高度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略

Slide 1

Slide 1 text

1 ⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略 2024.03.01 株式会社 ALGO ARTIS 武藤テック企業各社が明かすBtoB SaaS開発の秘訣どうすれば、クライアントの要望を適切にプロダクトへと反映させられる？主催 : ENECHANGE株式会社

Slide 2

Slide 2 text

今日、話すこと BtoB SaaS の事業を行っている方々に何らか参考になると幸いです。・お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す・プロダクトのロードマップへの反映の優先順位・ビジネスモデルへのコミット

Slide 3

Slide 3 text

発表の流れ 0. ⾃⼰紹介 1. ALGO ARTIS のプロダクトのイメージ 2. ⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略

Slide 4

Slide 4 text

発表の流れ 0. ⾃⼰紹介 1. ALGO ARTIS のプロダクトのイメージ 2. ⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略

Slide 5

Slide 5 text

取締役 / VPoE 武藤悠輔修士（理論物理） ↓ 起業 ↓ DeNA ↓ ALGO ARTIS 自己紹介 @muteua

Slide 6

Slide 6 text

会社概要 DeNA からスピンオフして設立シリーズ A 累計調達額 12.2 億円株式会社 ALGO ARTIS アルゴリズム ALGORITHM 職人 ARTISAN 「【超難問】知られざる、サプライチェーンの「計画問題」とは」 https://newspicks.com/news/9615487/body/, NewsPicks 「ALGO ARTIS NewsPicks」で検索！サプライチェーンの計画最適化 AI MISSION 社会基盤の最適化

Slide 7

Slide 7 text

発表の流れ 0. ⾃⼰紹介 1. ALGO ARTIS のプロダクトのイメージ 2. ⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略

Slide 8

Slide 8 text

⽣産計画配船計画プロダクト

Slide 9

Slide 9 text

2024年1月 SaaS プロダクトリリース

Slide 10

Slide 10 text

発表の流れ 0. ⾃⼰紹介 1. ALGO ARTIS のプロダクトのイメージ 2. ⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略

Slide 11

Slide 11 text

⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略 BtoB SaaS の登場⼈物

Slide 12

Slide 12 text

顧客⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略 BtoB SaaS の登場⼈物

Slide 13

Slide 13 text

プロダクト顧客⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略 BtoB SaaS の登場⼈物

Slide 14

Slide 14 text

プロダクト顧客ビジネスモデル⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略 BtoB SaaS の登場⼈物

Slide 15

Slide 15 text

プロダクト顧客ビジネスモデル⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略顧客へのヒアリングを通して Value Proposition を改善することは不可⽋！ BtoB SaaS の登場⼈物

Slide 16

Slide 16 text

いろんな要望がくる

Slide 17

Slide 17 text

〜の反映が大変いろんな要望がくる

Slide 18

Slide 18 text

〜の反映が大変ここが自動でこうなるようにしてほしい。いろんな要望がくる

Slide 19

Slide 19 text

〜の反映が大変ここが自動でこうなるようにしてほしい。〜ボタンをつけて欲しいいろんな要望がくる

Slide 20

Slide 20 text

〜の反映が大変ここが自動でこうなるようにしてほしい。〜ボタンをつけて欲しいこういう画面が欲しいいろんな要望がくる

Slide 21

Slide 21 text

〜の反映が大変ここが自動でこうなるようにしてほしい。〜ボタンをつけて欲しいこういう画面が欲しい〜の連携をしてほしいいろんな要望がくる

Slide 22

Slide 22 text

お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す〜の反映が大変ここが自動でこうなるようにしてほしい。〜ボタンをつけて欲しいこういう画面が欲しい〜の連携をしてほしいいろんな要望がくる

Slide 23

Slide 23 text

顧客に「〜の機能が欲しい」と言われたらなんと返すのがいいか？お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す

Slide 24

Slide 24 text

顧客に「〜の機能が欲しい」と言われたらなんと返すのがいいか？お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す「どういう機能ですか？」 ×

Slide 25

Slide 25 text

顧客に「〜の機能が欲しい」と言われたらなんと返すのがいいか？お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す「どういう機能ですか？」 × 仕様（How）のすり合わせ

Slide 26

Slide 26 text

顧客に「〜の機能が欲しい」と言われたらなんと返すのがいいか？お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す「どういう機能ですか？」 × 仕様（How）のすり合わせビルドトラップにハマりやすい（出したのに使われない）

Slide 27

Slide 27 text

顧客に「〜の機能が欲しい」と言われたらなんと返すのがいいか？お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す「どういう機能ですか？」「どういう時にその機能が欲しいと思いますか？」 × ◯ 仕様（How）のすり合わせビルドトラップにハマりやすい（出したのに使われない）

Slide 28

Slide 28 text

顧客に「〜の機能が欲しい」と言われたらなんと返すのがいいか？お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す「どういう機能ですか？」「どういう時にその機能が欲しいと思いますか？」 × ◯ 仕様（How）のすり合わせ事実（課題）の確認ビルドトラップにハマりやすい（出したのに使われない）

Slide 29

Slide 29 text

顧客に「〜の機能が欲しい」と言われたらなんと返すのがいいか？お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す「どういう機能ですか？」「どういう時にその機能が欲しいと思いますか？」 × ◯ 仕様（How）のすり合わせ事実（課題）の確認ビルドトラップにハマりやすい（出したのに使われない）「顧客が本当に欲しかったもの」は顧客も知らない。

Slide 30

Slide 30 text

整理の例：カスタマージャーニーマップ（出典）https://www.nngroup.com/articles/customer-journey-mapping/ 現状の業務で朝起きてから夜寝るまでの間で消耗していることを確認する（頻度や⼤変さ）業務シナリオと課題の整理

Slide 31

Slide 31 text

整理の例：カスタマージャーニーマップ（出典）https://www.nngroup.com/articles/customer-journey-mapping/ 現状の業務で朝起きてから夜寝るまでの間で消耗していることを確認する（頻度や⼤変さ）「事実」から機能を考える！業務シナリオと課題の整理

Slide 32

Slide 32 text

プロダクト顧客ビジネスモデル⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略⼤量の追加機能要求をどうやって対応すると良いか BtoB SaaS の登場⼈物

Slide 33

Slide 33 text

・〜を自動で〜する機能・通知機能・ユーザの足跡機能・コメント機能 ... 無限の未実装機能の要求

Slide 34

Slide 34 text

プロダクトのロードマップへの反映の優先順位・〜を自動で〜する機能・通知機能・ユーザの足跡機能・コメント機能 ... 無限の未実装機能の要求

Slide 35

Slide 35 text

どの機能を優先的に実装すべきか？プロダクトのロードマップへの反映の優先順位

Slide 36

Slide 36 text

どの機能を優先的に実装すべきか？プロダクトのロードマップへの反映の優先順位「実装しやすい機能」 ×

Slide 37

Slide 37 text

どの機能を優先的に実装すべきか？プロダクトのロードマップへの反映の優先順位「実装しやすい機能」 × ビルドトラップ！！

Slide 38

Slide 38 text

どの機能を優先的に実装すべきか？プロダクトのロードマップへの反映の優先順位「実装しやすい機能」「課題の大きい機能」 × ◯ ビルドトラップ！！

Slide 39

Slide 39 text

どの機能を優先的に実装すべきか？プロダクトのロードマップへの反映の優先順位「実装しやすい機能」「課題の大きい機能」 × ◯ ビルドトラップ！！業務上クリティカルなもの頻度や要望が多いもの

Slide 40

Slide 40 text

ビルドトラップとはプロダクトの価値リリースした機能の数プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届けるアウトカム（提供できた価値） × ◯

Slide 41

Slide 41 text

整理の例：Value Proposition Canvas （出典）https://www.strategyzer.com/library/the-value-proposition-canvas 顧客のセグメント業務・ゲイン・ペインの特定顧客理解の重要性

Slide 42

Slide 42 text

整理の例：Value Proposition Canvas （出典）https://www.strategyzer.com/library/the-value-proposition-canvas 顧客のセグメント業務・ゲイン・ペインの特定顧客理解の重要性優先順位をつける

Slide 43

Slide 43 text

整理の例：Value Proposition Canvas （出典）https://www.strategyzer.com/library/the-value-proposition-canvas 顧客のセグメント業務・ゲイン・ペインの特定顧客理解の重要性優先順位をつける未実装の機能に優先順位をつける！

Slide 44

Slide 44 text

ロードマップの作成と公開：MoneyForwardクラウドの例（出典）https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20221104-mf-press/ 開発チーム・社内での共有どういう機能がいつ出るか

Slide 45

Slide 45 text

ロードマップの作成と公開：MoneyForwardクラウドの例（出典）https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20221104-mf-press/ 開発チーム・社内での共有どういう機能がいつ出るか顧客への⼀般公開公開されることで、未実装の機能でも訴求していく

Slide 46

Slide 46 text

プロダクト顧客ビジネスモデル⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略ビジネスの成功の肝はプロダクトマネジメント BtoB SaaS の登場⼈物

Slide 47

Slide 47 text

・プロダクトアウトになってないか・マーケットは大きいか（TAM, SAM, SOM） ... ・赤字構造になっていないかプロダクト開発の悩み

Slide 48

Slide 48 text

ビジネスモデルへのコミット・プロダクトアウトになってないか・マーケットは大きいか（TAM, SAM, SOM） ... ・赤字構造になっていないかプロダクト開発の悩み

Slide 49

Slide 49 text

プロダクト開発をどう進めるべきかビジネスモデルへのコミット

Slide 50

Slide 50 text

プロダクト開発をどう進めるべきかビジネスモデルへのコミット「とにかく作る」 ×

Slide 51

Slide 51 text

プロダクト開発をどう進めるべきかビジネスモデルへのコミット「とにかく作る」 × かなり博打

Slide 52

Slide 52 text

プロダクト開発をどう進めるべきかビジネスモデルへのコミット「とにかく作る」「リーンに PMF を目指す」 × ◯ かなり博打

Slide 53

Slide 53 text

プロダクト開発をどう進めるべきかビジネスモデルへのコミット「とにかく作る」「リーンに PMF を目指す」 × ◯ かなり博打事業・組織に合ったフレームワークを活用しつつリーンに検証を進める

Slide 54

Slide 54 text

リーンの究極：作らずに売れるか？「良い機能ですね。できたら買います！」バーニングニーズ（製品はまだないのに）「買います！」 × ◯ https://chikathreesix.com/post/burning-needs （出典） https://chikathreesix.com/post/burning-needs

Slide 55

Slide 55 text

時々⽴ち返る資料：スタートアップフィットジャーニー PMF までのプロセス（出典） https://review.foundx.jp/entry/startup-ﬁt-journey

Slide 56

Slide 56 text

フレームワークの例：Open Product Management Workﬂow （出典） https://open-pmw.org/ 顧客の課題の理解流れ市場分析戦略実装 GO TO MARKET

Slide 57

Slide 57 text

まとめ・お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す・プロダクトのロードマップへの反映の優先順位・ビジネスモデルへのコミット⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略

Slide 58

Slide 58 text

まとめ時には、えいやっと作ってみてから色々考えることも大事！！！・お客さんの要望から「本質的な課題」を炙り出す・プロダクトのロードマップへの反映の優先順位・ビジネスモデルへのコミット⾼度な個別要求に応えるためのプロダクト戦略

Slide 59

Slide 59 text

最後に、、、 ALGO ARTIS では、あらゆる職種で採用をオープンしています！ホームページや X（旧 Twitter） DM などで気楽にお問い合わせください！