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30分でわかる、コミュニティマーケティングの キホンのキ 2024/06/29 コミュニティマーケティング推進協会 代表理事・小島 英揮

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1 本セッションの内容: 基本的にはこの本に書いてます が、それを30分に凝縮して お届けします!

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2 自己紹介:小島 英揮(Hideki Ojima) パラレルマーケター / シリアルコミュニティビルダー Still Day One合同会社 代表社員 一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会 代表理事 CMC_Meetup 共同創設者 𝕏 : @hide69oz Blog: https://stilldayone.hatenablog.jp/ 立ち上げた主なコミュニティと イベント開催回数(累計): 著書:「コミュニティマーケティング」 / 「DevRel の3C」 2010年~ 2016年~ 2017年~ 数千回 130+回 130+回 2018年~ 13回(年二回開催)

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3 東京 京都 福岡 札幌 高知 ・東京:31回 ・札幌:5回 ・仙台:1回 ・金沢:1回 ・三島:1回 ・名古屋:7回 ・京都:4回 ・大阪:6回 ・広島:3回 ・福岡:10回 ・高知:5回 ・沖縄:2回 ・B2C:2回 ・DeepDive:3回 ・Beginners:1回 ・焚き火部:2回 ・MAX:1回 ・アカデミー:2回 ・Central:1回 大阪 Facebook Group 参加メンバー数: 約4,000 Meetup回数: 87 CMC_Meetup 活動履歴 (2016/11 ~2024/6) 沖縄 名古屋 ランチスペース (音声)回数: 60 広島 仙台 三島 金沢

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4 New!! コミュニティマーケティング推進協会 (2024年2月設立 → 2029年解散予定) “コミュニティマーケティング をあたりまえに”するべく、 5年の時限組織の一般社団法人 として設立

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協会の定義:コミュニティマーケティングとは? 事業者等が、製品やサービス利用者を対象として主宰する「コミュニティ」との 双方向のコミュニケーションを通して、顧客同士の交流と情報発信を促すことで、 顧客の製品・サービスへのロイヤルティ創出、向上に貢献すると共に、①顧客理解、 ②顧客育成、③顧客創造を、相互に連動させ、スケーラブルに実施すること。 コミュニティでの顧客同士(CtoC)の交流&情報発信 顧客理解 顧客育成 顧客創造 コミュニティ の目的

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6 もっとシンプルにいうと コミュニティ×マーケティングは ■ どんな顧客がどんな使い方をしているのかがわかり ■ 顧客同士が「使う(行動する)理由」を自ら言語化、拡散し ■ 顧客が顧客を育成、創造する活動が連鎖する デジタル時代の消費行動に即した、 スケーラブルでサステナブルなマーケティング手法である

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7 スケーラブルで サスティナブル?

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8 皆さんへの質問 最近新たに購入したものや、初めて訪ねたお店で 「(消費者)行動のキッカケ」になったことはどちらが多い? 事業者からの「広告」 知人等からの「おススメ」 vs.

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9 A (Attention) I (Interest) D (Desire) M (Memory) A (Action) A (Attention) I (Interest) S (Search) A (Action) S (Share) A (Action) S (Satisfaction) C (Conviction) S (Sympathize) I (identify) P (Participate) S (Share & Spread) Before DIGITAL (since 1920s) After DIGITAL(Since 2005) 共有 満足 参加 共有と拡散 共感 検索 確信 購買行動モデルの変化 確認 A (Attention) I (Interest) D (Desire) 認知 興味 関心 欲求 記憶 行動

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10 「発信者」と「受信者」の適切な出会い=クチコミの連鎖が スケーラブルでサスティナブルな行動変容のカギに ベンダー 顧客層 受信者 →発信者 受信者 →発信者 発信者 ・ ・ ・ 顧客層同士で「適切な」発信者と受信者の関 係ができた時に、 行動変容がカスケードして、 次々に「連鎖」 ベンダーからの直接的 コミュニケーションの効果が 相対的に低下 < 顧客層 受信者 受信者 受信者

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11 なぜコミュニティがあった方が 行動変容が加速するのか?

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12 ベンダー 顧客層 発信者 受信者 コミュニティ ①ベンダーから顧客層 へのダイレクトな メッセージ力が弱体化 ②ベンダーより 顧客層からの情報 フローが質・量とも に増大傾向 ③コミュニティが、発信 者と受信者を「適切」に つなげ、情報フローの質、 量ともに更に増大 ④ベンダーとコミュニティ のフィードバックループで、 顧客理解と顧客からのエン ゲージメントが増大 「発信者」と「受信者」の適切な交流を、偶然から「必然」に 変えるのがコミュニティ

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13 現在の国内コミュニティ マーケティング事情

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14 コミュニティマーケティングで成功している企業は、国内でもB2B / B2C (D2C) の垣根なく存在

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15 2010年2月23日 初回エントリー:120名 2023年11月時点 支部数:約60 年間イベント:400以上 年間参加者数:20,000以上 * 重複あり 参考:アマゾンのクラウドユーザーコミュニティJAWS-UGの成長

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16 【顧客理解+育成】 ・上位15%のファンが売り上げの75%を支える →18年連続増益 ・ファンからのフィードバックから新しいオンライン イベントフォーマットを創出 【顧客理解+育成+創造】 ・コミュ二ティを通して、商品開発スピードを向上 ・サービス解約者の5人に1人が再登録 【顧客育成】 ・受注商談金額が2.5倍 ・パイプラインが2倍 ・顧客離れ(チャーン)を25%削減 [関連記事QRコード] 各企業コミュニティの「目的」と「実績」

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17 コミュニティ×マーケティング でおさえておくべき事項

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18 コミュニティの4分類 成長する コミュニティ の領域 関心軸 所属組織 ・地域軸 クローズド オープン 町内会などの 領域 今回フォーカス する領域

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19 Sell Through the Community ベンダー コミュニティ 単なる認知でなく、「想起」を促す! 想起の連鎖⇒行動の連鎖が、規模と 継続性をもたらす コミュニティマーケティングで目指すモデル

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20 ベンダー コミュニティ 補足:“Sell Through the Community“ は3つの研究分野の複合体 コミュニティ(マネジメント)研究 の領域 口コミ(WOM)研究 の領域 リレーションシップ マーケティング研究の領域

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21 コミュニティからの情報連鎖のポイント①: 連鎖を生む=「共有」「拡散」しやすい情報パッケージ デジタルでの 拡散のし易さ コミュニティ 参加者の「生活導 線」上で流通 「同じ立場・関 心軸」の人 からの発信 「体験」に基づい た情報 短時間で 理解できる 「わかり易さ」 「共感」 の得やすさ

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22 コミュニティマーケティングの 設計フェーズ: OWWHで コミュニティ施策を設計

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23 「マーケティング」施策は、Objective、Who、What、Howの 4要素で因数分解のカタチに表現可能 Objective (目的・勝利条件) = Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

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24 Objectiveの重要性:ゴール設定がないと、分岐で迷いがち

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25 コミュニティ施策のObjectiveも、全体のビジネスや マーケティング施策にアラインが必要 ビジネス/マーケ 全体のObjective (目的・勝利条件) コミュニティ施策の Objective (目的・勝利条件) 全体のObjectiveにアラインした、 コミュニティ施策である必要有り。 コミュニティ施策のObjectiveが 達成されれば、全体に寄与できて いる、という関係性が重要。

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26 3年後を見据えたビジネス全体のObjectiveから、 コミュニティのOWWHを設計 3年後のビジネス /マーケ全体のObjective (目的・勝利条件) 3年後のコミュニティ 施策のObjective (目的・勝利条件) 1年後のビジネス /マーケ全体のObjective (目的・勝利条件) 1年後のコミュニティ 施策のObjective (目的・勝利条件) = Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × ①全体のObjectiveに基づき、 コミュニティ施策の Objective を設定 ②コミュニティ施策のObjectiveに 基づき、Who/What/Howを設定 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

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27 全社Objectiveとアライン しないまま、コミュニティ施策 を行うと「ビジネス遭難」 の危険性が高まる 重要

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28 コミュニティ運用フェーズ: 留意すべきトリプルスリー (レイヤー/ファースト/ベクトル)

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29 = 商品、サービスのファン、かつ 「アウトプット」ができている人 = ロールモデルの「アウトプット」を 「フォロー」(追随)できる人 = 興味はあるが、インプットのみを要求 「アウトプット」も「フォロー」も しない人 リーダー フォロワー ワナビーズ 初期はここにフォーカス コミュニティ参加者の3つのレイヤー

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30 = ファーストピン リーダー フォロワー ワナビーズ 10~ 20% 80~ 90% コミュニティ参加者の3つのレイヤー

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31 助走期間と成長期間でステージをわけて、ファーストピンを 見極めるのも有効 熱量が高い人から リーダー、フォロワーを 選定してワナビーズにも オープンなカタチに移行 関心軸 地域軸 クローズド オープン クローズド メンバーで 熱量を高める

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32 リーダーの選定で重要なコト 広めたいオーディエンス層 =受信者/フォロワーから、 適切なリーダー像 =発信者/関心軸を考える

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33 コンテキスト ファースト トラスト ファースト アウトプット ファースト コミュ二ティ成長のための3つのファースト

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34 コミュニティ成長のための3つのベクトル X軸(自走化)/ Y軸(地方展開)/ Z軸(株分け) 自走化 地方・エリア展開 興味・関心軸での 株分け

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35 コミュニティの「株分け」(支部増加)で カバーエリアとリーダーが更に増加 → 自走力強化 コミュニティへの興味・接点の増加 = フィジカルアベイラビリティの増加 コミュニティ内の話題と、 リーダー、ロールモデルの増加 =マインドアベイラビリティ の増加

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36 トリプルスリーを実現する上での、 コミュニティリーダーと コミュニティマネージャーの関係

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37 コミュニティにおけるリーダーシップとマネジメント 【コミュニティリーダー】 リーダーシップの体現者。 多くはユーザー側。 コミュニティマネージャーと共通のゴー ルに向けて、フォロワーを先導する 【コミュニティマネージャー】 コミュニティマネジメントの体現者。 多くはベンダー側。 コミュニティリーダーと共通のゴールをセ ットし、進みやすい環境を整える

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38 コミュニティ評価フェーズ: コミュニティ施策の 効果測定について

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39 2つの評価(測定)軸 コミュニティが 正しく成長しているかの 評価軸 コミュニティが該当する ゴールの達成に寄与 しているかの評価軸 こちらを意識することが重要!

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40 確認事項:皆さんがホントにやりたいことは? コミュニティ「を」運営、維持したい コミュニティ「で」 近道 したい 〇 × 加速 拡大

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41 でも、大事なのは・・・

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42 ワクワク、ドキドキな “エモさ”が原動力! No Emotional, No Community

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Thank You!! 協会へのお問い合わせは こちらのフォームから https://communitymarketing.jp/contact