Slide 1

Slide 1 text

2024.12.05 株式会社マネーフォワード 根津 陽 チームの英語化に向き合う プロダクトマネージャーの苦悩と取り組み pmconf2024 登壇資料

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 ▼主なミッション 財務会計製品「クラウド会計Plus」のプロダクト責任者 API全体戦略、推進の管掌、予実管理等の本部経営企画 根津 陽 ねづ あきら マネーフォワードビジネスカンパニー ERPプロダクトマネジメント本部 中堅会計プロダクトマネジメント部 部長 ▼これまでのキャリア エンジニア → スタートアップ(R&D全般) → リクルート(PMM) →マネーフォワード(PM&Mgr) ※スタートアップでPMのアドバイザーしています

Slide 3

Slide 3 text

主要サービス・部門 ・利用者が1,630万人を突破! ・家計簿アプリ・資産管理アプリの  認知率・利用率・利用経験率 No.1※ 金融機関を中心とした クライアントとサービスを共創する部門 地域金融機関を通じて 地域の中小企業に提供している、 業務DXサービス『Mikatano』や、 バンキングアプリ『BANK APP』 などを提供 金融機関口座やクレジットカードなどを 連携するだけで、自動でお金の管理が できる、家計簿・資産管理アプリ ・課金顧客数が35万を突破! ・クラウド会計ソフト満足度No.1※1 ・SaaS給与管理シェアNo.1※2 経理財務、人事労務や法務といった 手間のかかる作業を効率化する SaaS型プラットフォームサービス ※調査委託先:株式会社マクロミル 回答者: 20代〜60代の家計簿アプリ利用者 1,034名/20代〜60代の資産管理 アプリ利用者 1,035名 調査期間: 2023年9月11日〜2023年9月12日 調査手法:インターネットリサーチ ※1 2021年3月自社調べ ※2 出典:ITR「ITR Market View:人事・給与・就業管理市場 2023」SaaS型給与管理市場 ベンダー別売上金額推 移およびシェア( 2021〜2022年度予測) 法人向け 個人向け 金融機関向け

Slide 4

Slide 4 text

マネーフォワード クラウドのラインナップ 法務 経理財務 ⼈事労務 個⼈事業主 中⼩企業 中堅企業 ‧IPO準備企業 上場企業 あらゆる企業規模に対応 その他 個⼈事業主向け 中⼩企業向け 中堅企業‧IPO準備企業/上場企業向け ⼊⾦消込‧債権管理 キャッシュフロー‧予実分析

Slide 5

Slide 5 text

管掌プロダクト 中堅企業‧上場企業向け会計ソフト 経理業務効率化 と内部統制強化 を実現 ※ 2021年3月自社調べ クラウド型会計ソフトを利用中の 1,651名を対象に調査

Slide 6

Slide 6 text

開発拠点紹介

Slide 7

Slide 7 text

本日お話するテーマ チームの英語化 に向き合う プロダクトマネージャーの苦悩と取り組み

Slide 8

Slide 8 text

具体的には ... ● 英語公用語化における自分が感じた苦悩や業務影響 ● どのように向き合ったか、解決していったかHOWの具体 英語化したチームのプロダクトマネジメントへの影響 ※ 英語の学習方法や会社の英語研修等について触れません

Slide 9

Slide 9 text

前置き 英語化 グローバル化 グローバル化 日本人以外の人も含めて多国籍な環境で、 日本流の手法を脱して、カルチャーミックスした組 織になる 英語化 英語を第一言語として業務を行うようになる 英語化 グローバル化 今回はこっち!

Slide 10

Slide 10 text

マネーフォワードの組織英語化のはじまり 2024年度中を目処に、社内エンジニア組織にお ける仕事上のコミュニケーション言語を英 語にすることを決定しました。 ※ 『Moneyforward Developers Blog』より抜粋

Slide 11

Slide 11 text

クラウド会計 Plus 開発チームの英語化 2020年2月 関西で開発チームが立ち上がり、プロダクトリリース 2022年12月 東京にてグローバルチーム発足( 1名を除きNonJP) 2023年6月 関西のチームにNonJP加入 2023年9月 2023年9月 海外拠点であるインドでチーム発足 最初から英語化していたチームではなく、 徐々に英語化していった(=日本語と英語が混在する)チームであること 2024年現在 マネージャーMTG等も含めて基本MTGは英語化 英語化 スタート 海外拠点 発足

Slide 12

Slide 12 text

チームの現状 Tokyo Kansai Osaka, Kyoto Chennai English English (Japanese) English Location Country Language Nationality 1 2 3 ベトナム、インド、台湾 タイ、ロシア、アメリカ アメリカ、スペイン、台湾 ノルウェー、香港、ベトナム、ハンガ リー インド 日本(東京・関西)、インド(チェンナイ)で英語と日本語が共存する マルチロケーション × マルチランゲージ

Slide 13

Slide 13 text

エンジニア組織の英語化 ≒ PMの英語化 エンジニア組織の公用語が英語に プロダクトの開発現場が英語化 プロダクトマネージャーも英語が必要に

Slide 14

Slide 14 text

PMに求められる英語はより高度 PMはコミュニケーション業務がより多い&重い職種 プロダクトマネージャーは課題や価値、仕様の共有等、コミュニケーションが重要である 日本語でも相応に難しいもの であり、母国語以外(英語)で行うのは当然相応に難易度が高い

Slide 15

Slide 15 text

英語化における苦労、課題 1 2 3 脳のCPU負荷が数倍あがり、業務のスピードが遅くなった コミュニケーション(チャット、MTG等)が英語になり、ラフなチャットが難しくなった 各種ドキュメント(PRD、PBI等)が英語になって明らかに作成スピードが落ちた 英語話者(nonJP)が一人でもいる場合は日本人同士も英語を使うことが必要になった

Slide 16

Slide 16 text

特に感じた難しさ 担当しているドメイン自体の深さ 担当しているプロダクトは会計領域であり、専門性が高い領域であり、かつ、日本独自の制度や法 令も絡むため、そもそも日本語でも説明して理解してもらうのも相当に難しい 例 : 複式簿記の概念、税務ルール

Slide 17

Slide 17 text

ワードの難しさ 例 : インボイス( Invoice) ● マネーフォワード クラウドの製品 ○ クラウド請求書(Cloud Invoice Issuing) ○ クラウドインボイス送付(Cloud Invoice System) invoice … 【名】送り状、 請求書、インボイス “Invoice”というワード一つとっても、コンテキストによって意味が異なる ● 日本の消費税に関わる制度 ○ インボイス制度(The Invoice System)

Slide 18

Slide 18 text

どうやって向き合うか 基本に忠実、丁寧に

Slide 19

Slide 19 text

コミュニケーションの HOWを変える 英語で伝えるのが難しい MTGで相手の質問が聞き取れない 伝わったのかどうかわからない 事前の丁寧な準備(台本用意) 質問は書いてもらう(読み上げ形式) 終了後にアンケート実施 英語の場の課題 課題への打ち手

Slide 20

Slide 20 text

ハイコンテクストで終わらない 1 2 3 日本人にある “察する”を前提にしない 伝えるべき事項を明確にし、”伝えること”をより強く意識する わからないことは「わからない」と伝える ハイコンテクストなワーディングは避ける

Slide 21

Slide 21 text

無理に押し通さない、各種翻訳ツールを駆使してテクノロジーで解決! テクノロジーで解決 DeepL, Grammarly, Chat GPTs, Otter, Google Translate… ● DeepL … ベース翻訳ツール、DeepL自体を画面共有して翻訳機化することも ● Grammarly … slackのアドオンでチャットメッセージをリアルタイム添削 ● Otter … zoomアドオンでMeetingの翻訳、自分の英語の発音確認 ● Google Translate … 画面の説明時にchrome上でページ翻訳して説明に利用 ● ChatGPT … 英語の添削、1on1の会話のネタ出し等 直近の主要なツールは基本的に言語間の翻訳ツール、アドオンが備わっている

Slide 22

Slide 22 text

特別な取り組みはナシ “英語だから ”といって、特別なことはやっていない 日本語の場合でも必要なアクション であると気づく 英語に変わったことで、より”言語”における課題意識が明確になった だけ

Slide 23

Slide 23 text

所感 今現時点でも苦戦している部分はあり、まだ 課題をクリアできたとはいえない 例 : 準備を怠った、伝わったと思っていたが認識に齟齬があった、誤解していた等 現在進行系で向き合って、探求(QUEST)を続けている そもそも ゴール(完全解決)はない 気がするので、長い目でずっと向き合い続けていく。 まだ英語化途上中であり、自分自身の英語環境への適応はもちろん、チーム自体の適応中のフェーズ です もともと英語デフォルトのチームや組織にジョインした場合の課題とは異なります

Slide 24

Slide 24 text

さいごに( PMのキャリアとして) 時代の流れ 的にもPMに”グローバル化 ”が求められていく可能性はある ● マネーフォワードのような英語公用化、グローバル化 ● 事業、プロダクトの海外進出 組織、チームと共に、グローバル化に向けて成長できる環境は希少であり、 自分のキャリアにもレバレッジが効かせることができる

Slide 25

Slide 25 text

マネーフォワードでは絶賛 PM採用中です! モダンなグローバル環境で PMをやってみたい方は ↓↓ カジュアルなお話もできます!ぜひ DMにてご連絡ください @nzakr nezu akira  マネーフォワード プロダクトマネージャー