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大「個人開発サービス」時代に 僕たちはどう生きるか Sotaro Karasawa / 柄沢聡太郎 / @sotarok 大吉祥寺.pm 2025

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@sotarok Sotaro Karasawa / 柄沢聡太郎 @sotarok (そうたろうさんです) 「CTO x クラフトビールといえば sotarok」 経歴: 中央大学大学院 理工学研究科 情報工学専攻卒 グリー→Crocos→ヤフー→メルカリ→スタフェス アルモハ (Almoha) 共同創業CEO兼CTO  & プロダクト開発中、P2B Haus 運営中 属性: PHP、TypeScript、 ビール🍺、バスケ🏀、自転車🚲、ドラム🥁🔰、マンガ📕、ゲーム🎮、子育て中

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みなさん、 個人開発、してますか?

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VSCode ↓ Vercel ↓ GitHub ↓ Discord他 ↓ ↑ Claude Code ↑ Apex Legends OBS Studio ↓ Discord ↓ とある夜のこと... ↑ ビール

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AIの登場で 個人開発の時代 くるやん!?

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カロリAI 個人開発系サービス https://www.caloriai.com/ @obuchi_yuki さんが作ってる そういう考えのきっかけとなったもの

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P2B Haus運用スクリプト ● 水曜営業日の売上分配集計、キャンセル取引の通知スクリプト、日時締めレポートの Lambdaからの移行 、スマレジクライアント、instagramToSlack 投稿... P2BCTO ● Discordbot (自己紹介したらRoleつけるとか) 個人サービス・個人ツール ● DEADLINETIMER (2007年からあるやつ) ● ミニバスの子のスキルアップ・練習メニュー印刷用アプリ OSS ● gw ● Crowi (2012年に作ったやつの開発を再開) etc. 私も、しています

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今日の本題: 個人が開発したサービスが 爆発的に増え それで生計を 立てられる人も増える かもしれない!

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昔 (2010ねんくらい?) って、そんな感じの時代あったよね?

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むかしむかし: ● 全てがブルーオーシャン ● シンプルなサービス構成 ○ (サーバーサイドWEBのみ) ● 程々のトラフィック ● (大企業も含め) みんな素人 そもそもそうじゃなくなったIT産業の時代の変化 (2000〜2020年くら い) 現代: ● あらゆる領域がレッドオーシャ ン ● 作らなければいけないものが非 常に多い & 多様な技術要素 ○ API, Frontend, iOS, Android etc. ● IT産業への資本集中

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むかしむかし: ● 全てがブルーオーシャン ● シンプルなサービス構成 ○ (サーバーサイドWEBのみ) ● 程々のトラフィック ● (大企業も含め) みんな素人 そもそもそうじゃなくなったIT産業の時代の変化 (2000〜2020年くら い) 現代: ● あらゆる領域がレッドオーシャ ン ● 作らなければいけないものが非 常に多い & 多様な技術要素 ○ API, Frontend, iOS, Android etc. ● IT産業への資本集中 低コスト 高コスト💸

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資本主義経済の構造的問題 新しいことをどんどん始 め、 成長し続ける必要がある 開発に お金が必要になる 資金を調達する 必要がある より成長、 より大きな市場を とりにいく必要がある 大きなコストが かかるようになる だって資本主義だもん

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よくない (の定義は、人により異なる) 例えば toB プロダクトの例 ● エンプラ、大企業からの需要 ○ 個人ユーザー、小規模事業者には関係ない ● でも実装しないといけない ○ なぜならさらなる成長に必要だから ○ 売上5億じゃ満足できない。50億、100億、それ以上を目指す … → なんか使いにくいなぁ、のプロダクトが生まれる こうした構造の中では「よくないプロダクト」が生き残れる構造がある 八割の売り上げを 二割のユーザーで作り上げるとすると、 八割のユーザーには関係のない機能が入る

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「スイートスポット需要を満たしてくれるプロダクト」 が生き残れない なぜなら強者が勝つから それはさらなる悲劇をもたらす

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サービス開発にコストがかかる x 資本主義経済の成長への力学 ● 大きな資本をもとに、より大きなユーザー・市場に訴えかける製品 ○ … を作ることが求められる (そうなってしまう) ● 結果的に、小気味の良いプロダクトは死へ ○ 大規模資本のプロダクト生き残る ■ = 八割の人にとっては使いづらいものだったりする まとめると (これまでのIT産業)

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そんな中、 AIによる生産性の爆発的革命が起こった

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より成長、 より大きな市場を とりにいく必要がない 生産性が向上 = 開発コストを下げられるんです 市場優位性の考え方に 変化が起こる 開発に お金が必要にない 資金を調達する 必要がない 大きなコストが かからない AIのおかげで

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● 市場全体をとりに行く必要性がない ○ 少人数のファンさえ見つければ良い ■ あるいはニッチな産業でもソフトウェアサービ スが成り立つ ● コスト回収の必要性がない ○ 資金調達していなければ特に必要がない ○ 少数のファンが課金してくれれば生活が成り立つ つまり、

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● 市場全体をとりに行く必要性がない ○ 少人数のファンさえ見つければ良い ■ あるいはニッチな産業でもソフトウェアサービ スが成り立つ ● コスト回収の必要性がない ○ 資金調達していなければ特に必要がない ○ 少数のファンが課金してくれれば生活が成り立つ つまり、 ニッチな領域に対するプロダクト、 社会的意義の強い (でも投資の集まらないような) 領域の プロダクトが、作れるようになる 教育とか、人文学とかさ COTEN参照してね https://note.com/coten_inc/n/n1c6278cc2 c2a ちなみに、小規模飲食店向けの DXサービスとかもまあ似たような感じ 儲からないからね。

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● 月500円の有料課金ユーザーが 1000人いる ○ 月50万の売上 ○ (コストもあるんで実際にはこんな皮算用にはいかないが) ● 企業がこの事業に取り組むには売上が足りない ○ 50万の売上なんて人一人雇ったら吹っ飛ぶ ○ 100億のバリュエーションがつかない ● でも個人なら? 全世界で、たった1000人に認めてもらえるようなプロダクト ● 需要のスイートスポットを満たせる ● ユーザーは我慢しなくて良い 例えば

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みたいな未来が! くるんじゃないの!? いや、来てるんじゃないの!? (来たらいいな)

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開発、しよ!! 思いついたものをすぐ実現できる世界 なんだよ、今 で、僕らどうすればいいの

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個人開発、3つの「でも」 にお答えします

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1⃣ でも... 作りたいものとか... ない(思い浮かばない)んです

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● 日々の生活に、身の回りに。 ● 不便だなぁとか、 ● こうなってたらいいなぁとか、 ● こういうの欲しいなぁ、とか ● いっぱいある 好奇心を持ち、観察し、疑問に思い、発想する あるだろ! あるよ!

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2⃣ でも... 自分が考えたものなんて もうありますよね? 誰かが考えてますよね?

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● おそらく「全く同じ」ものはない ○ まあ、あればそれを使えばいい ● 少しでも違うなら自分で作ればいい ● なぜならコストが安いから いいんだよ! それでも! 全く同じものはない

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でも別に それでいい。 車輪の再発明、いいじゃないの gw コマンド作ったーと言ったら友達が同じようなものを作ってた

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3⃣ でも... どうやって作ればいいかわからなくて...

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● 豊かな発想力 ● 課題発見、仕様策定、技術選定、実装、運用 ● それこそが、これからのAI時代に求められる能力 それこそが今のAI時代に必要なスキル 失敗しても良い環境で、 それを身につけ、 仕事に活かせる一石二鳥

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はじめよう、個人開発

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車 輪 ま た 回 し て 笑 む や 夏 の 夜

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