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はてなEMキャリアパス 最速攻略RTA 新卒部門 id:yigarashi はてなエンジニアセミナー #26 2023/08/09 1

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経歴紹介 2 2019/04 新卒入社 2020後半 デリバリー方面のリードを徐々に開始 2021/08 シニアエンジニア就任 2022/02 テックリード就任 2023/06 はてなブックマークチーム EM就任 ※半年後にデリバリーリードエンジニアというロールを設置

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今日のトーク ● 「EMとは何か」のイチ例 ○ 絶対的な答えはないので自分なりの回答を提示します ● 「EMになる方法」のイチ例 ○ 自分のはてなでの経験を紹介しつつ ○ 他社でも適用可能な一般的な議論を目指します 3

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4 EMとは何か

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EMとは何か ● エンジニアリングを背景に事業の成功のため のあらゆることをやる ● 事業やメンバー構成によって振る舞いもやる ことも大きく変わる 5

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広木大地さんによるEM4領域の分類 ● エンジニアリングマネージャ/プロダクトマ ネージャのための知識体系と読書ガイド ● EMの知識や責務を4つの領域に分類する試み ○ 他にも同様の試みはいくつかあるがエンジニアからの 距離と解像度が丁度よく特におすすめ 6

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7 広木大地さんによるEM4領域の分類(一部改変) プロダクトマネジメント テクノロジーマネジメント デリバリーマネジメント ピープルマネジメント

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EMとは何か 再訪 ● エンジニアリングを背景に事業の成功のため にあらゆることをやる ○ つまり4領域とその複合領域にアプローチする ● 事業やメンバー構成によって振る舞いもやる ことも大きく変わる ○ 特定の領域を他人に委譲したり ○ 事業の上で特に効果が大きい領域に力を入れたり 8

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9 EMになる方法

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そもそもなぜEMになるか ● 総合的に思考するのがおもしろそう ○ 多くの重要な課題はひとつの領域では解決不可能 ○ 例: 大規模なリファクタを今やるべきか ■ テクノロジーだけ見ていると「やるべき」となりがち ■ デリバリー観点でそこが一番のボトルネックか? ■ ピープル観点でチームに大規模リファクタの能力はあるか? ■ プロダクト観点でいま基盤に投資できるか? 10

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yigarashiの戦略 ● EMという看板よりも4領域の能力を重視 ○ ちゃんとやれば名前はあとからついてくる ● エンジニアに近い3領域のロールの経験から ○ デリバリーマネジメント ○ テクノロジーマネジメント ○ ピープルマネジメント 11

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時系列 12 2019/04 新卒入社 2020後半 デリバリー方面のリードを徐々に開始 2021/08 シニアエンジニア就任 2022/02 テックリード就任 2023/06 EM就任 ※半年後にデリバリーリードエンジニアというロールを設置

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時系列 13 2019/04 新卒入社 2020後半 デリバリー方面のリードを徐々に開始 2021/08 シニアエンジニア就任 2022/02 テックリード就任 2023/06 EM就任 ※半年後にデリバリーリードエンジニアというロールを設置

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デリバリーマネジメント 一般論 ● プロダクトをユーザーに届けるための組織や プロセスに関する領域 ● ウォーターフォール的なプロジェクト管理 ● スクラムのようなアジャイル手法 14

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デリバリーマネジメントへのアプローチ ● バリューストリームに着目する ○ 各工程を書き下して目的と参加者を可視化 ○ 明らかに変、投入コストが多い箇所から課題を抽出 ● スクラムなど実績のある手法に頼る ○ 大抵の現場の課題は先人が困って解決済み ○ 先人の知恵を自分の課題にぶつけて深く理解する 15

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時系列 16 2019/04 新卒入社 2020後半 デリバリー方面のリードを徐々に開始 2021/08 シニアエンジニア就任 2022/02 テックリード就任 2023/06 EM就任 ※半年後にデリバリーリードエンジニアというロールを設置

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ピープルマネジメント 一般論 ● 文字通りヒトに関する領域 ● 1on1、コーチング、ファシリテーションなど 育成したり能力を引き出したりする側面 ● 評価、採用など人事方面と接続された側面 17

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ピープルマネジメントへのアプローチ ● 自分は1on1によるメンタリングからスタート ● 専門スキルとして基礎を身につけて臨む ○ 何のために1on1をやるのか ○ どんなポイントやテクニックがあるのか ● 1on1の前にテクニックを思い出す ○ コミュ力は関係ない ○ 意識して技を繰り出して少しずつ上達するもの 18

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時系列 19 2019/04 新卒入社 2020後半 デリバリー方面のリードを徐々に開始 2021/08 シニアエンジニア就任 2022/02 テックリード就任 2023/06 EM就任 ※半年後にデリバリーリードエンジニアというロールを設置

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テクノロジーマネジメント 一般論 ● そのまま技術に関する領域 ● システムが価値を提供し続けるように ○ コード品質、設計、アーキテクチャ ○ DevOps、SREing ○ ……などなど ● 一般にテックリードが見ていくことが多い 20

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テクノロジーマネジメントへのアプローチ ● 普遍性の高い「良い状態」を知る ○ リーダブルコード、Clean Architecture、The Twelve-Factor App……などなど ● 自分のプロダクトをよく読んで理解する ○ 既存コードを上手く応用するだけで相当やれる ○ 「良い状態」に照らして分析する ● 未来の計画を考える ○ 1年後にシステムはどうなっているべきか 21

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時系列 22 2019/04 新卒入社 2020後半 デリバリー方面のリードを徐々に開始 2021/08 シニアエンジニア就任 2022/02 テックリード就任 2023/06 EM就任 ※半年後にデリバリーリードエンジニアというロールを設置

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共通して意識したこと ● 目の前の仕事を題材にする ○ 心底困るのでインプットがよく身に付く ○ 目の前の仕事を改善すると信頼されてロールを任される ● 巨人の肩に乗る ○ 専門家が積み上げた理論を素直に学ぶ ○ それを現実の課題にぶつけて腹落ちする 23

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まとめ ● EMとは何か ○ エンジニアリングを背景に事業の成功のために4領域 にアプローチするロール ● EMになる方法 ○ 課題を解決して信頼を得て、エンジニアに近い3領域 に対応するロールで経験値を稼ぐ ○ 先人の教えを素直に学び素早く専門家の入り口に立つ 24

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EMへのアプローチ ● 前述の3領域に加えてプロダクトマネジメント への目線を増やし事業全体に目配りする ○ OKRの知識を活用して目標管理を支援 ○ ご縁を生かして信頼できるアジャイルコーチを招聘し て間接的に能力向上 ● メンバーの育成・評価へのコミットを強化 25

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EMになってからが本番 ● 事業方向への4領域の発揮を磨く ● 影響範囲を広げていく ○ 採用、評価などを通じてエンジニア組織全体へ ○ 自分の能力とプレゼンスを高めて会社に還元する ■ 今日のセミナーも企画持ち込みは自分 26