⾃⼰紹介
経歴
2010年 新卒で⾷品メーカー⼊社(営業)
2014年 スタートアップに転職(PdM)
2016年 エムスリー株式会社
- AskDoctors PdM & 事業責任者
2019年 atama plus株式会社
- Product Owner(オンライン模試)
- Product Success
2
江 波 拓 郎
え な み た く ろ う
P r o d u c t O w n e r /
P r o d u c t S u c c e s s
Slide 3
Slide 3 text
教育に、⼈に、社会に、
次の可能性を。
教育を新しくすること。それは、社会のまんなかを新しくする
こと。私たちは学びのあり⽅を進化させます。
学習を⼀⼈ひとり最適化し、「基礎学⼒」を最短で⾝につける。
そのぶん増える時間で、「社会でいきる⼒」を伸ばす。
それが私たちの⽬指すもの。⾃分の⼈⽣を⽣きる⼈を増やし、
これからの社会をつくっていきます。
M i s s i o n
atama plus株式会社
Slide 4
Slide 4 text
ⓒ 2020 atama plus Inc. 4
社会・企業の変化
150年前 現在
Slide 5
Slide 5 text
ⓒ 2020 atama plus Inc. 5
学校の変化
150年前 現在
提供 津島市⽴図書館
Slide 6
Slide 6 text
ⓒ 2020 atama plus Inc. 6
従来の勉強だけではない学びを提供する
基礎学⼒ ⽣きる⼒
Slide 7
Slide 7 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
従来の勉強だけではない学びを提供する
7
atama plus株式会社
「基礎学⼒」
の習得
「基礎学⼒」
の習得 「社会でいきる⼒」の習得
ⓒ 2020 atama plus Inc.
オンライン模試(駿台atama+模試)
9
新規事業
2020年7⽉より、駿台予備学校と共にオンライン模試をスタートしました。
弱点にあわせて
学習
いつどこからでも受験可能
受験直後に
フィードバック
Slide 10
Slide 10 text
プロダクトを取り巻く環境・状況
Slide 11
Slide 11 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
プロダクトを取り巻く環境・状況
11
プロダクト開発の難易度は上がり続けている
「基礎学⼒の習得」
というテーマの難しさ
事業・組織の急激な成⻑
多種多様な
ユーザー
アジャイルな開発
vs
現場のオペレーション
⽇々新たな発⾒、
選択と集中・優先順位
etc...
Slide 12
Slide 12 text
Dual track agile
Slide 13
Slide 13 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
デュアルトラックアジャイルとは
• 「ディスカバリー」と「デリバリー」を並⾏して⾏う開発⼿法
• ディスカバリーとは
• ideaの妥当性の検証プロセス(構築→検証→学習→意思決定)
• ポイント:①素早く学習 ②チームが⼀体となって学習
• ⽬的:無駄を減らし、組織のROIを⾼める
• プロダクト開発あるある:「⼀⾒良さそうなアイデア」の罠
• 課題解決に繋がらない、使われない、使いにくい、etc...
• これらが開発プロセスの最後に判明 = 最もコスト⾼な(⼿痛い)学習
13
Dual track agile
リスク(=不確実性)に早期に取り組み、「無駄」への投資を最⼩化する
Slide 14
Slide 14 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
atama plusのデュアルトラックアジャイル
14
Dual track agile
Discover Track
ideaの妥当性検証
Deliver Track
開発
課題 課題
取り組む課題を設定
Deliver/NOTを意思決定
PO
PO
Slide 15
Slide 15 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
atama plusのデュアルトラックアジャイル
15
Dual track agile
Discover Track
ideaの妥当性検証
Deliver Track
開発
課題 課題
Discover / Deliverの両トラックを
同⼀チームが担当
UX DEV
QA SM
職能横断チーム
Slide 16
Slide 16 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
職能横断チームによるデュアルトラックアジャイル:具体例
16
Dual track agile
プロト
構築
Deliver Track
実装
Deliverの
意思決定
Discover Track
ideaの妥当性検証
課題
紙の模試と⽐べて
問題が⾒にくい・解きにくい
PO
⼿書きによる
アイディア出し
アイディアの評価と
構築するプロトの⽅針決め
ユーザーテスト
(全員で観察)
観察結果の学びをシェア
next actionの意思決定
Slide 17
Slide 17 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
職能横断チームによるデュアルトラックアジャイル:具体例
17
Dual track agile
プロト
構築
Deliver Track
実装
Deliverの
意思決定
Discover Track
ideaの妥当性検証
課題
紙の模試と⽐べて
問題が⾒にくい・解きにくい
PO
⼿書きによる
アイディア出し
アイディアの評価と
構築するプロトの⽅針決め
ユーザーテスト
(全員で観察)
観察結果の学びをシェア
next actionの意思決定
「課題が全く解 消されないアイデア」
(=失敗に繋がるアイデア)
の実装に全⼒を尽くしてしまう
ことを避けられる
Slide 18
Slide 18 text
Large Scale Scrum
(⼤規模スクラム)
Slide 19
Slide 19 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
Large Scale Scrum(LeSS)とは
• スクラムの原理・原則を⼤規模な状況にシンプルに適⽤
• 1PO、1プロダクトバックログ、複数のフィーチャーチーム
19
Large Scale Scrum
Slide 20
Slide 20 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
LeSS導⼊の背景
• これまでの開発体制
• 複数チームにそれぞれの担当領域、バックログ、プロダクトオーナー
• 各チームでスクラム
• 成⻑に伴い、様々な弊害が表出
• 個別最適が加速、全体感の⽋如
• プロダクトバックログ間の依存関係が複雑化
• 知識の属⼈/チーム化、組織のアジリティが低下
• etc...
20
Large Scale Scrum
これらの課題を解消するために、⼤規模スクラム化
Slide 21
Slide 21 text
ⓒ 2020 atama plus Inc. 21
Discover / Deliverアイテムが
混在したプロダクトバックログ
Discover / Deliverアイテムが
混在したスプリントバックログ
複数チームで各アイテムの
詳細化・⾒積もり
各職能横断チームによる
デュアルトラックアジャイル
チーム横断での振り返り
共通課題の共有・改善
Slide 22
Slide 22 text
ⓒ 2020 atama plus Inc. 22
Discover / Deliverアイテムが
混在したプロダクトバックログ
Discover / Deliverアイテムが
混在したスプリントバックログ
複数チームで各アイテムの
詳細化・⾒積もり
各職能横断チームによる
デュアルトラックアジャイル
チーム横断での振り返り
共通課題の共有・改善
組織のアジリティを⾼め、
「プロダクト全体」として
「今この瞬間本当にやるべきこと」に
「プロダクトチームが⼀体となって」取り組む
Slide 23
Slide 23 text
成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
Slide 24
Slide 24 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
成⻑に伴い直⾯した課題
24
成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
プロダクト課題が複雑化 顧客(塾)理解の重要性↑
ディスカバリーと課題の⾏き来 LeSS導⼊に伴う問題
Slide 25
Slide 25 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
課題解消に向けたトライ
25
成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
役 割
BX (Bussiness UX)
の新設
プ ロ セ ス
課題整理トラック
の新設
役 割
PS (Product Success)
の新設
Slide 26
Slide 26 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
Dual track agile → Triple track agileへ
26
成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
Discover Track
ideaの妥当性検証
Deliver Track
開発
取り組む課題を設定
整理が必要な課題を選定
PO
Deliver/NOTの意思決定
課題整理 Track
課題の整理・構造化
PO
PO
Slide 27
Slide 27 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
Dual track agile → Triple track agileへ
27
成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
Discover Track
ideaの妥当性検証
Deliver Track
開発
課題整理 Track
課題の整理・構造化
課題整理
/ Discover / Deliverの
各トラックを
同⼀チームが担当
UX DEV
QA SM
職能横断チーム
BX
Slide 28
Slide 28 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
Dual track agile → Triple track agileへ
28
成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
Discover Track
ideaの妥当性検証
Deliver Track
開発
課題整理 Track
課題の整理・構造化
プロダクトの成功確率
最⼤化のために
必要な改善や課題解消
を推進
PS
Slide 29
Slide 29 text
ペルソナ・現場
Slide 30
Slide 30 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
ペルソナを⼤切にしたプロダクトづくり
30
ペルソナ・現場
創業時からペルソナを設計し、プロダクト開発に活かしています。ユーザー像について共通
認識をもつことで、開発メンバー全員が同じ⽅向をみてプロダクト開発を進めてます。
Slide 31
Slide 31 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
現場のペイン、フィードバックをもとにしたプロダクト開発
31
ペルソナ・現場
現場での気づきを共有するSlackチャンネル
• エンジニア含め、全員がプロダクトが使われている塾の現場を訪問
• 現場での観察やインタビュー等で得られた気付き・学びをもとに
ユーザーのペインに向き合い、プロダクトを開発・改善
Slide 32
Slide 32 text
なぜこのようなプロダクト開発が
可能なのか?
Q
Slide 33
Slide 33 text
ⓒ 2020 atama plus Inc. 33
atama plusには
これらを実現できるカルチャーがある
A
ⓒ 2020 atama plus Inc.
⼤切にしている3つの⾏動
35
僕らが⼤切にしていること
楽しくなくっ
ちゃ。
「なぜ?」を突きつめ、「どうやって?」を変え、今までにない価値を
次々と⽣みます。常に、当たり前の先へいきます。
常識は、さておき。
話そう、とことん。
みんなでオープンな場を築きます。
ひとつの⼤きなチームとして意⾒をぶつけあい、わかちあいます。
楽しくなくっちゃ。
仲間の多様性を楽しみ、認めあい、刺激しあいます。
いつも遊び⼼を忘れず、笑顔とユーモアの⼒を信じます。
Slide 36
Slide 36 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
atama+ culture code
⼤切にしている3つの⾏動を体現するために
必要なことを精緻に⾔語化した「カルチャーコード」。
今までも、これからも
⼤切にしていきたい価値観を⾔葉にし、
atama plusメンバーで分かち合うことで、
Mission実現に向かっています。
未来のatama plusメンバーにも共有するため
社外にも公開しています。
36
僕らが⼤切にしていること
Slide 37
Slide 37 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
なぜカルチャーに投資するのか?
• カルチャーは「建築物」ではなく「庭」。
⼿⼊れし続けないとすぐに壊れる
• 毎⽇の地道な積み重ねの結果が
企業のカルチャー
• atama plusの真の強みはカルチャー
• プロダクトもビジネスも真似できるが、
カルチャーだけは真似できない
37
僕らが⼤切にしていること
なぜatama plusはここまでカルチャーに投資するのか?
https://prtimes.jp/story/detail/dBLeg2fZex3
ⓒ 2020 atama plus Inc.
atama+で学習した⽣徒の声
AIを使った授業について「時間」はどのように感じましたか?
40
ミッション実現の途中経過
Slide 41
Slide 41 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
導⼊教室が2,000教室を突破
全国Top 100の塾の約3割で導⼊済。2020年9⽉現在、2,000教室以上に拡⼤。
41
ミッション実現の途中経過
他多数
導⼊教室数 2018年 4⽉ 2019年 4⽉ 2020年 9⽉
100教室
500教室
2,000教室
Slide 42
Slide 42 text
ⓒ 2020 atama plus Inc. 42
全国の塾に導⼊中
Slide 43
Slide 43 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
まとめ
• プロダクト・組織の特性に合わせた開発プロセスやテクニックはとても重要。
• 様々な事例やプラクティスを参考にしながら「⾃分たちのプロダクト開発」を追求
• ただし、⼟台となるのはカルチャー。カルチャーを育むこと、カルチャーが体現される
状態を維持することに投資をしよう
43
atama plusのプロダクト開発とそれを⽀える組織のカルチャー
Slide 44
Slide 44 text
ⓒ 2020 atama plus Inc.
(時間があれば)個⼈としての思い
• PdM ≠ プロダクトマネジメントを⾏う⼈
• プロダクトマネジメント≠⼩⼿先のスキルやHOW TO
• プロダクトマネジメント=組織の⽂化・思想・哲学
• 重要なのは「メンバー全員がプロダクト開発やカルチャーの当事者」
44
プロダクトに携わる様々なステークホルダーを巻き込み、
「⽂化・思想・哲学が体現される状態」を実現していくこと
Slide 45
Slide 45 text
おわり
Slide 46
Slide 46 text
ⓒ 2020 atama plus Inc. 46
https://www.atama.plus/recruit/