Slide 1

Slide 1 text

持続可能な 次世代Wi-Fi運用に向けて Interop Tokyo 2024 ShowNet Wi-Fi分科会 金子直矢、宮 太地 shownet.conf_ 2024

Slide 2

Slide 2 text

本セッションのアジェンダ ❖ ShowNet Free Wi-Fiについて ❖ 2024年の取り組み、見どころ ❖ ShowNet Free Wi-Fi構築・運用のベストプラクティス ❖ 2024年の運用結果について ❖ おわりに

Slide 3

Slide 3 text

ShowNet Free Wi-Fiとは:「触れるShowNet」 ❖来場者、ShowNet関係者へ提供される無線LANサービス 3 HALL 8 HALL 7 HALL 6 HALL 5 HALL 4 HALL 3 HALL 2 HALL 1 東エントランス (1F) サービス対象エリア 中央 エントランス 幕張イベント ホール 会議棟1F / 2F

Slide 4

Slide 4 text

ShowNet Free Wi-Fiとは:「触れるShowNet」 ❖来場者、ShowNet関係者へ提供される無線LANサービス 4 SSID パスフレーズ 2024shownet [ Wi-Fi サービス ] from-messe 2024shownet-6ghz [6GHz帯サービス: Wi-Fi 6E/7 ] from-messe 2024shownet-operoaming [ OpenRoamingによる接続サービス ] 不要 ご来場の際は、ぜひ接続しご活用ください!

Slide 5

Slide 5 text

登場人物 CGN VPN装置 PoEスイッチ 無線LAN AP コントローラ クラウド コントローラ 2Fエントランス Life コントローラ Wi-Fi in e.pdf ホール 国際会議棟 5

Slide 6

Slide 6 text

2024年のWi-Fiテーマ 6 持続可能な次世代Wi-Fi運用に向けて 繋げる Wi-Fi 6E, Wi-Fi 7 無線空間の 見える化とサーベイ 6E時代のSimple & Tough Wi-Fiの実践 ☞ 運用支援ソリューションの活用 ☞ 可視化・計測ツールで品質チェック ☞ 変わらない本質の見定め ☞ 新しい知見の取り込み ☞ Interop会場ほぼ全域で6GHz帯対応 ☞ 8社14種のAPが勢揃い

Slide 7

Slide 7 text

2024年の取り組み ✓ マルチバンドWi-Fiによる無線空間デザイン ✓ 見える化とサーベイ ✓ その他、無線LANソリューションのデモ

Slide 8

Slide 8 text

8 Juniper Networks さま AP45-WW (6E) Cisco Systems さま CW9166I (6E) CW9166D1 (6E) C9136i (6E) TP-Link さま EAP773 (7/6E) NEC さま QX-W1240 (7/6E) QX-W1130 QX-W1120 ユビキティ×フォーバルカエルワーク さま Ubiquiti U7-Pro (7/6E) Ubiquiti U6-Enterprise (6E) Yamaha さま WLX323 (6E) Juniper Networks さま ユビキティ×フォーバルカエルワークさま (計2箇所) Ubiquiti UniFi Building Bridge XG (UBB-XG) 華為技術さま (計4箇所) AirEngine 8760R-X1E AP33-WW ※ Life 国際会議棟 1F 国際会議棟 2F 国際展示場 ホール6 国際展示場 ホール2 キャット ウォーク 2F連絡通路 ※ LifeはShowNetオペレータ専用のネットワークです 会場中に設置されたアクセスポイント 国内初展示 Fortinet さま FortiAP 431G (6E) 指向性 アンテナ

Slide 9

Slide 9 text

9 AP33-WW ※ Life マルチバンドな無線空間デザイン 6GHz帯 5,925MHz〜6,425MHz 5GHz帯 5,180MHz〜5,720MHz 60GHz帯 57.24GHz~65.88GHz 6GHz帯 5,925MHz 〜6,425MHz 5GHz帯 5,180MHz 〜5,720MHz 6GHz帯 5,925MHz〜6,425MHz 5GHz帯 5,180MHz〜5,720MHz 2.4GHz帯 2,412MHz〜2,472MHz 6GHz帯 5,925MHz〜6,425MHz 5GHz帯 5,180MHz〜5,720MHz 6GHz帯 5,925MHz〜6,425MHz 5GHz帯 5,180MHz〜5,720MHz 2.4GHz帯 2,412MHz〜2,472MHz ミリ波バックホール (IEEE802.11ad) Wi-Fi7 Wi-Fi7

Slide 10

Slide 10 text

Wi-Fiの新しいテクノロジ x 新しい周波数帯 10 ➢Wi-Fi6をさらに拡張させたWi-Fi7、Wi-Fi6Eの到来 Wi-Fi6のテクノロジ Wi-Fi7のテクノロジ 6GHz帯チャネル 2.4GHz帯 実質3ch 5GHz帯 19ch 6GHz帯 19ch +35 新たにライセンスフリーで使えるチャネルが+24個 1 6 11 36 48 52 64 100 140 144 1 93 97 189 193 233 日本未認可 OFDMA, MU-MIMO, BSS Coloring, 1024QAM... MLO, Multi-RU & Puncturing, 4096QAM... STA AP 2.4GHz 5GHz 6GHz

Slide 11

Slide 11 text

Interop Tokyo会場の「電波の汚れ具合」(6/12) 11 speedtest 実施時 2.4GHz帯 6GHz帯 5GHz帯 Interop会場の混雑でも非常にきれいな6GHz帯

Slide 12

Slide 12 text

Wi-Fi6 vs Wi-Fi6E ❖Pixel 7aからShowNet内SpeedTestサーバへ (6/13催事中) 12 昼間の5GHz帯 (2024shownet) 6GHz帯 (2024shownet-6ghz): 80MHz幅 会場内AP、来場者が 多数でも300Mbps越え < 夜間の5GHz帯 (2024shownet)

Slide 13

Slide 13 text

13 屋外向け指向性アンテナの活用 ホール3北西/南東とホール5-6南東キャットウォークに屋外向け指向性アンテナ(11dBi)を設置 あわせてミリ波バックホール技術・光電気ハイブリッドケーブルを活用し設置作業の省力化を実現 ユビキティ×フォーバルカエルワークさま / UniFi Building Bridge XG 2台のUBB-XGをAP/STAモードで起動し60GHz帯で無線ブリッジ (120メートル) AirEngine8760R-X1Eにデータリンクを供給 華為技術さま / AirEngine8760R-X1E AirEngineの屋外向け機種に42x45cmの指向性パッチアンテナを接続 例年電波強度が弱かったホール中央部への5GHz帯スポット提供を実現 NECさま / 電源ケーブル一体型光ケーブル Pod#3Nからホール3南東キャットウォークへ電力とデータ リンクを1本のケーブルで供給。PoEメディアコンバータ IPC-3012-PoE++(CTSさま)経由でAPに接続

Slide 14

Slide 14 text

無線空間の見える化 14 その他多数、sideviewで運用中の画面をリアルタイム展示 Juniperさま Mist AI Ciscoさま Catalyst Center Fortinetさま FortiAIOps NECさま NetMeister TP-Linkさま Omada Controller ヤマハさま YNO APコントリビュータ各社の無線リソース管理・可視化ソリューション。AIによる運用支援も

Slide 15

Slide 15 text

無線空間のサーベイ 15 ➢原田産業様 EX10を用いた定期的なWi-Fi6, 6Eのサーベイ 6E対応のWi-Fi測定ツールの活用で品質の継続的監視 計測ポイント EX10本体をスマホと繋げて利用 EX10 レポートの例

Slide 16

Slide 16 text

マルチベンダOpenRoaming 16 ベンダ間相互接続・端末接続テストをホットステージで実施 OpenRoamingコントリビュータ AP:Ciscoさま、Fortinetさま、Juniperさま、NECさま、RADIUSプロキシ:Local24さま 提供エリア Hotspot2.0による セキュアな公衆無線LAN をInterop会場全域で提供

Slide 17

Slide 17 text

Life位置情報デモ 17 BLEタグ NOC/事務局のバッジに取り付け。Mistおよび デモアプリにて位置情報をリアルタイム可視化 Juniper Mist AP33 内蔵の独自BLEハードウェアと位置推定アルゴリズムで高精度な屋内測位を実現 市販のBLEタグだけでなくスマホアプリを使用した計測も可能

Slide 18

Slide 18 text

18 APを支えるバックホールネットワーク 2台のルータ・18台のVPN機器・27台のL2スイッチ・29本の光トランシーバ・ 1台の品質計測装置 4台のPoEインジェクタ/メディアコンバータ・1本の光電気ハイブリッドケーブルと無数のUTPケーブルで会場の95台のAPを接続 Yamaha RTXシリーズ / NEC UNIVERGE IXシリーズ ShowNetバックボーンをL2VPNで貫通しホール全域でのL2ローミングを実現 PoEスイッチ・PoEインジェクタ・メディアコンバータ 802.3bt/UPOE対応機種多数。Wi-Fi6/7の最新電力需要に応える設計 会議棟 基調講演会場のWi-Fi/有線ネットワークを提供 NECさま IX-R2530, IX2107, IX2235, IX2310, QX-S4312XT-4X-PW TP-Linkさま POE380S Juniperさま EX4100-24MP Ciscoさま Catalyst 9300X-48HX Yamahaさま RTX3510, RTX1300, SWX2220P-26NT, SWX2220P-18NT Fortinetさま FortiSwitch 624F-FPOE Huaweiさま S5732-H48UM4Y2CZ-V2 フォーバルカエルワークさま USW-Pro-Max-24-PoE CTSさま FOS-5128, EPS-5112, IPC-3012-PoE++ 大電さま DN5161E-AC-120W, DN5161E-AC-60W, DN5162E-AC-60W

Slide 19

Slide 19 text

ShowNet Wi-Fi 設計と構築のベストプラクティス ✓ マルチバンド時代のSimple & Touch Wi-Fi ✓ ShowNet Wi-Fiの裏側

Slide 20

Slide 20 text

Wi-Fiの規格・製品が変わっても... • 新たに得たチャネルを無駄にしないために “汚れた”無線 クライアントの偏り 有線区間の複雑化 ・配線制約とのバランス ・APの電力需要vsPoE SWの供給 ・キャプティブポータルとの相性 ・Sticky Client問題による エリアスループットの低下 ・頻繁なロスによる通信断 ・公衆Wi-Fi、モバイルルータ、 Bluetoothとの干渉 ・DFSによるチャネル移動

Slide 21

Slide 21 text

ShowNet Free Wi-Fiのベストプラクティス 過酷なInterop Tokyo 会場環境で戦うためのノウハウ AP / Wi-Fiの特性を知る 提供する場を知る 徹底したシンプル化を図る

Slide 22

Slide 22 text

モノを知る: APの場合 • 静的な特性の例 ✓APの管理方式 (単体? コントローラ? クラウド?) ✓サポートしている同時接続数 ✓アンテナの特性 ✓取り付け方法 ✓必要な電力 • 動的な特性の例 ✓実際にサポートしている接続端末数 ✓最大端末数で接続時の実効スループット ✓接続台数増加時のスループット低下 ?

Slide 23

Slide 23 text

PoE給電設計 ❖APの電力需要 :シングルバンド→トライバンドへ 23 機材の特性と配置・結線を密に連携させた設計 PoE規格 供給電力 需要電力 トラブル1: PoE規格の不一致 トラブル2: 供給電力 << 需要電力 配置設計 PoE SW 割当表 80W供給 30W必要 30W必要 30W必要 802.3bt 50Wで給電してほしい 802.3at (30W)しか対応してない ○ ○ × IF速度 ポート需求

Slide 24

Slide 24 text

場を知る: 設計のための事前情報 • 綿密な事前現地調査の実施 • 構内配線の位置・種類・疎通 • APが置ける場所、置き方、見通し • AP/SW間の配線の仕方、経路 • キャリアWi-Fi、設備Wi-Fiの有無 • チャネル使用率、空き具合

Slide 25

Slide 25 text

事前サーベイ:場の特性を踏まえた配置設計 ❖イベント会場の制約の中、ベストな配置を検討 25 事前のサーベイ APの仕様・アンテナ特性

Slide 26

Slide 26 text

(再掲) 屋外向け指向性アンテナの活用 26 ➢手薄なホール中央を、屋外向けAP+指向性アンテナでカバー ✓無線・有線のソリューションを組み合わせてデータ・電気を延伸 POD3N ホール3山側catwalk ホール3海側catwalk fv22 fv21 fsw624f.pod3N 電源 passive-poe injector hw2 電源 passive-poe injector TP-Link POE380S 120mを60GHz帯でブリッジ ホール3海側の Wi-Fiサービスエリア ホール3

Slide 27

Slide 27 text

シンプル化によるラピッドデプロイ • イベントWi-Fi構築はデプロイが肝 • シンプル化で、時間内に確実にデプロイ 無線区間 有線区間 ・APは必要十分に配置 ・できるだけ高い位置でLOS確保 ・低レートの禁止、端末間通信の禁止で BUM over Wi-Fiを抑制 ・PoEスイッチを増やしすぎないAP配置 ・LAGはスイッチ間の上流のみ ・給電/データ兼用のUTPの品質チェック

Slide 28

Slide 28 text

2024年の運用結果 28

Slide 29

Slide 29 text

来場者Wi-Fiトラフィック量 (6/13) ❖ダウンロード平均:183.0Mbps ➢ 昨年実績:124.3Mbps ❖アップロード平均:69.3Mbps ➢ 昨年実績:34.2Mbps 29 来場者向けFree Wi-Fi 会議棟講演者向けFree Wi-Fi

Slide 30

Slide 30 text

接続端末数の推移 30 ❖期間最大 2048端末 / Day2平均 1494端末 ➢ 昨年実績:期間最大 1896端末 / Day2平均 1155端末 MAX

Slide 31

Slide 31 text

6GHz / OpenRoaming 接続端末数 ❖6GHz 239端末(最大) / OpenRoaming 150端末(最大) ➢ 昨年実績:6GHz 17端末(最大) / OpenRoaming 19端末(最大) 31

Slide 32

Slide 32 text

おわりに

Slide 33

Slide 33 text

Wi-Fiまとめ ❖ ほぼ全域でWi-Fi6E (6GHz帯)、一部ではWi-Fi7をサービス ➢ クリアな周波数帯での実力は、会場でも発揮できていた ➢ APの高電力化に伴いPoE設計は難易度↑ ❖ Wi-Fi6E, OpenRoamingともに昨年度より接続数が大幅UP ➢ Wi-Fi7はまだ端末なし (海外製品持ち込みがあったらしい?) ❖ Wi-Fi6で導入された新技術が本格的に試される ➢ 来年以降、6GHz帯が混雑した時にどうなっていくか ➢ Multi Link Operation(MLO)含めた、Wi-Fi7新しい技術にも期待 33

Slide 34

Slide 34 text

Wi-Fiコントリビュータの皆様 34

Slide 35

Slide 35 text

__END_OF_WI-FI_SLIDES_ 35