Slide 1

Slide 1 text

レガシーシステム 技術的負債           とは何か Diverseの関わり方

Slide 2

Slide 2 text

who? ● さむけい(藤田 雄大) ● 所属はDiverse Inc. / MAEMO LLC ● youbrideのサーバ・クライアントやってます ● DroidKaigi 2019に登壇します!PWAの話します! https://droidkaigi.jp/2019/ ● 会社でPodcast配信してます。聴いてください! https://podcast.diverse-inc.com/

Slide 3

Slide 3 text

オンライン カジュアル シリアス オフライン

Slide 4

Slide 4 text

レガシーシステム 技術的負債 に悩まされているという方

Slide 5

Slide 5 text

みなさん悩んでいますね!

Slide 6

Slide 6 text

では、 レガシーシステム 技術的負債 とはなんでしょうか?

Slide 7

Slide 7 text

レガシーシステムとは?(wikipedia引用) レガシーシステムとは、主にコンピュータの分野で、代替す べき新しい技術などのために古くなったコンピュータのシス テムや技術などのことである。そのようなデバイスをレガ シーデバイス、そのようなオペレーティングシステムを、レガ シーOSなどともいう。

Slide 8

Slide 8 text

技術的負債とは?(wikipedia引用) 技術的負債とは、行き当たりばったりなソフトウェアアーキ テクチャと、余裕のないソフトウェア開発が引き起こす結果 のことを指す新しい比喩である。「設計上の負債」とも言う。

Slide 9

Slide 9 text

ざっくり ・古いシステムなどレガシーシステム ・設計ミス or 設計のないソフトウェアを技術的負債 ということで、悪いっぽいですね。

Slide 10

Slide 10 text

本当にそうでしょうか?

Slide 11

Slide 11 text

古いシステムということは枯れている(安定している)というこ とではないの?

Slide 12

Slide 12 text

当時は設計が適切であっても時代の流れに取り残されたら 技術負債になるよね?

Slide 13

Slide 13 text

モヤモヤしてきましたか?

Slide 14

Slide 14 text

モヤモヤしてきましたね?

Slide 15

Slide 15 text

でも、 レガシーシステム 技術的負債 にはみなさん悩まされていますよね?

Slide 16

Slide 16 text

では、 レガシーシステム 技術的負債 を”課題”と捉えてみるとどうでしょうか?

Slide 17

Slide 17 text

みなさん”課題”を”解決”することは 好き(面白い)ですよね?

Slide 18

Slide 18 text

じゃあ、 レガシーシステム 技術的負債 という”課題”を”解決”することは、           面白いことじゃないですか!?

Slide 19

Slide 19 text

ということで、 Diverseがどのように レガシーシステム 技術的負債 という”課題”と向き合っているか を話します!

Slide 20

Slide 20 text

では、 Diverseにおける レガシーシステム 技術的負債 の”課題”を元に分類してみます

Slide 21

Slide 21 text

インフラ ● オンプレミス ● 2013年にリプレースしたままの環境(youbrideの例) ○ ホスト環境のOSが古い ○ 仮想環境のOSが古い ○ 仮想環境内のソフトウェアのバージョンが古い アプリケーション

Slide 22

Slide 22 text

インフラ アプリケーション ● サーバサイドの言語がPerl ● 開発キャパを超えた仕様変更による改修

Slide 23

Slide 23 text

分類ができましたね それぞれの課題の詳細とアプローチを考えます

Slide 24

Slide 24 text

● オンプレミス ● 2013年にリプレースしたままの環境(youbrideの例) ○ ホスト環境のOSが古い ○ 仮想環境のOSが古い ○ 仮想環境内のソフトウェアのバージョンが古い インフラ アプリケーション

Slide 25

Slide 25 text

オンプレミスの課題 オンプレ = 悪ではありませんが、 ● 即時のスケールアップが難しい ● 開発環境の増設なども保守会社への問い合わせが必要 といった点がプロダクトの成長にネックになっています。

Slide 26

Slide 26 text

オンプレミスへのアプローチ 開発を円滑に進めるためにAWSなどのクラウドへの移行を進めています。 オンプレミス環境を一気に全部移行することは出来ません。 そのため、機能単位でクラウド環境に移行を計画しています。 現在は、STFからAWS S3に移行をしています。

Slide 27

Slide 27 text

● オンプレミス ● 2013年にリプレースしたままの環境(youbrideの例) ○ ホスト環境のOSが古い ○ 仮想環境のOSが古い ○ 仮想環境内のソフトウェアのバージョンが古い インフラ アプリケーション

Slide 28

Slide 28 text

2013年のままの環境の課題 重大なセキュリティパッチのみ当てる運用になっていたため、 ● 重大なセキュリティリスクはないがソフトウェアが構成が古い ● なので、メジャーバージョンアップには設定ファイルのマイグレーションも必 要になる ● 結果、アップデートが難しい という状況になっています。

Slide 29

Slide 29 text

2013年のままの環境へのアプローチ 社内の文化と体制に問題があると考え、 ● 上長に現状の課題を認識してもらう ● 認識してもらった上で、社内にSRE部隊を整備することに同意してもらう という、課題を解消するための組織作りを始めています。

Slide 30

Slide 30 text

● サーバサイドの言語がPerl ● 開発キャパを超えた仕様変更による改修 インフラ アプリケーション

Slide 31

Slide 31 text

サーバサイドの言語がPerlの課題 Perlは年に1回アップデートされており、メンテナンスされています。 そのため、Perl = レガシーではないと個人的には考えています。 ただし、 ● 言語のシェアが減っており、Perlでの求人活動はすごく難しい ● 社内に第一言語がPerlの人が少なくなった という課題を抱えています。

Slide 32

Slide 32 text

サーバサイドの言語がPerlへのアプローチ (youbrideの例) 求人活動の課題はクリティカルになっているため、積極的にPerlから別の言語に 移行する作業を進めています。 youbrideではWeb/API双方が必要なため、マイクロサービス化は考えずにフル スタックなフレームワークを持つRubyへの移行を現在進めています。 (仲間募集中です!)

Slide 33

Slide 33 text

● サーバサイドの言語がPerl ● 開発キャパを超えた仕様変更による改修 インフラ アプリケーション

Slide 34

Slide 34 text

開発キャパを超えた仕様変更による改修の課題 設計や実装や単体テストへの対応の時間がないことによって 1. 安易に巨大なBaseクラスが作成される 2. 便利だけど黒魔術的なUtilityが大量に作られる 3. Modelが強すぎて後から単体テストが難しい などの課題が生まれていました。

Slide 35

Slide 35 text

開発キャパを超えた仕様変更による改修へのアプローチ1 (youbrideの例) ● カンバンでのタスクコントロールを行う タスクを見える化し、1スプリントで実施できる タスクを明確にすることでキャパシティを超える 開発をしないように調整しています。

Slide 36

Slide 36 text

開発キャパを超えた仕様変更による改修へのアプローチ2 (youbrideの例) ● 設計方針はチームで認識をあわせてから簡易なドキュメントを作成 巨大なBaseを作らないなどの意識を統一しながら進めています。 ただし、どんなに設計をしても時代が変われば合わなくなっていきます。 放置せず適切な形にメンテナンスし続けることが大事です!!!!

Slide 37

Slide 37 text

全然語り足りていないので 懇親会でぜひ話しましょう〜

Slide 38

Slide 38 text

おわり