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レガシーシステム・技術的負債とは何か Diverseの向き合い方

SAMUKEI
November 22, 2018

レガシーシステム・技術的負債とは何か Diverseの向き合い方

レガシーシステム・技術的負債の分類とDiverseがどう向き合っているか

SAMUKEI

November 22, 2018
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Transcript

  1. レガシーシステム
    技術的負債
              とは何か
    Diverseの関わり方

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  2. who?
    ● さむけい(藤田 雄大)
    ● 所属はDiverse Inc. / MAEMO LLC
    ● youbrideのサーバ・クライアントやってます
    ● DroidKaigi 2019に登壇します!PWAの話します!
    https://droidkaigi.jp/2019/
    ● 会社でPodcast配信してます。聴いてください!
    https://podcast.diverse-inc.com/

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  3. オンライン
    カジュアル シリアス
    オフライン

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  4. レガシーシステム
    技術的負債
    に悩まされているという方

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  5. みなさん悩んでいますね!

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  6. では、
    レガシーシステム
    技術的負債
    とはなんでしょうか?

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  7. レガシーシステムとは?(wikipedia引用)
    レガシーシステムとは、主にコンピュータの分野で、代替す
    べき新しい技術などのために古くなったコンピュータのシス
    テムや技術などのことである。そのようなデバイスをレガ
    シーデバイス、そのようなオペレーティングシステムを、レガ
    シーOSなどともいう。

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  8. 技術的負債とは?(wikipedia引用)
    技術的負債とは、行き当たりばったりなソフトウェアアーキ
    テクチャと、余裕のないソフトウェア開発が引き起こす結果
    のことを指す新しい比喩である。「設計上の負債」とも言う。

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  9. ざっくり
    ・古いシステムなどレガシーシステム
    ・設計ミス or 設計のないソフトウェアを技術的負債
    ということで、悪いっぽいですね。

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  10. 本当にそうでしょうか?

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  11. 古いシステムということは枯れている(安定している)というこ
    とではないの?

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  12. 当時は設計が適切であっても時代の流れに取り残されたら
    技術負債になるよね?

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  13. モヤモヤしてきましたか?

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  14. モヤモヤしてきましたね?

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  15. でも、
    レガシーシステム
    技術的負債
    にはみなさん悩まされていますよね?

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  16. では、
    レガシーシステム
    技術的負債
    を”課題”と捉えてみるとどうでしょうか?

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  17. みなさん”課題”を”解決”することは
    好き(面白い)ですよね?

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  18. じゃあ、
    レガシーシステム
    技術的負債
    という”課題”を”解決”することは、
              面白いことじゃないですか!?

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  19. ということで、
    Diverseがどのように
    レガシーシステム
    技術的負債
    という”課題”と向き合っているか
    を話します!

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  20. では、
    Diverseにおける
    レガシーシステム
    技術的負債
    の”課題”を元に分類してみます

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  21. インフラ
    ● オンプレミス
    ● 2013年にリプレースしたままの環境(youbrideの例)
    ○ ホスト環境のOSが古い
    ○ 仮想環境のOSが古い
    ○ 仮想環境内のソフトウェアのバージョンが古い
    アプリケーション

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  22. インフラ アプリケーション
    ● サーバサイドの言語がPerl
    ● 開発キャパを超えた仕様変更による改修

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  23. 分類ができましたね
    それぞれの課題の詳細とアプローチを考えます

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  24. ● オンプレミス
    ● 2013年にリプレースしたままの環境(youbrideの例)
    ○ ホスト環境のOSが古い
    ○ 仮想環境のOSが古い
    ○ 仮想環境内のソフトウェアのバージョンが古い
    インフラ アプリケーション

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  25. オンプレミスの課題
    オンプレ = 悪ではありませんが、
    ● 即時のスケールアップが難しい
    ● 開発環境の増設なども保守会社への問い合わせが必要
    といった点がプロダクトの成長にネックになっています。

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  26. オンプレミスへのアプローチ
    開発を円滑に進めるためにAWSなどのクラウドへの移行を進めています。
    オンプレミス環境を一気に全部移行することは出来ません。
    そのため、機能単位でクラウド環境に移行を計画しています。
    現在は、STFからAWS S3に移行をしています。

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  27. ● オンプレミス
    ● 2013年にリプレースしたままの環境(youbrideの例)
    ○ ホスト環境のOSが古い
    ○ 仮想環境のOSが古い
    ○ 仮想環境内のソフトウェアのバージョンが古い
    インフラ アプリケーション

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  28. 2013年のままの環境の課題
    重大なセキュリティパッチのみ当てる運用になっていたため、
    ● 重大なセキュリティリスクはないがソフトウェアが構成が古い
    ● なので、メジャーバージョンアップには設定ファイルのマイグレーションも必
    要になる
    ● 結果、アップデートが難しい
    という状況になっています。

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  29. 2013年のままの環境へのアプローチ
    社内の文化と体制に問題があると考え、
    ● 上長に現状の課題を認識してもらう
    ● 認識してもらった上で、社内にSRE部隊を整備することに同意してもらう
    という、課題を解消するための組織作りを始めています。

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  30. ● サーバサイドの言語がPerl
    ● 開発キャパを超えた仕様変更による改修
    インフラ アプリケーション

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  31. サーバサイドの言語がPerlの課題
    Perlは年に1回アップデートされており、メンテナンスされています。
    そのため、Perl = レガシーではないと個人的には考えています。
    ただし、
    ● 言語のシェアが減っており、Perlでの求人活動はすごく難しい
    ● 社内に第一言語がPerlの人が少なくなった
    という課題を抱えています。

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  32. サーバサイドの言語がPerlへのアプローチ
    (youbrideの例)
    求人活動の課題はクリティカルになっているため、積極的にPerlから別の言語に
    移行する作業を進めています。
    youbrideではWeb/API双方が必要なため、マイクロサービス化は考えずにフル
    スタックなフレームワークを持つRubyへの移行を現在進めています。
    (仲間募集中です!)

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  33. ● サーバサイドの言語がPerl
    ● 開発キャパを超えた仕様変更による改修
    インフラ アプリケーション

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  34. 開発キャパを超えた仕様変更による改修の課題
    設計や実装や単体テストへの対応の時間がないことによって
    1. 安易に巨大なBaseクラスが作成される
    2. 便利だけど黒魔術的なUtilityが大量に作られる
    3. Modelが強すぎて後から単体テストが難しい
    などの課題が生まれていました。

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  35. 開発キャパを超えた仕様変更による改修へのアプローチ1
    (youbrideの例)
    ● カンバンでのタスクコントロールを行う
    タスクを見える化し、1スプリントで実施できる
    タスクを明確にすることでキャパシティを超える
    開発をしないように調整しています。

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  36. 開発キャパを超えた仕様変更による改修へのアプローチ2
    (youbrideの例)
    ● 設計方針はチームで認識をあわせてから簡易なドキュメントを作成
    巨大なBaseを作らないなどの意識を統一しながら進めています。
    ただし、どんなに設計をしても時代が変われば合わなくなっていきます。
    放置せず適切な形にメンテナンスし続けることが大事です!!!!

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  37. 全然語り足りていないので
    懇親会でぜひ話しましょう〜

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  38. おわり

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