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1 © LayerX Inc. LayerX Inc. フィードバックされやすい人になろう 2024/9/2 LayerX 全社週次定例 LayerX 部門執行役員 AI・LLM事業部長 中村龍矢 (@nrryuya_jp)

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2 © LayerX Inc. 本日のトピック 反省型 ● 振り返り、KPT 指導型 ● FBをもらう ● 怒られること 観察型 ● 見て真似する(盗む) 学問型 ● 本を読む 自分の経験から学ぶ 他人の経験から学ぶ 他人の考えから学ぶ 自分で考えて学ぶ 周囲(上長、同僚)から受けるフィードバックをうまく活かそう 『キャッチアップ速度が速い #とは』 より、学び方の四象限 https://speakerdeck.com/nrryuya/kiyatutiatuhusu-du-kasu-i-number-toha

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3 © LayerX Inc. フィードバックの分類 本当に自分の課題なこと (true) 自分の課題ではないこと (false) 周りから指摘されたこと (positive) 適切な指摘 (図星) (true positive) 過剰な指摘 (false positive) 指摘されなかったこと (negative) 見落とし (false negative) 適切なスルー (true negative) フィードバックが間違っていることもある ● 自分もマネージャーとしてよく反省 (半分くらいしか正しくできていない気がする、、、)

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4 © LayerX Inc. フィードバックを素直に受け入れるのは難しい 本当に自分の課題なこと (true) 自分の課題ではないこと (false) 周りから指摘されたこと (positive) 適切な指摘 (図星) (true positive) 過剰な指摘 (false positive) 指摘されなかったこと (negative) 見落とし (false negative) 適切なスルー (true negative) 多くの人は、false positiveを気にする ● 「いや、自分はちゃんとできている」 「正しく評価されていない」 などの不満

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5 © LayerX Inc. フィードバックを素直に受け入れるのは難しい しかし、見落とし (false negative) の方に不満を持つ人は少ない ● こちらの方が、はるかに損失が大きいのではないか? 本当に自分の課題なこと (true) 自分の課題ではないこと (false) 周りから指摘されたこと (positive) 適切な指摘 (図星) (true positive) 過剰な指摘 (false positive) 指摘されなかったこと (negative) 見落とし (false negative) 適切なスルー (true negative)

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6 © LayerX Inc. 見落とし (false negative) がもたらす大きな損失 ● 過剰な指摘をされても、少し嫌な気持ちになるか、評価が数%変わるだけ ○ しかし、課題に自覚できず失った成長機会は、キャリアを数倍変えたかもしれない ● 過剰な指摘が本当に誤解なら、時間が経てば見直されて「成長したね」と評価されるので儲け物 ○ 一方、課題が気づかれず放置されると、永遠に変わらない (また、リーダーになるほど、上長もメンターもいなくなり、社外や市場から好き勝手に評価される) フィードバックを素直に受け入れるのは難しい

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7 © LayerX Inc. フィードバックをもらいやすい体質に 周りが必ずしも上手くフィードバックできるとは限らない 自分の課題では ないこと 過剰な指摘 適切なスルー 理想のフィードバックの割合 本当に自分の課 題なこと 適切な指摘 見落とし 実際にはこんなに綺麗にならない → フィードバックする側のスキルに関係なく、false negativeを減らしたい

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8 © LayerX Inc. フィードバックをもらいやすい体質に 「なんでも言って下さい!」 スタンスで、周囲に対してフィードバックの敷居を下げたい ● フィードバックに嫌な顔をされていたら、周囲も気を遣うので、指摘の量が減ってしまう 本当に自分の課 題なこと 自分の課題では ないこと 周りから指摘さ れたこと 適切な指摘 過剰な指摘 指摘されなかっ たこと 見落とし 適切なスルー フィードバックされにくい人 本当に自分の課 題なこと 自分の課題では ないこと 周りから指摘さ れたこと 適切な指摘 過剰な指摘 指摘されなかっ たこと 見落とし 適切なスルー フィードバックされやすい人 指摘全体の量は増えるが 気づきも増えるはず あまり指摘されないので楽 しかし成長機会を失う

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9 © LayerX Inc. そもそも、本当に間違ったフィードバックだったのか? 誰かが違和感を感じたら、その周辺に何かしらの課題がある (火のないところに煙は立たぬ) → フィードバックは振り返りのきっかけでしかない (正しいのかどうかばかり気にしても、あまり意味がない) 根本的な 課題 表面化した 課題 原因 対策 フィードバックで語られる “仮説” の範囲 コレを発見できれば十分

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10 © LayerX Inc. 補足 間違った評価に反論するな、というわけではない ● マネージャー側は、日常的なフィードバックと人事評価を分け、査定前にしっかり認識のすり合わ せをすることが大事

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11 © LayerX Inc. 以上