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「スクラムマスターしているけど、 上手くできている気がしない」からの脱却! チームへ影響を与えられるスクラムマスターになるために 正義@RSGT2025

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自己紹介 👤吉野 正義(せいぎ) 🖥アジャイルコーチ 📣スクラムフェス神奈川 🎧Podcast「yoriyoku.fm」

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スクラムマスターにとって、苦しい問題

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スクラムマスターにとって、苦しい問題 チームに影響を与えることができない

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「チームに影響を与える」とは? 物事や人に働きかけて、反応や変化を起こさせること スクラムマスターであれば、所属しているチームに対し、働き方や考え方にポジ ティブな変化を与えて、チームが自律して活動できるように支援します 例えば... ● スクラムをチームで体現できるようになる ● モブワークを実施し、フロー効率を高める ● 様々なふりかえり手法を使えるようになる

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今日お話しすること 良い影響を与えられないことはスクラムマスターにとって苦しい問題の一つです 「どのように振る舞えば、チームメンバーへ良い影響を与えることができるのか」 について、私の考えをお伝えします

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今日の流れ 前提 第1章 第2章 第3章 人の行動や考え方が簡単に変わらない理由 まとめ 主体性を持つ 理想を描く 優先事項を把握し、優先する 人のパラダイムを変えるためには

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今日の流れ 前提 第1章 第2章 第3章 人の行動や考え方が簡単に変わらない理由 まとめ 主体性を持つ 理想を描く 優先事項を把握し、優先する 人のパラダイムを変えるためには

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行動や考え方は思考の枠組みによって形成される 人の中にある思考の枠組みが、行動や考え方を生み出している 行動 考え方 思考の枠組み

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パラダイム(思考の枠組み) 物事を捉える際の枠組みや前提、価値観、理論、信念の集合体

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パラダイムの例 資本主義 サステナブル経済 フェーズゲート開発 アジャイル開発 競争 協調 失敗するのは恥ずかしい 失敗は成長の一部 色々なパラダイム 他のパラダイム

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行動や考え方を変えたい場合は、枠組みから変える必要がある 行動や考え方のみを単発的に変えようとしても、パラダイムが変わっていないと 行動や考え方が変わらなかったり、すぐ元に戻ってしまう 行動 考え方 アジャイルな開発が大切 WBSで管理をしよう 分業中心

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パラダイムは、他者から容易には変えられない パラダイムを定めるに至った背景やストーリーがあるため、必要と感じたりしな い限り更新がなかなか行われない

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では、スクラムマスターは どうすれば良いのか?

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今日の流れ 前提 第1章 第2章 第3章 人の行動や考え方が簡単に変わらない理由 まとめ 主体性を持つ 理想を描く 優先事項を把握し、優先する 人のパラダイムを変えるためには

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スクラムマスターだからこその主体性

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スクラムマスターにとって主体性はとても大切 主体性を発揮することで、人は以下のように見られる ● 責任を持てる ● 自ら進んで行動できる ● 周囲に良い影響を与えられる 結果、信頼を獲得し、他者へ影響できるようになる

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主体性の2つの側面 自分自身のコントロール 率先力

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主体性の2つの側面 : 自分自身のコントロール 自分の選択と行動に責任を持ち、外部環境や他者に依存することなく、自らの価値 観や意思によって決めること 刺激と反応の間に、自身が考えられる選択肢を考え、反応を選択する 刺激 反応 刺激 選択の自由 反応 コントロール できていない状態 コントロール できている状態

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スクラムマスターだからこそ、様々な状況に冷静に対処できる場面がある 例えば... ● チームメンバー間での意見の衝突 ● ステークホルダーからの強い要求への対処 ● 障害など急な割り込みに対しての調整 スクラムマスターは精神的な支柱になる役割を担うことができるため、「自分自 身のコントロール」を発揮することが、チーム全体の安定感や前向きな雰囲気を 維持でき、結果チームからの信頼獲得につながる 主体性の2つの側面 : 自分自身のコントロール

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主体性の2つの側面 : 率先力 物事に対し責任を持ち、自ら率先して行動し、状況を改善しようとする姿勢

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主体性の2つの側面 : 率先力 スクラムマスターはチームに必要なサポートや変化を察知し、自ら行動を起こ してチームを前進させる場面で率先力を発揮する 例えば... ● スプリント内のタスクに対し、障害となる事柄の察知 ● レトロスペクティブのマンネリ化をさけるため、別の手法を提案 ● 「このままの進め方で良いのか?」と感じたときに、チームミッションや ありたい姿の問いかけ

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スクラムマスターが率先して行動するのは良いのか? チームの自律性を高めるため、スクラムマスター自身で行動し解決するのではな くチームにできるようになって欲しい しかし、チームの優先度やパラダイムによっては、チームに行動してもらうよう に影響するのは、難しいケースも出てくる そのため、まずは自分で率先して行動し、背中を見せていく活動を選択すること も状況によっては必要となる

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● 関心の輪と影響の輪がある ● 自分がコントロールできるのは、影響の輪の中のこと 自分が影響できる範囲には限りがある 関心の輪 影響の輪 自分がコントロールでき、 影響を与えられる領域 興味や関心はあるが、自分が直接 影響や変化を与えられない領域

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● 関心の輪の事柄について、直接影響を及ぼすことは難しい ● そのため、影響の輪での活動を通じて関心の輪へ影響する 関心の輪への影響は、影響の輪から行う 関心の輪 影響の輪

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自分が直接影響できることを把握する “自分から動く” と “他者に動かされる” では、効果性に天と地ほどの差がある 「叩き台を作る人がえらい」と聞くぐらい、物事に対し率先して行動している人 は周囲に影響を及ぼしやすい ※ 何も考えずに行動したり、自身の行動を押し付けるの間違いなので注意

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主体性の2つの側面 自分自身のコントロール 率先力 チームに影響するため の土台となる 主体性を形成

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主体性を発揮することで、 チームへ良い影響を与えやすくなる

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今日の流れ 前提 第1章 第2章 第3章 人の行動や考え方が簡単に変わらない理由 まとめ 主体性を持つ 理想を描く 優先事項を把握し、優先する 人のパラダイムを変えるためには

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理想を描くスクラムマスター

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理想を描くとは? 理想を考え、それを念頭に置いて行動をできるようにする 単にゴールを思い描くだけではなく、そのゴールを実現するためにどのような道 筋をたどると良さそうか想定する

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チームにとって良い学びへ繋げられるか? スクラムマスターにとって、想像すれば結果がわかることは色々ある 想定される結果を複数パターン事前に考えておくことで、チームがつまずいてし まってもスクラムマスターが適切に軌道修正し、チームの経験値を良い形で増や すことができる しかし、スクラムマスターの想定していないつまずき方をしてしまった場合、立 ち直るまでの負荷はチームメンバーとスクラムマスターにとって想定外のコスト になり、ゴールの達成が目指せなくなってしまう可能性がある

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チームが悩んでしまいそうな箇所は色々想定できる 例えば、チームがスクラムを始めるケース ● プロダクトバックログ作り ● スプリントゴールの設定 ● スプリントレビューの開催方法 ● 見積もりの活用方法

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適切なタイミングでフィードバックを行うと効果的 チームにフィードバックを行うタイミングは非常に重要 タイミングによって、フィードバックがポジティブに受け取られてチームの改善 や成長に繋がるか、それとも抵抗感を生むかが変わってしまう

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理想を描く = 知的創造 すべてのものは二度作られる原則に基づく 2つの創造 第1の創造 = 知的創造 目的・目標を考える 第2の創造 = 物的創造 目標を達成するための戦略を考える 知的創造が欠如していると、物的創造が いくらよくても失敗する可能性が高くなってしまう リーダーシップの発揮

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とはいえ、スクラムマスターのリーダーシップは難しい スクラムガイドを振り返ってみる ● 2013 と 2017 : スクラムマスターは、スクラムチームのサーバントリーダーである(訳注:メン バーが成果を上げるために支援や奉仕をするリーダーのこと) ● 2020 : スクラムマスターは、スクラムチームと、より⼤きな組織に奉仕する真のリーダーである https://www.agile-studio.jp/post/scrum-guide-update-2020 > Scrum Inc. Japan からスクラムガイドの執筆者のひとりである Jeff Sutherland 氏 に確認をとったと ころ、同じものだよという回答が返ってきたそうです。 > 「リーダー」という言葉を使うことによってボス的なリーダーを連想される懸念もありますが、それよ りもサーバントリーダーが単にサーバントになってしまっているという懸念が上回ったのでしょう。

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「サーバント」とは、英語で「使用人」「召使い」「奉仕者」 ● 単なるサーバントにならないように注意 サーバントリーダーシップとは ● リーダーが積極的に関わり、意見に耳を傾ける ● チームの意見を引き出し、可能性を生み出す ● そのうえで組織の進むべき方向を指し示し、支援することでチームを導く サーバントリーダーシップ

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チームが成長する過程をスクラムマスターが 想定しておくことでリーダーシップを発揮し チームを適切に成長へ導くことができる

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今日の流れ 前提 第1章 第2章 第3章 人の行動や考え方が簡単に変わらない理由 まとめ 主体性を持つ 理想を描く 優先事項を把握し、優先する 人のパラダイムを変えるためには

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スクラムマスターのセルフマネジメント

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スクラムマスターは忙しい スクラムマスターとして活動していると、どんどん忙しくなる ● チームの課題だと思うことが多く見つかる ● チームを取り巻く環境に対しても、解決したい課題が見つかる ● インシデント対応等、スクラムマスター以外の業務も入ってくる

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自身にとっての優先事項を明確にする 限られた時間を効果的に使う必要がある そのためにできることはシンプルで... 「優先順位をつけ、実行する」

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優先順位は無造作につけると苦しい状況になる 期日のある仕事、インシデントへの対応などは上位に入ってくる 次にチームへの投資につながる活動を入れたい しかし、実際は「定常的なMTGの準備」や「1on1」などで予定が埋まっ てしまい、気がついたら様々なことに追われている日々に...

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そのため、自身にとって優先すべきことを見える化する 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない

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そのため、自身にとって優先すべきことを見える化する 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい

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そのため、自身にとって優先すべきことを見える化する 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい

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そのため、自身にとって優先すべきことを見える化する 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい 極力工数を減らしたい

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そのため、自身にとって優先すべきことを見える化する 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい 極力工数を減らしたい 無くしたい

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効果的に活動するためには第2領域に注力したい 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい 極力工数を減らしたい 無くしたい

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実際は第1領域/第3領域に時間を裂かれてしまう 時間管理のマトリクス インシデント対応 差し迫った問題 期限のある仕事 予防対応 人間関係の構築 準備や計画 電話対応 MTG メールへの返答 不要なMTG 第1領域 第2領域 第3領域 第4領域 重 要 重 要 で な い 緊急 緊急でない とにかく早く消化したい 一番時間を使いたい 極力工数を減らしたい 無くしたい

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なぜ緊急度が高いものが優先されてしまうのか? ● 緊急度が高いものは「受動的に反応(react)」してしまうから ● 自分から活動して生み出されるわけではなく、外部要因で仕事が発生 してその対応に追われてしまう

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第2領域を優先するためには? ● 機会をとらえたり、物事を実現させたりするには、「能動的に動く (act)」ことが必要 ● 第2領域の活動を進めていくだけではなく、第1領域、第3領域の 活動も減らす ● 「ノー」と言える意思を持つことも大切 ○ スクラムマスターは便利屋として活動してしまうケースもある

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そうして第2領域の活動が行えるようになった! Q. スクラムマスターが自分の優先度を管理でき、第2領域の活動に注力 していったらチームのパフォーマンスはよくなるのか?

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A. そうとは限らない スクラムマスターの優先事項 ≠ チームの関心 ● スクラムマスターをしているとチームの様々な事が気になってしまう ● しかし、チームにとっては同じ事柄が優先事項とは限らない

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どうすれば良いのか? チームの関心が高いもので、自身にとっての優先度も高いことから注力 ● チームの関心が高いものは、チームに影響を与えやすい 注意が 集中 感情的な つながり 前向きな 理解 主体的な 行動 様々な事柄を促進しやすい

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しかし、チームにとって「見えていない」課題もある スクラムマスターにとって、課題と考えられることがあったとしても、 チームからは「困ってはいない」と捉えられてしまっていることもある 例 : 見積もりの形骸化 ● とりあえず、相対見積もりを行っているがその見積もりは何にも生か されていない

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スクラムマスターが率先して活動し、チームへ影響を与える スクラムマスターが自分で実行して、効果を見せていく チームの手間を取らせないので、大きな拒否反応は基本発生しない 効果的だったもの・チームに受け入れられたものは徐々にチームへデリ ゲーションしていくことでチームに影響を与えていく

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デリゲーションの注意 権限だけではなく、結果に対しての責任を移譲する

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自身の経験 : ファシリテーションをチームに任せていく ● スクラムイベントなどのMTGに対するチームの自律性を高めたく、 スクラムマスターが担当していたファシリテーションをチームに任せ ることにした ● チームメンバーは「やってみよう!」という反応で挑戦し始める ● 初めはアレコレ改善しつつ試していたが、そのうち個々の負荷になり 始めたり、形骸化してきたり... ● 徐々に開発全体のサイクルにも悪影響が出てきた ● 一旦スクラムマスターが再度担当することになった

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正しいデリゲーションができていなかった ● いきなり放置する形で全てを移譲するのではなく、サポートしつつ 徐々に移譲していくのは大前提 ● デリゲーションは権限を移譲するとともに、 「結果に対する責任を移譲する」 ● ファシリテーションを移譲する場合は、意思決定などの結果や成果物 に対しての責任も移譲しないと、単にファシリテーションのアクショ ンを担当しているだけになってしまい、結果が疎かになってしまう

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スクラムマスター自身の優先度と チームにとっての必要性を考えて活動する チームで効果を感じられたものは、 デリゲーションしていく

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今日の流れ 前提 第1章 第2章 第3章 人の行動や考え方が簡単に変わらない理由 まとめ 主体性を持つ 理想を描く 優先事項を把握し、優先する 人のパラダイムを変えるためには

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ここまでのまとめ

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主体性 + リーダーシップ + 適切なデリゲーション でチームへ影響していく ● 理想を描き、目指すことを明確にする ● 自身のコントロールできる範囲で、優先度の高いものからこなす ● チームで効果を実感できたら、徐々にデリゲーション スクラムマスター自身が直接コントロールすることが できない領域に対し、良い影響を及ぼしていくことができる

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チームメンバーのパラダイムをシフトする パラダイムは、行動や考え方の枠組み 単純に行動を変えようとしても、枠組みが変わらないとチームメンバーの行動 や考え方は変わらない しかし、スクラムマスターが主体的に活動し、チームにとって必要なことを自 身で見せていき、徐々にチームへ展開することによってチームメンバーのパラ ダイムを変化させることができるようになる チーム・チームメンバーが大切にするパラダイムに対し、必要があればアップ デートをかけることができるのがスクラムマスターだと考えています

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スクラムマスターは難しい! 知識や経験だけではなく、自分を見直すことで できるようになることは多くある! 悩んで身動きが取れなくなってしまったら、 一度落ち着いてまずは自分の活動を見直してみよう!

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参考図書 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 ● スティーブン・R.コヴィー (著), フランクリン・コヴィー・ジャパン (翻訳) 7つの習慣 原則中心リーダーシップ ● フランクリン・コヴィー・ジャパン (著), スティーブン・R・コヴィー (著)

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今年もやります!