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~AWSを駆使した新型コロナウイルス対策事務システムのスピード開発~ 株式会社アフォーダンス 佐藤 大輔 令和6年1月 パンデミックに立ち向かう

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株式会社アフォーダンス 自己紹介 • 佐藤 大輔(もうすぐ43歳) • 株式会社アフォーダンス 営業本部 セールスエンジニア • 札幌市出身、在住。 • 情報システムコンサルティング 情報セキュリティアドバイザー Google Workspaceプロフェッショナル ディベロッパーなど。 • システム開発は・・・ 2 *宣材写真です

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株式会社アフォーダンス 本日の内容 • 会社紹介、事業紹介 • 札幌市保健所における新型コロナウイルス対策事務 • 新型コロナウイルス対策事務支援システムの開発 • 新型コロナウイルス対策事務支援システムが実現したこと • 振り返り • PR 3

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株式会社アフォーダンス 株式会社アフォーダンス • 設立:平成21(2009)年12月 • 主な事業: • 自治体情報システムコンサルティング事業 • DX支援事業 • クラウド開発事業 • AWSパートナーネットワーク コンサルティングパートナー(道内初認定) 会社紹介 4 社訓

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株式会社アフォーダンス 事業紹介 5 北海道向け情報システムコンサルティング 情報システム最適化推進 • 札幌市向け情報システムコンサルティング 感染症対策のプロジェクト支援 • 道内自治体教育機関向けICTコンサルティング 道内自治体向けGIGAスクール導入支援 • 北海道教育委員会向け情報セキュリティアドバイザー 道立学校情報セキュリティアドバイザー • 大手製造業DX支援 セールスプラットフォーム開発 ロボットSIer向けデジタルツインプラットフォーム開発 • 道内製造業DX支援 見積システム構築及び運用 勤怠システム導入支援 • 北海道庁向け情報システムコンサルティング 情報システムアドバイザー

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株式会社アフォーダンス 新型コロナウイルス感染拡大 2019年12月ごろ中国武漢市にて発生、その後急速に全世界へ 6

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株式会社アフォーダンス 新型コロナウイルスが広がりつつあったころ • “先端技術視察”のため、CESに行っていました。 7

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株式会社アフォーダンス 日本でも感染拡大がはじまり・・・ • 2020年1月16日、国内で初めて感染者が確認。 • 札幌市では、2月の雪まつり後に初めて確認された。 • その後、感染が拡大し、4月にはPCR検査の受付だけで1日300件 を超えた。 • 札幌市保健所は、陽性者数等を厚労省に報告する必要があった。 8

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株式会社アフォーダンス 当初の検査結果管理状況 9 PCR検査センター 病院 民間検査機関 保健所ではExcelを人力で修正・統合 広報 分析 修正統合 フォーマットがそれぞれ異なる 氏名住所、病院名などの表記もバラバラ FAXや電話まで!

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株式会社アフォーダンス 10 そのとき一本の電話が・・・ そのとき一本の電話が・・・

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株式会社アフォーダンス 新型コロナウイルス対策事務 支援システムの開発へ 11

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株式会社アフォーダンス 情報を一元管理しなければならない • 当時(2020年4月中旬)、現場では“明日にでも事務支援 システムが必要”という状況。 12 • オンプレミスでの構築は不可能。 • 超ハイスピードなシステム構築が必要。 • 高度なセキュリティ対策が必須。

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株式会社アフォーダンス 管理している情報 • 検査対象者、検体採取機関、検査機関、検査種別、検査結果 • 患者対象者、各情報の公表可否、陽性確定日、濃厚接触者人数、 所属クラスター • 入院日退院日、入院医療機関、重症度、入所日退所日、 入所ホテル 等 13 超機微情報!!

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株式会社アフォーダンス 求められた要件 • インターネット回線の利用は“不可”! • 最短でシステムを利用できるように! • 稼働環境は柔軟な拡張性が必要! 14 が最適解

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株式会社アフォーダンス 要件1:回線 • 自治体(保健所含む札幌市役所)の業務系ネットワークは、情 報保護の観点から、インターネットとは分離されている。 • パブリッククラウドであるAWSを、自治体業務で利用するには セキュアな回線が必要。 • AWSと札幌市業務系ネットワークをAWS Direct Connect に より閉域専用線で接続することでセキュリティを担保。 • 完全な閉域網でインターネットとの接点を持たず、 データの外部漏洩リスクはなく、また外部攻撃に 晒されることもない。 15

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株式会社アフォーダンス 要件1:回線(イメージ) 16 支援システム

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株式会社アフォーダンス • とにかく一刻も早く保健所職員が各個修正・統合作業を行って いるExcelを、システムで管理できるように置き換えたい! • AWSを利用することで、ハードウェア調達にかかる時間を省く。 • 保健所に当社要員が常駐し要件定義を 行う間に、AWS上でウェブシステムの 環境とアプリの大枠を作成。 • アジャイル開発の手法で、1週間後に プロトタイプをリリース、実運用に 乗せた。 要件2:スピード 17

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株式会社アフォーダンス 要件3:拡張性 • ウイルス拡大につれ、保健所の体制も大幅に増減される。 (100人→最大1800人体制まで増えた) • システムの利用ユーザーの増減に 合わせて、サーバースペックの 変更が必要。 • 保健所は24時間稼働のため、システムを 長時間止めることができない。 • AWSの場合、管理コンソールの操作で ダウンタイムをほぼゼロで柔軟に メンテナンスを実施することができた。 18 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2020年9月 2020年11月 2021年1月 2021年3月 2021年5月 2021年7月 2021年9月 2021年11月 2022年1月 2022年3月 2022年5月 2022年7月 2022年9月 2022年11月 2023年1月 ユニークユーザー数

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株式会社アフォーダンス 新型コロナウイルス対策事務 支援システムの実現 19

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株式会社アフォーダンス 支援システムの成果 • 各作業の担当者が同時に情報を入力することができ、“情報の 集約”と“リアルタイム反映”を実現できた。 • 煩雑な情報をまとめて分析・可視化できるようになった。 • 連続したデータがないと実現不可能な 「実効再生産数」の算出を、国内の 自治体の中で早く実施できるように なった。 • 他の自治体へも支援システムを提供 可能に。 20

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株式会社アフォーダンス 継続的にアップデート 21 【支援システムVer.1(プロトタイプ)】 ・Excelを置き換え ・保健所職員のデータ入力を一本化 ・同時入力とリアルタイム更新を実現 ✓ 4/26開発開始、5/5リリース。 ✓ Excelをシステムに置き換えることを優先し たためデータの整理が後回しになった。 ✓ リリース後、すぐにVer.2の検討に。 【支援システムVer.2(分析に重点)】 ・「人」を基本にしてデータ構造を見直し ・分析を可能に(濃厚接触者追跡やクラスター分析) ・保健所職員の役割分担に応じた機能を提供 ✓ Ver.1から3か月後、2020年8月にリリース。 ✓ 保健所内のコロナ対応体制が確立され、業 務に合わせて支援ツールの機能を見直した。 ✓ 約2年間使用。 【支援システムVer.3(大量のデータ処理に対応)】 ・行政の方針変更により、一括取り込みと、 本人からの自己申告に対応 ✓ 2022年3月稼働。 ✓ 感染者爆増により、個別詳細調査を止め、 一括入力や、本人からの入力に対応した。 ✓ コロナ5類移行とともに支援システムの役割 も収束。

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株式会社アフォーダンス システムの構成 • 支援システムVer.2の構成 22 支援システムVPC

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株式会社アフォーダンス 分析機能の例 • クラスターの分析(AWS QuickSightでビジュアル化) 23

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株式会社アフォーダンス 振り返り 24

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株式会社アフォーダンス 私が思う成功の要因 • インフラ周り(NW、サーバー等の稼働環境)はAWSを利用す ることで、即利用可能な環境を用意することができた。 25 • 開発プロジェクトに関わる人員が少数精鋭であったため、意思 決定が早く、要件検討→プログラム仕様への落とし込み→プロ ログラム実装のプロセスを最速で進めることができた。 • 行政の方針や保健所の体制変更と共に、要件が変わることが予 想されたため、支援システムは順次アップデートすることを前 提として構築した。それにより、保健所の要望に柔軟に対応す ることができた。

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株式会社アフォーダンス 課題 • 円安 • AWS の利用料金はドル建てとなっており、為替の影響を受ける。 26 • 従量課金制 • 年額固定金額の予算ベースで進められている自治体の仕組みと相性が 悪い。 • AWS エンジニアの確保 • 求められる技術者像として、AWSの機能の理解は必須であるものの、 IT関連の幅広くかつ深い知識も必要。 • 利用コスト • 物理サーバーの購入費とクラウド利用料だけでは単純比較できない。

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株式会社アフォーダンス まとめ • AWSというクラウドリソースを使いこなすことで、緊急性が高 く、かつ高度なセキュリティ要件が求められる現場の業務を改 善することができた。 27 + = • 2023年5月8日、新型コロナウイルスの5類感染症移行とともに、 支援システムは役割を終えた。

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株式会社アフォーダンス イベントPR • 『2030年に向けて目指すべきエンジニア像とは』 https://www.elecen.jp/topics/news/8135/ • 日時:2024年2月16日(金) 14:00~ 場所:HOTnet共創空間Akallaboにて • 登壇:ソラコム 松下享平氏 、CSAジャパン 渥美俊英氏など • 共催:一般財団法人さっぽろ産業振興財団(当社協力) 札幌市イノベーション推進コンソーシアム 懇親会もありますのでぜひご参加を!! 28 セミナー申し込みはこちら 懇親会申し込みはこちら