Slide 1

Slide 1 text

オンラインコミュニケーションの課題と、その乗り越え方 中村 優 / @chanyou0311 1

Slide 2

Slide 2 text

中村 優 ちゃんゆー / @chanyou0311 広島出身広島在住のエンジニア、高専出身 お仕事はデータ分析基盤の構築、運用 趣味はクルマと工作 2

Slide 3

Slide 3 text

PyCon JP 2022 を 10 月に開催します 3

Slide 4

Slide 4 text

PyCon JP 2022 日程: 10/14( 金) から 10/16( 日) まで 会場: TOC 有明コンベンションホール ウェブサイト: https://2022.pycon.jp connpass よりお申込みください! 4

Slide 5

Slide 5 text

オンラインコミュニケーションの課題と、その乗り越え方 5

Slide 6

Slide 6 text

今日お話すること オンラインコミュニケーションの課題とは? オンラインコミュニケーションの課題の乗り越え方 6

Slide 7

Slide 7 text

注意 学術的な裏付けや根拠はなく、自身の経験と推測に基づいた解釈を お話します。 「そういう見方もあるかも」くらいで、さらっと聞いてもらえると 嬉しいです。 7

Slide 8

Slide 8 text

今日お話しないこと リモートワークのメリット リモートワークのコツ あえて今日は触れません! 8

Slide 9

Slide 9 text

オンラインコミュニケーションの課題とは? 9

Slide 10

Slide 10 text

あらゆる状況において、情報の偏りを生んでしまう 10

Slide 11

Slide 11 text

あらゆる状況において、情報の偏りを生んでしまう 個人 チーム 組織全体 11

Slide 12

Slide 12 text

日々インプットする情報に偏りが出てしまう 読んだ書籍、チェックしているニュースサイト等が偏ってしまう 12

Slide 13

Slide 13 text

日々インプットする情報に偏りが出てしまう 読んだ書籍、チェックしているニュースサイト等が偏ってしまう chanyou は普段 Python を書いているので関心がそちらに寄りがち 一方で Ruby の動向は何もわからない 13

Slide 14

Slide 14 text

日々インプットする情報に偏りが出てしまう 読んだ書籍、チェックしているニュースサイト等が偏ってしまう chanyou は普段 Python を書いているので関心がそちらに寄りがち 一方で Ruby の動向は何もわからない 重要な情報を見逃しているかも… 14

Slide 15

Slide 15 text

社内メンバーのスキルや人間関係がわからない 組織に長くいればいるほど、誰と誰が一緒に仕事していたか把握で きる 15

Slide 16

Slide 16 text

社内メンバーのスキルや人間関係がわからない 組織に長くいればいるほど、誰と誰が一緒に仕事していたか把握で きる 新しくリモートの組織に入ると、今の状況はわかっても過去のこと を把握するのは困難 16

Slide 17

Slide 17 text

社内メンバーのスキルや人間関係がわからない 組織に長くいればいるほど、誰と誰が一緒に仕事していたか把握で きる 新しくリモートの組織に入ると、今の状況はわかっても過去のこと を把握するのは困難 今のプロダクトオーナーが、実は以前テックリードとして働いて いてバリバリコード書けたとか リモートだとなぜか過去の話題になりにくい 17

Slide 18

Slide 18 text

チームの仕事が属人化してしまう 「この仕事はあの人が前やったから、今回もお願いしよう」 18

Slide 19

Slide 19 text

チームの仕事が属人化してしまう 「この仕事はあの人が前やったから、今回もお願いしよう」 ドキュメント化されない秘伝の知見がその人に閉じてしまう 19

Slide 20

Slide 20 text

チームの仕事が属人化してしまう 「この仕事はあの人が前やったから、今回もお願いしよう」 ドキュメント化されない秘伝の知見がその人に閉じてしまう オフィスだと教えてもらうきっかけを作りやすいのに… 20

Slide 21

Slide 21 text

チームの動きが局所最適化されてしまう コミュニケーションがチーム内に閉じてしまうと、社内であっても 他のチームがどんなことをやっているかわからない 21

Slide 22

Slide 22 text

チームの動きが局所最適化されてしまう コミュニケーションがチーム内に閉じてしまうと、社内であっても 他のチームがどんなことをやっているかわからない 似たような調査や課題解決を、別のチームがそれぞれやってしまう ことも 同じ轍を踏む… 22

Slide 23

Slide 23 text

情報の偏りが様々な弊害を及ぼす 個人 日々インプットする情報に偏りが生じてしまう 社内の人間関係の経緯を把握するハードルが高い チーム チームの仕事が属人化してしまう 組織全体 チームの動きが局所最適化されてしまう 23

Slide 24

Slide 24 text

情報の偏りの性質と原因 24

Slide 25

Slide 25 text

情報の偏り自体はリモートワークと関係なく生じてしまうもの リモートワークだと顕著に出やすい印象 25

Slide 26

Slide 26 text

情報の偏りの原因はなんだろう … ? 26

Slide 27

Slide 27 text

色々考えたり経験した結果… 結局は「雑談不足」が原因 もう少しロジカルに考えてみる 27

Slide 28

Slide 28 text

コミュニケーションを分類して考えてみる 28

Slide 29

Slide 29 text

同期的かどうか、双方向か一方向かで分類できそう 29

Slide 30

Slide 30 text

オフラインでのコミュニケーションを考えてみる 30

Slide 31

Slide 31 text

オンラインでのコミュニケーションを考えてみる 同期的で双方向のコミュニケーションが少ない… 31

Slide 32

Slide 32 text

オフライン / オンライン 32

Slide 33

Slide 33 text

同期的な双方向コミュニケーションが貴重 … ! 貴重な時間を雑談に使いにくい 33

Slide 34

Slide 34 text

情報の偏りの原因 雑談不足が情報の偏りを大きくしてしまう ふとした会話が知識の共有や組織改善のきっかけにつながる 34

Slide 35

Slide 35 text

情報の偏りの原因 雑談不足が情報の偏りを大きくしてしまう ふとした会話が知識の共有や組織改善のきっかけにつながる 雑談が不足するのは「同期的な双方向コミュニケーション」が貴重 だから 雑談は後回しにして、本題に入ってしまう 35

Slide 36

Slide 36 text

オンラインコミュニケーションの課題の乗り越え方 36

Slide 37

Slide 37 text

雑談増やせばいいんでしょ? でも、いきなり雑談してくださいと言われても… 37

Slide 38

Slide 38 text

原因を逆手に取ると、 同期的な双方向コミュニケーションが雑談を生みやすい 38

Slide 39

Slide 39 text

同期的な双方向コミュニケーションを 戦略的に増やしていこう 39

Slide 40

Slide 40 text

やってよかった施策の紹介 40

Slide 41

Slide 41 text

モブプロ・ペアプロの実践 41

Slide 42

Slide 42 text

モブプロ・ペアプロの実践 42

Slide 43

Slide 43 text

モブプロ・ペアプロの実践 どういうときにモブプロ・ペアプロをやるのかチームで決めておくの がおすすめ 初回リリースまでは意思決定が多いのでモブプロで行う 30 分やって原因がわからないバグがあれば、ペアプロを行う 常にモブプロを実践する 43

Slide 44

Slide 44 text

アサカイで 1 人 1 ネタ、 気になったニュースと見解を共有する 44

Slide 45

Slide 45 text

アサカイでニュース共有 45

Slide 46

Slide 46 text

双方向を意識したコミュニケーション アサカイに限らず、ちょっとした工夫で双方向要素を加えられる 46

Slide 47

Slide 47 text

究極的にはオフラインで会う 47

Slide 48

Slide 48 text

究極的にはオフラインで会う 48

Slide 49

Slide 49 text

究極的にはオフラインで会う 会社の規模やオフィスと自宅の距離によりますが、以下のペースで会 うことが多い チームメンバーとは1 〜2 ヶ月に1 回程度 部署単位だと四半期に1 回程度 会社全体だと年に1 回程度 49

Slide 50

Slide 50 text

オフラインで会って何をするか 特に以下のような場合に、積極的にオフラインで会うようにしている 中長期のロードマップを計画するとき チームや組織全体に影響する根深い問題に気づいたとき 通常業務をなるべく入れずに、今後の方針策定などにじっくり時間を 使うことが多い 50

Slide 51

Slide 51 text

やってよかった施策の紹介 同期的な双方向コミュニケーションの場を設ける モブプロ・ペアプロ 51

Slide 52

Slide 52 text

やってよかった施策の紹介 同期的な双方向コミュニケーションの場を設ける モブプロ・ペアプロ 既存のコミュニケーションに双方向の要素を加える アサカイでニュース共有 52

Slide 53

Slide 53 text

やってよかった施策の紹介 同期的な双方向コミュニケーションの場を設ける モブプロ・ペアプロ 既存のコミュニケーションに双方向の要素を加える アサカイでニュース共有 オフラインで顔を合わせる機会を設ける ロードマップ策定、開発合宿、社内LT 大会 53

Slide 54

Slide 54 text

まとめ 54

Slide 55

Slide 55 text

まとめ オンラインコミュニケーションの課題とは? 雑談不足が情報の偏りを生み、様々な弊害をもたらす 55

Slide 56

Slide 56 text

まとめ オンラインコミュニケーションの課題とは? 雑談不足が情報の偏りを生み、様々な弊害をもたらす 雑談不足なのは同期的な双方向コミュニケーションが貴重だから 56

Slide 57

Slide 57 text

まとめ オンラインコミュニケーションの課題の乗り越え方 雑談を増やす、同期的な双方向コミュニケーションを増やす 57

Slide 58

Slide 58 text

まとめ オンラインコミュニケーションの課題の乗り越え方 雑談を増やす、同期的な双方向コミュニケーションを増やす モブプロ・ペアプロ アサカイでニュース共有 オフラインで会う 58

Slide 59

Slide 59 text

日々のコミュニケーションを整理してみると、 不足しがちなコミュニケーションに気づけるかも? ぜひやってみてください! 59