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Amplify Gen 2ではじめる 
 生成AIアプリ開発入門 
 1 2024.10.12
 
 JAWS FESTA 2024 in 広島


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2 自己紹介 ★ ハンドルネーム ○ つくぼし ★ 所属 ○ AWS事業本部コンサルティング部 ○ ソリューションアーキテクト ★ 最近ハマっているAWSサービス ○ AWS Application Composer ★ SNS/ブログ ○ X(@tsukuboshi0755) ○ DevelopersIO(つくぼし)

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3 目次 1. Amplify Gen 2とは 2. UIデザイン支援AIツールの紹介 3. Bedrockを呼び出す際のポイント 4. 直近のAmplifyアップデート 5. オススメのAmplify × Bedrockハンズオン 6. 最後に

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4 対象者 ● 生成AIを用いたフロントエンド開発をAWS上で試してみたい方 ● Amazon Bedrockをよく使うがUIの作り込みに困っている方 ● Amplifyはよく使うがBedrockとの繋ぎ方を知りたい方

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5 登壇者のレベル ● オンプレミス畑出身のインフラ専門エンジニア ● 最近の業務では生成AIやRAGを中心に触る事が多い ● CDKでTypeScriptを書いてIaCを定義した事はある ● 3ヶ月前にAmplifyを触るまでフロントエンドとほぼ無縁だった

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6 Amplify Gen 2とは

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7 AWS Amplifyとは ● ウェブアプリケーションやモバイルアプリを構築するため のフルスタック開発プラットフォーム ● バックエンドが簡素化された事で、フロントエンドで開発し たアプリの展開を迅速に行う事が可能 ● トラフィックの増加に応じて、構築したアプリケーションが 自動スケールされる

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8 ここがすごいぞAmplify Gen 2 1. ブランチ毎にgit pushでCI/CDが自動で走る 2. サンドボックスで開発環境を分離できる 3. CDKベースなのでインフラをTypeScriptで定義可能 4. JS ResolverによりバックエンドをTypeScriptで書ける

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9 ブランチ毎にgit pushでCI/CDが自動で走る ブランチを指定して デプロイが可能 特定ブランチにgit pushする事で ビルドおよびデプロイが全て走る

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10 サンドボックスで開発環境を分離できる Gen 2では開発者毎に sandbox環境を作成可能 バックエンドを分離して 開発できる

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11 CDKベースなのでインフラをTypeScriptで定義可能 Gen 2はCDKのL3 Construct として提供されている CDKベースでインフラの 定義・拡張が可能!

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12 JS ResolverによりバックエンドをTypeScriptで書ける 本来AppSyncのResolverはVTLで定義するが、 代わりにJavaScriptを使用可能 コンパイルを挟む事で バックエンドも全てTypeScriptで定義できる

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13 TypeScriptさえ知っていれば Amplify Gen 2で直感的に開発できる!

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14 AWSにおけるホスティング構成の比較 比較項目 S3 + CloudFront Amplify (Gen 2) 実装方法 コンソール・CLI・各種IaCいずれも可 コンソール & IaCのみ 認証機能 CloudFrontのLambda@edgeやCloudFront Functionsでコードを書けば実装可能 aws/amplify-backendモジュールのdefineAuthメソッドで簡 単に実装可能 バックエンド機能 単体ではなし ALB + ECSやAPIGateway + Lambda等を組み合わ せて検討 aws/amplify-backendモジュールのdefineDataメソッドで簡 単に実装可能 CI/CD機能 単体ではなし CodePipeline等を組み合わせて検討 デフォルトで設定されている amplify.ymlで簡単なカスタマイズが可能 カスタムドメイン機能 単体ではなし Route 53 + ACMを組み合わせて検討 Amplifyコンソールから簡単に設定可能 WAFの紐付け 可能 不可 CloudFront + WAF + Amplifyで代用 CDNパラメータの調整 (キャッシュビヘイビア・マルチオ リジン・セキュリティポリシー等 ) 可能 不可 CloudFrontがAmplifyでラップされ見えなくなる

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15 余談:TypeScriptを学ぶには? ● サバイバルTypeScript ○ 簡単なアプリケーションを作りながら主要な文法を学べる ○ あまりプログラムを触った事がない初心者にオススメ ● プロを目指す人のためのTypeScript入門 ○ TypeScriptの文法について一からディープダイブできる ○ 既に他のプログラミング言語経験がある方にオススメ

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16 UIデザイン支援 AIツールの紹介

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17 フロントエンドに詳しくなくても 簡単にUIをカスタマイズできる!

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18 Claude Artifacts (by Anthropic) コードのプレビューを同じ 画面で表示可能 繰り返し質問する事で 細かい修正も可能

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19 v0 (by Vercel) Claudeよりもさらに フロントエンドに特化して いる(らしい) GitHubリポジトリの フォークが可能

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20 実際にAIが作ったUIをAmplifyで動かした例

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21 Bedrockを呼び出す際のポイント

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22 Amazon Bedrockとは ● 主要な生成AIの基盤モデル(Foundation Model)を、 AWS上で利用できるフルマネージド型サービス ● 有名なAI企業が提供する様々な基盤モデルを、同一の APIで使用可能 ● プライバシーとセキュリティを維持しながら、AWS内で完 結する生成AIアプリケーションを構築可能

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23 AmplifyでBedrockを呼び出す際のポイント 1. バックエンド定義方法(AppSyncリゾルバー)の選択 2. 基盤モデル呼び出しAPIの選択 3. 基盤モデルリージョンの選択 4. 基盤モデルIDの選択

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24 バックエンド定義方法(AppSyncリゾルバー)の選択 比較項目 カスタムリゾルバー (HTTPリゾルバー ) Amplify Function(Lambdaリゾルバー ) アーキテクチャ ランタイム APPSYNC_JS (JavaScript)のみ Lambdaでサポートされているランタイム全て コードの最大サイズ AppSync関数毎に 32,000 文字 Lambda関数毎に50 MB (zip圧縮、直接アップロード用 ) ネットワークアクセス 不可 可能 ファイルシステムアクセス 不可 可能 コールドスタート なし あり(別途プロビジョニングされた同時実行を使用すればな し) 価格 追加料金なし Lambdaの使用料金が別途かかる

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25 基盤モデル呼び出しAPIの選択 ● Invoke APIの代わりにConverse APIを使 う事で、コードの変更なくモデルを切り替え られるためオススメ ● Bedrock以外のモデルも共通インター フェースで呼び出したい場合は、 LangChainも選択肢に上がる

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26 基盤モデルリージョンの選択 ● リソースは国内(東京)リージョンにデ プロイしつつ、Bedrockだけ海外リー ジョンの最新モデルを呼び出すのが よくあるパターン ● カスタムリゾルバーの場合、リージョ ンを変更する度にデータソースの更 新が発生するため注意

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27 基盤モデルIDの選択 ● テキスト生成はClaude 3.5(by Anthropic)一択 ○ 価格&応答速度のHaiku ○ バランスのSonnet ○ 性能のOpus ● 画像生成は以下の二択 ○ 知名度が高いSDXL 1.0 (by Stability AI) ○ 価格が安いTitan Image(by Amazon)

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28 いくつかのポイントに注意すれば Bedrockとの連携も簡単!

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29 直近のAmplifyアップデート

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30 Amplify AIが熱い!

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31 Amplify AI(Preview)とは ● Amplifyの中でBedrockを呼び出す生成AIチャットボットUIを簡単に作れ る ● 現時点ではRFCのため変更の可能性あり ○ https://github.com/aws-amplify/amplify-ui/issues/5773 ● サンプルリポジトリもあります ○ https://github.com/dbanksdesign/amplify-ai-starter

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32 使用方法 バックエンドのスキーマに conversationを追加 フロントエンドに CreateAIHooksとAIConversationを追加

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33 動作例

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34 その他直近のAmplifyアップデート ● Storage Browser for Amazon S3 (Preview) ○ S3 でのファイルブラウズ機能を追加し、データ参照アップロードやダ ウンロード機能を提供するUI ○ https://github.com/aws-amplify/amplify-ui/issues/5731 ● スケジュール実行可能な関数の定義 ● 関数の非同期呼び出し ● 複数バケットのサポート

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35 オススメの Amplify × Bedrockハンズオン

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36 公式ハンズオン①:俳句生成AI 手順:https://docs.amplify.aws/react/build-a-backend/data/custom-business-logic/connect-bedrock/

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37 公式ハンズオン②:レシピ提案AI 手順:https://aws.amazon.com/jp/getting-started/hands-on/build-serverless-web-app-lambda-amplify-bedrock-cognito-gen-ai/

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38 公式ハンズオン③:勉強計画提案AI 手順 :https://catalog.us-east-1.prod.workshops.aws/workshops/950b2f47-7b52-46dd-b760-a8144de7f1db/en-US?sc_channel=sm&sc_pub lisher=TWITTER&sc_country=global&sc_geo=GLOBAL&sc_outcome=awareness&linkId=480537974

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39 最後に

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40 まとめ ● Amplify Gen 2はTypeScriptによるフルスタック開発を実現可能 ● Claudeやv0によりUI作成の敷居が下がっている ● Bedrockとの連携もいくつかのポイントに注意すれば簡単 ● 今後のAmplifyのアップデートにも要注目

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41 フロントエンド開発は楽しいぞ!

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