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ベトナムって RPA どーなん? in Ho Chi Minh City

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自己紹介 Aoi ・福岡県出身 ・ベトナム最大都市ホーチミン在住 1年7ヶ月目 ・Vitalify Asia Co.,Ltd. (Web/アプリ、AI 開発)所属 ・ PR 担当として新卒からベトナムで働いています

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わたし「ベトナムのRPAってどうなん?」 ベトナム人同僚「ベトナム人知らないよw     日本人はよく使ってるワードだけど」

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ベトナムでの RPA 事例はあるっちゃある ■ YKK ベトナムの事例 - 現場スタッフを単純作業から解放するため、OCR × RPA の取り組み - 「RPA をリストラの道具にはしない」と社員に宣言。トップダウンで推し進める - 8 ヶ月で単純入力作業工数の 30 %を他の作業にシフト ■ FPT(ベトナム最大IT企業) の akaBot - ショッピングモールでの毎日の財務に関する処理に会計士 30 人 - OCR × RPA で人員削減、24/7 稼働

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弊社(ソフトウェア開発企業)内での自動化 ■ 基本的にすべてクラウド管理 - プロジェクト、社内のドキュメント - 大人数でのイベントの写真共有 - MTGスペース、時間もすべてカレンダー管理

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弊社(ソフトウェア開発企業)内での自動化 ■ Chatwork API を使った自動化 - 就職希望者から問い合わせ → 担当者にチャットと履歴書が飛ぶ - 出退勤管理(顔認証システムとも同期)などのリマインド BOT 活用

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ベトナムの現状 ■ 日本のようなリッチなサービスはまだ浸透していない - Messenger や Zalo で仕事の連絡が来たりするところも - 紙ベースでの処理も多い ■ Kintone や Chatwork など日系ツールはシェアを広げつつある - ベトナム発のサービスは RPA ツールに限らず多くなく 大きくシェアをとっているのは Zalo ぐらい

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ベトナムRPAマーケットにおいて言えること 伸びしろあり IT経済が発展していく中、バックオフィス業務も増加 エンジニアの人件費もあがり、 IT人材も足りなくなってきている

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ベトナム × RPA のポテンシャル RPAの導入にはデータが肝。データの量と、専門家による判断結果が必要 ▶ベトナムはデータ取りやすい & 試験マーケットとして優秀?! ■ Grab のバイクタクシーやフードデリバリーの 試験マーケットもホーチミンが世界初 ■ YAMAHA × FPT の自動運転も試験都市

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2020年ですらも経済成長してる国だし 激アツなので遊びに来てください (規制解除されたら) ありがとうございました

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新型コロナ感染死者 0のベトナム Covid-19対策優等生の取り組み

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なぜベトナムは
 新型コロナウイルスの
 封じ込めに成功したのか?
 〜 徹底した情報戦略 〜
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徹底した政府主導の情報戦略 ⇒ 自粛成功
 14 ① (前提として) 基本的に情報検閲がある国 
 ・テレビ・新聞・雑誌・Webメディア 
 ・商工会議所の会報も、現地の日本人向けフリーペーパーも 
 ⇒ 基本的に政府が検閲した情報しかメディアに流れていない 
 ③ 国民に励ましのメッセージを送り続ける 
 ・新型コロナウイルスは国民が戦うべき「敵」 
 ・国民の健康が経済よりも優先、みんなで一緒に戦おう! 
 ⇒ 疑いがあればエリアごと強制隔離 + 政府主導で励まし続ける 
 ④ 衣食住の安全性をアピール 
 ・ウイルスの詳細は未だわからず、凄く危ない、感染したら死ぬかもしれ ないけど、自粛すれば大丈夫。衣食住は問題ない。ベトナムは食料自 給率が高い。
 ・ホームレスも助ける。 
 
 ② 情報規制と管理を即時強化 
 ・SNSなども厳しく監視。噂や憶測情報を除外。 
 ・不確実情報の即時削除、注意、罰金、公表。 
 ・国内の在住者の所在を徹底管理 > ただし威圧感はなかった 
 ⑤ 人を隔離、情報やサービスは隔離しない 
 ・感染の疑いや可能性がある人は即時隔離されるが、SNSなどで自身 の状況などの発信は自由に行なえ、隔離中の状況を国が率先して情報 配信。
 ・隔離されてもフードデリバリーの利用は政府が推奨 
 ⑥ もともとバイクデリバリーが普及していた 
 ・フードデリバリー、バイクで即日届くECが当たり前の世界であり、それ らサービスは規制されなかったため、「Stay Home」における食料やモノ の入手に不安が少なかった 
 
 ⇒ 結果国民が素直に自粛、強制では無いにも関わらず街から人が消えた


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情報戦略の中でのIT (1)
 15 とにかく早かった 
 ●ベトナム保健省が新型コロナウイルスに関す る情報サイトを開設 [2020/02/11] 
 
 保健省からの公式ガイドラインや感染対策が掲載されている。具体的 にはウイルスの基本情報や高齢者向けの感染対策、感染経路、最寄 りのコロナウイルス患者受入病院、現在行われている対策などが書か れている。
 ●ビッテルが健康状態申告アプリを6日間で開 発・開設 [2020/02/13] 
 
 保健省からの要請に伴い、通信大手ビッテルが開発。 
 新型コロナウイルスの情報だけでなく、健康状態の申告が可能。健康 状況を把握・分類して、適切な隔離、観察措置が実施できるようになっ ており、外国人や入国者にも対応。 


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情報戦略の中でのIT (2)
 16 粗いがスピード優先 
 ●KOMPAがベトナム語版の新型コロナウイル スに関する統計と追跡のダッシュボードを12時 間で開設 [2020/02/13] 
 
 ジョンズ・ホプキンズ大学が公開したオープンソースをベトナム語に ローカライズしたものとなるが、それでも早い! 
 ●ベトナム初の遠隔診療アプリ 
 「VOV Bacsi24」がベトナム政府の支援でコロナ 期間中無料化 [2020/04/24] 
 
 症状の申告、テキストでのアドバイス、ビデオ通話(ユーザ向け自動録 画)などが行なえ、病院に行くことを制限し、どうしても必要な場合にの み病院に行くことを目的としている。 


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その他事例
 17 変わり種事例 
 ●お米ATMが全国に設置 (顔認証付き) 
 
 生活困難者に無料でお米が提供された。1人が何度も利用することを 防止するため、顔認証機能も導入されている。 
 ⇒ 世界から注目されインドにも輸出! 
 ●通信キャリアの表示が「Stay Home」に変わ る。 着信音も「Stay Home」に。 
 
 ●有名歌手が有名な曲でコロナの替え歌を発表 し連日街中で流れた。ベトナム発コロナダンスが TikTokで大流行。
 


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情報戦略の中での IT (まとめ) 18 たとえ荒くても、未完成でも とにかく素早くリリース 政府も後押し