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atama plusのプロダクト開発とそれを支えるカルチャー/about atama plus product management

atama plus
October 28, 2020

atama plusのプロダクト開発とそれを支えるカルチャー/about atama plus product management

プロダクトマネージャーカンファレンス 2020において、atama plusのProduct Owner/Product Successである江波が登壇した際の資料です。

atama plusでは、新しい教育を創り、社会を変えていく仲間を募集しています。
ご興味もっていただいた方はぜひご応募ください!

▼募集職種一覧
https://herp.careers/v1/atamaplus

▼その他参考資料
・atama+ culture code
Mission実現に向けて大切にしているカルチャーをまとめています
https://www.atama.plus/wp-content/uploads/2020/07/atama%EF%BC%8B-culture-code.pdf

・3分でわかるatama plusのエンジニア(プロダクト部門の全体像がわかるスライドです)
https://speakerdeck.com/atamaplus/about-atama-plus-engineer

・3分でわかるatama plus
https://speakerdeck.com/atamaplus/about-atama-plus

atama plus

October 28, 2020
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Transcript

  1. atama plus の プ ロ ダ クト 開 発 と
    そ れ を ⽀ え る 組 織 の カル チャ ー
    江 波 拓 郎
    2020.10.27

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  2. ⾃⼰紹介
    経歴
    2010年 新卒で⾷品メーカー⼊社(営業)
    2014年 スタートアップに転職(PdM)
    2016年 エムスリー株式会社
    - AskDoctors PdM & 事業責任者
    2019年 atama plus株式会社
    - Product Owner(オンライン模試)
    - Product Success
    2
    江 波 拓 郎
    え な み た く ろ う
    P r o d u c t O w n e r /
    P r o d u c t S u c c e s s

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  3. 教育に、⼈に、社会に、
    次の可能性を。
    教育を新しくすること。それは、社会のまんなかを新しくする
    こと。私たちは学びのあり⽅を進化させます。
    学習を⼀⼈ひとり最適化し、「基礎学⼒」を最短で⾝につける。
    そのぶん増える時間で、「社会でいきる⼒」を伸ばす。
    それが私たちの⽬指すもの。⾃分の⼈⽣を⽣きる⼈を増やし、
    これからの社会をつくっていきます。
    M i s s i o n
    atama plus株式会社

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  4. ⓒ 2020 atama plus Inc. 4
    社会・企業の変化
    150年前 現在

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  5. ⓒ 2020 atama plus Inc. 5
    学校の変化
    150年前 現在
    提供 津島市⽴図書館

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  6. ⓒ 2020 atama plus Inc. 6
    従来の勉強だけではない学びを提供する
    基礎学⼒ ⽣きる⼒

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  7. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    従来の勉強だけではない学びを提供する
    7
    atama plus株式会社
    「基礎学⼒」
    の習得
    「基礎学⼒」
    の習得 「社会でいきる⼒」の習得

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  8. タブレット教材アプリ「atama+」を
    全国の塾・予備校にSaaSモデルで提供しています。
    atama+は、AI先⽣が⼀⼈ひとりの得意、苦⼿、伸び、
    つまずき、忘却度などの情報を収集・分析して、
    ⼀⼈ひとりに合った「⾃分専⽤カリキュラム」を提供します。
    学習をPersonalize「atama+」

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  9. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    オンライン模試(駿台atama+模試)
    9
    新規事業
    2020年7⽉より、駿台予備学校と共にオンライン模試をスタートしました。
    弱点にあわせて
    学習
    いつどこからでも受験可能
    受験直後に
    フィードバック

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  10. プロダクトを取り巻く環境・状況

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  11. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    プロダクトを取り巻く環境・状況
    11
    プロダクト開発の難易度は上がり続けている
    「基礎学⼒の習得」
    というテーマの難しさ
    事業・組織の急激な成⻑
    多種多様な
    ユーザー
    アジャイルな開発
    vs
    現場のオペレーション
    ⽇々新たな発⾒、
    選択と集中・優先順位
    etc...

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  12. Dual track agile

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  13. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    デュアルトラックアジャイルとは
    • 「ディスカバリー」と「デリバリー」を並⾏して⾏う開発⼿法
    • ディスカバリーとは
    • ideaの妥当性の検証プロセス(構築→検証→学習→意思決定)
    • ポイント:①素早く学習 ②チームが⼀体となって学習
    • ⽬的:無駄を減らし、組織のROIを⾼める
    • プロダクト開発あるある:「⼀⾒良さそうなアイデア」の罠
    • 課題解決に繋がらない、使われない、使いにくい、etc...
    • これらが開発プロセスの最後に判明 = 最もコスト⾼な(⼿痛い)学習
    13
    Dual track agile
    リスク(=不確実性)に早期に取り組み、「無駄」への投資を最⼩化する

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  14. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    atama plusのデュアルトラックアジャイル
    14
    Dual track agile
    Discover Track
    ideaの妥当性検証
    Deliver Track
    開発
    課題 課題
    取り組む課題を設定
    Deliver/NOTを意思決定
    PO
    PO

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  15. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    atama plusのデュアルトラックアジャイル
    15
    Dual track agile
    Discover Track
    ideaの妥当性検証
    Deliver Track
    開発
    課題 課題
    Discover / Deliverの両トラックを
    同⼀チームが担当
    UX DEV
    QA SM
    職能横断チーム

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  16. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    職能横断チームによるデュアルトラックアジャイル:具体例
    16
    Dual track agile
    プロト
    構築
    Deliver Track
    実装
    Deliverの
    意思決定
    Discover Track
    ideaの妥当性検証
    課題
    紙の模試と⽐べて
    問題が⾒にくい・解きにくい
    PO
    ⼿書きによる
    アイディア出し
    アイディアの評価と
    構築するプロトの⽅針決め
    ユーザーテスト
    (全員で観察)
    観察結果の学びをシェア
    next actionの意思決定

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  17. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    職能横断チームによるデュアルトラックアジャイル:具体例
    17
    Dual track agile
    プロト
    構築
    Deliver Track
    実装
    Deliverの
    意思決定
    Discover Track
    ideaの妥当性検証
    課題
    紙の模試と⽐べて
    問題が⾒にくい・解きにくい
    PO
    ⼿書きによる
    アイディア出し
    アイディアの評価と
    構築するプロトの⽅針決め
    ユーザーテスト
    (全員で観察)
    観察結果の学びをシェア
    next actionの意思決定
    「課題が全く解 消されないアイデア」
    (=失敗に繋がるアイデア)
    の実装に全⼒を尽くしてしまう
    ことを避けられる

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  18. Large Scale Scrum
    (⼤規模スクラム)

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  19. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    Large Scale Scrum(LeSS)とは
    • スクラムの原理・原則を⼤規模な状況にシンプルに適⽤
    • 1PO、1プロダクトバックログ、複数のフィーチャーチーム
    19
    Large Scale Scrum

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  20. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    LeSS導⼊の背景
    • これまでの開発体制
    • 複数チームにそれぞれの担当領域、バックログ、プロダクトオーナー
    • 各チームでスクラム
    • 成⻑に伴い、様々な弊害が表出
    • 個別最適が加速、全体感の⽋如
    • プロダクトバックログ間の依存関係が複雑化
    • 知識の属⼈/チーム化、組織のアジリティが低下
    • etc...
    20
    Large Scale Scrum
    これらの課題を解消するために、⼤規模スクラム化

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  21. ⓒ 2020 atama plus Inc. 21
    Discover / Deliverアイテムが
    混在したプロダクトバックログ
    Discover / Deliverアイテムが
    混在したスプリントバックログ
    複数チームで各アイテムの
    詳細化・⾒積もり
    各職能横断チームによる
    デュアルトラックアジャイル
    チーム横断での振り返り
    共通課題の共有・改善

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  22. ⓒ 2020 atama plus Inc. 22
    Discover / Deliverアイテムが
    混在したプロダクトバックログ
    Discover / Deliverアイテムが
    混在したスプリントバックログ
    複数チームで各アイテムの
    詳細化・⾒積もり
    各職能横断チームによる
    デュアルトラックアジャイル
    チーム横断での振り返り
    共通課題の共有・改善
    組織のアジリティを⾼め、
    「プロダクト全体」として
    「今この瞬間本当にやるべきこと」に
    「プロダクトチームが⼀体となって」取り組む

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  23. 成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫

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  24. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    成⻑に伴い直⾯した課題
    24
    成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
    プロダクト課題が複雑化 顧客(塾)理解の重要性↑
    ディスカバリーと課題の⾏き来 LeSS導⼊に伴う問題

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  25. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    課題解消に向けたトライ
    25
    成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
    役 割
    BX (Bussiness UX)
    の新設
    プ ロ セ ス
    課題整理トラック
    の新設
    役 割
    PS (Product Success)
    の新設

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  26. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    Dual track agile → Triple track agileへ
    26
    成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
    Discover Track
    ideaの妥当性検証
    Deliver Track
    開発
    取り組む課題を設定
    整理が必要な課題を選定
    PO
    Deliver/NOTの意思決定
    課題整理 Track
    課題の整理・構造化
    PO
    PO

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  27. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    Dual track agile → Triple track agileへ
    27
    成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
    Discover Track
    ideaの妥当性検証
    Deliver Track
    開発
    課題整理 Track
    課題の整理・構造化
    課題整理
    / Discover / Deliverの
    各トラックを
    同⼀チームが担当
    UX DEV
    QA SM
    職能横断チーム
    BX

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  28. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    Dual track agile → Triple track agileへ
    28
    成⻑に伴い直⾯した課題と⼯夫
    Discover Track
    ideaの妥当性検証
    Deliver Track
    開発
    課題整理 Track
    課題の整理・構造化
    プロダクトの成功確率
    最⼤化のために
    必要な改善や課題解消
    を推進
    PS

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  29. ペルソナ・現場

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  30. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    ペルソナを⼤切にしたプロダクトづくり
    30
    ペルソナ・現場
    創業時からペルソナを設計し、プロダクト開発に活かしています。ユーザー像について共通
    認識をもつことで、開発メンバー全員が同じ⽅向をみてプロダクト開発を進めてます。

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  31. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    現場のペイン、フィードバックをもとにしたプロダクト開発
    31
    ペルソナ・現場
    現場での気づきを共有するSlackチャンネル
    • エンジニア含め、全員がプロダクトが使われている塾の現場を訪問
    • 現場での観察やインタビュー等で得られた気付き・学びをもとに
    ユーザーのペインに向き合い、プロダクトを開発・改善

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  32. なぜこのようなプロダクト開発が
    可能なのか?
    Q

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  33. ⓒ 2020 atama plus Inc. 33
    atama plusには
    これらを実現できるカルチャーがある
    A

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  34. 私たちが何よりも⼤切にしているのは、
    そのために⽇々全員でプロダクトを磨いています。
    「⽣徒が熱狂する学び」を提供するということ。
    Wow students.
    ⽣徒が熱狂する学びを。
    勉強をワクワクするもの、⾃分からやりたいものに変え、
    ⽣徒⼀⼈ひとりの可能性を広げる。
    私たちのあらゆる⾏動は、ただ、そのためにあります。

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  35. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    ⼤切にしている3つの⾏動
    35
    僕らが⼤切にしていること
    楽しくなくっ
    ちゃ。
    「なぜ?」を突きつめ、「どうやって?」を変え、今までにない価値を
    次々と⽣みます。常に、当たり前の先へいきます。
    常識は、さておき。
    話そう、とことん。
    みんなでオープンな場を築きます。
    ひとつの⼤きなチームとして意⾒をぶつけあい、わかちあいます。
    楽しくなくっちゃ。
    仲間の多様性を楽しみ、認めあい、刺激しあいます。
    いつも遊び⼼を忘れず、笑顔とユーモアの⼒を信じます。

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  36. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    atama+ culture code
    ⼤切にしている3つの⾏動を体現するために
    必要なことを精緻に⾔語化した「カルチャーコード」。
    今までも、これからも
    ⼤切にしていきたい価値観を⾔葉にし、
    atama plusメンバーで分かち合うことで、
    Mission実現に向かっています。
    未来のatama plusメンバーにも共有するため
    社外にも公開しています。
    36
    僕らが⼤切にしていること

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  37. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    なぜカルチャーに投資するのか?
    • カルチャーは「建築物」ではなく「庭」。
    ⼿⼊れし続けないとすぐに壊れる
    • 毎⽇の地道な積み重ねの結果が
    企業のカルチャー
    • atama plusの真の強みはカルチャー
    • プロダクトもビジネスも真似できるが、
    カルチャーだけは真似できない
    37
    僕らが⼤切にしていること
    なぜatama plusはここまでカルチャーに投資するのか?
    https://prtimes.jp/story/detail/dBLeg2fZex3

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  38. ミッション実現の途中経過

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  39. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    atama+で学習した⽣徒の成績向上
    39
    ミッション実現の途中経過
    定期テスト
    模試
    センター試験数IA 冬期講習(約2週間)受講⽣の平均伸び率 +50.4%⤴
    K.Nさん(中2)
    週2コマ通塾
    68点 → 87点
    T.K君(中3)
    週1コマ通塾
    73点 → 90点
    S.Dさん(⾼3)
    13時間0分学習
    59点 → 81点
    K.K君(⾼2)
    19時間45分学習
    43点 → 83点

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  40. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    atama+で学習した⽣徒の声
    AIを使った授業について「時間」はどのように感じましたか?
    40
    ミッション実現の途中経過

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  41. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    導⼊教室が2,000教室を突破
    全国Top 100の塾の約3割で導⼊済。2020年9⽉現在、2,000教室以上に拡⼤。
    41
    ミッション実現の途中経過
    他多数
    導⼊教室数 2018年 4⽉ 2019年 4⽉ 2020年 9⽉
    100教室
    500教室
    2,000教室

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  42. ⓒ 2020 atama plus Inc. 42
    全国の塾に導⼊中

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  43. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    まとめ
    • プロダクト・組織の特性に合わせた開発プロセスやテクニックはとても重要。
    • 様々な事例やプラクティスを参考にしながら「⾃分たちのプロダクト開発」を追求
    • ただし、⼟台となるのはカルチャー。カルチャーを育むこと、カルチャーが体現される
    状態を維持することに投資をしよう
    43
    atama plusのプロダクト開発とそれを⽀える組織のカルチャー

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  44. ⓒ 2020 atama plus Inc.
    (時間があれば)個⼈としての思い
    • PdM ≠ プロダクトマネジメントを⾏う⼈
    • プロダクトマネジメント≠⼩⼿先のスキルやHOW TO
    • プロダクトマネジメント=組織の⽂化・思想・哲学
    • 重要なのは「メンバー全員がプロダクト開発やカルチャーの当事者」
    44
    プロダクトに携わる様々なステークホルダーを巻き込み、
    「⽂化・思想・哲学が体現される状態」を実現していくこと

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  45. おわり

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  46. ⓒ 2020 atama plus Inc. 46
    https://www.atama.plus/recruit/

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