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Ver. September 2025

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2 At first What is “LegalOn Technologies Developers Compass”? “LegalOn Technologies Developers Compass” (以下、「Compass」という。)は、 LegalOn Technologiesの開発チーム(エンジニ ア、PdM、デザイナーなど開発に関わるすべての人々)が共通して持つべき価値観や行動指針を言語化したものです。 日々の業務 で迷ったとき、判断に困ったときの行動を後押ししてくれるような存在になってほしいという思いが込められています。 How to use? Compassは以下のようなシチュエーションで使われることを想定しています。 ● 日々の業務で判断に迷ったとき、この資料に立ち返って考える ● チームメンバーとのコミュニケーションで、この資料の内容を引用する ● 新しいメンバーが入ってきたとき、この資料を使って私たちの価値観を共有する Finally 最後に、Compassは完成形ではありません。 皆さんのフィードバックや議論を通じて、常に進化していくものです。ぜひ、積極的に意見を出し合い、より良い Compassを一緒に 作っていきましょう。

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3 Why we need “LegalOn Technologies Developers Compass”? LegalOn Technologies は2017年の創業から幸いなことに急拡大を遂げ、 2025年6月現在では総勢250名近くの 開発体制になっています。 この中には、業種・業態・企業規模の異なる職歴、日本以外の国籍をもった様々なバックグラウンドを持った多様な 職種のメンバーが在籍しています。また、既存、新規を含めた複数のプロダクトラインナップと横断的な基盤を抱え、 異なるミッションを持って業務を行うメンバーも少なくありません。 さらに、これからのAI時代では、これまで積み重ねてきた経験を部分的に捨て去り、新たな価値観を受け入れ、適応 する必要があります。 こういった状況下において、 LegalOn Technologies開発チームが根底で大事にすべき価値観を共有し同じ方向を 向くために、このCompassは作られました。 私たち、LegalOn Technologies開発チームは、 “個として強い” と ”チームとして強い” の双方を両立させ、一丸と なって世界に挑戦します。

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4 Index Our Values Our Philosophy Our Manifest Our Valued Behaviors 6 7 8 9

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5 Index - Our Valued Behaviors 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 アウトカムまで見届ける ユーザーに学ぶ 学んで、捨てて、また学ぶ Enable Your GPS(Goal, Position, Strategy) Break out of the shell Shall we dance? 暗黙の決定は決まっていないと同義 1つ1つの積み重ねが最高をつくる 違和感を放置しない Leverage our knowledge 迷わずやれよ。やれば分かるさ。 Calibrate each other やってほしいことはちゃんと伝える 「どうしましょう?」より「こうしましょう!」 I Act, We Achieve!! 一次情報を当たる 相手の長所に目を向ける Yes, And: Build beyond

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6 Our Values Value We delight customers. お客様に驚きと感動を。 We embrace the future. 可能性を信じて前へ進む 。 We take ownership. オーナーシップを持ち、変化を楽しむ。 We think big. We aim high. 思い切り大きな未来図を描く。 We have a bias for action. 常に「時の感覚」を持つ。 We build trust. 信頼関係を築く。

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7 Our Philosophy 全員がプロダクトの価値向上のために活動する

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8 Our Manifest 私たちは、 ”Product Centric” を実践し、日本国内だけでなくグローバルを舞台に非連続的な成長 を実現するため、以下に示す価値観を重視する。 万全のための長考 よりも 適応のための実行 を、 同質性による一体感 よりも 多様性による創造力 を、 経験と慣例による意思決定 よりも 論理と合理による意思決定 を、 安定と調和 よりも 挑戦と進化 を、 価値とする。すなわち、左記の事柄に価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらによ り価値をおく。

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9 What is “Our Valued Behaviors” ? 組織のカルチャーは、理念や言葉だけでなく、日々の行動の積み重ねによって形作られます。私たちがどのように思考し、ど のように行動するか。それこそが、カルチャーを「実体のあるもの」にします。私たちが日々の仕事や協働のなかで大切にして いる「具体的な行動( behavior)」を明文化します。 日常の判断や行動のよりどころとして使えるように、なるべく覚えやすく日常の表現として使いやすいかを重視して、言語化し ています。なお、全部を常に覚えていることは目指しておらず、何かを伝える際に引用されることを主な利用用途として意図し ています。 How should we take “Our Valued Behaviors”? “Our Valued Behaviors” は、ただちにこうでなければならない理想像ではなく、私たちが目指し、日々近づいていくための共 通の基準です。すべてを完璧に体現することを求めているわけではありませんが、私たちはこれらの行動に価値を置き、実践 し続けていきたいと考えています。 Our Valued Behaviors

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10 アウトカムまで見届ける 我々の仕事は何かを作ることだけではありません。作ったものが誰かの 役に立って、初めて我々の仕事に意義が生まれます。役に立つとはどう いうことなのかを考えましょう。役に立ったかをどうやって判断するかを 見極めましょう。そして、作ったものが役に立ったかまできっちり見届けま しょう。 指示されたタスクであっても、ユーザーの利便性や利益の細部まで想像 しながら取り組むことで、ユーザーに感動と驚きを与えられるチャンスは 高まります。アウトプットの先のアウトカムまで見届けて、ユーザーに価 値を届けましょう。

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11 ユーザーに学ぶ ユーザー、それは顧客であり私たち開発チームの先生でもあります。プ ロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナー、役割は様々ですが、開 発に関わるメンバー全員が、ユーザーの業務、行動、心情、そしてコンテ キストを深く理解しましょう。 私たちは得られた知識をチームへ共有し、ユーザーの課題と望む成果 を共通認識としていきます。想像上のユーザーではなく、現実のユー ザーから学び続ける姿勢が、真に喜ばれる価値をユーザーに届けま す。

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12 新しい知識やスキルを積極的に学び続けることは、プロダクト開発に携 わる私たちにとって成長するために欠かせません。しかし、それと同時 に、過去の成功体験や古い常識を手放し、新しい考え方やアプローチを 受け入れる勇気も不可欠です。 学んだ知識や手法が時代遅れになったとき、固執せずに潔く捨てる。そ して、また新たに学び直す。この「学んで、捨てて、また学ぶ」サイクルを 継続することで、変化の激しいプロダクト開発の世界で常に最適解を選 び続けることができます。 昨日のベストプラクティスが今日では通用しないこともある環境だからこ そ、職種を問わず柔軟性と学習意欲を持ち続けましょう。その姿勢が、 ユーザーに驚きと感動をもたらす革新的なプロダクトを生み出します。 学んで、捨てて、また学ぶ

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13 Enable Your GPS (Goal, Position, Strategy) GPSとは「Goal(ゴール)」、「Position(現在地)」、「Strategy(戦略)」の頭 文字を取ったものです。 高い目標を掲げチャレンジする精神は重要ですが、それだけでは達成は できません。まずは具体的で明確なゴールを設定しましょう。次に、現在 の立ち位置と周囲を取り巻く状況を正確に把握しましょう。そして最後に、 ゴールと現在地を結ぶための具体的な戦略を練り、目標達成への道筋を 描きましょう。 あなたのGPSを有効にしたとき、迷信まみれの宝の地図は、明確なルー トを示したデジタルマップへと生まれ変わります。一見無理とも思われた 高い目標が実現可能なゴールに姿を変えました。あとは前に進むだけで す。

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14 Break out of the shell 到達不可能とも思える目標へ挑むとき、私たちの最大の障壁は自分自身 の内なる「殻」かもしれません。「Break out of the shell」は、その心理的 な限界を突破し、大きな未来図へと踏み出す勇気を後押しします。手が届 かないほどの目標だからこそ、既存のやり方や考え方の殻を破り、新しい 発想や技術を試すことで、私たちは飛躍的に成長できるのです。大胆に 殻を打ち破り、成長と成功を手にしましょう。

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15 Shall we dance? 「Shall we dance?」は、誰かが踏み出した最初の一歩にあなたを誘う招 待状です。踊りに二人目が加わる瞬間、それはムーブメントが個人から チームへと広がった瞬間です。私たちは同じ舟に乗る仲間として挑戦者を 称え、拍手と行動で輪を広げます。遠慮せず手を取り合い、リズムを共有 し、互いの熱量を掛け合わせることで、最初は小さかった火が大きな熱狂 の炎に育ちます。その積み重ねが大きな目標の実現に繋がるのです。

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16 暗黙の決定は決まっていないと同義 暗黙の決定は組織を蝕む病魔です。暗黙の決定が横行すると判断基準 が人によってブレ、情報格差によって不当な権威を生むと同時に意思決 定の精度やスピードを低下させ、ビジネスを鈍化させていきます。これに 立ち向かうために、私たちは決定や前提をドキュメントに落とし込み、他人 が閲覧できる形で共有します。透明性を高く保ち、背景や根拠を開示する ことで情報格差を減らし、認識のずれを防いで迅速な協働を実現します。

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17 1つ1つの積み重ねが最高をつくる ゴールに一足飛びに辿り着ける銀の弾丸。なんと甘美な響きでしょうか。 でも残念ながら、そんなものはありません。日々の着実な積み重ね、それ だけが大きな未来を創るための唯一の手段です。目標達成へのワクワク 感を忘れずに、高い壁に怯まず、目の前のマイルストーンを一つ一つ乗り 越えながら、一歩一歩力強く進んでいきましょう。結局、エグゼキューショ ン。

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18 違和感を放置しない 「なぜだろう?」その感じた違和感は、改善の重要な種です。健全な疑問 を見過ごさず、勇気を持って声に出し、チームで共有し探求すること。それ は、見えないリスクを未然に防ぐだけでなく、多様な視点を取り入れ、集合 知を高める絶好の機会でもあります。違和感を放置せず、主体的に向き 合う文化こそが、継続的な進化と、ユーザーに驚きと感動を与える革新的 なサービス創造の原動力を生みます。

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19 Leverage our knowledge 私たちは一人ひとりが異なる知見や経験を持っています。その中には、他 のチームの人が悩んでいること、今からやろうとしていることが含まれてい ることも少なくありません。この知見をいつも一緒に働いているチームより も広げ、会社全体で活用することがもしできたら、とてつもない力を生み出 すことができる。そうは思いませんか? あなたの知見がプロダクト開発を加速させる燃料となり、仲間の車輪の再 発明を防ぎ、悩む背中を後押しします。ドキュメントに書き出し、Slackに放 流し、勉強会で語り合いましょう。私たちの知見をレバレッジ(てこ)にし て、私たち全員で一段上の未来に上がりましょう。

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20 迷わずやれよ。やれば分かるさ。 考え込んで停止するより、小さくても一歩踏み出して学ぶ姿勢を大切にし ましょう。行動こそ最大のフィードバック装置であり、失敗も次の仮説と成 長の燃料です。迷いは機会損失。仮説→行動→検証のループを高速で 回し、挑戦回数を増やして成果を加速させましょう。迷わずやれよ。やれ ば分かるさ。いくぞ!1, 2, 3…Do!!

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21 各自が持つ価値観、前提情報は少しずつ違うことがほとんどです。しか し、期限や優先順位の認識が異なると、行動に無駄や遅れが生じて貴重 なチャンスを逃す原因となります。誰が、いつまでに、何をすればいいかを 明確にし、早めの確認とフィードバックで軌道修正のコストを下げること で、全員が迅速かつ効率的に行動できる環境をつくりましょう。「時の感 覚」を揃え、相手の時間を尊重し、チーム全体のスピード感を高めていき ましょう。 Calibrate each other

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22 やってほしいことはちゃんと伝える 「カレーが食べたい」と思った時、誰彼構わず「お腹すいた」と言えばカ レーが出てくる、なんてことはあり得ません。我々はどんな状況においても 「誰に」「何をしてほしくて」「どういう結果を期待しているか」を言語化する ことに責任を持ちます。コミュニケーション一つひとつにオーナーシップを 持ち、言葉選びにこだわることで誤解を防ぎ、行動と成果を加速させま す。 「お腹すいた」でも、「私の食べたいごはんを作って」でもなく、「カレーを 作って」と伝えましょう。具にこだわりがあれば、カレーの具も。

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23 「どうしましょう?」より「こうしましょう!」 私たちは、それぞれの持ち場で、まるでスポーツチームの選手のように、 主体的に仕事を進めることができます。監督にすべての判断を委ねるの ではなく、自分自身がその領域のプロであるという意識を持ち、積極的に 意思決定を行いましょう。 ● 「どうしたらいいですか?」ではなく 「こうしましょう!」 と自ら提案 する。 ● 「これでいかがでしょうか?」と伺いを立てるのではなく、「これでい きましょう!」 と自信を持って提案する。 あなたがオーナーシップを持ち主人公となって動くことによって、仕事は もっと楽しくなり、チームの成果ももっと大きなものになります。

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24 I Act, We Achieve!! チームの大きな成果を生み出す原動力は、一人一人の強いオーナーシッ プです。落ちてるボールや課題に気付いたら「誰かがやるだろう」ではなく 自分が動く。小さなアクションが周囲を巻き込み、連鎖して大きな価値を生 みます。私が行動すれば、私たちチームの勝利につながる――その確信 を胸に、共に高みを目指しましょう。

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25 一次情報を当たる 意思決定や議論の際には、最も信頼性の高い一次情報を当たるようにし ましょう。 例えば以下のようなものです。 ● 個人のブログや又聞きのような二次情報ではなく、公式ドキュメン ト、RFC(Request for Comments)、専門機関の報告書といった、 情報源を確認する ● 「あの人がこう言っていたらしい」といった伝聞に頼らず、事実関係 を自分で確かめる ● 「偉い人が言っているからまぁいっか」で済ませず、重要なことは自 ら確認しにいく 正確な情報は誤解や手戻りを防ぎ、行動を迅速かつ的確にします。一次 情報に当たる習慣が、信頼と成果を支えるのです。

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26 相手の長所に目を向ける 私たちは一人ひとりが強みを持ったプロフェッショナル集団であり、自分の 専門領域に精通しています。しかし、専門家が専門領域に詳しいのは当 然なように、専門家ではない人が専門領域ではないことに詳しくないのも また当然です。同じように、それぞれが得意な部分もあれば苦手な部分も あります。 苦手な部分をクローズアップして不足を指摘するよりも、お互いの長所を 生かして補完し合うことで、強い組織が生まれます。相手の長所に目を向 けるため、私たちは常に”謙虚”(Humility), ”尊敬(Respect)”, ”信頼 (Trust)”を基本的なマインドセットとして持ち、行動していきましょう。

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27 Yes, And: Build beyond 私たちは一人ひとりが多様な意見やバックグラウンドを持っています。異 なる意見や立場が混在することは、組織では日常的に起こることです。 意見が対立したり異なる考え方に出会ったとき、"Yes But"(そうですね、 でも)ではなく"Yes And"(そうですね、そして)の姿勢で向き合ってみましょ う。"Yes But"は肯定しているようで実は否定するやり方で、自由闊達なア イデア発想を遮断してしまいます。一方、"Yes And"はお互いのアイデアを 重ね合わせ発展させ、時には創造的で革新的なアイデアへと繋がりま す。 対立する意見を否定するよりも、お互いの考えを組み合わせて新たな解 決策を見つけることで、より強い組織へと発展していきます。

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LegalOn Technologies https://legalontech.jp/