきる 話をする人・聴く人に分かれて3分間 話をする 終わったら、どんな感じがしたか話し合う 1on1の場がどんなふうに変わるか? 言動を以下から選んで遊んでみる いいね!があったらハイタッチ

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ぜひ試してみてください!

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まとめ

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1on1の やり方 と あり方 Doing & Being

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