Slide 1

Slide 1 text

Food Image Object Detection and Classification Challenges and Solutions

Slide 2

Slide 2 text

Part 2: classification

Slide 3

Slide 3 text

自己紹介 研究開発部 菊田遥平 好きな食べ物 ・焼き餃子 ・寿司 ・ハンバーグ 好きな確率分布 ・ポアソン分布

Slide 4

Slide 4 text

サービス紹介:料理きろく 41,000人以上のユーザー 850,000枚以上の料理写真 (20170207現在) ・Deep Learningを使った初プロダクト ・端末中の画像から料理画像を自動抽出 ・自分の料理の記録を一望できる ・201612に全体公開

Slide 5

Slide 5 text

アーキテクチャ(概略) Client API server DB 料理/非料理 判別 非同期な画像処理 Android, iOS EC2 SQS S3 enqueue dequeue images results

Slide 6

Slide 6 text

料理/非料理 判別問題 赤ちゃんの画像はパブリックドメインの画像から取得 http://www.publicdomainpictures.net/

Slide 7

Slide 7 text

簡単な問題?

Slide 8

Slide 8 text

簡単な問題? 否! ● 誤判別を引き起こしやすい画像の存在 → 画像は多様性が大きく判別が難しいものも多い ● 適合率と再現率のバランス → サービス上の有用性と危険性を考慮する必要性がある ● 真のデータ分布にアクセス不可 → 規約上ユーザがアップした画像をチェックすることができない ● 対象は動的に変化し続けるもの → ユーザが増えれば画像も増え、その傾向も変わっていくもの

Slide 9

Slide 9 text

最初のモデル AlexNet-like model ● 迅速なサービスデプロイのために選択 → 研究開発部ができて間もない頃にプロジェクトがスタート ● シンプルな料理/非料理判定モデル → 料理と非料理の2クラス分類として問題を定式化 ● 適合率は悪くないが、再現率は良くない → 非料理を料理と判断される方が問題が多いためにこのように調整

Slide 10

Slide 10 text

間違えやすい画像の存在 非料理 ☓ 料理 ☓ AlexNet-like model

Slide 11

Slide 11 text

モデル改善のアプローチ ● より高度なモデルを検証 → CNNの発展をキャッチアップして、その性能を検証 ● 多クラス問題への拡張 → 間違えやすいクラスに対する明示的な対処として、クラスを追加 ● テストデータセットの拡充 → ローカル環境での性能判断を正確にするために、データを拡充 ● 他のアプローチの併用 → 性能向上の可能性を追求するために、物体検出などの併用も模索 ● ...

Slide 12

Slide 12 text

より高度なモデルを検証 様々なモデルを比較 ● Network In Network ● VGG19 ● ResNet ● Inception v3 ● ...

Slide 13

Slide 13 text

より高度なモデルを検証 ● Network In Network : https://arxiv.org/abs/1312.4400 ・畳み込み層として多層パーセプトロンを採用 ・全結合層でなくglobal poolingを用いることで、少ないパラメタでロバストなモデルを実現 ・精度は他のstate-of-the-artには劣るが、サイズが小さく優秀なモデルが作れる

Slide 14

Slide 14 text

より高度なモデルを検証 ● VGG19 : https://arxiv.org/abs/1409.1556 ・基本的な要素で構成されたモデル ・単純ではあるが高い性能を発揮 ・モデルサイズは比較的大きい

Slide 15

Slide 15 text

より高度なモデルを検証 ● ResNet : https://arxiv.org/abs/1512.03385 ・ネットワークのパスを分岐して、残差を学習するResidual unitを導入 ・誤差信号が2つのパスの組み合わせとなるため消失しづらく、深い構造を効率的に学習 ・高い精度を発揮(2015年のILSVRCで優勝)

Slide 16

Slide 16 text

より高度なモデルを検証 ● Inception v3 : https://arxiv.org/abs/1512.00567 ・複数フィルタを並列に適用  異なるサイズとパターンを検出 ・高い精度を発揮  前身は2014年のILSVRCで優勝 ・様々な亜種が提案  Inception-ResNet など

Slide 17

Slide 17 text

多クラス問題への拡張 food ≠ non-food ● どちらも限られたデータから学習したもの → 全集合は扱えないため、非料理は非料理らしさをデータから学習 → 学習した非料理らしさに当てはまらないデータは予測が難しい ● 判定が微妙なもの適切なクラスに導きたい → 2値判別ではうまくいかなかったものを新しいクラスとして扱う ● 間違えやすい赤ちゃんクラスなどを追加 → 試行錯誤の結果として発見した間違えやすいクラスを追加

Slide 18

Slide 18 text

多クラス問題への拡張 food ≠ non-food 確率密度 画像の種類 料理 非料理 非料理1 非料理2 料理 2クラスでは判定が難しい非料理画像を追加クラスでカバー

Slide 19

Slide 19 text

モデルの改善 料理 ◯ 非料理 ◯ Inception v3-like model + 多クラス学習

Slide 20

Slide 20 text

一番大事なことは継続 ● トライ&エラーを繰り返し続ける ● 発信し続ける ● 状況の変化に適応し続ける柔軟性を持つ 様々なチャレンジを継続しています!

Slide 21

Slide 21 text

告知

Slide 22

Slide 22 text

AIチャレンジコンテスト ● https://deepanalytics.jp/compe/31 ● 先端的な人工知能技術開発を競う場 ● 料理画像の画像認識アルゴリズムの作成 ILSVRCにもある物体検出と分類の2タスク クックパッドは料理画像データを提供 ● 主催 人工知能技術戦略会議、内閣府、文科省

Slide 23

Slide 23 text

AIチャレンジコンテスト 締切 : 20170309 物体検出タスク - 20170208時点

Slide 24

Slide 24 text

AIチャレンジコンテスト 締切 : 20170309 分類タスク - 20170208時点

Slide 25

Slide 25 text

質問等ありましたら 下記までお問い合わせ下さい [email protected]