Slide 1

Slide 1 text

JBUG京都 #01 2024/5/9 株式会社ビーワークス マーケティングデザイン事業部 デザイン部 次長 高濱 健太 「考える」をマネジメントする Thought Management

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 高濱 健太 Kenta Takahama 株式会社ビーワークス マーケティングデザイン事業部 デザイン部 次長 本日の会場「京都」隣、滋賀県で育ち。 Backlog生誕の地「福岡」にある、 九州大学 芸術工学部にてデザイン戦略を学ぶ。 2007年 株式会社ビーワークス入社。 好きなBacklogの機能は「親子課題」

Slide 3

Slide 3 text

「ソートフルデザイン」を追求する 総合デザインパートナーです。 所属会社

Slide 4

Slide 4 text

https://beeworks.co.jp/ 4月にリニューアルしました

Slide 5

Slide 5 text

いつも「よく考えられているか?」を自問自答している会社です 手短にお伝えするなら、、 人の思考活動はすべてデザインである。これは、普遍的な私たちのデザイン観です。
 あらゆるもの・こと・仕組みには、意図・計画・表現といった数々の「デザイン」が宿っています。
 そのほんの少しのさじ加減が人の気持ちを動かし、気持ちが行動となり、世の中を動かします。
 つまり、デザインとは考えること。人の気持ちを想うこと。
 私たちは、クライアントのビジネスや課題を本質的に理解し、
 ユーザーの気持ちにありったけの想いを馳せ、新たな価値を生み出すコミュニケーションを設計します。
 設計を実現する、設計どおりに機能するための表現は、幅広い専門的知見が支えます。
 こうして生み出される良質なクリエイティブだけがもたらすことのできる「成果」、
 それが私たちの提供するデザインです。
 前向きに、全力で、大変なことすら心地よく。
 制作するその時だけでなくつねにそばにあり続け、成し遂げたいこと、ありたい姿、
 人が求めるあらゆる思いに私たちは考え抜く「デザイン」で応えていきます。
 Thoughtful design これが、私たちの誓いです。 どんな会社?

Slide 6

Slide 6 text

Management 事業運営/組織マネジメント/自社ブランディング デザイン部 次長として、20名強のデザインチームのマネジメントと、 管理職としての経営参画、自社のブランディングワークも行っています。

Slide 7

Slide 7 text

ビジネスコンテクストをふまえた、機能的なデザインや体験設計が求 められる案件を多く担当しています。 主に「アプリのUIUXデザイン」「ブランディング」「新規事業開発 支援」領域で、課題発見から、媒体を問わず、領域横断型で課題解決 にあたっています。 Playing 主にクライアントワークでの「プロジェクトマネジメント」、「UXプランニング」などの支援

Slide 8

Slide 8 text

今日は 「よく考えられる」環境を、 自分自身で“マネジメント”する方法についてお話しします 「管理する」というよりも「上手いことやりくりする」というニュアンスで捉えています ↑

Slide 9

Slide 9 text

テーマ

Slide 10

Slide 10 text

「思考」に使えるのは、自分の「頭の中」だけではない

Slide 11

Slide 11 text

←ココだけではなく イメージ

Slide 12

Slide 12 text

他者→ ↑ ← 頭の外 ↑ 体と五感

Slide 13

Slide 13 text

他者→ ↑ ← 頭の外 ↑ 体と五感 え、どういうこと??

Slide 14

Slide 14 text

いろいろな「考え方」 人 場所 「思考の特性」を理解して、考える「人」と「場所」を上手く使い分ける 考える環境もデザインできる 「一人」で考える Self Thinking 「頭の中」で考える Inside Thinking 「頭の外」で考える Outside Thinking 「体と五感」を使って考える Feel Thinking 「他者と共に」に考える Team Thinking

Slide 15

Slide 15 text

だれと考える?

Slide 16

Slide 16 text

「一人」で考える Self Thinking 「一人」による自問自答 „ バイアスに気づきにくく、思い込みから抜け出しにくh „ 他者からは思考を認知できないため、伝えるためにはアウトプットが必` „ 必要な情報が十分に蓄積されていないと、しっかりと考えられない 得意 苦手 „ いつでもどこでも自由に思考を巡らせられk „ 落ち着いてじっくり深く考えられk „ 離れた概念や、複雑な概念も上手く結びつけることができる

Slide 17

Slide 17 text

「一人」で考えるとは? 「まぜる」「つなげる」のが得意 想像・空想 「探る」「深める」のが得意 熟考 思考活動の基本であり、いつでも可能。 ただ、深く考えるには事前に十分なインプットが必要

Slide 18

Slide 18 text

「他者と共に」に考える ・他者から未知の知識や思考を得られやすい ・相対化でき、自身のバイアスに気付きやすい ・短時間で多くの情報に触れられる 得意 苦手 ・相手が必要となるため、時間と場所が限られる ・対話の質が関係性や対話スキルに大きく依存する ・思考が漫然と広がり、浅い思考に陥りやすい Team Thinking 他者との「対話思考」

Slide 19

Slide 19 text

「他者と共に」に考えるとは? インタビュー ワークショップ 対話・議論 未知の情報を得て、思考の枠を広げられる。 ただ、質の良い情報を得るには、対話スキルと関係性づくりが必要となる 未知の「心情」や「行動理由」を探るのが得意 アイデアを「発散」し「広げる」のが得意 物事を「理解」し「整理」するのが得意

Slide 20

Slide 20 text

どこで考える?

Slide 21

Slide 21 text

「頭の中」で考える W 思考がどんどん流れてしまうため、思考の履歴を活用しにくT W 反芻思考など、思考のループにハマると抜け出しにくT W 思考や情報を俯瞰的に把握したり、整理するのが難しい 得意 苦手 W いつでもどこでもできるので、常態的に数多くの思考を重ねられi W 言語・非言語情報ともに、自由に発想を広げられi W 他者に言えないことも、社会規範に縛られずに自由に考えられる Inside Thinking 一般的な思考

Slide 22

Slide 22 text

「頭の中」で考えるとは? 連想・着想 思考の「枠を変える」のが得意 思考実験 思考の「枠を外す」のが得意 思うがまま自由に思考できるが、沼にハマると抜け出しにくい

Slide 23

Slide 23 text

「頭の外」で考える W うまく扱うためには、道具の準備と習熟が必$ W 習熟度が低い場合は、思考の妨げとな W 作業した感覚と、視覚的な満足度によって、考えた気になりやすい 得意 苦手 W 思考を文字やイメージとして残すことで、忘れたり、再活用したりでき W 他者に対して、自身の思考やイメージを共有しやすy W 情報を俯瞰的に捉えられるので、視点を変えやすく、構造化しやすい Outside Thinking 道具・テクノロジーを 利用した思考

Slide 24

Slide 24 text

「頭の外」で考えるとは? 思考の処理効率を高められるが、表面的にもなりやすい また、ツールの種類によって得意・不得意な思考領域がある アナログツール (ペン・付箋・ノート・ホワイトボードなど) デジタルツール (Backlog、Slack,Figmaなど)

Slide 25

Slide 25 text

「Backlog」は、思考の「ファイリング」 情報やタスクを頭の中から放り出せ、自身の「思考リソースを増やせる!」 さらに、チームの思考とタスクを束ねられ、他者に思考を「受け渡せる!」

Slide 26

Slide 26 text

「体と五感」を使って考える U 感覚的な思考は、論理的な補足説明がないと、他者から理解を得られにくY U 自身の内受容感覚に意識を向けていないと、直感は働かせにくY U 日頃から身体を動かしたり、五感刺激が十分な環境に身を置かないと使えない 得意 苦手 U 気分の変化をヒントに、思考の流れを変えやすY U 身振りや手振り、表情の変化など、非言語情報も加味して思考でき‡ U 知識と経験に「環境刺激」が重なることで、直感的な洞察が得られやすい Feel Thinking 感覚を活かす思考

Slide 27

Slide 27 text

「体と五感」を使って考えるとは? 直感的な「良い気づき」を得られやすいが、 身体知や暗黙知を大切にしていないと、気づける場面でも無視してしまう 動いて考える (散歩・ドライブ・旅など、「環境変化」で気づく) 相手の反応で考える (表情・身振り手振り・声色など、他者の「感情変化」で気づく) 直感的に考える (勘や鼓動変化など「感覚変化」で気づく)

Slide 28

Slide 28 text

まとめ「よく考えるには?」 「一人の時間」は大事 「良いチーム」も大事

Slide 29

Slide 29 text

さらに、日々の生活や趣味も大事 趣味の時間に「思考」が思いがけず良い方向に転がった経験はありませんか? 趣味で得られる「身体知」が、意外と「直感力」や「バランス感覚」を高めてくれているのではないか? そんなことを日々感じています。(経験知) MOTORCYCLE SNOW BOARD SPLATOON BOARDGAME TENNIS FORTNITE BICYCLE GOLF PENNY/SK8 KICKBOARD

Slide 30

Slide 30 text

「他者と共に」+「頭の外」で考えたい方向けに 「ふわっとした」思考の壁打ちにもなるので、お気軽に体験ください オンラインお話し会もやっています