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kustomizeでCustomResourceにいい感じに StrategicMergePatchする Kubernetes Meetup Tokyo #44 LT Shota Shirayama ECインキュベーション開発部 Rakuten Group, Inc.

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2 kustomize 便利ですよね base overlays output + = • base/* → 共通の設定 • overlays/development/* → 開発環境特有の設定 • overlays/production/* → 本番環境特有の設定

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3 CustomResource だと StrategicMergePatch がいい感じにあたらない base overlays output + = Overlaysで指定したリストで置き換えられてしまう。 (kustomizeがリストを扱うときのDefaultの挙動)

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4 なぜ︖ k8s Native Resource のスキーマ定義が kustomize内で参照されている。 x-kubernetes-patch-xxx で何をキーにマージ するのかが指定されている。 これが指定されていない場合、kustomizeは arrayをそのまま置き換えてしまう。 https://github.com/kubernetes- sigs/kustomize/blob/kustomize/v4.2.0/kyaml/openapi/kubernetesapi/v1204/swagger.json

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5 CustomResrouce⽤の独⾃のスキーマ定義も利⽤できるようになった • v4.1.0 (2021/4/14 Release) の追加機能 • 独⾃のスキーマ定義ファイルをkustomizeで読み込むことができる https://github.com/kubernetes- sigs/kustomize/blob/kustomize/v4.2.0/examples/customOpenAPIschema.md ただし、利⽤にはいくつか注意したい点がある

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6 CR⽤のスキーマ定義利⽤時の注意点︓公式のスキーマ定義の提供がない • CustomResrouceの提供元から公式のスキーマ定義が提供されていない場合がある • 例)ArgoRolloutはIssue #1210にあがっているが未提供(2021/8/16時点) ↓ • ⾃作する必要がある。

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7 CR⽤のスキーマ定義利⽤時の注意点︓ Defaultのスキーマ定義は読み込まれない • 独⾃のスキーマ定義を読み込むと、kustomizeがDefaultで読み込んでいたk8s Native Resrouceのスキーマ定義は読み込まれない。 • DeploymentなどにStrategicMergePatch がいい感じにあたらなくなる ↓ • kustomizeのDefaultで読み込まれているスキーマ定義と、独⾃のスキーマ定義を マージしたスキーマ定義ファイルを作成する DEFAULT_SCHEMA_URL= https://raw.githubusercontent.com/kubernetes- sigs/kustomize/kustomize/v4.2.0/kyaml/openapi/kubernetesapi/v1204/swagger.json

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8 CR⽤のスキーマ定義利⽤時の注意点︓ Remoteのスキーマ定義は参照できない • “openapi:” では、“resources:” や “configurations:” のようにRemoteのURLを指定する ことができない • kustomize buildするそれぞれの場所にスキーマ定義ファイルを配置しておかな ければならない ↓ • Base⽤のリポジトリを各Manifest⽤のリポジトリから参照する⽅式を採⽤した Base repo Manifest repo Manifest repo Manifest repo schema.json kustomization.yaml

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9 まとめ • kustomizeでCustomResourceにいい感じにStrategicMergePatchできなかったが、 v4.1.0からはできるようになった。 • ただし、利⽤する際にはいくつか注意点がある • 公式のスキーマ定義の提供がない場合がある • Defaultのスキーマ定義は読み込まれない • Remoteのスキーマ定義は参照できない

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