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Algomatic CEO ⼤野峻典 ⽣成AIネイティブな プロダクト‧UI/UXを考える

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東京⼤学⼯学部卒。東京⼤学にて深層学習を⽤いた 研究プロジェクトに従事。卒業後はIndeedにて新 規事業のソフトウェア開発‧プロダクトマネジメン ト、機械学習基盤の開発を⾏う。2018年、機械学習 ‧深層学習を⽤いたソリューション開発を⾏う株式 会社Algoageを創業し、100名超の組織に成⻑。 2020年、DMMグループへM&Aによりジョイン。 2024年、⼤規模⾔語モデル等⽣成AI技術を活⽤し た、サービスの開発‧提供を⾏う株式会社 Algomaticを創業。 Algomatic 代表取締役CEO ⼤野 峻典 / Shunsuke Ono 2 © 2024 Algomatic Inc.

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3 5年で1000億円、10年で1兆円企業を⽬指します。 時代を代表する企業になる ⽣成AI技術は、インターネットの登場のように、私た ちの⽣活やビジネスに⼤きな変⾰をもたらします。 Algomaticは、この技術⾰新によって⽣まれるチャン スを掴み、時代を変える事業を⽣み出します。 私たちが⽬指すのは、⽣成AI時代のトップランナーと して「時代を代表する企業」になることです。 5年で1000億円、10年で1兆円企業を⽬指します。 Our Vision © 2024 Algomatic Inc.

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4 シゴラクAI:LLMを活⽤した法⼈向けの⽣産性向上⽀援サービス LLM STUDIO:業界特化型LLMの開発 新カンパニー:(準備中) ⽣成AI領域で「なんでもやる」 © 2024 Algomatic Inc.

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5 ① ⼀丁⽬⼀番地を、早く取る ② ⼀次情報から学び、未踏なサービスを⽣み出す ③ 中⻑期で勝ち続けられる強い組織を作る なぜ⽣成AI領域で「なんでもやる」のか? © 2024 Algomatic Inc.

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6 構想に共感したDMM⻲⼭会⻑との共同創業と いう形で、Algomaticは創業されました。初期 からカンパニー制を採⽤し同時多発で複数事 業を⽴ち上げるという構想を、実現出来る資 ⾦を確保しています。 DMMから20億円の 創業資⾦の調達 © 2024 Algomatic Inc.

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AIネイティブなプロダクト設計に必要な観点 ❶ AIをオンボードしやすくする ❷ AIと協働(Copliot)しやすくする ❸ AIを隠す(カプセル化) ❹ AIによる能⼒拡張から⾃動化(Agent) ❺ AIによるレバレッジを効かせる 7 アジェンダ

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AIをオンボードしやすくする ⼈と働く際同様、オンボーディングすることで、⽣産性を上げる ● ⼈と働く際は、仕事の前提となるコンテキストを渡すし、仕事の進め⽅を指 南するマニュアルを渡す ● e.g. ソフトウェア開発: ○ ソースコード全体‧ドキュメントを共有 ○ 「全体としてどういうアプリケーションを作っているのか」「プログラムからだけでは理解 しづらい思想(仕様からコーディング規約等お作法まで)」を共有 ● AIでも同様。「⾃然とAIをオンボーディングする/しやすいUX」が必要 © 2024 Algomatic Inc. 8

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AIをオンボードしやすくする Cursorの例 ● ソースコードや、ドキュメントを読み込ませることで、質の⾼いコードの⽣ 成等が可能に © 2024 Algomatic Inc. 9 https://cursor.sh/ より

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AIと協働(Copliot)しやすくする ⼈と働く際と同様、協働に適切なインタフェース‧プロトコルを設計する ● ⼈と働く際に、当然使い分けるインタフェースやプロトコル ○ 柔らかい議論には、チャットやビデオ会議 ○ 何らかドキュメントをつくる場⾯では、コメント‧レビュー‧編集機能を持つドキュメント ツール上で協働したり ● AIでも同様、すべてにおいてChatが適切なわけではないし、常にChatが悪⼿ なわけでもない ● ユースケースに応じて、設計が必要 © 2024 Algomatic Inc. 10

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AIと協働(Copliot)しやすくする Cursorの例 ● コードベース全体についての質問等、⾃由度⾼い会話が求められるケースは チャット ● 特定のコードを編集したい際は、該当箇所を選択しながら、意図を⾃然⾔語 で伝える ○ GitHub上でのPRコメント、Google Docsでのコメントと似ている ● 提案されたコードの取捨選択は、差分ごとに、accept/discardを選択 © 2024 Algomatic Inc. 11 https://cursor.sh/ より

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AIを隠す(カプセル化) 密な協働が不要な(むしろ無い⽅が良い)ケースがある ● 例えば、⼈における外注‧BPO ○ ⼀部の外注では、タスクの⼊出⼒のみをケアし、内部の処理を気にしない ● 内部のプログラムからAIを活⽤する。ユーザーから直接AIやその周辺の処理 を制御しない ○ プログラムにおけるカプセル化と似ている ● ユーザーのリテラシー向上を求めない、シンプルで簡単なUXになりやすい ○ 密に連携するCopilot体験と逆 ○ Copilot的UXは、柔軟性が増える反⾯、ユーザーのリテラシー向上を求めがち © 2024 Algomatic Inc. 12

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AIによる能⼒拡張から⾃動化(Agent) まずは「能⼒拡張」。徐々に「⾃動化」 ● AIモデルのケーパビリティの急速な成⻑ ● より⾼度なAgentiveな体験が求められて いく ○ 今最適なワークフローと、数年後最適なワーク フローが変わる ● また、進化に伴って、バリューチェーン を広げていけるような切り⼝のプロダク ト設計が必要 ○ 過渡期に⼀時的に切り出されていて、広がりが 無いタスクを解くプロダクトは不要に © 2024 Algomatic Inc. 13 一連のタスク・ワークフロー ⼈間 AI ⼈間 ⼈間 ⼈間 AI ⼈間 AI ⼈間 拡 張 ⾃ 動 化

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AIによるレバレッジを効かせる ⼈におけるベストプラクティスをアンラーンし、AIの⼒をレバレッジする ● ⼈とAIで得意不得意は違う ○ e.g. 知識量:司法試験‧医師国家試験に合格できる ○ e.g. アウトプット量‧速度‧コスト:多くのタスクで⼈より早く、⼤量のアウトプットを無 限の体⼒と24H稼働で出せる ● AIの能⼒のレバレッジを効かせる ○ ⼈と働く際のベストプラクティスに引きずられない ● Cursorの例 ○ e.g. 「ラフに要件伝えアウトプットの実装(たたき)⾒ながら何度か指⽰して修正」をしや すいUX ■ v.s. 「仕様をきれいにまとめてからコーディングを依頼」はw/⼈間では正しいが、w/AI では⾮効率 © 2024 Algomatic Inc. 14

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AIネイティブなプロダクト設計に必要な観点 ❶ AIをオンボードしやすくする ❷ AIと協働(Copliot)しやすくする ❸ AIを隠す(カプセル化) ❹ AIによる能⼒拡張から⾃動化(Agent) ❺ AIによるレバレッジを効かせる 15 まとめ

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話しきれなかった詳細な内容は、全てnoteに書いています 16

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● Software Engineer ● Machine Learning Engineer ● Product Manager ● BizDev(新規事業⽴ち上げ) 17 © 2024 Algomatic Inc. 時代を代表する会社を作りましょう Twitter(X) @ono_shunsuke ご清聴ありがとうございました!