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ユーザーに価値を届け続けるための アジャイル開発とUXリサーチ 2023.05.27 RESEARCH Conference 2023

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⾃⼰紹介

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⾃⼰紹介 伊藤 光⽣ Product Owner , UX Designer 3

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⾃⼰紹介 河⼝ 康平 ScrumMaster 4

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ⓒ atama plus Inc. 5

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教育に、⼈に、社会に、 次の可能性を。 教育を新しくすること。それは、社会のまんなかを新しくする こと。私たちは学びのあり⽅を進化させます。 学習を⼀⼈ひとり最適化し、「基礎学⼒」を最短で⾝につける。 そのぶん増える時間で、「社会でいきる⼒」を伸ばす。 それが私たちの⽬指すもの。⾃分の⼈⽣を⽣きる⼈を増やし、 これからの社会をつくっていきます。 Mission

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サービス紹介

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ⓒ atama plus Inc. 塾を通して⽣徒にサービスを届ける事業モデル (BtoBtoC) 8 ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ ⽣徒 塾・予備校 教材システム (SaaS) atama+を 使った授業

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ⓒ atama plus Inc. 9 AI教材「atama+」 ⼀⼈ひとりの学習を最適化し 最短で基礎学⼒の習得へ導く

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ⓒ atama plus Inc. atama+ AIが、1⼈ひとりの「つまづきの根本原因」を特定し、⾃分専⽤のカリキュラムを⾃動作成 10 ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ

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ⓒ atama plus Inc. サポートプロダクト ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ 11 ⽣徒の学習状況を可視化。 最適なコーチングが可能に。 atama+を使った 授業運営の効率化をサポート。 先⽣に 教室⻑に

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ⓒ atama plus Inc. 12 アジャイル開発とUXリサーチを どのように組み合わせているのか? 今⽇お話しすること

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ⓒ atama plus Inc. アジェンダ 1. 背景 2. アジャイル開発 − デュアルトラックアジャイル 3. UXリサーチのポイント 13 ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ

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ⓒ atama plus Inc. アジェンダ 1. 背景 2. アジャイル開発 − デュアルトラックアジャイル 3. UXリサーチのポイント 14 ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ

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Wow students. ⽣徒が熱狂する学びを。 勉強をワクワクするもの、⾃分からやりたいものに変え、 ⽣徒⼀⼈ひとりの可能性を広げる。 私たちのあらゆる⾏動は、ただ、そのためにあります。

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ⓒ atama plus Inc. Wow students.のために取り組んでいること 16 ユーザーと共に 価値あるサービスを 作り続ける

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ⓒ atama plus Inc. 17 Wow students. Discover Track Release idea pain Deliver Track デュアルトラックアジャイル UXリサーチ

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ⓒ atama plus Inc. こんな疑問やお悩みのヒントになれば嬉しいです • デュアルトラックアジャイルとは? • どんなプロセスや体制で進めているの? • デュアルトラックアジャイルでUXリサーチをする時のポイントは? 18 ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ

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ⓒ atama plus Inc. UXの5段階モデルとデュアルトラックアジャイル 19 ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ 戦 略 要 件 構 造 ⾻ 格 表 層 Discover 課題発⾒・ソリューション探索 Deliver UI検討・機能実装 UXの 5段階モデル* デュアル トラック アジャイル *Jesse James Garrett『The Elements of User Experience』より

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ⓒ atama plus Inc. アジェンダ 1. 背景 2. アジャイル開発 − デュアルトラックアジャイル 3. UXリサーチのポイント 20 ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ

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atama plusの開発体制

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ⓒ atama plus Inc. atama plusの開発体制 • 各スクラムチーム(5〜6⼈)に UXデザイナー、エンジニア、 Quality Assuranceが所属 • 複数のスクラムチームに対し Product Ownerと Scrum Masterが存在 • プロダクト戦略とアラインした課 題テーマとスクラムチームを紐付 ける形で分担 22 デュアルトラックアジャイルとは 課題テーマ 課題テーマ 課題テーマ PO エンジニア・デザイナー・QA SM PO エンジニア・デザイナー・QA SM 課題テーマ 課題テーマ

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デュアルトラックアジャイル 23

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ⓒ atama plus Inc. アジャイル開発とは? • プロダクトバックログの優先順位に従って、Sprintごとに計画、開発、レ ビュー、振り返りを繰り返すプロダクト開発⼿法 • ⼩さい単位で開発することでユーザーへ素早く価値提供するとともに、状況の 変化へ適応する 24 デュアルトラックアジャイルとは https://jpattonassociates.com/dual-track-development/

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ⓒ atama plus Inc. 25 アジャイル開発は どう作るかをベースに考えていくが・・・ ユーザー課題に対するソリューションの 仮説検証とどう組み合わせていくか? デュアルトラックアジャイルとは

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ⓒ atama plus Inc. 26 デュアルトラックアジャイルとは https://jpattonassociates.com/dual-track-development/

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ⓒ atama plus Inc. 27 デュアルトラックアジャイルとは https://jpattonassociates.com/dual-track-development/ ⼩さいコストで最⼤の学びを得る UXリサーチを中⼼としたプロトタイピング (Discover Track) ユーザーに価値をすばやく提供するプロダクト開発 (Deliver Track)

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ⓒ atama plus Inc. 28 デュアルトラックアジャイルとは https://jpattonassociates.com/dual-track-development/ ⼩さいコストで最⼤の学びを得る UXリサーチを中⼼としたプロトタイピング (Discover Track) ユーザーに価値をすばやく提供するプロダクト開発 (Deliver Track)

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⼩さいコストで最⼤の学びを得る UXリサーチを中⼼としたプロトタイピング (Discover Track)

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ⓒ atama plus Inc. 課題仮説〜ソリューション仮説までをUXリサーチ • POとUXデザイナーを中⼼にUXリサーチ(ユーザーインタビュー、コンセプト検証) • 課題⇔ソリューションを⾏き来しながらシャープにしていく 30 ⼩さいコストで最⼤の学びを得るUXリサーチを中⼼としたプロトタイピング(Discover Track) 写真提供:リトルステップ

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ⓒ atama plus Inc. ソリューション仮説からプロトタイピング、MVPライン決め • エンジニア、QAと連携しながらプロトタイピング(Figma等) • MVPラインの⽬線合わせ(ユーザーストーリーマッピング等) 31 ⼩さいコストで最⼤の学びを得るUXリサーチを中⼼としたプロトタイピング(Discover Track) プロト 構築 ⼿書きによる アイデア出し アイデアの評価と 構築するプロトの⽅針決め ユーザーテスト (全員で観察) 観察結果の学びをシェア next actionの意思決定

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ⓒ atama plus Inc. 32 デュアルトラックアジャイルとは https://jpattonassociates.com/dual-track-development/ ⼩さいコストで最⼤の学びを得る UXリサーチを中⼼としたプロトタイピング (Discover Track) ユーザーに価値をすばやく提供するプロダクト開発 (Deliver Track)

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ユーザーに価値をすばやく提供する プロダクト開発 (Deliver Track)

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ⓒ atama plus Inc. Deliverに向けて • 初期リリースのMVPラインを定めたらエン ジニア中⼼にDeliver Planning(リリース プランニング)を実施 • 並⾏でUIを詰める&UXリサーチ(ユーザ ビリティ検証)を実施 • Deliverが進んだら、POとUXDは次の課題 探索をはじめる 34 ユーザーに価値をすばやく提供するプロダクト開発(Deliver Track)

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ⓒ atama plus Inc. 35 デュアルトラックアジャイルとは https://jpattonassociates.com/dual-track-development/ ⼩さいコストで最⼤の学びを得る UXリサーチを中⼼としたプロトタイピング (Discover Track) ユーザーに価値をすばやく提供するプロダクト開発 (Deliver Track)

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ⓒ atama plus Inc. 36 デュアルトラックアジャイルとは https://jpattonassociates.com/dual-track-development/

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ⓒ atama plus Inc. デュアルトラックアジャイルのポイント • Discover、Deliverのバランス常に変わる • Oneチームで状況に応じて適宜役割分担 しながら動く(役割の染み出し) • 過度な役割分担、過度なプロセス化はミ ニウォーターフォールへ 37 デュアルトラックアジャイル week1 week2 week3 Discover Deliver

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ⓒ atama plus Inc. デュアルトラックアジャイルをより詳しく知りたい⽅へ 38 デュアルトラックアジャイル

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ⓒ atama plus Inc. アジェンダ 1. 背景 2. アジャイル開発 − デュアルトラックアジャイル 3. UXリサーチのポイント 39 ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ

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ⓒ atama plus Inc. デュアルトラックアジャイルにおけるUXリサーチ 40 UXリサーチのポイント 戦 略 要 件 構 造 ⾻ 格 表 層 Discover 課題発⾒・ソリューション探索 Deliver UI検討・機能実装 UXの 5段階モデル* デュアル トラック アジャイル UXリサーチ デプスインタビュー プロトタイプ検証 等 ユーザビリティテスト アンケートリサーチ 等 *Jesse James Garrett『The Elements of User Experience』より

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ⓒ atama plus Inc. 41 Point 1 変化に対応しやすい 構造を活かす デュアルトラックアジャイルにおけるUXリサーチ

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ⓒ atama plus Inc. デュアルトラックアジャイルは、不確実性が⾼い環境下で、変化に 対応しやすい 42 変化に対応しやすい構造を活かす Discover Track Release idea pain Deliver Track

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ⓒ atama plus Inc. 複数回⼩さくリサーチを⾏い、⾼速で学習ループを回すことが可能 43 変化に対応しやすい構造を活かす 設計 振り返り 実査 RESEARCH 設計 振り返り 実査 RESEARCH 設計 振り返り 実査 RESEARCH 設計 振り返り 実査 RESEARCH

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ⓒ atama plus Inc. 複数回⼩さくリサーチを⾏い、⾼速で学習ループを回すことが可能 44 変化に対応しやすい構造を活かす 実現したい価値 機能A deliver 機能B deliver 機能A・B で⼗分 機能Aの体験 機能Aの改善した体験 +機能Bの初期案 機能Bの体験 機能Cの体験 設計 振り返り 実査 RESEARCH 設計 振り返り 実査 RESEARCH 設計 振り返り 実査 RESEARCH 設計 振り返り 実査 RESEARCH ※課題・価値検証以降のプロセスの事例

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ⓒ atama plus Inc. UXリサーチによる「どこまでが確実性が⾼いのか」の⾒極めが⼤切 45 変化に対応しやすい構造を活かす MVPとしてリリース →Delliver(実装に着⼿する) ユーザーは 〇〇できる ユーザーは 〇〇できる ユーザーは 〇〇できる ユーザーは 〇〇できる メイン アクティビ ティ メイン アクティビ ティ ユーザーは 〇〇できる 機能 機能 機能 優 先 度 機能 機能 機能 機能 機能 機能 機能 機能 機能 機能 機能 まだ解像度が荒い →継続Discover さらに解像度が荒い →Deliver&継続Discoverを踏まえ判断

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ⓒ atama plus Inc. 46 Point 2 クリティカルな要素は いち早く解像度をあげる デュアルトラックアジャイルにおけるUXリサーチ

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ⓒ atama plus Inc. デュアルトラックアジャイルにおけるUXリサーチ 47 クリティカルな要素の解像度をあげる 戦 略 要 件 構 造 ⾻ 格 表 層 Discover 課題発⾒・ソリューション探索 Deliver UI検討・機能実装 UXの 5段階モデル* デュアル トラック アジャイル 解像度が低く不確実性が⾼い *Jesse James Garrett『The Elements of User Experience』より

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ⓒ atama plus Inc. リサーチ事例 基礎学⼒が定着した⽣徒さん向けの ”応⽤問題”の対策ができるプロダクト 48 クリティカルな要素の解像度をあげる

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ⓒ atama plus Inc. 知りたかったこと • 現在どのように応⽤問題の学習をしているのか? 49 クリティカルな要素の解像度をあげる • 課題に対しどのようなソリューションがささりそうか? • どのような⼈が、どのような課題を感じているのか?

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ⓒ atama plus Inc. UXリサーチのスケジュール 50 クリティカルな要素の解像度をあげる Day 1 Day 2 Day 3〜 Day 7 現状把握〜課題仮説 • 設問設計 • デスクリサーチ • リサーチ (デプス インタビュー) • ラップアップ • 課題特定 • ソリューションの 素案検討 • ⽬的の確認 • 役割分担 • リクルーティング

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ⓒ atama plus Inc. UXリサーチのスケジュール 51 クリティカルな要素の解像度をあげる Day 7 Day 8 Day 9〜 Day 14 ソリューション仮説 • 設問設計 • プロトタイプ作成 • ソリューションの 素案検討 • リサーチ (デプス インタビュー) • ラップアップ • プロトタイプ修正 • MVPの決定 • ⼯数⾒積もり

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ⓒ atama plus Inc. プロトタイプは毎⽇修正 52 クリティカルな要素の解像度をあげる Day 8 Day 9 Day 11 Day 12 ソリューション仮説 Day 10

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ⓒ atama plus Inc. 53 Point 3 スクラムチーム全員で UXリサーチを⾏う デュアルトラックアジャイルにおけるUXリサーチ

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ⓒ atama plus Inc. たくさんの職種が関わる 54 スクラムチーム全員でUXリサーチを⾏う 課題テーマ 課題テーマ 課題テーマ PO エンジニア・デザイナー・QA SM PO エンジニア・デザイナー・QA SM 課題テーマ 課題テーマ

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ⓒ atama plus Inc. 全員でUXリサーチを⾏うメリット 55 スクラムチーム全員でUXリサーチを⾏う アウトカムへの ⽬線が揃いやすい ソリューションの 幅が広がる Discoverと Deliverを コントロール しやすい

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ⓒ atama plus Inc. Discoverの役割分担 56 スクラムチーム全員でUXリサーチを⾏う PO • ⽬的や仮説の設定 • 調査と設問の設計 • プロトタイプ作成 • リクルーティング • インタビュー • ラップアップ • プロトタイプ作成 • リクルーティング • 議事録&⾒学 • ラップアップ参加 事前準備 実査 UXデザイナー エンジニア QA

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ⓒ atama plus Inc. 57

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まとめ

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ⓒ atama plus Inc. 59 変化の⼤きい状況下やユーザーの声を聞いて 改善ループを⾼速で回したい場合、 デュアルトラックアジャイルとUXリサーチを 組み合わせると強い

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ⓒ atama plus Inc. レトロスペクティブを実施しながらプロセスをより良く 60 ユーザーに価値を届け続けるためのアジャイル開発とUXリサーチ

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Wow students. ⽣徒が熱狂する学びを。 勉強をワクワクするもの、⾃分からやりたいものに変え、 ⽣徒⼀⼈ひとりの可能性を広げる。 私たちのあらゆる⾏動は、ただ、そのためにあります。

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