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詳しくない分野での Vibe Codingで困ったことと学び 2025/09/30 shibayu36

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自己紹介 ● shibayu36 ● ブログをよく書いています ○ https://blog.shibayu36.org/ ● メインはサーバーサイドエンジニア

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今日話すこと ● Vibe Codingで、サーバーサイドエンジニアが経験のないiOS アプリを作った ● その中で困ったことと学びを紹介

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初iOSアプリ開発のきっかけ ● その日やる気を出すためだけのシンプルなTODOアプリが欲 しかった ● Vibe Codingによって、開発経験のないiOSアプリも簡単に高 速に開発できるのでは?

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実際に作ってリリースした! ● Daily Do ● AIをフル活用し、Vibe Codingで作り切れました

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詳しくない分野でも簡単だった? 困らなかった?

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簡単ではない!困りまくる! とにかく騙される!

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どのように騙されたか

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1. 毎回一貫性のないアーキテクチャを提案される ● コード生成ごとに違う方法を提案される ○ Viewだけで気合いでやる ○ やりすぎなClean Architecture ● 基礎知識がない ので判断つかない

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2. 古いやり方を提案される ● データバインディングとして、最近はObservableがよく使われ る ● しかし、古いObservableObjectを提案される ● 基礎知識がない ので気づかない

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3. 問題に対して間違った対処を提案される ● iCloud同期が本番でだけうまくいかない問題 ● このファイルのこの行を消すとうまくいくと提案 ● 消してみるとすべてが動かなくなる ● 基礎知識がない ので明らかにおかしい対応に気付けない

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回り道をして、 結局多くの時間を取られている ...

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困ってみての学び

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0->1を作るための基礎知識だけは学ぶしかない ● Vibe Codingは真似は得意だが、0->1は不安定で騙されやす い ● 大変でも基礎知識は時間をとって学ぶ ● たとえば ○ 良いアーキテクチャ ○ 今使うべき公式API ○ linterなどツールチェイン

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幸い、AIの力で高速に基礎知識は学べる

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自分専用書籍を作る ● Deep Researchで特定の 領域の詳しいまとめを作ら せる ○ 例: SwiftUIのViewのライフ サイクルを知りたい ● 本を何冊か読むよりピン ポイントに学べる

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自分専用ハンズオンを作る ● 手を動かして高速に学ぶため、専用ハンズオンを作る

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基礎さえ理解すれば高速になる ● 基礎は頑張るしかないが、 ● 基礎さえ理解できていれば、AIをコントロールし、結果的に Vibe Codingが高速になる ○ CLAUDE.mdで、理解したアーキテクチャを指示 ● 一度やれば同じ分野は一瞬に

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まとめ

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まとめ ● 詳しくない分野でのVibe Codingでは、言われているほど簡単 でなく、回り道が多かった ● 基礎知識だけは学ぶしかないが、AIを使って高速に学べる ● 基礎さえ理解すればAIをコントロールし、高速に開発できる ● Vibe Codingを扱うために、最初は基礎に時間をかけましょう

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Any Questions?