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2019/02/19 sotan (@sotanmochi) VRMを使ったAR/MR撮影ツール を試作開発してみた話

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自己紹介 • sotan (@sotanmochi) • TIS株式会社・戦略技術センター • xR(VR/AR/MR)技術に関する応用研究・プロトタイプ開発 2019/02/19 VRM勉強会 2 https://www.microsoft.com/store/apps/9P4XXMW3F1GC 現実空間をフィールドにしてユニティちゃんと鬼ごっこができるHoloLens用アプリなどを趣味で作ってます

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話の流れ • 実現したいこと • デモ動画 • AR/MR撮影ツールの構成 • 開発Tips • まとめ 2019/02/19 VRM勉強会 3

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実現したいこと 2019/02/19 VRM勉強会 4 屋内外の色々な場所で バーチャルキャラクターのAR/MR動画を撮影したい

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実現したいこと AR撮影システムを「個人」で「ワンオペレーション」で実現したい 2019/02/19 VRM勉強会 5 http://dwango.co.jp/pi/ns/2018/0625/index.html 【先行事例】 http://panora.tokyo/66291/

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試作開発中のAR/MR動画撮影ツール • キャラクターと現実を合成した動画を撮影(デバイスの動画キャプチャ機能) • キャラクターの身体を動かす(モーションキャプチャ) • キャラクターの位置と方向を変える(コントローラー操作) 2019/02/19 VRM勉強会 6

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AR/MR動画撮影ツールのデモ動画 Mobile Mixed Capture (仮称) のデモ動画 • 複数のデバイスで撮影 • カメラマン視点と客観視点の映像 2019/02/19 VRM勉強会 7 デモ動画(HoloLens) https://youtu.be/b55dc6V3jvg デモ動画(iPad) https://youtu.be/XmKdsECYGf0

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AR/MR撮影ツールの構成 2019/02/19 VRM勉強会 8

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ハードウェア構成 2019/02/19 VRM勉強会 9 RealSense D435 (モーションキャプチャ) Joy-Con (L)/(R) (キャラクター操作) iPad or HoloLens (動画撮影用) モバイルノートPC GPD Pocket 2 (入力・データ配信用) Wi-Fi (データ通信用) 自撮りバックパック SHOOT

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• 開発環境:Unity2018.3.4f1 ソフトウェア構成 2019/02/19 VRM勉強会 10 iOSアプリ HoloLensアプリ Windows10 PC用アプリ (入力・データ配信用) キャラクターの姿勢 キャラクターの相対位置 モーションキャプチャ キャラクターの移動・回転 デバイスの相対位置・回転 上半身と下半身の モーション合成 基準位置調整(手動) 基準位置設定 VRMモデル読込 (ランタイム) キャラクターの姿勢 キャラクターの相対位置 デバイスの相対位置・回転 基準位置調整(手動) VRMモデル読込 (ランタイム)

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ソフトウェア構成 利用している主なアセット・ライブラリ • UniVRM • Mirror(ネットワークライブラリ) • JoyconLib(Joy-Conライブラリ for Unity) • Kinect v2 Examples with MS-SDK and Nuitrack SDK (モーションキャプチャ用のアセット) • Nuitrack(3Dトラッキング用のミドルウェア) 2019/02/19 VRM勉強会 11

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開発Tips 2019/02/19 VRM勉強会 12

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キャラクターの姿勢を同期させる • HumanPoseのデータを同期用オブジェクトで送受信 • HumanPoseTransferを使ってHumanPoseをキャラクターに反映 2019/02/19 VRM勉強会 13

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• HumanPoseのデータを同期用オブジェクトで送受信 • HumanPoseTransferを使ってHumanPoseをキャラクターに反映 同期用オブジェクト(Clone) HumanPose Transfer キャラクターの姿勢を同期させる 2019/02/19 VRM勉強会 14 iOS or HoloLens用アプリ PC用アプリ VRMモデル 同期用オブジェクト(Clone) 操作用キャラクター HumanPose Transfer

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キャラクターの位置を同期させる • HumanPoseで位置を同期させようとしても一致しない • Animator.humanScaleの違いによって移動する距離に差が出る • HumanPoseのbodyPositionを固定、位置の同期用オブジェクトを追加 2019/02/19 VRM勉強会 15

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キャラクターの姿勢を合成する • 上半身をモーションキャプチャ、下半身をアニメーションで動かす • 上半身用モデルと下半身用モデルのHumanPoseから必要なmusclesを取得する 2019/02/19 VRM勉強会 16 上半身用モデル 下半身用モデル 操作キャラクター

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キャラクターの姿勢を合成する • 上半身をモーションキャプチャ、下半身をアニメーションで動かす • 上半身用モデルと下半身用モデルのHumanPoseから必要なmusclesを取得する 2019/02/19 VRM勉強会 17 【参考】 HumanTrait.MuscleNames.csv: https://gist.github.com/neon-izm/0637dac7a29682de916cecc0e8b037b0

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パフォーマンスチューニング • HumanPoseのmusclesをfloat型(32bit)からhalf型(16bit)に変換してデータ削減 • とりすーぷ(@toRisouP)さんのスクリプトを参考にしました • https://gist.github.com/TORISOUP/464e64313ad8da544729549452878e6d 2019/02/19 VRM勉強会 18 C#にはhalf型がないのでshort型で代用

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パフォーマンスチューニング • 精度の違いを考慮し忘れて float → half の変換処理で躓いた 2019/02/19 VRM勉強会 19 送信側 受信側 実質0の小さい値が正しく変換できてなかった

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パフォーマンスチューニング • 絶対値が 1.0 × 10−4 より小さい値を0に変換することで対応した 2019/02/19 VRM勉強会 20 4.0 × 10−5 程度までは half型で表現できていた 【参考】シェーダーのデータ型と精度 https://docs.unity3d.com/ja/current/Manual/SL-DataTypesAndPrecision.html

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VRMモデルの髪と顔が消える • キャラクターの髪と顔が消えてしまうことがある(現象の発生条件が不明) • VRMをランタイムロードした後に updateWhenOffscreen = true で暫定対応 2019/02/19 VRM勉強会 21 updateWhenOffscreen = true updateWhenOffscreen = false

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まとめ 2019/02/19 VRM勉強会 22

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まとめ • 屋内外の色々な場所で使えるAR/MR撮影ツールを試作してみた • 個人で購入できるハードウェアの組み合わせで実現した • ワンオペレーションでAR/MR動画を撮影できた • モーションキャプチャの精度向上など、いくつか課題を解決すれば 実用化できそう(自分以外のニーズがあるか不明) 2019/02/19 VRM勉強会 23

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ありがとうございました