Slide 1

Slide 1 text

© GO Inc. サービスのコアバリューが届いていない!? ユーザーの二極化をヒントにした プロダクト改善奮闘記 2023.11.29 宮本理恵子 GO株式会社

Slide 2

Slide 2 text

© GO Inc. 自己紹介 GO株式会社 プロダクトマネージャー/ 宮本理恵子 ITコンサル会社にて、物流、流通システム案件、社内情報システム などに携わり2018年にDeNAのオートモーティブ事業部に入社 (2020年にGO株式会社に転籍) 現在、次世代AIドライブレコーダー『DRIVE CHART』のPM タクシーアプリ『GO』における、タクシー向け需要予測ナビなど複 数案件のPMも兼務 @riekomiyamoto

Slide 3

Slide 3 text

© GO Inc. タクシーDX 乗務員向けナビゲーション端末 タクシーアプリのキャッシュレス決済機能 乗務員向けアプリの開発・運営 ※記載されている会社名や商品名などは、各社の商標または登録商標です。(出願中含む) 脱炭素化 タクシーの運行特性に応じた EV運行マネジメントとエネルギーマネジメントによる CO2削減 アプリ注文のみを受け取る車両の配車 交通事故削減支援 AIドラレコを活用した 危険シーンを解析・報告し運行管理に活用 タクシーサイネージメディア(動画広告) AIドラレコのデータを元に、地図と実際の道路情報の差分 をAI技術によりメンテナンス 3 タクシー配車や経費精算などを簡単効率化 した法人向けサービス 会社紹介(事業展開)

Slide 4

Slide 4 text

© GO Inc. プロダクト紹介

Slide 5

Slide 5 text

© GO Inc. プロダクト紹介 AIが脇見や一時不停止な どのリスク運転行動を自 動検知・動画を自動保存 安全運転管理者はリスク 運転の動画をみて内容を 把握し、ドライバーに指 導をする 指導を受けたドライバー の運転行動が改善する プロダクトのメインユーザーは、車両運 行している会社の安全運転管理者様 一時不停止、脇見、速度超過などのリス ク運転数が減ることを目指しているプロ ダクトである 1 2 3

Slide 6

Slide 6 text

© GO Inc. プロダクトのこれまで プロダクトローンチ Mission、Vision策定 売るための機能強化、管 理系機能強化をしていた 時期 Mission、Vision到達 今日のお話はココ!! Mission,Vision策定後、到達したのか。 どうやって到達しようとしているのか?! Vision実現に向けてどんな課題をみつけて、何 をしてきたか、教科書的ではないリアルな活動 のお話をします! pmconf2022でお話さ せていただきました

Slide 7

Slide 7 text

© GO Inc.

Slide 8

Slide 8 text

© GO Inc. 運送業、50代のちょっと強面のドライバーさんのお話 Vision実現に向けて DRIVE CHART導入当初は、監視されているみた いで嫌だし、指導されるのもちょっと面倒と感 じたが・・・ 今となっては、運転が変われて本当によ かった、もう過去の自分の運転には怖く て戻れません!!

Slide 9

Slide 9 text

© GO Inc. Vision実現に向けて(課題の発見) 実際、前頁の顧客は順調にリスク運転減少 導入後リスク運転の減少が見られない顧客も 一定存在することが判明 成功企業と成果イマイチ企業と チャーンされにくいビジネス構造 契約数も順調にのびては来ている という状況ではあるものの・・・ 二極化している ところが!

Slide 10

Slide 10 text

© GO Inc. うーむ、なぜ二極化・・・? Vision実現に向けて(課題への向き合い) プロダクトのCORE技術 リスク運転の検知精度など、プロダクトの CORE技術に差はない、すると運用面も含 めた「使い方」に課題があるのか・・・? この課題解決するために、成果イマイチ顧 客にもしっかり向き合っていく!! PM AIが脇見や一時不停止な どのリスク運転行動を自 動検知・動画を自動保存

Slide 11

Slide 11 text

© GO Inc. 進め方の方針とゴール 方針:ユーザーインタビューとプロトタイプ検証を軸にプロダクト改善施策を決める 市場の評価 顧客を深く知る 課題の解像度UP 成果が出ている 成功企業4社 成果イマイチ 企業4社 vs 成功要因の抽出 共通ペインの抽出 インタビュー対象と目的: 狙い: プロトタイプでユーザーの 率直な意見を引き出す 二極化を解消し、 Vision到達に向かう 市場でのTry&Errorではなく、 リリース前に成功の確度をあげておきたい ゴール: ●●はすごく良いね! ▲▲は使わないかなー

Slide 12

Slide 12 text

© GO Inc. 成功企業のインタビューから見つけた成功要因 ● ドライバーさんを指導するための基準が明確 ○ 一時不停止3回したらお呼び出しなど ● 日々のルーティンの中にプロダクトの利用が入っている ○ 出勤したら、リスク動画をチェックなど ● ITリテラシーがとても高い ○ ex)独自マクロを組んだエクセル活用、 社内啓蒙のための動画共有にチャットツール活用 成功企業のインタビューから 自分たち基準の使いやすいプロダクトになってい るのでは?! 普段PCの前にいる時間が少ないユーザーである ということの理解不足 →高度なPC操作せずとも、普段使っているスマ ホのUIのようであれば使いやすいのでは ちょっと不都合 な成功要因 PM 反省ポイント 成功要因

Slide 13

Slide 13 text

© GO Inc. 成果イマイチ企業に共通していたペインは・・・ ● 見なければいけない動画多すぎて困っている!!(成果出ていない=日々発生するリスク運転動画が多い) ● 優先的に見るべき特に危険な動画が埋もれてしまっている ● 見ても見ても終わらず達成感がない ○ いつまでたっても積読が解消されない感覚 ● ログイン後、何をすべきか迷子 成果イマイチ企業のインタビューから 共通ペイン

Slide 14

Slide 14 text

© GO Inc. インタビューからの学び得た、今回の改善の基本方針 インタビューからの学びと改善アイデアの検討

Slide 15

Slide 15 text

© GO Inc. インタビュー以外に参考にしたプロダクト→Not競合他社プロダクト! 参考にしたのは、 プロダクトのユーザー体験を因数分解した体験を提供しているプロダクト 補足:アイデア創出の参考プロダクト 体験:日々習慣的に動画を見て、やるべきこと(指導)への継続意欲を持ち続ける 継続意欲 習慣 動画をみる 語学学習系アプリ 健康系アプリ 動画視聴アプリ モチベーションが継続する仕掛け どうしたら毎日立ち上げてくれるのか 動画のみやすさ、連続再生の方法 体験因数分解 アプリ種類 参考要素

Slide 16

Slide 16 text

© GO Inc. 改善施策例とプロトタイプ 管理者とドライバーのコミュニ ケーション促進のアイデア 改善施策を入れ込んだプロトタイプ例 優先して見るべき動画のダイジェストピックアップ機 能(まずはこれを見よう!) 動画アプリ的モダンなUIにして連続動画再生や、サム ネイルの工夫により、離脱しないように プロトタイプの効果 改善しようとしている 本気度も伝わる インタビュー時に、 ワイワイ感がでて、話をさ らに引き出すフック 仮説をもとにガンガンプロトタイプを作ってレビューを回す!

Slide 17

Slide 17 text

© GO Inc. アポイントメントをお願いします! 余談:プロトタイプのインタビューへの貢献 うーん、難しい・・・ チーム内で相談します 訪問実績ないし、信頼関係 構築できている会社ではな いんだよな・・・ CS 実際にご提案できるものがあるな ら、アポ取りやすよ!OK! 自分たちのために改善案考えて来てくれ たの嬉しい ユーザー 訪問先企業様に、このような提案したい のです(具体的にプロトタイプ見せる) PM 成果イマイチ企業へのアポイントメントにおいて

Slide 18

Slide 18 text

© GO Inc. Visionを実現していく過程において、ユーザーが二極化しているという課題に気づいた ユーザーインタビューに重点をおき、ユーザーを深く知り、課題の解像度をあげてきた ちなみに、インタビューはとっても重要だが、エネルギーは必要です。さらっとはできない、ガチでやる感じ。 課題解決のための改善のコアは、 「リスク運転動画を確認する心理的な壁や負荷を取り払い、日々継続して触れたくなるプロダクトにする」 ことを目指し、施策を検討した また、ツールとしてFigmaのプロトタイプを利用したらとても効果的だった とにかく、日々、Mission、Vision実現目指して突き進むーーー!! これがPMの覚悟だ!! 機能改善はまだ進行中、二極化解消しVisionに到達していくのか?は次回に・・・ まとめ

Slide 19

Slide 19 text

© GO Inc.

Slide 20

Slide 20 text

文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。 © GO Inc.