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AWS Community Builder流 技術情報のインプット・アウトプット戦略 NRIネットコム株式会社 髙橋 透 2024/05/28 NRI NETCOM TECH & DESIGN STUDY

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自己紹介 髙橋 透 NRIネットコム株式会社 AWS Community Builder (2024/03~) よくやってること: ● Webアプリ開発・運用 ○ Java/SpringBoot(本業) ○ AWS Amplify(趣味) ● 居酒屋巡り 2

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但し書き いまからお話する内容は「私はこう考えている」というスタンスでの話です。 「みんなこう考えるべき!」と考えを押しつける意図はありません。 一意見としてお聞きください! 3

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このテーマで喋ろうと思ったモチベーション:その1 自分がブログ執筆・登壇に精を出すようになったきっかけの考察 ● 「最近よく登壇してるね」「ブログ・登壇等のアウトプットのモチベって何?」とよく言 われる ● 改めて聞かれると自分でもよくわからない 4

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このテーマで喋ろうと思ったモチベーション:その2 AWS Community Builders(以下CBと呼ぶ)の倍率が上がってきている ● CB・・・AWSに関するアウトプット活動が盛んな人たちのコミュニティ ● CB加入の条件として継続的な技術アウトプットが求められている ● 一方で、CBの知名度が増してきたからか応募しても受からないケースが起きてい る ● 再現性があるかわからないが、「自分はこうした」という思考術を紹介することで日 本のCBが一人でも増えないかなと 5

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6 月 AWS Dev Day 2023 ※人生初登壇 登壇資料一覧はこちら https://speakerdeck.com/tttol 9 月 社内勉強会 ※資料非公開 12 月 2023~ 2024~ 1 月 1 月 JAWS-UG 東京支部 JAWS-UG 初心者支部 4 月 JAWS-UG 朝会 4 月 Amplify BoostUp 5 月 本日 6 月 JJUG 登壇歴 6

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おしながき インプットの心得 アウトプットの心得 7

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おしながき インプットの心得 アウトプットの心得 8

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インプットの心得(意識してること) 1.アンテナを張る 2.疑問を放置しない 9

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アンテナを張る 自分に役立つ知見、自分の好きな分野に関する情報が入ってくるように仕向ける Java AWS JavaScript AI Spring Boot 10

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私はX(旧Twitter)で興味分野をフォローしてます X Qiita Zenn TECHブログ Speakerdeck XXXがGA XXXをやってみた XXXという イベントが 開催される 誰かのポエム 11

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疑問を放置しない ● ブログ等を読んで「XXXってなんだ?」「全部読んだがどういう意味かわからん」と 感じることは少なからずある ● 大小かかわらず、「?」が脳内に浮かんだらその「?」をそのままにしない 12

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疑問を放置しない X Qiita Zenn テックブログ Speaker Deck XXXがGA XXXをやってみた XXXという イベントが 開催される 誰かのポエム XXXって何? 13

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疑問の放置防止は難しい ● 疑問に思っても「まあいいか」と終わってしまいがち ○ 調べる時間がない ○ 調べるのが面倒くさい ○ 調べたがよくわからなかった ● 「人間はやらない理由を探す天才」by 林修 ● →疑問に思った瞬間にメモする 14

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私はNotionでTODOリストを作ってます 気になったことを タスク単位で書き出して管理 15

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私はNotionでTODOリストを作ってます 各タスクでページを作っ て詳細を記述可能 16

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インプット時は「歴史」を知るよう意識する ● 事象単体で捉えず、事象の周りにある歴史も一緒に調べる ● 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」by ビスマルク ○ 愚者は自分の経験則からしか学ばない ○ 賢者は他者の経験からも学び、自分に活かす ※ビスマルクの言う「歴史」は他者の「経験」を意味しているので少し異なるが、物事の 「歴史」を知ることは重要(と思っている) 17

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インプット時は「歴史」を知るよう意識する 例えば:Redisのライセンス変更の話 ● 事象 ○ 2024/03にOSSのRedisというツールのライセンスが変更された ○ これにより、クラウドサービスプロバイダーからの商用利用が制限された ● 歴史 ○ AWSがOSSのRedisにフリーライドしてAmazon ElastiCache for Redisとして使っていた ○ 今回のライセンス変更で AWSは今後リリースされる新しいバージョンの Redisを使えなくなる ○ AWSは過去にElastic Searchともフリーライド問題で話題になっていた ■ AWSが「Amazon Elastic Search」で商標登録しElastic社がこれに対してライセンス変更を実 施 ■ 抗議を受けてAWSはElastic SearchからForkしたAmazon Open Searchを開発しGA ● 歴史を知ることで生まれる視点 ○ RedisもOpen SearchのようなForkプロジェクトができてそっちで商標登録するのか? 18

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点(事象)ではなく線(歴史)でとらえる Redis ライセンス変更 Amazon Elasticache for Redisの フリーライド問題 19

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点(事象)ではなく線(歴史)でとらえる Redis ライセンス変更 Amazon Elasticache for Redisの フリーライド問題 歴史の線が 引かれる Forkプロジェクト来る?! 歴史を知って 生まれる視点 20

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過去に学んだ別の歴史を思い出す Redis ライセンス変更 Amazon Elasticache for Redisの フリーライド問題 Amazon Elastic Search 商標登録 Elastic Search ライセンス変更 Open Searchが ForkされGA Forkプロジェクト来る?! 21

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別だと思ってた歴史同士が線で繋がる Redis ライセンス変更 Amazon Elasticache for Redisの フリーライド問題 Amazon Elastic Search 商標登録 Elastic Search ライセンス変更 Open Searchが ForkされGA 似た話では?! Forkプロジェクト来る?! 22

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他にもいろんな歴史がある 23

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歴史同士が繋がりだす 24

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脳内で歴史同士のネットワークが構築される 25 ※2024/5/10 ChatGPTを用いて画像生成

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おしながき インプットの心得 アウトプットの心得 26

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アウトプットと聞くと・・・ ● つよつよエンジニアがやってるやつ ● 意識高いエンジニアがやってるやつ ● 半端な知識で書いたらマサカリ飛んできそう ● 私にはちょっと・・・ アウトプットは「メモ帳」 27 ※2024/5/10 ChatGPTを用いて画像生成

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アウトプットは「メモ帳」 肩肘張らず「アウトプット=自分用のメモ帳」くらいに思っている ● インプットした情報を忘れないための備忘録 ● 自分用に書いて、ついでにみんなにも見せてるだけ(くらいの気持ちでやっている) 28

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メモ帳的アウトプットの例 https://tech.nri-net.com/entry/tried_using_amazon_q_with_vscode Amazon Q発表時の私のブロ グ。気になって触ってみた時の作 業ログレベル。 ブログにしておくと将来思い出し たいときに参照しやすい。 29

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アウトプットしたものの詳細は一旦忘れてもいい アウトプットしておけばあとから見返すことができる →概要だけ記憶して、詳細は一旦忘れることができる → 次のインプット用に脳内のメモリが空く keyだけ覚えておいて、valueは忘れてもいいイメージ ● key=”Amazon Q使ってみた” ←覚えておく ● value=Blog: {title: “...”, description: “...”} ←忘れていい 30

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メモの保存先 アウトプットをメモ帳と捉えるなら、どこにメモっても「アウトプット」であることに変わりはな い。 ● ~/Desktop/メモ.txtに保存しようが ● 執筆してブログにUPしようが ● 登壇してSpeaker DeckにUPしようが すべて「アウトプット」と思っている 31

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私の考えるアウトプットの種類 ハードルの低い順に挙げます 1. ローカルのメモ a. ~/Desktop/メモ.txt 等 b. 気軽に書ける 2. ブログ a. Qiita, Zenn等も含む b. 第三者からフィードバックをもらえるメモ帳 c. 他者に見られるというプレッシャー駆動でメモのクオリティが強制的に向上する 3. 登壇 a. 他者とのつながりができる(かもしれない)メモ帳 i. 発表後のQ&A、懇親会など b. 書き物だけでなく喋りもあるので、ブログ以上にメモのクオリティが強制的に (ry 32

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まとめ 33

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まとめ ● インプットの心得 ○ Xでアンテナを張る ○ 疑問を放置しない ○ 事象ではなく歴史を知る ● アウトプットの心得 ○ アウトプットは「メモ帳」 ○ メモ・ブログ・登壇等色んな形があるがすべて自分用のメモと思っている ○ アウトプットしたことはいったん忘れていい ○ ブログ・登壇は他者に見られるプレッシャーからクオリティが上がる 34

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ご清聴ありがとうございました 35